2018-02-24 04:53:34 更新

2017年8月20日午前中 集英組一条家


ピンポーン


蒼也 「来たよ楽。」


楽 「お、来たか蒼也。」


千棘 「いらっしゃい蒼也くん。」


蒼也 「悪いね。事前の連絡無しにいきなり昨日に来る話をして。」


楽 「別にいーぜ。俺今日は何にも予定無かったしな。今は大学も夏休みだし。」


千棘 「ところで蒼也くん、何なの?

今日にしか出来ない用事って。」


蒼也 「はい。楽とお嬢の星匣の格上げ(ランクアップ)ですよ。」


楽 「格上げ(ランクアップ)?」


蒼也 「言うより見せた方が早いね。楽、まずは君からだよ。縁側に移動しよう。」


楽 「え?ここじゃ出来ねーのか?」


蒼也 「太陽の光が当たらなきゃね。」


楽 「太陽の光?」



そんな訳で3人は縁側へ



蒼也 「じゃあ楽、あんたの星匣を出して。」


楽 「ん?ああ、ほら。」


蒼也は楽から星匣を受け取り、太陽のよく当たる縁側の廊下の床に置いた


蒼也 「………よし!この太陽の光の強さなら十分だ。」


楽・千棘 「?」


スッ


次に蒼也はポケットから星札を取り出して、楽の星匣の発動所に刺した


カシャンッ


楽の星匣 「昇の札(ショウノフダ)」


キュイインッ


楽 「!何だぁ?」


楽の星匣がたちまち太陽の光を集めて、鮮やかなオレンジに光り輝き出した


蒼也 「万物の生命の源太陽の光よ、4の月の間、野に放たれた星の獣を倒し、愛する者の安全と星の光の均衡を守って来た勇敢な若き星の神に次の段階の星の光を与えよ」


蒼也 「zyjacya shine last L eon(ザクシャ シャイン ラスト レオン)「永遠に輝き続けよ、レオン」


千棘 「!」


楽 「な!?」


千棘 「え!?蒼也君、今ザクシャって……………?」


キュイインッ


楽の星匣は輝きを吸収しきった


蒼也 「ランクアップ成功。ほい楽、ちょっと星匣の裏の見てみなよ。」


楽 「は?裏?」


スッ


楽 「アレ?」


楽の星匣の裏面には、昨日までは英語でマルカブと描かれていたが今はシェアトと描かれている


蒼也 「星座はシェアト、等級は85等星か。」


楽 「シェアト?」


蒼也 「うん。星神は年に3回、太陽と月と9惑星の光が強くなる特定の日に今まで野生の星獣を倒して貯めた星の光で星匣の格上げ(ランクアップ)が出来るんだ。」


楽 「そーなのか?」


蒼也 「ああ、ただそれには膨大な星の光が必要だから、8月20日、12月25日、4月1日にしかそれは出来ない。」


千棘 「お盆とクリスマスとエイプリールフじゃない。」


蒼也 「はい。その日に昔起こったキリストの誕生やウソをついても許されると言うのは、強い星の光が原因とも言われています。」


楽 「信じらんねーな………。」


蒼也 「等級は星の光の強さの等級に習って、91等星の「マルカブの匣」

からマイナス26等星の「太陽の匣」まであるけど、最初の格上げ(ランクアップ)では91等星から90〜84等星のいずれかに上がる。

つまり、君が今格上げ(ランクアップ)したのは7つのうち上から二番目の85等星の「シェアトの匣」だよ。」


楽 「!結構凄いじゃん、俺!」


蒼也 「さて、次は夜にお嬢の星匣も格上げ(ランクアップ)します、じゃあ俺は月が出るまでその辺をブラブラ………」


楽 「何言ってんだよ蒼也、上がってけって!」


蒼也 「え?でも………」


千棘 「そうよ蒼也くん、いつも楽がお世話になってるのに、それくらいしないと悪いわ。」


蒼也 「お嬢がそう言うなら………」


第69話 完


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