2018-02-09 00:00:32 更新

土星バイソン 「フシューー!!」


蒼也 「さて、あの突進力で地上戦はちと厄介だね。」


スッ カシャンッ


「翼の札(ツバサノフダ)」


バサッ ヒューーー


蒼也の両肩には紫の梟の翼が現れ、空を飛んだ


バサッ バサッ


千棘 「す…すごい!空を飛んでる!」


蒼也 「翼の札(ツバサノフダ)は、鳥類の星獣と契約している星神にしか使えない、特別な札です。」


土星バイソン 「フシュゥーー!!」


地上に餌を失った土星バイソンは、闇雲に辺りを走り出した。


蒼也 「さて、これ以上町や一般人に被害が出ると厄介だしね。」


チャッ


スッ


蒼也は今度は腰の鞘から先が折れ曲がった妙な形の刀を二本出した


小咲 「あれは?」


千棘 「ククリ刀よ。」


小咲 「ククリ刀?」


千棘 「ネパールの部族が使う武器よ。もっとも、それ以外の国ではとても珍しいから、私も実物を見るのは初めてなんだけどね。」


キィンッ キィンッ


土星バイソン 「ギャァァッ!」


蒼也は空中からのヒットアンドウェイで、土星バイソンに少しずつ傷をつけて行った。


蒼也 「考えてみたら、接近戦がいやならククリ刀の方でわざわざ戦ってやる必要も無いか。」


蒼也 「ブウロ」


ブウロ 「了解」


カシャンッ


「弓の札(ユミノフダ)」


スッ


蒼也の手に今度は吹き矢が現れた


シュッ シュッ


土星バイソン 「フシューー!!」


蒼也がその吹き矢を二発放つと、土星バイソンは苦しみ出した。


蒼也 「内臓を的確に狙ったから効くだろう。さて、そろそろトドメだ。」


土星バイソン 「フシューー!!」


土星バイソンは痛みに耐えかねて暴走し出した


蒼也 「!そっちは、マズい!」


千棘 「あ、小咲ちゃん、そっちに牛が来るわよ!」


小咲 「え?」


土星バイソン 「フシューー!」


土星バイソンは小野寺の方に向かって行った


小咲 「キャアッ!」


蒼也 「くっ!」


蒼也は急いで急降下した


ドンッ


小咲 「あっ!」


小咲を押して、割って入った


土星バイソン 「フシュッ!」


蒼也 「ぐあっ!」


ボタボタ


小咲を庇った蒼也は、土星バイソンの角に貫かれて肩から血を流した


千棘 「蒼也君!」


土星バイソン 「フシューー!」


蒼也 「くっ、この傷じゃあこれ以上の長期戦はマズいな。」


カシャンッ


「終の札(ツイノフダ)」


ヒュンッ


そうやの右手に梟の爪の様なモノが装備された


ブウロ 「ホーー!」


ヒュンッ


ガッ


土星バイソン 「フシュッ!?」


ブウロは土星バイソンを足の爪で掴むと、霧を突き抜け上空に急上昇した


ブウロ 「ホォーー!」


土星バイソン 「フシューー!」


そのままブウロは今度は蒼也目掛けて急降下して来た


ザクッ


降りて来た土星バイソンを、蒼也はそのまま右手の紫色の爪で突き刺した


ドガァンッ


ブウロ 「エネルギーを貰いますよ。」


ヒュンッ バシュウッ


蒼也 「ふー、何とか片付いたね。」


第36話 完


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