第1巻 第121話 ゾウサン
スッ
御柳は、像(ゾウ)の紋章が描かれた、茶色い星匣を出した。
小咲 「え!?御柳君、それって………」
御柳 「土星不動像 バオ」
シュンッ
バオ 「バオーー!!」
御柳の星匣から、茶色い光を身に纏った
御柳よりも背の高い、二足歩行の像が現れた
エレキテル 「ホウ、土星属性の契約星獣か。
日本じゃあ中々、珍しいナ。」
バオ 「んだよ蓮、お前が俺を召喚するなんて久々じゃないか。
お前、大学生になってからは、全然野生の星獣とも戦わなかっただろ?」
御柳 「仕方ないんだよ今日は。
和菓子屋に来たら、思わぬ奴に遭遇しちまったからな。」
バオ 「よーし、そういう事なら久々に………」
エレキテル 「オット!待ちな!
ユー達の相手は、ワタシジャナイネ!」
御柳・バオ 「!何!?」
スッ
エレキテルは、3匹の青いカニの絵が描かれた星札を出した
カシャンッ
エレキテルの星匣 「飼の札(カイノフダ)、解(カイ)、水星ガニ×三(サン)」
シュンッ
その札を発動所に刺されたエレキテルの星匣から、3匹の水色の光を放つ、蟹(カニ)が現れた。
水星ガニA 「タラタラ、タラタラ………」
エレキテル 「金星属性のミーとボルトは、土星属性には相性が悪いからネ、
代わりにコイツらが相手ネ!」
御柳 「あーもう!面倒な事を………」
春 「何ですかアレ!?
今度は茶色いゾウさんに………青いカニさん!?」
小咲 (春、やっぱりちゃんと、星獣が見えてるんだ……….)
御柳 「くっ!久々の戦闘で、飼い星獣3匹相手は少しキツイが、やるしか無いか………」
第121話 fin
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