第1巻 第172話 キライダ
楽 「お前は、旅館の………」
千棘 「1日目に、踊りを踊ってた人だ。」
風間 「ふー、しかし。まさかこうも都合良く野生の星獣も出るとはね。」
楽 「でもお前、何で星獣を倒せたんだ?
星神じゃあ無いんだよな?」
レオン 「うん。確かに彼の体から星の光は感じるけど、一般人より少し強い程度。
それに、契約星獣も星札も使ってなかったし、あんなの、星神の戦い方じゃない。」
風間 「ああ。僕は風間 風介(かざま ふうすけ)、陰陽師(おんみょうじ)だ。」
楽 「陰陽師(おんみょうじ)?」
風間 「ああ。君の事も色々調べたよ、
集英組若頭、次期二代目 一条楽。」
楽 「なっ!お前、俺の事知ってたのか?」
風間 「ああ、君の強い太陽の光が気になってね。
まさか、そんな愚かな存在にこんなところで会うとはね。」
楽 「何だよ………お前、俺がヤクザだからあんな態度だったのかよ。」
風間 「………違うよ一条君、僕が嫌いなのは………星神だ。」
楽 「何!?」
千棘 「えっ!?」
風間 「………分かんないの?一条楽、
こう言ってるんだよ。」
風間 「君が、嫌いだって。」
その後、2017年10月5日(木) AM:9:00
守山 黒百合旅館(もりやま くろゆりりょかん)
蒼也 「えっ!あの日本舞踏を踊った奴が、陰陽師(おんみょうじ)だったのか?」
楽 「ああ、あいつは確かに自分の事をそう言ってた。」
千棘 「ねえ蒼也くん、陰陽師(おんみょうじ)って、何なの?」
蒼也 「陰陽師と言うのは、星神と同じ様に星の光の力を使って星獣と戦う人間の事です。
もっとも、野生の星獣だけで無く、契約星獣も狙うらしいですが。」
楽 「契約星獣まで?」
蒼也 「ええ、俺も詳しくは知らないのですが、
それを含めた幾つかの理由で、星神やマフィア界と何度も対峙(たいじ)した事があるらしいです。」
楽 (星神やマフィアと対峙(たいじ)?だからあいつは俺を、「嫌い」なんて言ったのか……………?)
第1巻 第172話 完
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