2019-03-30 08:12:58 更新

2017年10月5日 AM:8:00


鹿公園


千棘 「楽、鹿公園って確かここだったわよね?」


楽 「ああ、1日目に鹿に乗ったあの公園だ。

ってか、星獣(せいじゅう)って、アイツの事じゃねーか?」


千棘 「はぁ?何言ってんのよ、あの子はただの鹿………って、え?」


鹿 「ウロロ………」


楽と千棘が来た鹿公園の鹿達の中に一匹、緑色の光を纏った、紅葉(モミジ)の形の角(ツノ)をした鹿がいた。


千棘 「ホントだ!あの子、緑色の光を纏ってる!」


レオン 「アレは、木星シカだね。」


千棘 「あっ、レオ君!」


楽 「レオン、あいつの事知ってるのか?」


レオン 「うん。

雷のエネルギーをエサにする金星シカと違って、木星シカはその近くの植物のエネルギーを吸収するんだ。

あの子の場合は………ここら辺一帯の、紅葉(モミジ)のエネルギーを吸収したみたいだね。」


楽 「そんな星獣もいるのか………」


レオン 「楽、千棘姉(ちとげねえ)、ボクとシルフを召喚して!」


楽 「分かった!」


千棘 「了解!」


スッ


スッ


楽と千棘は星匣(ほしはこ)を出した。


楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」


千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」


シュンッ


シュンッ


楽と千棘は、レオンとシルフを召喚した。



その頃、紅葉公園(もみじこうえん)


木星モミジ 「キュロロ………」


鶫 「………まさか、こんなところでこんな珍しい星獣に出会えるとはな。」


蒼也 「ああ。「木星モミジ」か。

木の葉が落ち葉になるこの季節の地球の星のエネルギーに、木星の光が集まらないと生まれない希少星獣………

ここ数年、ビーハイブの星神メンバーで見た者はいない。

実際、俺もデータだけは見た事はあるが、

実物を見たのは初めてだ。」


鶫 「だが、野生の星獣には変わりない。

行くぞ蒼也。」


スッ


蒼也 「ああ。」


スッ


2人は星匣を出した。


鶫 「金星機械王(きんせいきかいおう) メガオン」


蒼也 「海王霧梟(かいおうむきょう) ブウロ



シュンッ


シュンッ


鶫と蒼也は、メガオンとブウロを召喚した。


木星モミジ 「キュロロ………」



その頃、楽と千棘


楽 「千棘、そっち行ったぞ!」


千棘 「たぁっ!」


シュンッ


木星シカは、千棘のパンチをかわした。


千棘 「あーもう!この子、すばしっこいわね〜〜。」


? 「……………」


木星シカと戦う、楽と千棘を木の陰から見る人影が一つ………


第1巻 第170話 完


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