第1巻 第94話 カセイニ
レイナ 「あんた、やっぱり所詮は契約したての新米(ルーキー)星神ね。」
バサッ バサッ
楽 「あんだと?」
レイナ 「あたし達大人に敵わないわよ。
集英組の二代目で、親から受け継いだ太陽の光の属性を持ってるからって、自分は少し特別だとでも思ってた?思い上がりが激しいのよ!!」
アハハ………
楽 「なっ!てめ、言わせておけば………
俺は別に自分を特別だなんて………」
レイナ 「そうかしら?あんた気付いてないの?自分の体が鈍くなってる事に。」
楽 「なっ!?」
確かに楽の体は先程レイナの筒の札(ツツノフダ)を受けた時からいつもより鈍くなっていた
楽 「まさか………コレもあんたの仕業なのか?」
レイナ 「そうよ!!ピサロの鱗粉は他の星神や星獣が浴びると、そいつの星の光に強制的に混ざるわ。
しかしそれはアタシと同じ木星の光の持ち主以外には−(マイナス)に働くわ。
だから星体技(せいたいぎ)によるあんたの体の膂力の強化が鈍くなったのよ♪」
楽 「くそっ!ただ俺をおびき寄せるためだけの鱗粉じゃあなかったのかよ!」
レイナ 「今更気付いてももう遅いわよ。」
スッ カシャンッ
レイナの星匣 「終の札(ツイノフダ)」
ピサロ 「イックよーーー!!」
スッ ザッ
レイナは巨大化したピサロの背に乗った
ギュルルル………
そのまま回転してピサロとレイナは木星の光を纏った緑色の竜巻になった
レイナ 「さあ観念なさい、集英組の坊や!」
楽 「くそっ!」
ギュルルル………
緑色の竜巻がどんどん楽とレオンの方に近づいて来た
レイナ 「これはホントにヤバいね………」
その時
? 「やれやれ………見てらんないね。」
楽 「!?」
カシャンッ
?の星匣 「鞭の札(ムチノフダ)」
ヒュンッ
バチッ
緑色の竜巻を植物の様な金色の鞭が打った
ピサロ 「ギィッ!?」
竜巻はあちこちが金色に変色し出し、弱まり消えてしまった
レイナ 「なっ!?何よ?いきなりアタシの終の札(ツイノフダ)が消滅した!?」
? 「俺の鞭は呪いを帯びる。」
ザッ
レイナ 「な!?何者よアンタ!?」
楽 「!?お…お前、紅介!!」
楽とレオンを助けたのは蒼也の双子の兄、紅介だった
第94話 完
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