2019-04-11 22:07:19 更新

10月上旬 中央大学(ちゅうおうだいがく)


講義後


るり 「で、一条君達とそれぞれの学校の学祭を周る事に決まったのは良いけど、私達は何か出し物をやるの?」


集 「別にそんなの、出さなくていいじゃん〜〜。

俺は各大学の、可愛い子の写真を一杯(いっぱい)取れれば〜〜。」


るり 「………写真を1枚でも撮ったら、その時点で浮気と見なして、実家に帰らせて貰うわ。」


集 「そ、そんなあ〜〜(泣)、写真撮るだけでもダメ?」


るり 「当たり前じゃ無い。

あなたは今は、私の彼氏なんだから。」


集 「でもるりちゃん、出し物やるにしたって、俺たち何か出せるのかなぁ?

だって俺たち、この中央大学の講義以外は、

家庭教師と英会話のバイトをしてばっかで、

部活もゼミもやって無いじゃん?」


るり 「………それなんだけど、だったらその家庭教師と英会話のバイトで学んだモノを生かせばいいと思うのよ。」


集 「え?」


るり 「私達2人で、大学祭の日の1日限りの、教室をやるのよ。」


集 「教室?」


るり 「ええ、私が英語を教えて、

あなたが英語以外の教科を教えるのよ。

そしたら、特にあなたは教師になる予行演習にもなるから、丁度(ちょうど)いいんじゃない?」


集 「そっかぁ〜〜、それは名案だね!

ウチの大学、部活やゼミに所属して無くても、

学生間で費用を出し合って自己責任でやれば、大学祭で店や出し物(だしもの)を出せる決まりだし、問題無いじゃん!」


るり 「なら、決まりね。

でも集君、1日教師の立場を悪用して、

小咲や千棘ちゃんに変な事やセクハラまがいの事したら、許さ無いわよ。」


集 「やだなぁ〜〜、そんな事し無いって!

るりちゃんは、どんだけ俺の事を信頼して無いんだよ!」


第1巻 第181話 完


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