2018-02-10 11:03:51 更新

パーティーは大体終わり、千棘は一旦久し振りの自分の部屋に戻っていた


千棘 「ふーー久し振りね、この部屋も。」


千棘は鏡の前に座って、楽から貰った薔薇のペンダントを付けてみた


千棘 「わぁ〜、かわいい………これからは毎日付けてLABに行こう。」


千棘 (楽、私との関係をそんなに真剣に大事に考えてくれてたんだ…改めて嬉しいな。)


千棘 ハッ


千棘は楽からのプレゼントが嬉しくてそっちで頭が一杯だったが、蒼也から貰った華からのプレゼントの方に目をやった


千棘 「そういやあコレ、何だったんだろう………?」


ガサッ


千棘は手紙の封を開けた


「千棘へ、19歳おめでとう。あの坊やと本当の恋人になったそうね。

スミレの基礎カリキュラムをたった8ヶ月で終えたのもスミレから聞いたわ。

コレはあなたがその歳になり、自分の道と恋を見つけたから渡しておくわ。

必要になったら使いなさい。


華より」


千棘 「必要になったら………?一体なんだろう?」


ガサッ


千棘は色紙に包まれた細長い箱の方も開けた


千棘 「!え?これって………」


ドーン!


千棘 「!何?」


部屋の外から、爆発音の様な音が響いた


プルルルル……


千棘 「?鶫からだ、何だろう?」


ガチャッ


千棘 「もしもし鶫?なんなのさっきの音?」


鶫 「お嬢!大変です!屋敷内に星獣が現れました!」


千棘 「え?でも……屋敷の警備は?」


鶫 「それが、今回の星獣は特別センサーに引っかかりにくいタイプでして……とにかく、1人は危険です。会場に来て下さい!」


千棘 「分かったわ!」



千棘は大急ぎでパーティー会場に戻った


千棘 「ハァ、ハァ………あっ、つぐみ………何コレ?」


千棘が戻って来た時には、会場内は無数のイバラの様なモノが生えて、それがギャングを襲っていた


ドン ドン!


ギャングA 「くそーー!このツタ一体何本あるんだ?」


ギャングB 「ダメだ!撃っても切ってもまた生えて来やがる!」


鶫 「あ!お嬢、良かったご無事で。」


千棘 「つぐみ、何なのこの緑色に光ったツタ?」


鶫 「コレが星獣です。木星属性の。」


千棘 「え?星獣って、動物の姿をしてるのばっかじゃないの?」


鶫 「大多数がそうですが、木星属性だけは少し違います。

木星属性の星獣は植物や昆虫の姿をしたものが沢山います。


加えて快楽の感情をエサにしているので、おそらくこのお嬢の誕生パーティーに集まるビーハイブのみなの歓喜の感情に吊られてきたのでしょう。」


千棘 「そんな事が………」


つぐみ 「植物の星獣なので明確な意思も無いので、ビーハイブの生体センサーには反応せずに潜り込めたのでしょう。

お嬢、とにかく下がってて下さい!」


ザッ


クロード 「よし行け。誠士朗、蒼也。

あと一条楽、貴様なの力も一度見よう。

いい機会だ。」


楽 「あんたは戦わねーのか?あんたも星神なんだろ?」


クロード 「このレベルの星獣も倒せない奴に、お嬢を任せる気は無い。」


楽 「あーそうかよ、分かったよ!」


楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」


鶫 「金星機械王(きんせいきかいおう) メガオン」


蒼也 「海王霧梟(かいおうむきょう) ブウロ」


シュンッ シュンッ シュンッ


楽、鶫、蒼也の星匣から、それぞれレオン、メガオン 、ブウロが現れた。


蒼也 「さて、俺はこの肩でどこまで行けるか………」


第39話 完


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください