2018-06-09 07:43:44 更新

2017年9月26日(火) 18:00 スペクトル凡矢理 705号室


千棘 「え?じゃあ今羽(ユイ)さん、あんたの実家にいないの?」


楽 「ああ、そーなんだよ。あの夏休み俺らが実家帰りしてた次の日、何でも夜(イエ)さんから兵庫県で「羽(ユイ)姉なしじゃあ絶対に出来ない任務がある」って言われたらしくて、数日前に兵庫に行ったらしいんだ。」


千棘 「あたしに言ってなかったじゃない?」


楽 「悪りぃ、言う必要もねぇと思ってたから。」


千棘 「じゃあ、羽(ユイ)さんに残った鍵の内、どれかが反応して光るかどうかはまだ確認出来ないわねぇ………」


楽 「まあ、しょーがねーよ。羽姉は叉焼会の首領(ドン)なんだから。

色々忙しいんだろーよ。

あ!そーだ千棘、それも大事だけど、来月の10月6日、何の日か覚えてるかぁ?」


千棘 「え?10月6日?何かあったっけ?」


楽 「やっぱ分かんねーか………まあ、過去の事気にしないお前の事だから、そんな事だろうと思ってたぜ。」


千棘 「何よ?悪いのかしら?」


楽 「いや、別にそうじゃねーけど………ほら、アレだぜ。

お前がコッチ(日本)に戻って来て俺と再会したあの日、4月6日だったろ?」


千棘 「ああ、私がLABに入学してあんた達が大学に入った日ね。

あの日は色々あったわよねー。

鶫が蒼也くんを連れて来たり、あんたがレオ君を呼び出して星神になったり、沖縄料理店で凡高の皆んなと久々に会ったり、この部屋で同棲し始めたり……………で、それがどーしたの?」


楽 「いや、それがな………俺がお前とお互い告白したのはあの去年の夏の8月だったけど、ホントに付き合い出してホントのデートしたり、その………キスをしたりする様になったのって、あの日からだよな?」


楽は少し照れながら言った


千棘 「うん。そーよね………」


楽 「だからその、あの日ってほら………俺とお前の………記念日だよな?」


千棘 「!!ああ………そーよね。」


楽 「大学の友達で付き合ってる奴が何人かいるんだが………そいつらも記念日は特別な事して過ごしてるらしいんだ。

だから俺達も………今までは気にもしなかったけど、ちょうど来月の6日(むいか)が半年記念日だから。

どっか行ったりしねーか?」


千棘 「そうね………いいわよ!LABの講義の無い時間を見て、UNIQLOでのバイトのシフトをその日は空けとくは!」


千棘 (今日からちょうど10日(とおかご)かあ………楽しみだなぁ!)


2人は十日後の記念日を約束して、2人で計画を立て合った。


第107話 完


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