第1巻 第60話 エンカイ
2017年8月1日 PM:13:00
集英組
組の門の前
バサッ バサッ
タンッ
蒼也 「…….………ここに来るのも数ヶ月ぶりだな。」
楽 「でさあ〜その滋賀県の琵琶湖で出た星獣の時、俺初めて星体技(せいたいぎ)を戦闘で使って………」
羽 「楽ちゃんすごいね〜〜、星体技はセンスがいるのに、実戦でいきなり使えるなんて………」
ヤクザA 「あの〜坊ちゃん、なんかビーハイブの奴が坊ちゃんとお嬢に呼ばれて来たとか言ってますがあ。」
千棘 「え?ウチの人?」
ヤクザA 「ええ、それもだいぶ若い奴で、坊ちゃんや嬢ちゃんとタメくらいの………」
楽 「え?それって………」
? 「遅れて悪いね楽。」
ヤクザA 「わわっ!てめ、いつの間に中に入った?」
楽 「やっぱりお前か、蒼也。」
蒼也 「夏休みは実家で過ごすんなら、俺もその間はここで寝泊まりした方がお前の訓練に都合がいいからね。
まあ、よろしく頼むよ。」
楽 「ああ、頼んだぜ。」
ヤクザA 「ええっ!?坊ちゃん、ビーハイブの奴をウチに住まわせるんですかい?」
楽 「大丈夫だって、コイツは俺に先頭を教えてくれるし信用できる。」
ヤクザB 「しかし坊ちゃん………」
ヒュンッ
ヤクザB 「わわっ!?」
楽 「!おい、蒼也!」
蒼也はククリ刀でヤクザを脅した
蒼也 「お嬢の護衛と楽の教育はビーハイブとあんたら集英組の間で交わした制約の筈だ。
それとも何?俺を力付くで追い出す?」
ヤクザB 「てっ、てめ………」
千棘 「ちょっ、やめなさい蒼也君!」
蒼也 「……………お嬢がそう言うなら。」
スッ
蒼也はククリ刀を鞘に納めた
楽 「ところで千棘、みんなはまだか?」
千棘 「もう来てもいい時間のはずよね………」
蒼也 「え?私以外も誰か呼んだのですか?」
集 「おーい楽!」
千棘 「あっ、来たわよー。」
宮本 「相変わらず広い屋敷ね。」
小野寺 「お邪魔します………」
鶫 「蒼也は先に来ていたのか。」
橘 「2年ぶりの楽様の実家ですわ〜〜〜」
春 「なんか今日はいかついヤクザさんがいっぱいいるよ〜〜」
風 「春ったら怯えちゃって………かわいい。」
ポーラ 「私まで呼ばれるとわね。」
楽 「何だ皆んな大集合じゃねぇか。」
千棘 「みんな夏休みシーズンだからねぇ」
蒼也 「何です彼等は?」
楽 「実は、万里花が帰って来て凡高時代の皆んなが揃ったお祝いパーティーやる事にしたの。
蒼也くんも混ざっていいのよ?」
蒼也 「俺は別に………」
鶫 「蒼也、集英組との交流も立派な仕事の一つだ。
参加しておけ。」
蒼也 「……………分かったよ誠士朗。」
そして宴会は始まり………
ヤクザC 「坊ちゃん〜ん、そろそろ十八番(オハコ)お願いします!」
楽 「おうよ!しかたねぇなぁ〜」
楽は演歌を熱唱し出した
蒼也 「……………知らなかった。楽って歌上手いんですね。」
千棘 「演歌だけはね。あのもやし君の唯一の特技よ。」
集 「なぁ〜、そろそろ酒飲まねー?」
鶫 「おい舞子集!私達はまだ18,9だぞ?日本の法律からしたら………」
千棘 「まあまあつぐみ、私も楽と何度も呑んでるし。」
鶫 「え?そうなんですかお嬢?」
小野寺 「私も………少し飲んでみようかな。」
千棘 「楽ーー!こっち来て飲もーよ、私またお酌してあげるよーー。」
楽 「ああ、初めてだな。このメンバーで酒飲むの。」
トクトク
グビッ
楽 「ふーー、日本酒は初めて飲んだけど精がある〜〜〜」
グビグビ ゴクゴク………
ゴゴゴ………
第60話 完
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