第1巻 第64話 プールデ
2017年8月7日 凡矢理市民プール
楽 「ふぅ〜〜、そういえばプールなんて久々に来たなーー。」
千棘 「ダーリン!お待たせ〜〜!」
楽 「おう、ちと………」
バンッ!
千棘が着てきた水着は赤に白の混じった特徴的なビキニだった
キュンッ
千棘 「?どーしたの楽。」
楽 「あ!いや、何でも………」
楽 (高校の時もプールや海で何度か見たけど、ホントの彼女になってから見たのは初めてだよな………やっぱ、可愛いな。)
そして2人はプールに入り………
千棘 「それ〜〜」
バシャ
楽 「わっ!やったなぁ〜〜」
バシャバシャ
そして、みずぎのまま店でクレープを食べに
ハムッ
千棘 「わ〜〜、何これ美味し〜〜」
楽 「ああ、いいよな〜水着のまま食えるって。」
千棘 「ねえ楽、高1の時にるりちゃんに誘われて私が助っ人に入った時の事覚えてる?」
楽 「え?ああ、あったなそんな事。」
千棘 「………あの時、私溺れたじゃない。」
楽 「ああ、あったな。お前、準備運動くらいしないから………」
千棘 「うん、そーだよね。」
アハハ………
千棘 「……………ねえ楽」
楽 「あ?」
千棘 「あの時はありがとうね。」
楽 「え?何だよ今更………」
千棘 「あの時、あんたは私が嫌いだったのに真っ先に両足を吊った私を助けてくれた………でも私はそうとは知らずに………ううん、るりちゃんから聞いた後でも日本語でマトモにお礼も言えなかった………」
楽 「千棘、お前………」
千棘 「……………」
ウルウル………グスッ
千棘 「私………ホントにヒドイ女の子だよね………助けてくれた人にお礼もマトモに言えずに殴っちゃう………」
楽 「……………」
スッ
ギュッ
千棘 「ふぇっ!?」
楽は千棘の方に寄り添い、千棘を抱きしめた
千棘 「ちょ………楽!?」
楽 「ヒドイ子なんかじゃねぇよ。」
千棘 「え?」
楽 「ホントに根っからヒドイ女の子だったら、小野寺よりお前を選ぶ訳が無いだろ?
お前は素直じゃ無いだけだよ。
少なくとも俺にとっては、ヒドイ子なんかじゃねぇ。」
千棘 「ら…楽………」
ウリュ………
楽 (千棘の体、水に濡れてる筈なのにスゲー暖ったかくって柔らかい………俺の胸に千棘の胸が当たってる………お尻もスっごく柔らかい………)
千棘 「楽………!私、嬉しい!」
ギュッ
楽 「!」
千棘は楽を抱きしめ返した
集 「お!楽と桐崎さんじゃん!お前らもこのプール来てたんだ。俺はるりちゃんと………」
楽・千棘 「!」
集 「……………お邪魔しました〜〜!俺もるりちゃんとイチャついて来まーす!」
楽 「おい!待てって集!」
千棘 「舞子君!カムバーーック!」
第64話 完
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