2019-05-15 09:23:08 更新

2017年10月21日(土) AM:12:00


凡矢理ウォーターパーク


食べ物屋付近


ウォータースライダーと水上アスレチックで遊び終えた楽と千棘は、

昼食に食べ物屋(たべものや)に来ていた。


千棘 「焼きソバ2つ下さーい。」


店員A 「はーい、2つで800円になりまーす。

まいどありー。」


チャリンッ



ガッ ガッ


千棘 「うーん、この焼きソバ、

美味しー〜♪」


楽 「水着のまま、食えるっていいよな。」


千棘 「そうよねぇ。

あ!そうだ楽、

次はクレープ食べよーよ!」



クレープ屋の前


千棘 「クレープ2つ下さーい。」


店員B 「600円になりまーす。」


チャリンッ



千棘 「うーん、

甘くて美味しいー〜♪」


楽 「お前、ホントに食う事好きだよな………。」


楽 (しかし、水着でクレープを美味しそうに頬張(ほおば)ってる千棘………

なんか色っぽくて可愛いな………。)


千棘 「あ!楽、見てよアレ!」


スッ


楽 「お?」


千棘が指差した先にあったのは、

カップル限定販売の、

2つのストローがハートの形に交差したトロピカルジュースだった。


千棘 「アレ、高1の最後のエイプリールフリールの定期デートで、

私がカップルっぽいから飲もうって言ったやつと同じじゃない?」


楽 「ホントだ。

アレ、ここにも売ってたんだな。」


千棘 「あの時は、恋人っぽく見えるからやろうとしただけだけど、

本物の恋人になった今だから、

あんたと2人で飲みたいの。」


楽 「ああ、いいぜ。」


楽&千棘 「すいませーん。

カップル限定販売のトロピカルジュース一つ下さーい。」


店員C 「はーい。

300円になりまーす。」



ガタッ


そして楽と千棘は、テーブルに座り、

いよいよカップル限定のジュースを飲む時に。


楽 「よーし、いっせーので2人同時に行くぞ千棘。」


千棘 「分かったわ。

しっかり、私に合わせなさいよ、楽。」


楽&千棘 「せーの………」


ズズー〜



楽と千棘は、掛け声と同時にジュースを飲み出した。


ピンク色のジュースが、ハートを描いてストローを通って2人の口の中に運ばれて行く。



楽 (俺、今千棘と同じジュースを飲んでる………。)


千棘 (私、楽と同じジュース飲んでる………

それにもしかしたら、このジュースの中に楽の唾液(だえき)が………。)


千棘 「!」


カアアァァ………


千棘 ブゥー〜!



千棘は、恥ずかしさのあまりジュースを吐き出してしまった。


楽 「ぶはっ!

ち、千棘?いきなりどうしたんだよ?」


千棘 「ゴ、ゴメン楽!」


千棘 (楽と、お互いの下を絡め合うような大人のキスをするのは、まだまだ先のようね………。)


第1巻 第213話 完


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