第1巻 第200話 ユウエン
2017年10月18日(水) AM:9:00
凡矢理遊園地
楽と千棘は、今月は2人共学校が学祭の準備期間で講義が普段より少ない事もあり、
講義が無い日なので、
近場の遊園地に平日デートに来ていた。
楽 「久々に来たなーー、遊園地なんて。」
千棘 「そうねぇ。
去年、私がアメリカに行く前にあんたと最後に行ったのは、あのジェットコースターだらけの遊園地で、それっきり本当の恋人になってからは、一度も来てなかったわよね。」
楽 「ああ、そんな遊園地も行ったよな。」
楽 (俺はあの遊園地に行った日に、
お前とケンカして仲直りした日に、
お前の事が女の子として好きなんだと気付いたんだったな。)
千棘 「そういやああんた、
あの日、ジェットコースターをたかだか20か30乗っただけで、ヘロヘロになってたわよね(笑)。」
楽 「なっ!
うっせーな!
2時間のうちに30回も乗ってたら普通はああなるんだよ!
俺はお前ほど、肝が座ってねーんだよ!」
千棘 「まあ、それは置いといて。
さあ、チケットを買って中に入りましょーよ。」
楽 「おう。」
楽&千棘 「チケット下さーい。」
店員A 「はーい。
丸一日用チケット、2人分ですねー。
まいどありー。」
そして、楽と千棘は凡矢理遊園地の中に入り………
千棘 「わーー!
ここの遊園地、いっぱいアトラクションがあるわねーー!」
楽 「そうだなぁ………
お、アレなんかどーだ?」
スッ
楽は空高くそびえ立つ、ジェットコースターを指差した。
千棘 「え?
ジェットコースター?
さっき、前に乗り過ぎてあんたがクラクラになったって、昔話(むかしばなし)したばかりじゃない?」
楽 「いや、だからこそまた乗ってみたいんだ。
あの日のリベンジって感じで。」
千棘 「なるほどね………
いいわよ、乗りましょう!」
そして2人は、ジェットコースターの受付まで歩いて、
店員B 「はーい、
ジェットコースター1回につきお一人様500円。
お二人で1,000円になりまーす。」
スッ
2人は席に隣同士に座った。
千棘 「さーて、始まるわよ、楽!」
楽 「ああ。」
ガチャッ
2人は安全ベルトを締めた。
ドピューン!
千棘 「やっほーい!
やっぱりジェットコースターって、
爽快(そうかい)で気持ちいいわーー!」
楽 「うう………。」
そして、ジェットコースターは終わり………
千棘 「ふーー、楽しかったわねーー。」
楽 「ああ、そうだな。」
千棘 「アレ?
あんた、私が思ってたより大丈夫じゃない?
高2の時のジェットコースターの時は、
1つ目か2つ目でもう顔色変わってたじゃない?」
楽 「いや、蒼也との訓練や、
星獣や星神との戦いで、
ジェットコースターなんかよりもっとヤバい戦いも何回も乗り越えて来たからな。
ジェットコースターくらいじゃあ、
大丈夫になってきたみたいだな。」
千棘 「そっかぁ………。」
千棘 (やっぱり、嬉しいな。
あのもやしっ子だった楽が、少しずつ強く立派になっていく……………。)
クスッ
千棘は楽の成長に、笑いをこぼした。
楽 「?なに笑ってんだ、千棘?」
千棘 「なんでもないわ。
さあ、次のアトラクション行きましょう、楽!」
いかがでしたか?
この小説ももうちょうど200話まで来ましたので、
何か記念にと思って、
原作の200話の定期デートの始まりと同じ、
遊園地デートの始まりにしてみました。
第1巻 第200話 完
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