第1巻 第217話 テッポウ
2017年10月21日(土) PM:16:00
凡矢理ウォーターパーク
子供用プール
千棘 「よーし、準備完了!
ただの遊びとはいえ、手加減はしないわよ、
楽!」
楽 「おう。
しかしまさか、大学生にもなって、
水鉄砲をやる事になるとはな。」
カチャ
楽と千棘は、ウォーターパークに無料で貸し出し自由にされていた、
水鉄砲を借りていた。
千棘 「いいじゃない。
楽しければ、年齢なんて関係無いわよ。
それに、高2の時、あんたに頼まれたプール掃除覚えてる?
あの時、小咲ちゃん達とやった水鉄砲、
楽しかったんだから!」
楽 「ああ、そういやあやってたな。
あの時。」
千棘 「そーれ、行くわよ、楽!」
ピューー
千棘は、楽に向かって水鉄砲を発射した。
楽 「うわっ!
やったな!お返しだーー!
喰らえーー!」
ピューー
千棘 「アハハ………ん?」
ピチャ
楽の打った水鉄砲は、偶然千棘の胸に当たった。
千棘 「ほぉ〜〜、やるじゃないダーリン。
この私に、セクハラするなんて………。」
楽 「いや、偶然当たっただけだって!
てかお前、彼女なんだから胸くらいいいって、
さっき言ってたじゃねーか!」
千棘 「問答無用!
このセクハラもやし!
くらいなさい!」
ピューー ピューー ピューー
千棘は、楽に向かって水鉄砲を連射した。
楽 「うわっ!うわっ!
ちょっとやめろってお前!
この………。」
ピューー
ピチャッ
千棘 「あっ!」
楽 「え?」
楽が、とっさに千棘に一発だけやり返した水鉄砲が、今度は千棘のお尻に当たった。
千棘 「一度ならず二度までも………。
もう、許さないわ………。」
楽 「ま、待て!
だから偶然だって!」
千棘 「変態もやし!
あんたなんか、ズブ濡れがお似合いよ!」
ピューー ピューー ピューー
楽 「ったく………。」
楽 (………でも、何だかんだ言って、
こいつとこうやって、
お互いバカやって、
ケンカして仲直りしてを繰り返してるのは、楽しいよな………。)
第1巻 第217話 完
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