2019-02-02 22:41:27 更新

ロンシー 「どうしました?

もう、降参ですか?」


楽 「くっ!」


千棘 「楽!次は私が行くわ!」


スッ カシャンッ


千棘の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」


千棘は数枚の三日月型の銀色の刀を召喚した。


千棘 「てやあっ!」


千棘はロンシーに切りかかった。


スッ


カシャンッ


ロンシーの星匣(ほしはこ) 「飼の札(カイノフダ)」


ロンシー 「飼の札(カイノフダ)、解(カイ)!

土星ブタ!」


シュンッ


土星ブタ 「モー〜!」


茶色い土星の光を纏った、土星ブタがガリュウの腹の袋から召喚された。


ブヨンッ


千棘 「えっ!?」


ロンシーの盾になった土星ブタに当たった千棘の剣の札は、肉に衝撃を吸収されて跳ね返されてしまった。


ロンシー 「フフ………アナタはエレキテルから、

月属性には珍しく、格闘が得意な星神だと聞いていましたから。

衝撃を吸収する能力を持つ土星ブタを連れてきまた。」


千棘 「そんな………」


楽 「俺だけじゃなくて、千棘の天敵まで………ホントに一体、どうすれば………」


? 「フフ……苦戦してるみたいだね。

楽ちゃん、千棘ちゃん。」


楽&千棘 「!?」


ロンシー 「!誰ダ!?」


ガリュウ 「あっ!ロンシー様!」


? 「槍の札(ヤリノフダ)」


シュンッ シュンッ シュンッ


突然、声がした先から何本もの竹の槍が飛んで来た。


ザクッ!


水星コイ 「キーー!」


土星ブタ 「モー〜!」


バガァンッ!


その槍はたちまち、水星コイと土星ブタを貫いて倒した。


バサッ バサッ


? 「………ふーーう。

何とか、間に合ったみたいだね。」


楽 「あっ、蒼也!」


千棘 「蒼也くん!」


楽と千棘の元に、翼の札(ツバサノフダ)で飛んで、蒼也が現れた。


楽 「蒼也、あの槍はお前の星札なのか?」


蒼也 「いや、今のは俺じゃなくて首領(ドン)の札だよ。」


楽 「は?首領(ドン)?」


? 「間に合ってよかったわ〜〜〜、楽ちゃん。」


楽 「!!」


? 「まだまだ太陽属性の本当の力を発揮できて無いみたいね。

私が楽ちゃんの姉として、太陽の光の力の使い方を、教えに来たわ!」


ザッ


楽 「ゆ…羽姉(ユイねえ)!」


そこに蒼也と共に現れたのは、羽(ユイ)だった。


第134話 完




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