第1巻 第134話 ユイネエ
ロンシー 「どうしました?
もう、降参ですか?」
楽 「くっ!」
千棘 「楽!次は私が行くわ!」
スッ カシャンッ
千棘の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」
千棘は数枚の三日月型の銀色の刀を召喚した。
千棘 「てやあっ!」
千棘はロンシーに切りかかった。
スッ
カシャンッ
ロンシーの星匣(ほしはこ) 「飼の札(カイノフダ)」
ロンシー 「飼の札(カイノフダ)、解(カイ)!
土星ブタ!」
シュンッ
土星ブタ 「モー〜!」
茶色い土星の光を纏った、土星ブタがガリュウの腹の袋から召喚された。
ブヨンッ
千棘 「えっ!?」
ロンシーの盾になった土星ブタに当たった千棘の剣の札は、肉に衝撃を吸収されて跳ね返されてしまった。
ロンシー 「フフ………アナタはエレキテルから、
月属性には珍しく、格闘が得意な星神だと聞いていましたから。
衝撃を吸収する能力を持つ土星ブタを連れてきまた。」
千棘 「そんな………」
楽 「俺だけじゃなくて、千棘の天敵まで………ホントに一体、どうすれば………」
? 「フフ……苦戦してるみたいだね。
楽ちゃん、千棘ちゃん。」
楽&千棘 「!?」
ロンシー 「!誰ダ!?」
ガリュウ 「あっ!ロンシー様!」
? 「槍の札(ヤリノフダ)」
シュンッ シュンッ シュンッ
突然、声がした先から何本もの竹の槍が飛んで来た。
ザクッ!
水星コイ 「キーー!」
土星ブタ 「モー〜!」
バガァンッ!
その槍はたちまち、水星コイと土星ブタを貫いて倒した。
バサッ バサッ
? 「………ふーーう。
何とか、間に合ったみたいだね。」
楽 「あっ、蒼也!」
千棘 「蒼也くん!」
楽と千棘の元に、翼の札(ツバサノフダ)で飛んで、蒼也が現れた。
楽 「蒼也、あの槍はお前の星札なのか?」
蒼也 「いや、今のは俺じゃなくて首領(ドン)の札だよ。」
楽 「は?首領(ドン)?」
? 「間に合ってよかったわ〜〜〜、楽ちゃん。」
楽 「!!」
? 「まだまだ太陽属性の本当の力を発揮できて無いみたいね。
私が楽ちゃんの姉として、太陽の光の力の使い方を、教えに来たわ!」
ザッ
楽 「ゆ…羽姉(ユイねえ)!」
そこに蒼也と共に現れたのは、羽(ユイ)だった。
第134話 完
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