2019-06-19 04:58:27 更新

2017年10月31日(火) 13:15


凡矢理会館


草鹿(くさか) 「消の札(ショウノフダ) 解(カイ)」


カシャッ



草鹿(くさか)の星匣(ほしはこ)から、

星神の体から出る星の光を抑える札、

「消の札(ショウノフダ)」が出て来た。



ボウッ




鶫 「むっ?もう一つ木星の光が現れた?

しかも………結構強いぞ?」


楽 「表………お前、星神だったのか?」


表 「まあね♪

ホントは秘密にしときたかったけど、

仕方ないね。」


スッ



草鹿(くさか) 「木星魔南瓜(もくせいまかぼちゃ) パンプ」


シュンッ



パンプ 「呼んだカ?

表。」



表の星匣から、緑色の星の光をまとった、

一つ目のカボチャ型の星獣(せいじゅう)が現れた。



楽 「それがお前の契約星獣か?

表。」


表 「うん。

木星カボチャのパンプだよ。

一条ちゃん、あの木星カマキリは俺にやらせてくれない?」


楽 「えっ?

でも、みんなで戦った方が………。」


表 「それはそうだけど、

俺、今頭来てるんだよね。

楽しいハロウィンパーティーを邪魔されて。」


タッ



表は、1人で木星カマキリに向かって行った。



楽 「あっ!

お、おい………。」



スッ


カシャンッ



表は、星匣(ほしはこ)に星札(ほしふだ)を刺した。



草鹿の星匣 「鞭の札(ムチノフダ)」


シュンッ



表の右手に、緑色の光をまとった棘(トゲ)の付いた鞭が現れた。



表 「てやっ!」


ヒュンッ



表は、木星カマキリに向かって鞭(ムチ)を振るった。



木星カマキリ 「カァッ!?」



ジュウゥ………



木星カマキリが草鹿(くさか)の鞭(ムチ)を受けた部分が、溶け出した。



楽 「何だアレ?」


千棘 「あの星獣、溶けてるわ!」


表 「パンプのツタには毒がある、

その部分を武器化した俺の星札も、

毒の力を持ってるってわけ♪」


楽 「そんな星札もあるのか?」


鶫 「そう言えば、前に蒼也から聞いたことがある、

木星属性の星獣の中には、

毒の様に他の星の光を溶かす星の光を持った星獣がいると。」



木星カマキリ 「カアァッ!」



木星カマキリは、

怒って表に鎌で切り掛かって来た。



表 「しぶといヤツだね。

それなら、コレだ。」


スッ


カシャンッ



表の星匣 「呪の札(ノロイノフダ)」


パンプ 「カッ!」


ピカーーッ



パンプの大きな一つ目が緑色に光った。



木星カマキリ 「カァッ!?」



光を浴びた木星カマキリは、

動けなくなった。



楽 「なっ!

今度はあのカマキリの動きが止まったぞ?」


表 「俺の「呪の札(ノロイノフダ)」は、

光を見た相手の動きを、止める。」


鶫 「それは、冥王属性の光の特性の筈では………?」


表 「さーてっ、

カマキリちゃんの動きも止まったし、

そろそろトドメだ♪」


スッ


カシャンッ


草鹿の星匣 「終の札(ツイノフダ)」


表 「てやっ!」


タンッ



表は、パンプの上に乗った。



パンプ 「さて、行くヨ表。」


ギュルルルル………



パンプは、表を乗せたまま回転し出した。



パンプ 「カァッ!」


ズバアッ


木星カマキリ 「カアァッ!」



そのまま木星カマキリに向かって行き、

蔦(ツタ)を回転させて切り裂いた。



ドガァンッ


ボシュウッ



パンプ 「星の光のエネルギーを貰うヨ。」


ヒュンッ



パンプは、蔦(ツタ)を伸ばして、

エネルギーを吸収した。


第1巻 第254話 完


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