第1巻 第254話 カボチャ
2017年10月31日(火) 13:15
凡矢理会館
草鹿(くさか) 「消の札(ショウノフダ) 解(カイ)」
カシャッ
草鹿(くさか)の星匣(ほしはこ)から、
星神の体から出る星の光を抑える札、
「消の札(ショウノフダ)」が出て来た。
ボウッ
鶫 「むっ?もう一つ木星の光が現れた?
しかも………結構強いぞ?」
楽 「表………お前、星神だったのか?」
表 「まあね♪
ホントは秘密にしときたかったけど、
仕方ないね。」
スッ
草鹿(くさか) 「木星魔南瓜(もくせいまかぼちゃ) パンプ」
シュンッ
パンプ 「呼んだカ?
表。」
表の星匣から、緑色の星の光をまとった、
一つ目のカボチャ型の星獣(せいじゅう)が現れた。
楽 「それがお前の契約星獣か?
表。」
表 「うん。
木星カボチャのパンプだよ。
一条ちゃん、あの木星カマキリは俺にやらせてくれない?」
楽 「えっ?
でも、みんなで戦った方が………。」
表 「それはそうだけど、
俺、今頭来てるんだよね。
楽しいハロウィンパーティーを邪魔されて。」
タッ
表は、1人で木星カマキリに向かって行った。
楽 「あっ!
お、おい………。」
スッ
カシャンッ
表は、星匣(ほしはこ)に星札(ほしふだ)を刺した。
草鹿の星匣 「鞭の札(ムチノフダ)」
シュンッ
表の右手に、緑色の光をまとった棘(トゲ)の付いた鞭が現れた。
表 「てやっ!」
ヒュンッ
表は、木星カマキリに向かって鞭(ムチ)を振るった。
木星カマキリ 「カァッ!?」
ジュウゥ………
木星カマキリが草鹿(くさか)の鞭(ムチ)を受けた部分が、溶け出した。
楽 「何だアレ?」
千棘 「あの星獣、溶けてるわ!」
表 「パンプのツタには毒がある、
その部分を武器化した俺の星札も、
毒の力を持ってるってわけ♪」
楽 「そんな星札もあるのか?」
鶫 「そう言えば、前に蒼也から聞いたことがある、
木星属性の星獣の中には、
毒の様に他の星の光を溶かす星の光を持った星獣がいると。」
木星カマキリ 「カアァッ!」
木星カマキリは、
怒って表に鎌で切り掛かって来た。
表 「しぶといヤツだね。
それなら、コレだ。」
スッ
カシャンッ
表の星匣 「呪の札(ノロイノフダ)」
パンプ 「カッ!」
ピカーーッ
パンプの大きな一つ目が緑色に光った。
木星カマキリ 「カァッ!?」
光を浴びた木星カマキリは、
動けなくなった。
楽 「なっ!
今度はあのカマキリの動きが止まったぞ?」
表 「俺の「呪の札(ノロイノフダ)」は、
光を見た相手の動きを、止める。」
鶫 「それは、冥王属性の光の特性の筈では………?」
表 「さーてっ、
カマキリちゃんの動きも止まったし、
そろそろトドメだ♪」
スッ
カシャンッ
草鹿の星匣 「終の札(ツイノフダ)」
表 「てやっ!」
タンッ
表は、パンプの上に乗った。
パンプ 「さて、行くヨ表。」
ギュルルルル………
パンプは、表を乗せたまま回転し出した。
パンプ 「カァッ!」
ズバアッ
木星カマキリ 「カアァッ!」
そのまま木星カマキリに向かって行き、
蔦(ツタ)を回転させて切り裂いた。
ドガァンッ
ボシュウッ
パンプ 「星の光のエネルギーを貰うヨ。」
ヒュンッ
パンプは、蔦(ツタ)を伸ばして、
エネルギーを吸収した。
第1巻 第254話 完
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