2019-03-28 06:31:47 更新

2017年10月4日 PM:21:00


守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)

銭湯(せんとう)前、談話室(だんわしつ)


千棘 「へぇ〜〜。ここの談話室、卓球台もあるんだ!」


楽 「面白そうだな、寝る前にやろーぜ。」


集 「そうだね〜。じゃあ、ダブルスで、

審判は俺で。」


楽 「千棘、ペア組もうぜ。」


千棘 「もちろん、いいわよ!」


鶫 「では、お嬢達のお相手は私がやります。」


万里花 「私(わたくし)もやりますわ。

楽様がやるのならば是非。」


鶫 「チッ、貴様とペアか。

まあ、仕方が無いか………」


蒼也 「………俺は一般の人間がやるような普通のスポーツにはあまり興味が無いな。

まあ楽、お嬢と楽しみなよ。」


羽(ユイ) 「中国は卓球王国だからね〜〜、

わたしも卓球は好きだよ!」


集 「さーて、試合は11ポイント先取したチームが勝ち。

レディー………ゴー!」


コン コン コンッ


鶫 「さあ、行きますよお嬢。」


バシュウッ


鶫は強烈なサーブを放った。


千棘 「てやっ!」


千棘は鶫のサーブを返した。


楽 (やっぱ、千棘も鶫も運動神経スゲーな………)


万里花 「たあっ!」


楽・千棘 「えっ?」


次は万里花が返した。


集 「誠士郎ちゃん、万里花ちゃんチーム、1ポイント先取〜〜!」


楽 「ち…千棘の強烈なサーブを、橘が返したぁ?」


レオン 「あれは星体技(せいたいぎ)だよ。」


楽 「あっ、レオン?」


レオン 「万里花ねえの両手をよく見て楽、天王星の白い光が集まってるでしょ?」


楽 「あっ、ホントだ!」


レオン 「星体技(せいたいぎ)は、元々の体が弱くても身体能力を何倍にも強化出来るからね、

元々体の弱い万里花ねえでも、十分千棘ねえや鶫ねえと張り合えるだけの力を出せる筈だよ。」


楽 「なるほど………なら、俺も!」


ボウッ


鶫 「むっ?」


楽はオレンジ色の太陽の光を両手に集めた。


楽 「たあっ!」


バシュウッ


鶫 (!一条楽の球の威力が上がった………?)


千棘 「やるじゃん、楽!」


鶫 「なるほど………それならば、私も。」


千棘 「よーし、私も!」


ボウッ ボウッ


千棘と鶫も、星体技を発動した。


そして、ゲームは進み………


集 「ゲーム終了〜〜。

結果は11対7で、楽と桐崎さんチームの勝ち〜〜。」


万里花 「むぅ〜〜、悔しいですわ〜〜。」


鶫 「やられましたよ、お嬢。」


千棘 「やったね、楽!」


楽 「ああ………」


クスッ


千棘 「?どーしたの、楽。」


楽 「いや………こうして、お前や鶫と肩を並べてスポーツ出来るなんて、昔の俺じゃあ、絶対ムリだったなって。」


千棘 「まあ……そうよね。」


楽 「でも今は、星神になって星体技(せいたいぎ)を覚えて、蒼也のトレーニングにも耐えたお陰で、こうしてお前と肩を並べれる。

お前と本当に付き合い出してからの、この半年間があったからこそのゲームだったぜ!」


千棘 「楽………そうだね!」


第166話 完







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