2019-02-02 22:42:21 更新

スッ


論士(ロンシー)は、金色のカンガルーの紋章が描かれた星匣を取り出した。


論士(ロンシー) 「冥王袋鼠(めいおうふくろねずみ) ガリュウ」


シュンッ


ガリュウ 「お呼びですか。論士(ロンシー)様。」


論士(ロンシー)の星匣から、金色に輝くカンガルー型の星獣が召喚された。


論士(ロンシー) 「ああ、戦闘だヨ。」


楽 「行くぞ千棘!」


千棘 「うん!」


スッ


スッ


楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」


千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」


シュンッ


シュンッ


楽はレオンを、千棘はシルフをそれぞれ星匣(ほしはこ)から召喚した。


論士(ロンシー) 「それが火向達に聞いた、太陽ヒョウと三日月ウサギか………

しかし、キミ達は 火向、エレキテル、レイナ………ワタシの同胞達の星の光集めの仕事を今まで散々邪魔してくれた。

このままにはしておけないネ。」


スッ


カシャンッ


ロンシーは星匣に星札を刺した


論士(ロンシー)の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」


シュンッ


ロンシーの両手に、金色のグローブが装備された。


ロンシー 「チョイヤ!」


千棘 「!キャアッ!」


ロンシーは千棘にパンチを繰り出した。

千棘はとっさに腕に月の光を集めて、星体技でガードした。


楽 「千棘!」


千棘 「いたた………」


楽 「大丈夫か、千棘?」


千棘 「うん、大丈夫ーだよ。ちゃんとガードしたから。

少し、痛かったけど………」


レオン 「でも、運動神経抜群の千棘ねえが、更に星体技で体を強化したのに、それでもダメージを食らうなんて………」


ロンシー 「そりゃそうだヨ。

ワタシは星体技だけじゃなくて、少林寺拳法の使い手でもあるからネ。」


楽 「少林寺拳法?あの格闘技のか?」


ロンシー 「ソウ。星体技(せいたいぎ)は何も、体の膂力を強化するだけが全てじゃナイ。

空手、柔道、合気道などの武道が使えれば、その武道の技を更に何倍にも強化できル。」


楽 「拳法を星体技(せいたいぎ)で強化した?

こんな奴初めてだ!

どうすれば………」


ロンシー 「フフフ………」


第132話 完















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