第1巻 第212話 アングル
2017年10月21日(土) AM:11:00
凡矢理ウォーターパーク
水上アスレチック
千棘 「へーー、こんなのもあるんだ。
水の上にある、ジャングルジムね!」
楽 「ジャングルジムなんて、
幼稚園以来だな。」
千棘 「よーし、まずは私から登るわよ。
ついてらっしゃい、楽。」
楽 「おう。」
ガジッ
千棘は、水上アスレチックの棒を掴んで、
上に登った。
楽 「んん?」
グイッ
楽 「げげっ!?」
千棘が上に登ろうとして、片足を上げて腰を落としたので、
水着が食い込んだお尻が楽の頭上に広がった。
楽 (千棘のお尻が、
俺の目の前にこんな近くに………
濡れてて柔らかそう………。)
千棘 「ん?どーしたの、楽?」
楽 「な、なんでもねーよ!」
楽と千棘は、水上アスレチックの上まで来た。
千棘 「へーー。
結構良い眺めだね、楽!」
楽 「もし、手や足を滑らせても、
プールの水がクッション代わりになってくれるしな。」
千棘 「そーれー!」
グルグル
千棘は水上アスレチックの手すりを掴んで、
体操の選手みたいに鉄棒回りをしだした。
楽 「おい!
お前、危ねーって!」
千棘 「大丈夫よ!
もし落ちても、下のプールの水がクッションになってくれるもん。」
楽 「お前、やっぱり猿みてーだな………。」
千棘 「何ですって!?」
楽 「わりーわりー、冗談だよ!」
千棘 「まったく………
あんた、彼女になんて事言うのよ。」
子供A 「ママーー、見てーー。
あのお姉ちゃん、すごーい。」
母親A 「すごいわねぇ。
きっと、体操の選手なのよ。」
千棘 「どーも、どーも!」
ブンブン
千棘は、自分を褒めてくれた親子に手を振った。
楽 (千棘のやつ、ホント単純だよな………。)
千棘 「よっと!」
ガジッ
千棘は、今度は頂上の少し下の縦の棒を両手両足で掴んで、
動物園の猿のように、水上アスレチックの棒にしがみついた。
楽 (あいつ、ますます猿みてーだな………。
言ったらまた怒られるから、言わねーけど………ん?)
ムニュッ
千棘の胸の谷間の間に、しがみついてる縦の棒が入って来た。
楽 (うお〜〜。
千棘の胸の谷間に、水上アスレチックの棒が………
なんか色っぽいな………。
俺も千棘の胸に挟まれてーー………。
って、なに考えてんだ俺は!)
千棘 「楽ーー!
あんたも早く、こっち来なさいよーー!」
楽 「ん?お、おう。」
ガジッ
楽も水上アスレチックの棒を掴んで、千棘のいるアスレチックの頂上に行こうとした。
千棘 「わーー!
楽、このウォーターパーク全体の、
子供達が遊んでる景色がここから一望出来るわよーー!
すっごい楽しそうーー!」
千棘は、水上アスレチックの頂上に身を乗り出して、腰を上げてウォーターパーク全体の景色を眺めた。
楽 「ん?」
グイッ
楽 「ぶほぉっ!」
楽は、水上アスレチックの中から上に上がろうとしたので、
水着のパンツが食い込んだ千棘のお尻が、
すごいアングルで見えてしまった。
千棘 「ん?どーしたの楽、
大声出して。」
楽 「いや、なんでもねぇ………。」
楽 「……………。」
楽 「なあ、千棘。」
千棘 「ん?なーに?」
楽 「なんか、水上アスレチックって、
いいよな。」
千棘 「?そ、そうね………。」
第1巻 第212話 完
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