2019-06-05 21:17:59 更新

2017年10月25日(水) AM:9:00


イオンモールキリオ 凡矢理店


千棘 「楽ーー!早く行こーよ、いいお店いっぱいあるよーー!」


楽 「おう。待ってくれ千棘ーー。」



楽と千棘は、お互いの学祭の準備が段々出来上がって来たので、

今週の平日デートは、

千棘のバイト先のUNIQLO(ユニクロ)がある、

イオンモール キリオ凡矢理店に来ていた。



楽 「しっかし、今日のデートのプランはお前に任せる番だったけど、

まさかお前のバイト先があるキリオにするとはな。」


千棘 「別にいいじゃない!

毎回、バイトが終わった後に綾ちゃんと、

あちこちのお店回ったりして、

スッゴく楽しいところなんだから、

一度、楽とも来てみたかったのよ!」


楽 「まあ、俺は別にいいけど………、

あ!そうだ、それならまずはお前のバイト先に一度行ってみてーな!」


千棘 「あ!いいわねそれ!

私も一度、あんたに私のバイト先のUNIQLO(ユニクロ)に来て欲しかったのよ!

さあ、行きましょー。」


スッ



千棘は、楽に手を差し出した。



楽 「おう。」


ガジッ


スタスタ………



楽と千棘は、いつも通り恋人繋ぎで手を繋ぎながら、

千棘のバイト先のUNIQLO(ユニクロ)を目指して歩き出しました、



そして、5分後


千棘 「楽、ここが私のバイト先のユニクロ(ユニクロ)よ」


楽 「へーー、中々大きくていい店じゃねーか。」



楽が訪れた千棘のアルバイト先のUNIQLO(ユニクロ) キリオ凡矢理店は、

キリオの中にある店の一つに関わらず、

そこらの町の服屋より一回りも二回りも店の面積自体も大きく、

メンズからレディース、果ては子供用の服や、帽子や靴まで、幅広く取り揃えてあった。



倉持 「あれ?千棘ちゃんじゃない?」


千棘 「あっ、綾ちゃん!」



楽と千棘がUNIQLO(ユニクロ)の店に入って行くと、店のレジをしていた千棘のLAB(ラボ)の学友、倉持 綾が話し掛けて来た。



千棘 「綾ちゃん、今日はシフトの日だっけ?」


綾 「うん。

私、毎週水曜日はシフト入れてるよー。

アレ?」



綾は、千棘と一緒にいる楽に気が付いた。



綾 「千棘ちゃん、その人もしかして………

よく話に出てた、千棘ちゃんの彼氏?」


千棘 「うん、そーだよ。

綾ちゃんが実際に会うのは初めてだったね。

楽、この人は私のLAB(ラボ)ファッション学園の友達の、倉持 綾ちゃんだよ。」


楽 「初めまして、一条楽です。」


ペコリ


楽は綾にお辞儀して挨拶した。


綾 「初めまして、千棘ちゃんの学校の友達の、倉持 綾です。」


ペコリ



綾は、楽に挨拶(あいさつ)を返した。



楽 「なんつーか………

ウチの千棘が、いつもお世話になってます。」


千棘 「なっ!楽、あんたは私の保護者じゃ無くて、彼氏でしょーが!」


倉持 「アハハ………そんな、お世話だなんて………

私の方こそ、千棘ちゃんとお友達になれて、

良かったです。」


千棘 「まったく………。

楽、私ちょっとトイレ行ってくるわね。」


楽 「おう。ここで待ってるぞ。」


スタスタ………



千棘は、女子トイレの方に歩いて行った。



楽 キョロキョロ



楽は、周りを見渡して、近くに千棘がいなくなったのを確認した。



楽 「あのー………倉持さん、一つ聞いていいか?」


綾 「はい?」


スッ



楽は、綾の耳元に口を近付けた。



楽 「千棘のやつ、倉持さんとバイト後に、

よくこのキリオの店を回ってるそうじゃねーか。」


綾 「あっ、はい!

千棘ちゃんとは、色んなお店を回って、

楽しませて貰わせてます!」


楽 「………それはいいんだが。

あいつ、よく食い物屋にも行くのか?」


綾 「はい。

千棘ちゃん、食べるの大好きで。」


楽 「やっぱりか………

あいつ、倉持さんと一緒にいる時も、

たくさん食べて迷惑かけてるんじゃあ………。」


千棘 「楽ーー、お待たせーー!」


タタッ


楽 ドキッ



千棘は、楽が思ってたより早くトイレから戻って来た。



千棘 「?楽あんた、綾ちゃんと何か話してたの?」


楽 「な、なんでもねーよ!」


綾 クスッ



千棘 「じゃあ綾ちゃん、私たちそろそろ次のお店に行くから、じゃーね!

バイト頑張ってね!」


綾 「うん、じゃーね。

千棘ちゃんは、最近学祭に出す服のアイデア考えるの頑張り過ぎて疲れてるだろうから、

今日は彼氏さんとめいいっぱい楽しんで来てね!」


千棘 「綾ちゃん………ありがとう!」


楽 「じゃーな、倉持さん。」


タタッ



楽と千棘は、綾に別れを告げて、

UNIQLO(ユニクロ) キリオ凡矢理店を後にした。



綾 「………あれが千棘ちゃんの彼氏、

一条君かぁ………。

なんだか、優しそうな目つきをした人だったなぁ………。」



その頃、楽と千棘



千棘 「ね、綾ちゃんはいい子だったでしょ?」


楽 「おう。初対面だったけど、

なんだか明るそうな人だったな。」


千棘 「あの優しそうなところは小咲ちゃんに似てるけど、

裏表のないところは、どちらかと言えば万里花に似てない?

私、LAB(ラボ)で始めて綾ちゃんと話した時、そう思ったの。」


楽 「なるほど………確かにそうかもな。

にしても………。」


クスッ



楽は笑みをこぼした。



千棘 「?どうしたの、楽。」


楽 「あっ、いや………

お前が専門でも普通に友達作れてて、

良かったなぁって。」


千棘 「なっ!

当たり前じゃないそんなの!

もう、高1の最初の、友達ノート作ってた時とは違うんだから!

私は、あんたとの恋だけが全ての小さい女さじゃないわよ!」


楽 「ああ、そうだな。

お前は昔から、友達を作ったり、

友達と何かするってだけで、楽しくて仕方がねー奴だったな。」


千棘 「ほら!

次のお店行くわよ、楽!」


スッ


楽 「ああ。」


ガジッ


第1巻 第233話 完


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