第1巻 第93話 ドクガノ
レイナ 「さぁ、行くわよ坊や!」
カシャンッ
レイナの星匣 「筒の札(ツツノフダ)」
シュンッ
レイナの右手に蝶々が花の蜜を吸う為の口の様な物が装備された
レオン 「来るよ楽!」
楽 「おう!」
ヒュンッ
楽 「くっ!」
サッ
楽は星体技(せいたいぎ)で強化した足の瞬発力を使い、左斜め上に跳んでかわした。
楽 「うっ!?」
ガクンッ
楽は何故か全身の体の力が抜けて鈍くなる様な感覚に陥った。
レイナ 「隙アリよ!」
ヒュンッ
ドスッ
楽 「がぁっ!」
楽が怯んだ隙にレイナは筒の札を楽の右手に命中させた
楽 (!?何だこの武器?刺さってるのに痛みが全く無い!?でも何だか、体の力がまた抜けるみたいな………)
チューチュー
楽 「!」
レイナの筒の札(ツツノフダ)から楽のオレンジ色の太陽の光が吸われていた
レイナ 「どう?驚いた?」
楽 「お…お前、俺の星の光を………」
レイナ 「そうよ。これが私の筒の札(ツツノフダ)の能力、あんたの星の光を吸い上げ、あんたの属性の太陽の光から私の属性の木星の光に変換して吸収するのよ。」
楽 「そんな星札もあるのかよ………!くっ!」
カシャンッ
楽の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」
ザンッ
楽は剣の札を召喚し、自分の腕と繋がっているレイナの筒の札(ツツノフダ)を切断した
レイナ 「あーら、切られちゃったわね。
まあいいわ、もう結構吸わせて貰ったしね。
お次は……………」
カシャンッ
レイナの星匣 「翼の札(ツバサノフダ)」
バサッ
楽 「な!?」
レイナの背に緑色の4つの目玉模様が描かれた蛾の翅(はね)が生え、レイナは空中に飛び上がった。
楽 「あいつ………蒼也と同じ飛行能力の札まで持ってんのかよ!?」
レイナ 「さーてここからが本番よ、坊や。」
レオン 「これはホントに厄介だねぇ………」
その頃、38号館の建物の物陰
? 「……………そろそろ加勢してやるか」
第93話 完
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