2019-04-06 06:31:04 更新

2017年 10月上旬 凡矢理大学 講義後の午後


楽 「なー蛍、お前のバドミントン部って、

凡矢理大学祭でどんな出し物を出すんだ?」


蛍(ほたる) 「ああ、僕たちの部は、

カップル(恋人)限定のイベントをやるんだ。」


楽 「カップル限定?」


蛍 「うん。恋人同士の2人(ふたり)で来なきゃ、参加出来ないイベントなんだ。」


楽 「お前の部活って、バドミントン部なんだろ?

てっきり、バドミントンのゲームとかをやるものかと………」


冬吾 「チッチッチ………甘いね楽は。」


楽 「あ?」


冬吾 「そんなものをやとたところで、バドミントンに興味が無い奴が来ると思うか?」


楽 「あっ!そうか………」


冬吾 「凡矢理大学の大学祭は、中部地方有数の学生間の競争率の高い大学祭なんだぜ?

どの部もサークルもゼミも、少しでも売り上げを上げるので必死さ。」


楽 「なるほど………で、そのカップル限定のイベントって、具体的に何をやるんだ?」


蛍(ほたる) 「うん。恋人同士で、幾つかの関門をクリアして行くんだ。

中には、恋人同士でしか出来ない問題もあるんだ。」


楽 「ふーん………」



その日の夜、スペクトル凡矢理 705号室


千棘 「へー、そんなイベントをやるんだ。」


楽 「そうなんだ。

しかもそのイベント、蛍(ほたる)に聞いた話だと、部活のメンバーや手伝った人間でも、イベントの運営に関わってる時間以外は参加出来るらしいんだ。」


千棘 「ふーん………」


楽 「で、どうする千棘?」


千棘 「決まってるじゃない!

楽、私達もそのイベント、あんたの手伝いが終わった後に出るわよ!

半年を超えて、深まった私達の愛を見せつけてやりましょう!」


楽 「おう!」


第1巻 第178話 完


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