2019-02-02 07:42:37 更新

万里花 「へぇ〜、実家を離れた大学に行かれたかったんですね。」


夜内 「うん。ウチの実家、古い家でね。

面倒なしきたりが、多くて、自由な大学生活を送りたかったんだよ。」


万里花 (私(わたくし)も、橘家に生まれて、

2年前まで自由が殆ど無かった。

何だか夜内さんの境遇、私(わたくし)に似てますわね。)


夜内 「なあ橘さん、そろそろお昼だし、

コンビニでも行かない?」


万里花 「ありがとうございます。でも、遠慮しておきますわ。

私は楽様以外のの男性と、外食をするつもりはありませんのよ。」


夜内 「そうですか………」


ボウッ


万里花・夜内 「んっ?」


2人の席の背後で、火の燃えた様な音がした。


生徒A 「火事だーー!廊下が燃えてるぞー!」


万里花・夜内 「えっ!?」


生徒B 「逃げろー!!」


タタタッ


生徒達は突然起こった火事に、一目散に逃げ出した。


夜内 「橘さん!俺達も早く逃げよう!」


万里花 「はい!」


タタタッ


夜内 「でもこの火事、廊下の左右にだけ広がってるから、走りさえすれば逃げれそうだね!」


万里花 「ええ………」


万里花 (しかし、それが逆に怪しいですわ。

まるで、「この建物から出て来い!」と、

外に誘導してる様ですわ。

それに………)


レム (あなたも気付いた?万里花。)


レムが星の光のテレパシーで、万里花に頭の中で話し掛けて来た


万里花 (ええ、レム。

この火事の火は、ただの火ではありませんわ。

これは………)


? 「俺の火星の光だぜ。」


万里花・夜内 「?」


ザッ


火向 「よう。

あんたが橘家の娘だろ?」


万里花と夜内の前に現れたのは、

パピヨンコクーンの星神、火向 翔也だった。


万里花 「何者です?あなたは?」


火向 「あんたの天王星の光を頂きに来た者だ。」


スッ


火向 「火星焔蜥蜴(かせいほむらとかげ) マンダ」


ヒュンッ


マンダ 「今日の標的はあの娘ですか、火向様。」


夜内 「何なんだ?一体………」


万里花 「……………」


第126話 完




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