2019-05-09 04:48:41 更新

2017年10月18日(水) AM:11:00


凡矢理遊園地


千棘 「ねー楽、次はどのアトラクションやる?」


楽 「そうだな………。」


千棘 「あ!そうだ、アレなんかどう?」


スッ


千棘が指差した先にあったのは、

メリーゴーランドだった。


楽 「アレ?

メリーゴーランドだよな?」


千棘 「うん。

2人でメリーゴーランドのお馬さんに乗るなんて、いかにも恋人っぽいじゃない?」


楽 「そうだな。」


楽&千棘 「すいませーん、

メリーゴーランドに乗りまーす。」


店員D 「はーい、お二人様で600円になりまーす。」



そして、2人はメリーゴーランドに乗り………


千棘 「わーー!

見て楽、さっきのコーヒーカップもそうだったけど、景色が回って見えるよ!」


楽 「まあ、2つとも乗り物が回ってるから、当然そうなるよな。」


千棘 「それにこのお馬さん、

なんだかメルヘンチックね!」


千棘 (楽と2人でこんなメルヘンチックな乗り物に乗ってる………

なんだか素敵。嬉しいな。)



千棘 「それーー、楽ーー!

待てーー!」


楽 「お前な………

この馬、同じスピードで走ってんだから、

追いつけるわけねーだろ。」


千棘 「アハハ………それもそーね。」


アハハ………


千棘 「ん?楽、あのお馬さん見て。」


楽 「ん?」


千棘が指差した先にあったのは、

二人乗り用の馬だった。


千棘 「あの子に乗ってみよーよ!

普通のお馬さんより、カップルっぽいし。」


楽 「ああ、いいぜ。」


ガタッ


楽と千棘は、今乗っていた馬から降りて、

二人乗り用の馬の前まで行った。


千棘 「楽から乗ってよ。」


楽 「ああ、いいぜ。」


ガタッ


楽は二人乗り用の馬の前の方の席に座った。


千棘 「よいしょっと。」


ガタッ


千棘は二人乗り用の馬の後ろの方の席に座った。


ムニュッ


楽 「なっ!?」


千棘が後ろから楽に密着して来たので、

千棘の胸やお尻が楽の背中や腰に当たった。


楽 「ち、千棘!背中に当たってる………。」


千棘 「当ててんのよ。」


千棘はドヤ顔で答えた。


楽 「なっ!?」


千棘 「私たちはもう、ホンモノの恋人同士なんだから、

このくらいでいちいち照れてんじゃ無いわよ。」


楽 「わ、分かったよ。」



そして、二人乗り用の馬で回り出し………


千棘 「フンフーン♪

やっぱり、こっちの方がより恋人っぽいわね。」


楽 「そ、そうだな………。」


楽はまだ、顔が赤かった。


千棘 「………ねえ楽、やっぱりいいよね、

こういうの。」


楽 「あ?」


千棘 「だって、2人でメリーゴーランドに乗るなんて、

まさに恋人同士っぽいじゃない。

楽と2人でそんな事が出来るなんて………

なんだかそれだけで、嬉しいな。」


楽 「ああ、そうだな………。」


第1巻 第202話 完


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