第1巻 第45話 ミンナガ
ゲームの文章 「次は第2ステージの河原に進みます」
魔法少女チトゲ 「この河原には沢山水属性のモンスターが出るから、契約するといいわよ。」
召喚士ラク 「おう………ん?」
ラクが画面の右端に目をやると、プレイヤーがモンスターの大群に襲われていた
召喚士ラク 「あいつ大丈夫か?」
魔法少女チトゲ 「変ねぇ、第2ステージならまだ倒せないようなモンスターはいない筈なのに、あの人全然反撃して倒さないからあんなにモンスターに囲まれてるのよ。」
召喚士ラク 「ほっとけねぇ!」
ラクは第1ステージで集めたモンスター総がかりで水属性のモンスターを倒した。
魔法少女チトゲ 「あんたって、ゲームの中ですらお人好しねぇ。」
召喚士ラク 「だってほっとけねーだろ?
おい、大丈夫かあんた?」
僧侶コサキ 「あっ、はい。ありがとうございま………え?」
召喚士ラク 「ん?………僧侶コサキって………小野寺?」
魔法少女チトゲ 「小咲ちゃん?」
僧侶コサキ 「一条君と千棘ちゃん?」
召喚士ラク 「お前もこのゲーム始めたのか?」
僧侶コサキ 「うん。るりちゃんにこの前教わってね………やっと第2ステージに来たんだ。」
魔法少女チトゲ 「でも小咲ちゃん、さっき何でモンスターに反撃しなかったの?」
僧侶コサキ 「えっ?だってそれじゃあモンスターさん達が可哀想だし………」
魔法少女チトゲ 「それじゃあ、ゲームが進まないよ!」
楽 (ゲームの中のモンスターにまで………
やっぱり小野寺は優しいなぁ………)
僧侶コサキ 「あっ!そろそろバイトの昼休憩終わっちゃうから、じゃあね一条君、千棘ちゃん。)
シュンッ
ゲームの文章 「僧侶コサキさんが退室しました。」
魔法少女チトゲ 「まさかつぐみに続いて小咲ちゃんまでこのゲームやってたなんてねぇ………」
召喚士ラク 「意外だよな………」
魔法少女チトゲ 「あっ!街に着いたわよ。」
魔法都市ボンヤリン
魔法少女チトゲ 「ここで剣や薬を買っていくわよ。」
召喚士ラク 「ああ、モンスターばかりに戦いを任せるのももう飽きたしな」
カラン コローン
魔法屋ボンヤリン店
召喚士ラク 「えーと、まずはこの薬草を3本ほど………」
? 「あ!そちらにいらっしゃるのはもしや………」
召喚士ラク 「ん?………ゲッ!」
ラクサマノアイサイ弓士マリカ 「やはり!楽様ではございませんか!
楽様もマジカルボンヤリクエストをやられていたんですね!」
召喚士ラク 「やっぱり橘か………」
ラクサマノアイサイ弓士マリカ 「あっ、アバター名でも 私だと分かるのですか?
感激です!」
楽 (そんなアバター名つける奴、お前しか思い浮かばないから………)
魔法少女チトゲ 「まさか、あんたまでねぇ………」
ラクサマノアイサイ弓士マリカ 「あっ、桐崎さんですか?意外ですわね。
あなたの職業は確実に格闘家だと思ってましたのに)
魔法少女チトゲ 「それどーいう意味よ?」
楽 (俺の考えてた事容赦無く言ったな………)
ラクサマノアイサイ弓士マリカ 「まあそれはさておき、お二人ともおきおつけに、
最近この魔法都市では、このゲームをよからぬ使い方をしている方がいるそうですから。」
召喚士ラク 「あ?よからぬ使い方?何だよそれ?」
ラクサマノアイサイ弓士マリカ 「ええ、実は………」
その3人の影を見張る一つのアバターの影
? 「フフフ………」
第45話 完
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