2019-05-15 06:16:46 更新

2017年10月21日(土) AM:10:00


凡矢理ウォーターパーク


ウォータースライダー、出発口前


千棘 「へーー、これがウォータースライダーかぁ!

テレビのCMとかで見た事はあるけど、

水のあるところでやる、ジェットコースターみたいなものね!」


楽 「お前、ホントにこういうの好きだよな。」


千棘 「もちろん!

楽しい事はみんな大好きよ!」


係員B 「それでは、

次のお客さん、滑る準備して下さーい。」


千棘 「それじゃあ、まずはあんたから行ってよ。」


楽 「おう。」


ドサッ


楽は、ウォータースライダーの入り口に腰掛けた。


係員B 「それでは、

よーい………ドン!」


ズッピューン


楽 「うおっ!」


楽は掛け声と共に滑り出した。


ピューー


楽 「へーー、このウォーターパーク全体が滑る度に景色が変わって見えるな。

いい眺めだなーー。」


千棘 「楽ーー、行くわよーー!」


楽 「ん?千棘か?」



楽が上を見上げると、千棘が滑って来て、

自分に迫って来ていた。


千棘 「行くわよーー、楽!」


楽 「わっ!ちょっと待てってお前、

そんなスピード上げたら………。」


千棘 「え?」


ドーン


千棘は、スピードを上げた拍子に、

勢い余って楽にぶつかった。


ムニュッ


楽 「わわっ!」


千棘の股が、楽の頭の上に当たったまま、

2人は滑り続けている。


楽 「ち、千棘ぇ!

早くどいてくれよ!」


千棘 「そんな事言われても、

勢いつき過ぎて、止まんないんだもん!」


楽 「とりあえず、上体起こせよ!」


千棘 「う、うん………。」


ガバッ


千棘は、両脇の手摺(てすり)を掴んで、上半身を起こした。


ムニュッ


楽 「わわっ!」


千棘 「なっ!」



千棘が上半身を起こした為、

今度は楽の背中に千棘の胸が当たった。



千棘 「ちょっと、どうしよう!

まだスピードが緩まないんだけどーー!」


楽 (水着を着てるだけの千棘の胸が俺の背中に当たってる………

昨日、千棘が雨に濡れた時もそうだったけど、

水に濡れてて、柔らかくて気持ちいい………。)


千棘 「ちょっと!

あんたなに顔真っ赤にしてんのよ!

いやらしい事考えてるんでしょ、

このエロもやし!」


楽 「考えてねーよ!」


楽 (ちょっとしか………。)



ドバーン


楽 「うおっ!」


千棘 「わあっ!」



楽と千棘は、ウォータースライダーのゴールに辿り着いて、プールに飛び込んだ。


楽 「いてて………。」


千棘 「あたた………。」


楽 「ん?」


ムニュッ


楽は仰向けに倒れて、千棘は楽の方を向いたので、楽の顔に千棘の胸が当たっていた。


楽 (千棘の胸、やっぱり水に濡れててスッゲー柔らかくて気持ちいい………

それに、胸の谷間も丸見えだ………。)


千棘 「ら、楽!

なにまじまじと見てんのよ!」


楽 「わ、わりぃ!」


ガバッ


楽は千棘から離れた。


千棘 「もう!

人の胸の谷間をまじまじと見て………

この変態もやし!」


楽 「悪かったって!」


千棘 「まあ、あんたになら胸の谷間くらい見られても、別に良いんだけどね………。」


楽 「ん?」


千棘 「なんでも無いわよ!」


第1巻 第211話 完


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