2018-05-05 15:36:24 更新

楽と千棘が幼い日の小咲との結婚の約束のペンダントを小咲との約束を手放して千棘を選んだ為に天駆高原の楽と小咲の相合傘を描いた岩の元に埋めて、

集が鍵職人の叔父さんの知り合いのアクセサリー職人に頼んで貰った新しいペンダントと鍵を受け取りに行った


しかし、その箱の中に入っていたのは………


楽 「おい集、何だよコレ?鍵と錠が7つずつもあるじゃねーか!」


千棘 「しかも七色になってる………アレ?この7色って………虹?」


箱の中には入っていたのは、虹の7色の錠とそれと対になる同じく虹の7色の鍵だった


集 「いや〜〜それがな、叔父さんの知り合いのアクセサリー職人の人に頼んだついでに今のお前らの関係を話したら、こうした方がいいって事になってなぁ〜〜〜」


楽 「は?一体どういう事だよ?」


集 「楽、お前らって去年の夏にあの天駆高原に行って10年前の記憶を大体思い出したんだよな?」


楽 「ああ、まあ大体はな。俺は小野寺の告白を断った後に前のあのペンダントを開けて中身の手紙と指輪を見てな。」


千棘 「私はあの楽と小咲ちゃんが初めて会ったあの岩に刻まれてた楽と小咲ちゃんの相合傘を見てよ。」


集 「でさあ、あの10年前の時に楽との別れを惜しんで桐崎さんと万里花ちゃんが結婚の約束を楽としたがって、羽姉がお父さんの知り合いのアクセサリー職人に頼んであの錠と鍵な一式を作って貰ったんだよね?」


千棘 「え?何でその話を舞子君が知ってるの!?」


千棘は少しびっくりした


集 「あの羽姉の父さんの知り合いのアクセサリー職人ってのが実は、俺の叔父さんとも知り合いだったんだ。」


楽 「え!?そーなのか?」


集 「ちなみに楽、お前の母さんともな。」


千棘 「え!?楽のお母さんまで!?」



千棘は14ヶ月前に自らの母、華の紹介で訪れた楽の母の顔を思い出した



集 「で、楽のお母さんがあの学生時代に描いた「ザクシャ イン ラブ」の本の結末を楽が描き変えた話や、楽が小野寺じゃなくて桐崎さんを選んだ話をしたら、楽のお母さんが「他の女の子達も幸せになれる話」を新しく絵本にして描いたんだって。」


楽 「お袋が?」


集 「んで、羽姉の父さんの知り合いのアクセサリー職人の人がそれを元に新しく作ったのがこの7対の鍵と錠。

お前らだけじゃなくて、他の女の子達にも約束が出来る様になったって訳。」


楽 「新しい鍵と錠を作ってくれとしか頼んで無いのに、そんな手の込んだ事になってたのか………」


集 「まあとにかく、楽と桐崎さんのは真ん中のオレンジ色のだから、他の6つを誰に渡すかは、お前らに任せるよ。」


楽 「分かった!恩にきるぜ集!」


千棘 「ありがとね舞子君。」


第98話 完



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