第1巻 第167話 マクラヲ
2017年10月4日 PM:22:00
守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)
2階 205号室
楽 「へえ、こんな広い部屋もあったのか。」
山中さん 「はい。2日目(ふつかめ)の夜は、皆さんにはここで全員で仲良く寝て頂きたくて。」
集 「ありがとうございます、山中さん!」
山中さん 「では、ごゆっくり。」
パタンッ
楽 「しかし、みんなが同じ部屋で寝るなんてな。」
千棘 「いいじゃない。私、みんなでワイワイするの大好き!」
小咲 「私も、千棘ちゃんや一条君と一緒に寝れて良かったよ。」
集 「るりちゃん、俺の隣で寝よーよ!」
るり 「………まあ、彼氏だしね。
でも、寝込みを襲ったら許さないわよ。」
羽(ユイ) 「みんなで寝れるなんて、いいわね〜〜♪」
蒼也 「………俺は、こういうのは柄(ガラ)じゃ無いな。」
万里花 「楽様、是非とも私(わたくし)の隣の布団で寝ましょう!」
千棘 「あっ!万里花、何勝手な事言ってんのよ!
楽は私の恋人なんだから、私の隣で寝るに決まってるでしょーが!」
万里花 「いいではないですか!
桐崎さんは昨日も楽様と同じ部屋で寝たんだから、今日は私(わたくし)に楽様の隣を譲って下さい!」
千棘 「いやよ、大人しく引き下がりなさい!」
ボスッ
千棘は万里花に枕(マクラ)を投げた。
万里花 「あっ!やりましたわね、お返しですわ!」
ボスッ
千棘 「なんの〜〜!」
ボスッ
楽 「おいおい、ケンカするなよお前ら!」
集 「おっ!枕投げか、まさに旅行の夜って感じでいいね〜〜、俺もやろ〜〜!」
ボスッ
るり 「私も、ただし標的は集君、
あなた1人よ。」
ボスッ
集 「え〜〜?るりちゃん、こんな遊びでまで?」
鶫 「助太刀します、お嬢。」
蒼也 「………まあ、たかが枕投げでも、戦いというのは悪くないな。」
羽(ユイ) 「楽しそうね〜〜、私もやろうかしら♪」
小咲 「あわわ………大変だ。」
楽 「蒼也や羽姉(ユイねえ)まで………やめろよ、お前ら〜〜!」
そして、数十分後………
山中さん 「はーい、寝る前のお飲み物をお持ちしました〜〜って、え!?」
戸を開けて訪れた山中さんが目にしたのは、大量の枕(マクラ)と、ぐったりしているみんなの姿だった。
千棘 「うう〜〜。」
万里花 「も…もう、動けないですわ〜〜。」
グッタリ
山中さん 「ど…どうしたんどすか?
お客さん達!?」
楽 「やれやれ………」
第1巻 第167話 完
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