2019-03-28 07:01:51 更新

2017年10月4日 PM:22:00


守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)

2階 205号室


楽 「へえ、こんな広い部屋もあったのか。」


山中さん 「はい。2日目(ふつかめ)の夜は、皆さんにはここで全員で仲良く寝て頂きたくて。」


集 「ありがとうございます、山中さん!」


山中さん 「では、ごゆっくり。」


パタンッ


楽 「しかし、みんなが同じ部屋で寝るなんてな。」


千棘 「いいじゃない。私、みんなでワイワイするの大好き!」


小咲 「私も、千棘ちゃんや一条君と一緒に寝れて良かったよ。」


集 「るりちゃん、俺の隣で寝よーよ!」


るり 「………まあ、彼氏だしね。

でも、寝込みを襲ったら許さないわよ。」


羽(ユイ) 「みんなで寝れるなんて、いいわね〜〜♪」


蒼也 「………俺は、こういうのは柄(ガラ)じゃ無いな。」


万里花 「楽様、是非とも私(わたくし)の隣の布団で寝ましょう!」


千棘 「あっ!万里花、何勝手な事言ってんのよ!

楽は私の恋人なんだから、私の隣で寝るに決まってるでしょーが!」


万里花 「いいではないですか!

桐崎さんは昨日も楽様と同じ部屋で寝たんだから、今日は私(わたくし)に楽様の隣を譲って下さい!」


千棘 「いやよ、大人しく引き下がりなさい!」


ボスッ


千棘は万里花に枕(マクラ)を投げた。


万里花 「あっ!やりましたわね、お返しですわ!」


ボスッ


千棘 「なんの〜〜!」


ボスッ


楽 「おいおい、ケンカするなよお前ら!」


集 「おっ!枕投げか、まさに旅行の夜って感じでいいね〜〜、俺もやろ〜〜!」


ボスッ


るり 「私も、ただし標的は集君、

あなた1人よ。」


ボスッ


集 「え〜〜?るりちゃん、こんな遊びでまで?」


鶫 「助太刀します、お嬢。」


蒼也 「………まあ、たかが枕投げでも、戦いというのは悪くないな。」


羽(ユイ) 「楽しそうね〜〜、私もやろうかしら♪」


小咲 「あわわ………大変だ。」


楽 「蒼也や羽姉(ユイねえ)まで………やめろよ、お前ら〜〜!」



そして、数十分後………


山中さん 「はーい、寝る前のお飲み物をお持ちしました〜〜って、え!?」


戸を開けて訪れた山中さんが目にしたのは、大量の枕(マクラ)と、ぐったりしているみんなの姿だった。


千棘 「うう〜〜。」


万里花 「も…もう、動けないですわ〜〜。」


グッタリ


山中さん 「ど…どうしたんどすか?

お客さん達!?」


楽 「やれやれ………」


第1巻 第167話 完


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