第1巻 第174話 キショウ
2017年10月5日(木) PM:13:00
電車の中
集 「いやーー、楽しい旅だったね〜〜。」
るり 「私は、集君が変な事をしないように見張るので、いつも通り忙しかったけどね。」
小咲 「ホントに楽しかったね〜〜。
また、みんなでこれると良いよね。」
羽(ユイ) 「そうねえ、皆んなでこうやってワイワイ楽しくやるの、私大好き!」
蒼也 「………まあ、息抜きにはなったな。」
鶫 「私は、お嬢と一条楽の半年記念旅行をしっかりと護衛出来て良かった。」
みんなが、この2泊3日の楽と千棘の交際半年記念旅行で出来た思い出を、
帰りの凡矢理行きの電車の中で楽しそうに語っている中、楽と千棘は………
千棘 「楽、ホントに楽しい旅行だったわね〜〜、この菊(きく)の花のブローチ、
ありがとね!」
楽 「ん?あ、ああ………」
ボー………
楽は千棘の言葉を他所(よそ)に、電車の窓を眺めながらボーっとしていた。
千棘 「……………どうしたの、楽?」
楽 「ああ、ちょっとな………」
千棘 「……………やっぱり、気にしてるの?
あの風間(かざま)って人の事?」
楽 「ああ、だっていきなりあんな事言われたんだぜ?」
回想
風間(かざま) 「僕は、星神が嫌いだ。」
風間 「こう言ってるんだよ。
君が、嫌いだと。」
楽 (………あいつが昔、星神と何があったのかは知らないけど、
なんで俺があいつに当たられなきゃならないんだよ………)
千棘 「………別に、あんたはそんな事、
今は気にしなくていいんじゃない?」
楽 「え?」
千棘 「高1の最初に、私達がニセモノの恋人になった時に言ったでしょ?
「私が嫌いなのは、過去の失敗やどうにもならない事をウジウジ考えてる奴は嫌いだって」って。」
楽 「ああ………」
千棘 「あの人がどんな人で、なんで星神が嫌いなのかは分からないけど、
そんなのあんたに関係無いじゃない!
あんたが本当に、初対面の人からいきなり嫌われる様な人だったら、
私がこんなに大好きになって、半年も付き合うわけが無いじゃない!
そんな事を気にするよりも、私達の半年記念をもっと楽しみましょうよ!」
楽 「千棘………ありがとう!
そうだな、もっと楽しもーぜ!」
そして楽達は、帰りの電車のが15:00頃に凡矢理に着いて、京都から凡矢理に戻りました。
楽と千棘の半年記念日まで、あと1日(いちにち)
第1巻 第174話 完
このSSへのコメント