千歌「果南ちゃんって髪長くない?」
軽いいじめ表現あります
果南「っ……」
千歌「果南ちゃん?」
果南「えっと……どうしたの?急に」
千歌「果南ちゃんって毎日ランニングとか、スポーツしてるよね?」
果南「まあ、日課みたいなもんだしね」
千歌「曜ちゃんも水泳や筋トレの影響で髪は短くしてるのに、どうして果南ちゃんは切らないのかなって」
果南「あー、それは……その……」
ガチャガチャ バタン
鞠莉「はーい!今日も張り切って練習するでーす!」
ダイヤ「鞠莉さん!そんな大きな音を立ててドアを開けないでください!はしたないですわ!」
鞠莉「んもぉー、ダイヤは硬度10なんだからー……ってなにこの空気。果南?どうかしたの?」
果南「あー、ちょっと、私の髪が長い理由を千歌に聞かれてね」
まり「っ……」
ダイヤ「!」
ダイヤ「そうですか……それで、どうするおつもりですか?」
果南「二人がよければ、私はいいよ。髪のことを話そうとすると、どうしても鞠莉とダイヤのことも話さないといけないしね」
鞠莉「私は構わないけど……いいの?」
果南「うん」
千歌「ちょっ!ちょっとまって!そんなに深刻な話なの!?」
果南「んー、まあ、今考えるといい話なんだけど、当時はきつかったなーって」
千歌「当時?……いや!そんなつもりで聞いたんじゃないんだよ!ただなんとなく聞いただけなの!それがそんな話になるなんて、びっくりだよ!」
ダイヤ「そうだろうと思いましたわ。聞いていて気持ちの良い話ではありませんし、ラブライブの決勝も控えています。聞かない方が千歌さんのためでしょう」
鞠莉「そうね。はい!じゃあこれでこの話はお終い!練習しましょう?」
千歌「うん……そうだね。皆は屋上に先に行ってるよ!私と果南ちゃんで二人を待ってたの!」
果南「じゃあ行こっか。皆を待たせすぎたら怒られちゃうね」
ダイヤ「そうですね。急ぎましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト
千歌(果南ちゃん達の過去、いったい何があったんだろう)
千歌(3人ともすごく悲しそうな顔してたし、もしかして聞いちゃいけないこと聞いちゃったのかな)
チカチャーン
千歌(うーん。でも話してもいいって言ってたし……)
オーイチカチャーン
千歌(くうぅぅぅ、気になるなー)
曜「千歌ちゃんってば!」
千歌「うわぁぁ!よ、曜ちゃん!どうしたの!」
曜「ずっと呼んでたのに、全然気づかなかったから。練習も終わったし一緒に帰ろう!」
千歌「あ、うん。そうだね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千歌「ただいまー」
美渡「おぉー、千歌お帰りー、って……なんだなんだ?秘密を聞こうにも聞けないようなその顔は」
千歌「そんな的確に!?」
千歌「美渡ねぇは果南ちゃんの髪が長い理由知ってる?」
美渡「果南ちゃんの?そんなの個人の自由でしょ」
千歌「そうなんだけどさ。私が果南ちゃんに、髪長いねって言ったら、果南ちゃんすごく辛そうな顔してた。鞠莉ちゃんやダイヤさんも何か知ってるみたいだし……」
美渡「果南ちゃんはなんて?」
千歌「別に教えてもいいよって。でもダイヤさんがあまり良い話じゃないから、知らない方がいいって」
美渡「そっかー。難しい問題だな。少なくとも私はなんで果南ちゃんの髪が長いのかは知らないな」
千歌「だよね……んもぉぉぉ、どうしたらいいのぉぉおお」
志満「静かに。旅館まで響いてるよ」
千歌「はい……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン
千歌(はぁ、気になりすぎて授業に集中できないよ)
梨子「千歌ちゃん。どうしたの?今日ずっと上の空って感じだったけど」
千歌「梨子ちゃーん、、、実は」
カクカクシカジカ
梨子「なるほど。うーん、、、確かに気になるね」
千歌「でしょー!なんでなんだろ」
梨子「・・・」
千歌「梨子ちゃん?」
梨子「話してもいいって言ってくれたのよね?」
千歌「う、うん。そうだけど……もしかして、聞くの!?」
梨子「うん。もしまたAqoursの誰かが千歌ちゃんと同じ疑問を持って、果南ちゃんに聞いた時、同じことの繰り返しになるでしょう?」
千歌「そ、そうだけど……」
梨子「何度も果南ちゃんに辛い顔をさせるつもり?」
千歌「いや、そんなつもりじゃ……」
梨子「でも、もし聞かなかったらそういうことになるでしょう?」
千歌「そっか。そうだよね。よし!今日練習の前にAqoursのみんなで聞こう!」
梨子「私、みんなに部室で待ってるように声かけておくね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
善子「なるほど。そういう理由で待たされてたのね」
曜「私も、なんで長いのか知らなかったかも。気がついたら長かったし……」
果南「あはは……まさかこんなことになるなんてね」
ダイヤ「全くですわ。Aqoursを全員集合させるとは……」
鞠莉「千歌っちの行動力は異常でーす!」
千歌「いいじゃん!私だけよりAqoursみんなで知るべきでしょ!それが仲間ってやつだよ!」
花丸「まるは千歌さんのことだから、話を聞いて、3年生への態度が変わって、その流れでバレて、どちらにせよ全員に話すことになってたと思うずら」
ルビィ「ルビィも知りたい!たぶん、お姉ちゃんにも関係するよね?」
ダイかなまり「!!」
5人「ダイヤさん?」
ルビィ「うん。実はお姉ちゃんって小さい頃はとても人見知りで、怖がりだったんだ」
千歌「へぇー、そうなんだ!」
ルビィ「だけど、ある時を境に急に大人っぽくなって、お稽古事とかも頑張るようになって、今の大和撫子みたいなお姉ちゃんになったの!」
果南「ま、ルビィにはさすがにわかるか。私達から見てもすごい変わりようだったからね」
ダイヤ「し、仕方ないじゃないですか!こうするしか思いつかなかったのですから」
鞠莉「でも、結果的に私達は助かることになったんだし、感謝してるわよ」
千歌「ぶーー、話が読めないんだけど!」
果南「あはは、ごめんごめん。せっかく集まってもらったし、話すよ。いいよね、二人とも」
ダイまり「」コク
果南「ふぅ。実は私達が中学生になったくらいにね、鞠莉がいじめにあったの」
6人「!?!?」
果南「うんうん。まあ、今じゃ考えられないからね。じゃあ、順を追って話すね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7年前
ロリ鞠莉「お、小原鞠莉です!よ、よろしくお願いします!」フルフル
ロリ果南(うわぁ、だいぶ緊張してるね)
ロリダイヤ(わかります。わかりますわ。私も人前であんなことすると思うと……)ブルブル
ロリ鞠莉(ううっ……ん?)
ロリ果南(お、目があった)
ロリダイヤ()ビクッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
果南「これが私達の出会いだね」
鞠莉「ほんと、あの頃のダイヤは今のルビィにそっくりね」
ダイヤ「なっ、鞠莉さんだって人のこと言えませんわ!」
果南「ま、そんなわけで、今とは全然イメージが違うかもだけど、気にせずに聞いてね」
6人「」コクコク
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワイワイガヤガヤ
「ねぇ!どこから来たの?」
「どんな人が好きなの?」
「お昼一緒に食べましょう?」
ロリ果南「すごい人気だね」
ロリダイヤ「えぇ。そうですね。しかし……」
ロリ鞠莉「ちょっと、ちょっと待って!」
「小原さん可愛いねー」
「ねぇねぇ、どこに住んですの?」
「家がお金持ちって本当?」
ロリ鞠莉「待ってってば!!!!」
シーン
ロリ鞠莉「あっ……えっと……ごめんなさい!」
タッタッタッ
「なにあれ」
「感じわるーい」
ロリ果南「ありゃりゃ、やっちゃったね」
ロリダイヤ「ど、どうしましょう」オロオロ
ロリ果南「私達でも同じことになるだろうし、様子見かなぁ」
ロリ果南(にしても、今のはまずいよ。大事にならないといいけど)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒソヒソ
「ねぇ、どう思う?」
「最初だから緊張してたとか?」
「家がお金持ちなんでしょ?私達とは釣り合わないとか思ってるんじゃない?」
「うわー、ありそー」
ロリ鞠莉「・・・」
ロリ果南「見事に孤立しちゃってるね」
ロリダイヤ「幸い、いじめなどではなく、ただ接し方がわからないって感じですが……このままだと」
ロリ果南「そうだね。何かミスをしただけで、それがいじめに繋がるかもね」
ロリダイヤ「どうしますか?」
ロリ果南「ふふふ。大丈夫。いいこと考えたから」ニヤニヤ
ロリダイヤ(わ、悪い顔してますわ……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロリ鞠莉「ただいま」
ロリ鞠莉(はぁ。今日も誰とも話せなかったな)
ロリ鞠莉「・・・」
ロリ鞠莉(ううん。弱気になったら駄目。絶対、いつか打ち解けてやるんだから)
ロリ鞠莉(気分転換に庭にでも行こうかな)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロリダイヤ「果南さん!まずいですよ!」
※いん○用語ではありません
ロリ果南「バレなきゃ大丈夫だって!」
ロリダイヤ「だとしても!小原家に侵入するなんて!」
ロリ果南「もうダイヤは心配性だなー。ほら、もう着いたじゃん!……ってすごい庭だね。この噴水も大きいし」
ロリダイヤ「全くもう、、、小原グループ、聞いていた以上ですわね」
ロリ鞠莉「あなたは?」
果南「!」
ダイヤ「ピギャ!」
ロリ鞠莉(ピギャ?)
ロリ果南「あの……えっと……」
ロリ果南(まずい。まさかこんなすぐに見つかるとは……)
ロリ果南(ど、どうすれば、、、そ、そうだ!)
ロリ果南「ハグ」
ロリ鞠莉「んー?」
ロリ果南「ハグ……しよ?」
ロリ鞠莉「え、ええっと……」チラッ
ロリダイヤ(うう、なぜこっちを……とりあえず頷いとけですわ!)コクコクコクコク
ロリ鞠莉(すごい頷いてるわね。なるほど、ここは行くべきなのね)
ロリ鞠莉「えいっ!」ギュー
ロリ果南「おおっと。えへへ〜」ギュー
ロリダイヤ(どうしてこうなったんですの)
果南「ダイヤもおいでよ!」
ロリダイヤ「えぇ……でも……」
ロリ果南「いいからいいから!」ギュー
ロリダイヤ「ちょ、果南さん!」
ロリ果南「ふふふ。ギューー!!」
ロリ鞠莉「あははは、、、ううっ……」ポロポロ
ロリダイヤ「小原さん?」
ロリ果南「ど、どうしたの?」
ロリ鞠莉「いや、ごめんなさい。嬉しくてつい。私、友達どころか話すことができる人すらいなかったから」
ロリ果南「じゃあこれからは私達と話せばいいよ!小原さんと仲良くなるためにわざわざ侵入してきたんだし」
ロリ鞠莉「本当?本当にいいの?」
ロリ果南「もちろん!ね?ダイヤもいいでしょ?」
ロリダイヤ「そうですわね。私は黒澤ダイヤといいます。よろしくお願いしますね。小原さん」
ロリ果南「松浦果南だよ。よろしくね!小原さん!」
ロリ鞠莉「あの……その……鞠莉って……私のことは鞠莉って呼んでほしいの……///」カァァァ
ダイかな(天使かよ)
ロリ果南「じゃあ私も果南って呼んでね。鞠莉」
ロリダイヤ「私のこともダイヤと呼んでくださいね。鞠莉さん」
ロリ鞠莉「うん!果南!ダイヤ!よろしくね!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロリ鞠莉「果南!ダイヤ!おはよう!」
ロリ果南「おはよう、鞠莉」
ロリダイヤ「おはようございます。鞠莉さん」
3人「」キャッキャキャッキャ
ヒソヒソ
「どういうことなのかしら?」
「友達なのかな?」
「あれじゃない?黒澤さんの家って確か……」
「あぁ!名家だもんね。そこに取り入ろうと」
ロリ果南「気にしたら駄目だよ」
ロリ鞠莉「うん」
ロリダイヤ「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
果南「今思えば、これ絶対いじめの伏線だよね」
鞠莉「そうね。でもどちらにせよ、あの時に言い返していても、いじめになってたと思うわ」
ルビィ「……?どうしてそう思うんですか?」
鞠莉「女の嫉妬はとーっても怖いってことよ」チラッ
ダイヤ「ん?なんですの?」
梨子(あぁ、なるほど)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロリ鞠莉「今日で小学校も卒業だね」
ロリ果南「鞠莉が転校してきてからというもの、あっという間だったよ」
ロリ鞠莉「私こそ。あの日、果南とダイヤが庭に侵入してきてなかったらと思うと……って考えたくもないわ」
ロリ果南「うんうん。私もダイヤの反対を押し切って侵入した甲斐があったよ」
ロリ鞠莉「確かにダイヤなら反対しそうね、、、って、そのダイヤは?」
ロリ果南「あぁ、ダイヤなら、さっきクラスの子に呼び出されてたよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女子生徒2「黒澤さん!私、あなたのことが好きなんです!だから私と付き合ってください!」
ロリダイヤ「あの、その、わ、私達ってお話しをしたことがほとんどありませんよね。その、ど、どうして……」
女子生徒2「それはですね!」ズイッ
ロリダイヤ「ピギャ!」
女子生徒2「あぁ、すみません。でもそう!今みたいな可愛らしさを見て、一目惚れしました!保護欲?とにかくそういったものが湧き上がってきて……」
ロリダイヤ「そ、そうですの。あの、お気持ちは嬉しいのですが、今は果南さんや鞠莉さんと一緒にいたいので、その、ごめんなさい」
女子生徒2「っ……そ、そうですよね。私なんかより、松浦さんや小原さんと仲良くした方がいいですよね」
ロリダイヤ「そ、そういうわけでは……」
女子生徒2「いいんです。気を使わなくて。では、私はこれで失礼します」
ロリダイヤ「は、はい……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女子生徒2「・・・」
女子生徒2「」ギリッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガラガラガラガラ
女子生徒1「どうだった……って、どうしたんだ?」
女子生徒2「実は……黒澤さんが小原さんに脅されてて、今は私とは付き合えないって」グスッ
女子生徒1「脅されてる?どういうことだ?」
女子生徒2「うん……告白してくれて嬉しいって。私も付き合えればよかったんだけどって言ってくれたの」
女子生徒1「そうか。それで?」
女子生徒2「だけど、小原さんが黒澤さんのことが好きらしくて、誰かと付き合ったりすると、小原グループの力で黒澤家が潰されちゃうって……」
女子生徒1「なんだよそれ!そんなのおかしいだろ!」
女子生徒2「しかも、絶対誰にも言うなって口止めされてるらしいの。だけど、私だけにって教えてくれたんだ」
女子生徒2「ねぇ、黒澤さんは小原さんに逆らえない。だけど私達なら!」
女子生徒1「大丈夫だってことか。わかった。協力するぜ」
女子生徒2「あ、ありがとう!」
女子生徒1「気にするなって!それより、どうしたら諦めるか考えよう」
女子生徒2「任せて。もう色々考えてあるわ!」
女子生徒1「例えば?」
女子生徒2「ふふふ。例えばね・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女子生徒2「じゃあ、そういうことで、よろしくね」
女子生徒1「あぁ。にしてもすごいな。前から考えていたみたいだ」
女子生徒2「!」
女子生徒2「そんなわけないじゃない。じゃあ、また中学校でね」
女子生徒1「また中学校で。じゃあな」
ガラガラガラガラ
女子生徒2「じゃあね」
女子生徒2「・・・」
女子生徒2「」ニヤ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【以下、小学6年生もグレーなラインだったのに、中学生でロリというのはおかしな気がするため、最初だけ中学生や高校生とつけて表記します。】
中学生鞠莉「かなーん!久しぶり!」
中学生果南「鞠莉!久しぶりだね。ちょっと髪が伸びて大人っぽくなった?」
鞠莉「それは果南もでしょう?それより見てよ。この靴!」
果南「わー、可愛い靴だね。どうしたの?」
鞠莉「春休みに会った親戚の人が、卒業祝いで買ってくれたの!」
果南「へぇー、それはよかったねー、って鞠莉!前!」
鞠莉「え……?」ドンッ
女子生徒1「チッ、気をつけろよ」
鞠莉「ご、ごめんなさい」
果南「鞠莉、大丈夫?」
鞠莉「うん、大丈夫。さ、入学式に行こう?」
果南「そうだね。時間もないし、急ごうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
教頭「以上で、入学式を終わります。中学生となった自覚を持ち、実りある学園生活にしてください」
教頭「では、全員校門前に行ってください。そこで自分の名前とクラスを確認して、教室に向かうように」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワイワイガヤガヤ
中学生ダイヤ「あっ、ありましたわ」
中学生果南「私もあったよ」
中学生鞠莉「私も!みんな同じクラスね!」
ダイヤ「またよろしくお願いしますね」
鞠莉「もちろん!よろしくね!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生果南「ここが教室だね。とりあえず、席に荷物を置こうか」
中学生ダイヤ「そうですわね、ではまた」
中学生鞠莉(私の席は……ここね……?机の中に何か入ってる?)
『黒澤ダイヤに近づくな』
鞠莉「・・・」
鞠莉(これは、そういうことよね、、、じゃあ果南は?)
果南「〜♪」
鞠莉(よかった。どうやら私だけのようね)
ダイヤ「鞠莉さん?どうかしたんですか?」
鞠莉「」ビクッ
鞠莉「な、なんでもないよ!」ササッ
ダイヤ「今何か隠したような……まあいいですわ。実は、忘れ物してないか不安で、確認したいのですが……」
鞠莉「本当、ダイヤは心配性だね。それをキッカケにクラスの子に話しかけてみたら?」
ダイヤ「あなた……私が人見知りなの知っているでしょう!?」
鞠莉「あははは、冗談だってば!」
ダイヤ「いいえ!絶対本気でした!そもそもあなたは!」
キャッキャキャッキャ
女子生徒2「チッ」
女子生徒2(あの程度じゃ流石に引かないわね……まあいいわ。私も女子生徒1も同じクラス。チャンスはいくらでもあるわ)
女子生徒1「やってきたが、いいのか?あれかなり綺麗だったぞ」
女子生徒2「いいのよ。その方があいつもわかるでしょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生果南「さて、帰ろうか」
中学生鞠莉「そうね。ダイヤにも靴を自慢しなくっちゃ!」
中学生ダイヤ「靴ですの?」
果南「そうそう。親戚の人が買ってくれたらしくてね」
鞠莉「気に入ってるの!」
ダイヤ「そうなんですか。よかったですね」
鞠莉「ふふふ。その靴がね」
ガチャ
鞠莉「っ……」
果南「鞠莉?」
鞠莉「な、なんでもないの!」バタン
鞠莉「わ、私ちょっと先生への用事を思い出したから、職員室行ってくるね!帰ってていいよ!」
ダイヤ「それくらいなら待ちますよ?」
鞠莉「すごーく長くなりそうな内容なの!だから、先に帰ってて!」
果南「・・・わかった。また明日ね」
ダイヤ「また明日。帰りはお気をつけて」
鞠莉「また明日!」
鞠莉「・・・」
鞠莉(危ない。まさか靴箱にも嫌がらせしてたなんて……)
ガチャ
『この靴のようになりたくなかったら、わかるよな?黒澤ダイヤには近づくな』
靴 ボロッ
鞠莉(親戚のおじさんに謝らないと)グスッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン
中学生果南「やっぱりまだ授業に慣れないな」
中学生ダイヤ「別々の先生というのは、たしかに違和感ですわね」
中学生鞠莉「・・・」
ダイヤ「鞠莉さん?どうかしましたの?最近、ずっとそんな調子ですわよ」
鞠莉「な、なんでもないのよ!私も授業に慣れてなくて」
果南「次は移動教室だよね?こういうこと頻繁になるのかな」
ダイヤ「高校ではもっと増えるそうですから、今のうちはまだいい方ではないかと」
鞠莉「私、トイレ行ってくるから、先に教室に行ってて」
果南「了解」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉(私、そんなに雰囲気暗くなってるのかしら?)
鞠莉(駄目ね。このままじゃいつかバレそうだし、シャキッとしないと!)
コンコン
鞠莉(ん?他にも空きがはるはずでしょう?なぜここに?)
コンコン
鞠莉「入ってます」
シーン
鞠莉(なんなのかしら)
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
鞠莉「ひぃ!」
鞠莉(なんでトイレのドアを蹴ってるの……入ってるって言ってるのに)
鞠莉「入ってるって言ってるでしょう!やめて!」
女子生徒1「『黒澤ダイヤに近づくな』」
鞠莉「!」
女子生徒1「せーの!」
バシャーン
鞠莉「きゃぁぁぁぁぁあ」
女子生徒1「あはははは、いい気味だ。黒澤さんに近づこうとするからこうなる」
女子生徒1「わかったらもう話すな。じゃあな。次の移動教室に間に合えばいいな」
鞠莉「・・・」
鞠莉(びしょ濡れね。拭いて移動教室に行かないと、果南とダイヤが心配しちゃうわ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「ごめん。遅くなって」
中学生果南「いいよー、って、どうしたの!びしょ濡れじゃん!」
中学生鞠莉「トイレの蛇口が壊れてたみたいでね、蛇口をひねったら、水が溢れ出てきて」
中学生ダイヤ「少しは拭いているみたいですが、それでは風邪をひいてしまいます。保健室に行きましょう?」
鞠莉「ありがとう。一人で行けるから、果南とダイヤは授業を受けてて」
ダイヤ「で、ですが……」
鞠莉「一人でいいってば!!!!」
ダイかな「」ビクッ
鞠莉「あっ……えっと……ごめんなさい!」
タッタッタッ
ダイかな「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロリ鞠莉「待ってってば!!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉(ついカッとなって、イライラして、私、あの時と何も変わらないじゃない……)
鞠莉(いや、変わるわね。今度は果南もダイヤも助けてくれない。私が拒絶しちゃったから)
鞠莉「ううっ、グスッ……ごめん、ごめんなさい。果南……ダイヤ……ごめんなさい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「あの、これ落としましたよ」
女子生徒3「うわっ、汚ったな。それお気に入りだったのに、あなたに拾われたら使えなくなっちゃうじゃん!最悪ー」
女子生徒4「ちょwいいすぎでしょw」
女子生徒3「えー、だってー」
鞠莉「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「遅くなっちゃった。早く帰らないと」
ガラガラ
女子生徒達「!」
鞠莉「それ、私の机……」
女子生徒5「やばい!逃げろー!」
女子生徒達「きゃーー」
タッタッタッ
『○ね』
『ブス!』
『汚いんだよ!』
鞠莉「・・・」
鞠莉「早く消さないと、消えなくなっちゃうわね」グスッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「雨降ってきたわね。急いで学校に行かないと濡れちゃうわ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「はぁはぁ。ふぅ。あんまり濡れなくてよかったわね」
鞠莉(今日もまた何かされるのかしら)
ガチャ
鞠莉「きゃぁぁぁぁぁあ」
カメムシ達「ヨォ」カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
鞠莉(む、無理無理無理無理。いったい、な、何匹いるのよ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「すみません先生。遅刻しました」
先生「あなた最近そういうこと多いわよ?どうしたの?何かあった?」
鞠莉「いえ、私の不注意です。以後気をつけます」
先生「そう。わかったわ。とりあえず、教室に戻りなさい」
鞠莉「はい。失礼します」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「言えるわけないじゃない。カメムシの対処に時間がかかったなんて)
ガラガラ
女子生徒2「あら、小原さん?生きてたの?先生に連絡がなかったから、事故って死んだのかと思って、机に花瓶置いちゃったわw」
クスクス
鞠莉「……そう。残念ながら生きてます。ちょっとした事情があったのよ」
女子生徒2「まあ、そうなの。お金持ちは違うのね。あ!でも、その事情って」
女子生徒2「カメムシの後始末……とか?」ボソッ
鞠莉「っ〜〜!」
女子生徒2「お金持ちは変わってるわねぇ。私なら絶対したくないわー」ニヤニヤ
鞠莉「くっ……」
女子生徒2「せいぜい残りの学園生活を楽しむのね」
鞠莉「・・・」
ダイかな「・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「・・・」
教科書 ボロッ
鞠莉「はぁ」
鞠莉「いつまで続くのかしらね」
鞠莉「教科書……どうしましょう。新しいのを発注してもらうのは早い方がいいし、明日にでも先生に言おうかしら」
鞠莉「ん?机の中に何か……」
『明日の放課後、北棟の空き教室に来い』
鞠莉「今度は何をされるのかしらね……」
鞠莉(果南……ダイヤ……私もう限界だよ……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガラガラ
女子生徒1「来たな」
中学生鞠莉「えぇ、あなたが首謀者さん?」
女子生徒1「いや、正確には違う……が靴箱とかの実行は私が多いな。首謀者は内容の立案の方だ」
鞠莉「なるほど。じゃあそいつは相当陰気なやつね。あんなくだらないこと考えるんだもの」
女子生徒1「まだ言い返す気力があるのか。ただ、お前、足が震えてるぞ?そろそろ恐怖心が板について来たんじゃないのか?」
鞠莉「そうね。でも残念ながら、私はあんなに優しくしてくれた果南とダイヤを悲しませたの。それなのに私が堂々と悲しむ素ぶりなんてしたら、それこそ縁を切られちゃうわ」
女子生徒1「いけしゃあしゃあと。脅してるお前が何を今更」
鞠莉「脅し?何のことかしら?」
女子生徒1「とぼけるのか。残念だが、こっちは全てわかってるんでな。お前が黒澤さんを好きで、黒澤さんを脅してまで手に入れようとしてるってな」
鞠莉「はぁ?私がダイヤを好き?脅してまで手に入れようとしてる?馬鹿言わないで。そんなことするわけないでしょ」
女子生徒1「ちっ、うぜーな。おい、出て来い!」
女子生徒2「どうも、陰気な性格をしてるやつでーす。あぁ、お前見てるとイライラする。さっさとやりましょう」
鞠莉「やる?いったいなに……!?」
女子生徒1「おい、暴れるなよ。痛い思いはしたくないだろ?」
鞠莉「んんー!んん!!んー!」
女子生徒1「暴れるなって言ってるだろうが!」
鞠莉「あぐっ……っっ」
女子生徒1「ったく。おい、早くしろ。抑えてる方も楽じゃないんだよ」
女子生徒2「はいはい。人使い荒いわね。・・・ねぇ、小原さん?カッターとハサミ、どっちがいい?あっ!バリカンもあるよ?」
鞠莉「っっっ〜〜〜!!んー!!ん!!」
女子生徒2「あらあら、そんなに首振っちゃって。可愛いお顔が台無しね」
女子生徒2「んー、まずはバリカンからいきましょうか?全部は可哀想だし、真ん中だけにしてあげるわ」
女子生徒2「でもなぁ、縦にしても面白くないしねぇ、珍しい横にでもしてみましょうか」
鞠莉「んー!んん!んーー!!」
女子生徒1「おい!暴れるな!また殴られたいのか!」
女子生徒2「大丈夫よ。横に一回剃るだけ。それに、このバリカンは安ものだから、髪の毛は残るわよ。まあ、少しだけなんだけどね」ニヤ
鞠莉「ん!んん!」
女子生徒2「次動いたら、髪、全部剃るわよ」
鞠莉「・・・」
女子生徒2「いい子ねー。さてそれじゃあ」
ウィーン パサッパサッ
女子生徒2「あははは、いいわね!そこだけ坊主みたいになってて。思ってたより面白くて気に入ったわ。全部剃るつもりだったけど、もうやめましょう」
女子生徒2「さて、次がメインディッシュよ」
女子生徒2「このカッターで、、、制服をっと」
パサッパサッ
女子生徒2「んんー、いい眺めね。にしても、大胆な下着履いてるわね?何?援交でもしてるの?w」
鞠莉「」キッ
女子生徒2「あはは、何その目……ムカつくのよ!」
鞠莉「うぐっ」
女子生徒2「あなたが来たから!」
鞠莉「あうっ」
女子生徒2「あなたが黒澤さんと話すから!」
鞠莉「かはっ」
女子生徒2「私が!私が!あんな目に!」
鞠莉「う……けほっ……」
女子生徒2「はぁはぁ、そうだわ!これからハサミであなたの下着を切って、その姿をネットにあげましょう」ニヤニヤ
鞠莉「!」
女子生徒2「小原グループの社長令嬢の全裸姿。きっと凄い注目を集めると思わない?」
鞠莉「やめて!やめてよ!」
女子生徒1「なぁ、流石にそれはやりすぎなんじゃ……」
女子生徒2「構わないでしょ。私たちがやったってばれないし」
女子生徒1「いや、だが……」
女子生徒2「何?」
女子生徒1「……悪かった。なんでもないよ」
女子生徒2「ったく、さてさて、お待ちかねのメインディッシュよ」
鞠莉「やめて!だれか助けて!」
女子生徒2「残念ながら、ここは空き教室。それに放課後。さらに時間もかなり経ってる。生徒が残ってるはずないわ」
女子生徒2「ふふふ。楽しみね。どんなことになるのかしら」
鞠莉「助けて!!果南!!ダイヤ!!」
女子生徒2「あはははは」
バン
女子生徒2「!?」
中学生ダイヤ「ごめんなさい。鞠莉さん。遅くなりましたわ」
鞠莉「」ゾクッ
鞠莉「あなた、ダイヤ?でも私の知ってるダイヤの雰囲気じゃ……」
ダイヤ「あぁ、あんな『親友』も守れないような『弱い黒澤ダイヤ』は捨てました。それに、、、」キッ
女子生徒2「ひっ!」
ダイヤ「このような卑劣極まりないことをする人に好かれる私などいりませんから」
女子生徒2「あの、黒澤さん、これは違うの」
ダイヤ「お黙りなさい!!!」
女子生徒2「ひぃぃ!」
ダイヤ「弁解の余地などありませんわ」
女子生徒2「こ、これはあそこの取り押さえてる人がやれって無理やり!」
女子生徒1「はぁぁ!?何言ってるんだ!」
ダイヤ「あなた。最低ですわね。あなたのために尽くしてくれた友達も捨てるんですか」
女子生徒2「何言って……」
ダイヤ「私は……いえ、私達は知ってましたよ。あなたがいじめの首謀者だと。そして、鞠莉さんをいじめてることも」
女子生徒2「!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生鞠莉「一人でいいってば!!!!」
ダイかな「」ビクッ
鞠莉「あっ……えっと……ごめんなさい!」
タッタッタッ
ダイかな「・・・」
中学生果南「ねぇ、ダイヤ」
中学生ダイヤ「えぇ。きっとそうですわね」
ダイかな「」コク
果南「先生!私達、気分悪いので保健室に行って来ます!」
ダイヤ「い、行ってきます」
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中学生果南「別に何もなかったね」
中学生ダイヤ「そうですわね。ただ、トイレの蛇口ですが、壊れていませんでした」
果南「ということはやっぱり」
ダイヤ「えぇ、水をかけられた可能性が高いでしょう。もし自分自身のせいで濡れたなら、鞠莉さんは嘘をつく必要がありませんから」
果南「明日から、早起きしないとだね」
ダイヤ「付き合いますよ?」
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中学生鞠莉「あの、これ落としましたよ」
女子生徒3「うわっ、汚ったな。それお気に入りだったのに、あなたに拾われたら使えなくなっちゃうじゃん!最悪ー」
中学生果南「あいつ!」
中学生ダイヤ「落ち着いてください!あの人が首謀者だとは限りません!まだ様子を見ましょう!」
女子生徒4「ちょwいいすぎでしょw」
女子生徒3「えー、だってー」
鞠莉「・・・」
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中学生鞠莉「遅くなっちゃった。早く帰らないと」
ガラガラ
女子生徒達「!」
鞠莉「それ、私の机……」
女子生徒5「やばい!逃げろー!」
女子生徒達「きゃーー」
タッタッタッ
中学生ダイかな「」ブチッ
果南「ごめん。もう無理」
中学生ダイヤ「追いかけましょうか」
タッタッタッ
『○ね』
『ブス!』
『汚いんだよ!』
鞠莉「・・・」
鞠莉「早く消さないと、消えなくなっちゃうわね」グスッ
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女子生徒5「いやー、まさか本人が登場するとはねー」
女子生徒6「まぁ、いいんじゃない?あの人もバレてもいいよーって言ってたし」
ガン!
中学生果南「あの人?詳しく知りたいなー」ニコニコ
女子生徒達「」
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中学生果南「なるほど。じゃあ、首謀者は女子生徒2さんで、あなた達は頼まれただけだと」
女子生徒5「そうなんです!」
中学生ダイヤ「そ、その……ど、どうして、女子生徒2さんはいじめを?」
女子生徒5「それは……」
ダイヤ「い、言いにくいことなんですの?」
女子生徒5「黒澤さん。あなたと仲良くしてたからです」
ダイヤ「えっ……?」
女子生徒5「女子生徒2ちゃんは黒澤さんのことが好きで、小学生の卒業式の日に黒澤さんに告白しましたよね?」
ダイヤ「は、はい。されましたわ」
女子生徒5「それで振られた原因を小原さんのせいだと思ってるらしくて、私達は黒澤さんが小原さんに脅されてるから、黒澤さんを救うために協力してって言われて……」
果南「そんな!鞠莉は脅してなんかない!鞠莉は……」
ダイヤ「果南さん……」
果南「ダイヤ?」
ダイヤ(私のせいで……鞠莉さんは……私の……私の、この人見知りの性格が好かれるから……私がしっかりしていれば……)
果南「ダイヤ!ダイヤしっかりして!!ダイヤ!」
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ダイヤ母「ダイヤさん?また友達ができなかったの?」
ロリダイヤ「うん……どうしてなの?」
ダイヤ母「そうねぇ、じゃあ、私みたいになりなさい」
ロリダイヤ「お母様みたいに?」
ダイヤ母「そう。私は友達もいっぱいいたのよ。この言葉遣いが丁寧でみんなに好かれたの」
ロリダイヤ「言葉遣い……」
ダイヤ母「そうね。いきなり私みたいになるのは無理だから、言葉遣いから真似してみてはいかが?」
ロリダイヤ「うん!そうする!!……じゃなかった、はい。そうします」
ダイヤ母「まぁ、お上手ね。いつかは私みたいに堂々と胸を張って歩きなさい」
ロリダイヤ「はい。お母様」
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中学生ダイヤ「・・・」
中学生果南「ダ、ダイヤ?」ゾクッ
ダイヤ「女子生徒5さん、女子生徒6さん、ありがとうございました。助かりましたわ。ただ、今後はこのような行動はやめてくださいね」
女子生徒5.6「は、はい!」ゾクッ
ダイヤ「それでは失礼しますわ。果南さん。行きましょう」
果南「う、うん」
女子生徒5.6「」ポツーン
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中学生果南「ダ、ダイヤ?」
中学生ダイヤ「どうかしましたか?」
果南「ダイヤこそ、どうしたの?急に何か変わったっていうか……」
ダイヤ「何言ってるんですか?果南さん。私が次期黒澤家当主。正真正銘の『黒澤ダイヤ』ですわ」
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中学生ダイヤ「さて、これが私達があなたが首謀者だとわかった理由ですが、何か弁明はありますか?」
女子生徒2「っっっ〜〜〜!」
ダイヤ「そうですか。ないようなら、、、来たみたいですわね」
中学生果南「先生!ここです!」
先生「な、何よこれ。小原さん!?大丈夫!?」
ダイヤ「先生」
先生「黒澤さん、あなた……いえ、なんでしょうか?」
ダイヤ「詳しくはこのお二方に聞いてください。また、小原さんは私と松浦さんに任せてください」
先生「・・・わかりました。後日、あなた達からも話を聞きます。では、女子生徒1さん女子生徒2さんこちらへ」
ダイヤ「女子生徒2さん」
女子生徒2「なんでしょうか」
ダイヤ「あなたの告白、嬉しかったですわ。ただ、あの頃の黒澤ダイヤはもういない。先生やあなたに協力した全員に真実を全て告げ、罪を償ったら、その時は……お友達になれるかもですね」
女子生徒2「・・・」
先生「行きますよ」
女子生徒1.2「」コク
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中学生鞠莉「ダイヤ……果南……」
中学生果南「鞠莉……ぐすっ。あはは、ボロボロだね……ほんと……無事で……よかったよ」ポロポロ
鞠莉「果南……」
中学生ダイヤ「鞠莉さん。私のせいでこのようなことに……ごめんなさい。本当にごめんなさい……」ポロポロ
鞠莉「ダイヤ……」
鞠莉「ねぇ、二人とも……」
ダイかな「……?」ポロポロ
鞠莉「ハグ……しよ?」ポロポロ
ダイかな「ううっ、うわぁぁぁぁぁあ」ポロポロ
鞠莉「ぐすっ……ありがとう……ありがとう……」ポロポロ
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中学生鞠莉「果南?そろそろ落ち着いた?」
中学生果南「やだ。もうちょっとハグしてたい」
ダイまり(この上目遣いでのこのセリフ……あぁ、心が浄化される……)
中学生ダイヤ「果南さんはあまり甘えませんから、それが爆発しちゃったんでしょうね」
鞠莉「いつでも甘えていいのよー?」
果南「うん。甘える」
鞠莉(おっふ……可愛すぎてつらい)
ダイヤ「おや?鞠莉さん?その髪……」
鞠莉「あぁ、これ?バリカンで剃られちゃったの。縦は珍しくないからって横にカチューシャみたいにされちゃった」
ダイヤ「もうあの人を探して怒る気にもなれませんわね……少々いじっても?」
鞠莉「いいけど、これをどうするの?」
ダイヤ「少々お待ちくださいまし」
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ダイヤ「できましたわ!!ほら!どうですか?」
鞠莉「わー!凄いね!三つ編み?よく上だけで三つ編みなんてできるね!」
ダイヤ「ふふ。私の妹も鞠莉さんのような髪でしたから。小さい頃に色々な髪型にして遊んでいましたの」
鞠莉「それがこの上の三つ編みと……この横の輪っかは?というか数字の6?」
ダイヤ「こ、これはそのですね……鞠莉さんのアホ毛のように出ていた髪は結構好きだったもので、残したかったのです……」
ダイヤ「ただ、そうすると、どうしても長くなって、しっかりと立たなくて……」
鞠莉「それで一周させて、立つように調節したと……」
ダイヤ「はい……」
鞠莉「あははは、ダイヤも可愛いね」
ダイヤ「なっ……べ、別にそんなつもりではありませんわ」
鞠莉「もう、拗ねないの!」
果南「鞠莉ばっかりずるい!ダイヤ、私も髪の毛いじってよ!」
ダイヤ「いや、しかし、果南さんはもうお団子の状態でどうしようも……」
果南「じゃあ解く。ほら!これならいいでしょう?」
ダイヤ「いえ、私、鞠莉さんくらいの長さなら慣れているのですが、果南さんくらいの長さになると……」
果南「じゃあ切る。ハサミ貸してよ」
鞠莉「駄目!果南は絶対ロング!そのままにしてて!」
果南「でも……」
ダイヤ「仕方ありませんわね。ロングの方のいじり方も学んできます。それまで我慢してくださいまし」
果南「わかった……我慢する……」
ダイヤ「ふぅ。あの二人を相手にするよりも疲れましたわ」
鞠莉「でもこれで……」
ダイかなまり「一件落着だね」
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高校生果南「っていうことがあって、私の髪は伸ばしっぱなしで長いまんまなの」
千歌「ううっ……泣ける泣けるよ」グスッ
善子「何よ!いい話じゃない!」グスッ
梨子「じゃあ、まだダイヤさんにいじってもらってないんですか?」
果南「ううん。高1の時にはもういじってもらったよ。ね、ダイヤ」
ダイヤ「えぇ、ウェーブかけたり、ツインテールにしたり、三つ編みにしたり、懐かしいですわね」
ルビィ「いいなぁ。私もやりたいです!」
花丸「まるも果南ちゃんの色々な髪型は見てみたいなぁ」
曜「あれ?じゃあなんで髪切らないの?」
鞠莉「ふふっ、それが私も聞いたことあるんだけどね」
果南「あー、それはねー、
髪が長い方が女の子っぽくて可愛いでしょ?」
fin
黒澤ルビィが不良になったらヤバそうな雰囲気
鞠莉ちゃんが不良だったらヤバいかも