2018-04-08 22:03:31 更新

曜「こらぁ!!!!!いい加減起きなさい!!!!!」ビシビシ


千歌「ぅーん、痛い…やめてよ曜ちゃーん」


曜「学校遅刻するよ!!良いから早く起きる!」ビシビシ


千歌「うわぁーん、も〜うそんな叩かなくてもいいじゃ〜ん!梨子ちゃんみたいに優しく起こせないの!?」


曜「梨子ちゃんは千歌ちゃんに甘々だから千歌ちゃん起きないじゃん」


千歌「えへへ〜、まあそうなんだけどね〜」


曜「とにかく、早く支度して!一緒に学校行くよ!」


千歌「はぁーい」


ー数十分後ー


千歌「いってきまーす」


千歌「ほんとに、もう少し優しく起こしてくれないかな?」テクテク


曜「残念だけど、千歌ちゃんは優しくするとすぐ甘えちゃうのが昔からの悪い癖だからね、そうはできないよ」テクテク


千歌「ムー!」


曜「膨れてもダーメ」


千歌「もう!曜ちゃんなんか嫌い!!!!!」プイッ


曜「え……き、嫌いで結構!それでも私は毎朝起こしに行くからね!」


千歌「ふーんだ!!!!!厳しい曜ちゃんよりも優しい果南ちゃんや梨子ちゃんの方が好きだもん!」プイッ


曜「はいはい…」



ー学校終わり果南の家ー


果南「で、千歌に嫌われちゃったかもって心配してきちゃったの?」


曜「もしかしたら今度こそ千歌ちゃん、私のこと嫌いになっちゃったのかなって思ったりしたら……」ガクブル


果南「そんなに嫌われたくなかったら甘えさせればいいのに」


曜「それは出来ないよ!千歌ちゃんにはもっとちゃんとしてもらいたいし!」


果南「じゃあ、しっかりとしたら?」


曜「千歌ちゃん私の事嫌いになっちゃう……」


果南「はぁー…」メンドクセー


果南「曜の千歌好きにはホントに呆れるよ…前にも言った通り、そんなんじゃ千歌は曜の事嫌いになったりしないって」


曜「で、でも今日朝嫌いって言われちゃった……」


果南「その場で咄嗟に出た言葉でしょ?そんなに深い意味はないから安心しなって…」


曜「でも……」


果南「はぁ………あんなにしっかりしていた子がどうしてこうなっちゃったんだろ」ハァー


曜「愛の力だよ!!!!!」(๑•̀ㅁ•́ฅ✧


果南「あーはいはい愛の力ってすごいねー」


果南「大体さ、曜は千歌とどういう風になりたいわけなのさ?」


曜「ど、どうって……」


果南「恋人?愛人?」ニヤニヤ


曜「そんな所までいかなくていいよ!?私は、特に付き合いたいとかじゃなくて…えっと……」


曜「ただ側に居たいだけなんだよ!」カァー///


果南「?だったらもういるじゃん?」


曜「……真面目に語った私が馬鹿だったよ」ガクッ


果南「失礼な奴だなぁ〜、せっかく相談のってあげてるのに」


曜「果南ちゃんはそういう経験ないから分かんないよ」


果南「なっ……私にだってあるよそれくらい!」


曜「じゃあ聞かせてよ!果南ちゃんの恋バナ!!!!!」


果南「あ〜、えっと〜……あ、そうだ!海の魚達の側に居たいって想いと一緒でしょ?」


曜「……ちょっと何言ってるか分からない」


曜「ゴホン!果南ちゃんに相談してるのはね、1番千歌ちゃんについて知ってるからなんだよ」


曜「千歌ちゃんの好きな食べ物から嫌いな食べ物、好きな動物や趣味、昨日の服装や昨日の夜飯まで!!!!!なんでも知ってる果南ちゃんが頼りなんだよ!」


果南「ごめん、さすがに昨日の服装とか昨日の夜飯までは知らない」


果南「しかも、好きな食べ物とか趣味なんかは曜も知ってるじゃん」


曜「まあ、確かに……」


曜「で、でも!千歌ちゃんの心情を1番読み取れるのは果南ちゃんだけだよ!」


果南「あー、まあそう言われればそうかもね〜」


曜「でしょ?だから色々教えて欲しいなぁ〜」


果南「はぁ〜分かったよ、その代わりこっちも色々と手伝ってもらうからね」


曜「了解であります!」ビシッ



ー翌日ー


曜(よし、昨日果南ちゃんから授かった千歌ちゃん攻略本で、千歌ちゃんを落としてみせる!)



『高海千歌攻略作戦その1:相手の些細な変化に気付いていこう!!!!!』


曜「千歌ちゃーん!」


千歌「あ〜曜ちゃんおはよ〜」


曜「おはよ〜!あれ?千歌ちゃん髪切った?」


千歌「うん!よく分かったね曜ちゃん、誰にも気づかれないと思ったんだけど(笑)」


曜「そんなわけないじゃ〜ん!何年一緒にいると思ってるの(笑)千歌ちゃんのそういう変化には私敏感だからね!」


千歌「曜ちゃん……」


曜(よし、この調子で……)


曜「それにシャンプーも変えた?すごくいい匂いだったからすぐ気づいたよ!あ、それにいつもと髪留め違うね!そっちの髪留めも凄く可愛くて素敵だよ!そして靴下もいつもと違うじゃん!なんか今日の千歌ちゃんは新鮮って感じがする!」


千歌「曜ちゃんそんなに気付くもんなんだ……(笑)」


曜「Σ(´□`;)」


曜(しまったぁぁぁぁああ!!!!!少し言い過ぎてしまったぁぁぁあ!!!!!これじゃあただの変態みたいじゃん!!!!!)


曜「あ、いや…これはその」


千歌「あはは…(笑)」


曜(完全に愛想笑いじゃんあれ絶対引いてるよ………)


曜(くっ……次で巻き返せば………)



『高海千歌攻略作戦その2:さりげないボディタッチで相手を誘惑!!!!!』



ー放課後ー


曜「千歌ちゃーん!」ムギュ


曜(うぅ……胸を当てるなんてやり過ぎたかなぁ)


千歌「うわ!曜ちゃん!?びっくりしたぁ」


曜「一緒に帰ろうよ!」ムギュ


千歌「うん!いいよ〜」


曜(え、嘘なんにも思わないの?それとも私のアピールが足りない……とか)


曜(っ…よし!だったらぁ………)


曜「あ!その写真私も見たことある〜!」ギューッ


千歌「よ、曜ちゃん!?」


曜「さすがにこれなら……」


千歌「顔赤いよ!?大丈夫?熱あるのかも…」


曜(嘘ォォォ!!!!!何も感じない!?)


千歌「ちょっとみせてねー」


曜(いやいやこんなに抱きついているのに反応ひとつ見せないなんてもしかして脈なし!?逆にここまで無反応だともうなにやってもいい気がす……)



オデコペタ



曜「え」



千歌「んー、やっぱり熱あるんじゃない?曜ちゃん?」


曜「・・・」カァ/////


曜「」バタッ


千歌「曜ちゃん!?うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」




ー数十分後ー


果南「ごめんね千歌、曜は私が連れて帰っておくから」


千歌「うん、曜ちゃんにお大事に〜って伝えておいて!」


果南「分かったよ、千歌も気をつけて帰るんだよ?」


千歌「うん!じゃあね〜また明日〜」タッタッタッ


果南「………」


果南「ほんと、おでこを付けられただけで倒れるなんてどこまでピュアなの……」


曜「(*´﹃`*)」



ー曜の家ー


曜「ご、ごめん果南ちゃん……」


果南「良いってこれくらい、じゃ、おやすみ〜」


曜「おやすみぃ」


曜(はぁ〜、千歌ちゃんあれはずるいよ〜/////)


曜(ダメだ、このままじゃ振り向かせるどころじゃなくなっちゃう……)


曜(最後の作戦………私は耐えられるのだろうか)



ー翌日ー


千歌「あ、曜ちゃんおはよう、昨日大丈夫だった?」


曜「うん別になんともなかったよ」


千歌「ほんと!?良かったぁ!あ、昨日のテレビみた?とっても面白い芸人さんたちがね……」


曜「ごめん、今急いでるから今度話してよ」タッタッタッ


千歌「曜、ちゃん?」


曜(クゥゥゥウ辛ひ!非常に辛ひであります渡辺曜!でもこれを乗り越えた先に、私と千歌ちゃんはさらに深い絆で……)



『高海千歌攻略作戦その3:押してダメなら引いてみる!!!!!』



ー学校ー


千歌「曜ちゃ〜ん、宿題みせて〜」


曜「嫌だよ自分でしないのが悪いんじゃん」ツーン


千歌「そんなぁひどいよ〜」シクシク


曜「そんな嘘みたいな泣き方で言われても困るんだけど、じゃあ次移動教室だから遅れないようにね」


千歌「はぁぁ…曜ちゃ〜ん」ガクッ


梨子「そんなに落ち込まないで、私の見せてあげるから……」


千歌「りこぢゃぁぁぁぁあん!!!!!!!!!!ありがとぉぉぉぉお!!!!!」


梨子(曜ちゃん急にどうしたんだろ?)


曜(まずい、今ので嫌われちゃったかも。早く謝らないと…………でももう少しだけ様子を見ておこう)


千歌「果南ちゃん……」


果南「お?どうしたの千歌?」


千歌「曜ちゃんが私に冷たい」


果南「曜が?」


果南(なるほどね、曜のやつ考えたな……)


果南「うーん、千歌何か曜に酷いことしたんじゃない?」


千歌「そんなことしてないよ!絶対に!!!!!」


果南「千歌が気づいていないだけで、実際はどうなのかは分かんないよ?」


千歌「そんな、私が気づかないうちに曜ちゃんを傷つけていたとしたら……」


果南「早く謝りに行った方がいいんじゃない?」ニヤニヤ


千歌「」ダッ!



ー曜の家の近所ー


千歌(謝らなきゃ、曜ちゃんに!)ダッダッダッ


曜「」テクテク


千歌「曜ちゃぁぁぁあん!!!!」


曜「何?」


千歌「その、ごめん!私曜ちゃんの事知らないうちに傷つけていたみたい、、、本当にごめんなさい……」


曜「!?」


千歌「だから、、あの、私の事嫌いにならないで?私嫌だよ、曜ちゃんから嫌われたりするの」シクシク


曜「……けない」


曜「嫌いになる訳ないよ!!!!!」


千歌「…え」シクシク


曜「騙してごめん千歌ちゃん、こうすれば千歌ちゃん私の事心配してくれるかなって思って」


千歌「曜ちゃん……」


曜「………」


曜(今しかない!)


曜「千歌ちゃん、実はね?私、、、」


千歌「?」


曜「千歌ちゃんの事が好きなの!!!!!」


千歌「………」


千歌「よかったぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!」


曜「え?」


千歌「私、曜ちゃんに嫌われてなかったんだ!ほんとに良かった!」


曜「嫌いになる訳ないって!私千歌ちゃんの事好きなんだよ!?」


千歌「私も曜ちゃんの事大好きだよ〜!!!!!」ギュッ


曜(……これは、両想い?/////)


千歌「曜ちゃんも梨子ちゃんも果南ちゃんもダイヤさんも鞠莉ちゃんも花丸ちゃんも善子ちゃんもルビィちゃんも、み〜んな大好き!!!!!」


曜「………ぇ」


曜(…………)


曜(そっちかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!)



千歌「ねぇ?このまま一緒に帰ろうよ!話したい事いっぱいあるんだぁ〜!!!!!」


曜「う、うん(泣)」


曜(まさか伝わらなかったなんて、はぁ〜……まあ千歌ちゃんらしいと言えば千歌ちゃんらしいけど………)


曜(……………)


曜(……………卒業までに絶対振り向かせてみせるから!!!!!(泣))



終わり


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください