明石「素直になる薬です」提督「ふーん」
概要
不思議な薬飲まされてー
前書き
本心をつい素直に話したりしちゃう薬を飲まされた艦娘の話
提督「面白そうだけど勝手に資材を使ったから減給な」
明石「なんでですか!?大発明ですよ!」
提督「いや当たり前だろ。ていうか、それ使うなよ?いいこと起こらないから」
明石「あ、今朝の食事に混ぜちゃいました」
提督「…効力が切れるのは?」
明石「明日の朝です」
提督「…減給に加えて反省文も追加だ。10000字」
明石「そ、そんなぁ…」
※
提督「まあ1日くらい大丈夫だろ。午前の執務を始めるか」
コンコンコン ガチャ
加賀「失礼します。提督、今朝も素敵ですね。今日は私が秘書艦を務めます。」
提督「うん、よろ…今なんて言った?」
加賀「?今日は私が秘書艦を、と」
提督「その前」
加賀「今朝も素敵ですね」
提督「……」
加賀「……」
提督「…執務に取りかかろうか」
加賀「そうですね」
カリカリカリカリ ガサッ
トン ペラッ トン ペラッ
提督(さっきの発言以外はいたって普通。いつも通りそつなく仕事をこなしてくれてる)
加賀「…そろそろ休憩にしましょう」
提督「ん、そうだな」
コンコンコン ガチャ
瑞鶴「失礼します」
提督「お、どうした?」
瑞鶴「提督さん、演習場の使用許可が欲しいんだけど」
提督「加賀、今日の演習場の使用予定は?」
加賀「夕方の水雷戦隊の演習だけです」
提督「よし、じゃあ演習場使用を許可する。後で報告書を出すように」
瑞鶴「サーンキュ!提督さん、大好き!」
提督「お、おう」
加賀「瑞鶴、しっかりやるのよ。貴女は頑張れば私より強くなれるんだから」
瑞鶴「うん。早く加賀さんみたいに立派な戦力になるから」
提督「んんー?」
提督(いつもなら軽い口論になるのに…薬の影響恐るべし)
※
提督「…よし。まだ早いけど午前分の仕事は終わりだな」
加賀「対潜哨戒任務の子が帰ってきたら昼食にしましょう」
提督「そうだな」
コンコンコン ガチャ
提督「噂をすれば」
曙「クソ提督、対潜哨戒任務が終わったわ」
提督「クソは取れないのな」
加賀「…曙さん、その言葉遣いはいい加減直した方がいいわ。貴女のような可愛らしい子には似合わないし、提督に嫌われてしまうかもしれない」
曙「か、可愛らしい?あ、ありがとう、えへへ。でもそうよね。私も大好きな提督には嫌われたくないし、もうクソ提督なんて言わないようにするわ」
提督「アイデンティティ的にどうなの?」
加賀「それじゃあ報告書を出してちょうだい。昼食後で構わないわ」
曙「了解。またあとでね、提督」ガチャ バタン
提督「調子狂うなぁ…」
※
提督「今日の仕事が終わって暇だし、鎮守府内をブラつくか」テクテク
提督「…ん?あそこにいるのは扶桑型姉妹か」
扶桑「あら提督。こんにちは」
山城「どうも」
提督「散歩か?」
扶桑「ええ。出撃のない日はこうやって海を見ているのが習慣なんです」
提督「みんなが頑張ってくれたおかげで綺麗で穏やかな海になったからな。いつまでも見ていたい景色だろう」
扶桑「はい。いつまでも、提督と一緒に…」
提督「それは光栄だな」チラ
山城「む、なんですか?」
提督「いや、扶桑大好きなお前が気にしないかちょっと心配でな。ははは」
山城「…私だって提督と姉様と3人でずっと一緒にいたいと思ってますよ」
提督「…そうか。嬉しいよ、山城」
山城「……」ポッ
※
提督「…慣れないな。意外と好かれていて嬉しいけど、やっぱり普段のあの子らがいい」
明石「喜んでくれてるようで、作ったかいがあったというものですよ」
提督「喜んでるように見えたか?ちゃんと反省文を書け」
明石「わ、わかってますよ…」
大井「明石さん、頼んでおいた魚雷の開発を…あ」
北上「あ、提督じゃん」
提督「よっ」
北上「演習終わりの疲れてる時に提督に会えるのはラッキーだったねぇ。ね、大井っち」
大井「そうですね」
提督「俺に何か用があったのか?」
北上「いやいやー用は特にないけど、提督と一緒だと癒されるなーって」
提督「…もしかして大井も?」
大井「そうですけど、何か問題でも?」ジッ
提督「…ないです」
明石「ふふふ。大井さん、今日は素直に提督に好意的な対応をするんですねー」
大井「提督のこと好きなんだから当たり前ですよ」
北上「おお、言うねぇ大井っち。大井っちの提督への愛は流石のスーパー北上様も勝てないなぁ」
※
提督「やっと晩飯だ。今日は一段と疲れたな…」
金剛「ヘーイ、テートク!今日はなんだかお疲れデース?」
榛名「提督、お夕飯ご一緒してもよろしいですか?」
提督「…2人がいつも通りで助かるよ」
霧島「金剛お姉様も榛名も司令にくっつきすぎですよ。それじゃ食事がとりにくいです」
金剛「オウ、ソーリーネ」
提督「気にするな」
比叡「あー!金剛お姉様も榛名もズルいですよ!私も司令の隣がいいです!」
提督「…お前もか」
榛名「比叡お姉様でもこの場所は譲れません」
金剛「ふっふっふ、ディナーを何にするか迷っていた比叡が悪いデース」
比叡「こ、こうなったら、司令の膝の上を…!」
霧島「早くごはん食べません?」
※
提督「今日の執務終わり。いやーしんどい1日だった」
加賀「そんなに疲れていたの?よかったら肩でも揉むわよ?」
提督「いいのか?なら頼む」
加賀「任せてちょうだい」スッ
ギュッ ギュッ
提督「あぁ…加賀、上手いな」
加賀「すごく凝ってるわ。今日の執務、そんなに大変だったかしら?」
提督「別の所でちょっとな」
加賀「そう。どちらにせよ、こうやった貴方と触れ合えるのだから私としては幸運なのだけれど」
提督「…いつもそのくらい好意を伝えてくれたら毎日楽しいのになぁ」
加賀「?」
提督「こっちの話」
提督(危ない。あの薬の存在を肯定するところだった)
加賀「…だいぶ解れたわね。少しは楽になったかしら?」
提督「ああ、ありがとう」
加賀「それじゃあ私はもう休むわ。明日もよろしくお願いね」
加賀「好きよ」ニコ
ガチャ バタン
提督「っ」ドキ
提督「……」
提督「…今のはズルいわ」
※
翌朝の艦娘
瑞鶴「ああああああああああああああ」
翔鶴「ど、どうしたの瑞鶴?」オロオロ
瑞鶴「ああああああああああああああ」
曙(昨日のは夢昨日のは夢昨日のは夢昨日のは夢昨日のは夢昨日のは夢)ブツブツ
漣「ナニアレ」
潮「わかんない」
朧「朝ごはん冷めちゃうよー?」
山城「姉様、昨日の私、変じゃなかったですか?」
扶桑「うふふ、そうね。でも本音を伝えられたから結果オーライというやつじゃないかしら?」ニコニコ
山城「…そ、そう思うことにします」カオマッカ
北上「あー昨日なんであんなこと言っちゃったかなー?恥ずかし過ぎて提督と顔合わせずらいわー」ズーン
球磨「北上、凹むのもわかるけど、先にあれをなんとかするクマ」
北上「無理っしょ」
大井だったもの「」チーン
多摩「死因、恥ずか死」ハァ
木曾「何やってんだか…」
比叡「昨日、私変なこと口走りませんでした!?」
金剛「いつも通りだったヨ」
榛名「いつも通りでした」
比叡「そ、そうですか。んー?あれ…あれー?」クビカシゲ
霧島(司令への好意は司令以外にはバレバレですからね)
明石「人によっては大変なことになってますね。まあ、また使ってみよーっと」ニヤニヤ
提督「…止めとけって」
明石「おや、強くは止めないんですね」ニヤニヤ
提督「…うん、まあ」チラ
加賀「……」
提督「……」
明石「お2人とも腕なんか組んじゃって仲いいですねー」ニヤニヤ
提督「…うるさい」
加賀「…どうかしてたとは言え、口から出てしまったものは取り戻せない。それに、本心だったからいっそのこと開き直った方が楽なのよ」
明石「クールぶってますけど、耳まで真っ赤ですからね?自覚してます?」
加賀「…い、言わないで」カオマッカ
明石「まあいいです。次はもっと面白いものを作りますから!」ダダダ
提督「あ、こら!待て!!」ダダダ
明石
『あきつ丸から入手した『自白剤』が思わぬ所で役にたった。』
あきつ丸
『あれ、強力ですから使用し過ぎると廃人になりますからね。』
ヒュー!見ろよあの艦娘たちを!
…カワイイ(ボソリ)
一般人の素朴な疑問
アイドル顔負けの容姿の艦娘がコスプレ又は勝負服姿で大量に存在、しかも一つ屋根の下で共同生活、半.ラ同然の艦娘と遭遇も珍しくない。
よく理性が持つな?
よく『事故・事件』が起きないな?
もしかして提督は『同性愛者』?
それとも提督は『性欲』を抑制する薬品を定期的に投与されてる?
北上さんはでないのですね…(´・ω・)
すき.........(語彙力崩壊オタク
加賀さん…可愛すぎるよ....
3番…提督はきっと士官学校時代にそんなことするとこんな風に憲兵からO☆ha☆na☆shi☆されることを経験しているんだろうよ....