狐と蔑まれた少女[chapter: 6 曲者ですかそうですか ]
尋問を終えたフクスは自室で一息・・・といきたかったが!
そういえばバトルあんましてねええ!
技四つとか少ないよおおおお!なんとかしてドーブルえもおおおん!
影の結社
この世に幾度と現れてはたった一人の民間人に打ち砕かれる運命にあるもの。
またはその運命にたどり着くまで支配し続けるものも。
この国にも似たようなものがある。
その運命に該当するのはまず民間人に迷惑をかけるものである。
ポケモンを消耗品として扱うもの、人の生活を脅かすもの、
世界を変えようとするもの、未知の生命体を使役し征服を企てるもの。
または世界を滅亡させようとするもの。
【フクス自室】
尋問を終えたフクスは自室に戻り、ザッツ中将から提供された情報を整理していた。
その前になぜザッツ中将が最前線へ置かれたか、まずこの戦争の始まりから話をするべきだろう。
まずこの国は周辺国と中がよかった。この国は技術力を、周辺国は木材や装飾品、交易で得た香料や調味料。
とても上手いこと回っていたと思う。
それがポケモンという生命がどれだけ世界の発展に貢献するか、そう考えていた矢先だ。
技術というのは得てして兵器転用されることはコインの表裏のように切り離せない。
はじめは現皇帝、当時まだ学生だった頃にポケモンから生成した糸の工業利用から発展した。
そして皇帝はそれまでにメタグロスのSPC、スパコン化や農業に乏しい地域でのコイキングの養殖やツボツボによる栄養ドリンク。
こうして色々なものを発見、実用化してきた。
だがそうすると周辺国はこう思い始めた。
『このままでは交易相手の自分の立場どころか、
今まで交易と言う名の植民地を取られかねない』と。
実際、胡椒という金と同等のものを周辺国から買う必要性はあるかと考えていた。
これには周辺国も重い腰を上げざるを得なかった。
詳細は次に取っておこう。
さて、次はザッツ中将の件だったか。
この国には役職に就きながら国とは別の組織を創設しようとする動きがあった。
どこぞの国ではギンガだかロケットだかそんな組織があったか。
【Z・F】、ある英雄の名前を取った組織だそうだ。
だが英雄にそんなテロ組織の片棒を担がせるようなことはしたくない。
だからこちらからは【ファヴニル】と勝手に呼ばせてもらうことにした。
ファヴニルの目的はただ1つ。
世界の統合だ。
「『ザッツ中将はその新組織の金策の一部を任されていたそうよ。』」
「ありがとサーナイト、あのひと別にそこまで嫌いじゃなかったからね。
ちゃんとやってくれた?」
「『ええ、綺麗に飛んだわよ。新記録、お星さま・・・いえ汚い星だったわ訂正する。』」
汚い花火かな?
「ありがと、じゃあ・・・ルカリオ、お通しして?」
いつのまにか扉の隣に立っていたルカリオは扉を開け、メイドらしき女性が支えをなくしたように倒れるように部屋へ入ってくる。
「あだだ・・も、申し訳ございません声が聞こえましたもので。」
「まあ人って気になるものがあると見たく聞きたくなるものだもの。
それで貴方は?」
「あ!申し遅れました!あたs「『メイドでいいんじゃない?』」
聞き耳を立てていたメイドが自己紹介をする前にサーナイトが遮ってくる。
すごくメイドはガビーンとした感じでショックを受けていた、かわいい。
「ところで将校様は・・・何を?」
「ん?これ?湿布張ってるところ。」
フクスは前回、尋問中に自分の臀部に協力なゴムパッチンをしてしまい、その治療中であったのだ。
そういえば回復ってタマゴうみくらいしか知らないのだけど、コレに効く技ってあるのかな?
「まあこの綺麗なシリを見たくなるのはわかるけど座って座って。」
「ええ、凄く腫れて辛そうです。」
「『一段とレディに近づいているわよ、良かったわね。』」
そうこうしている間にルカリオが湿布とウチワを、サーナイトは紅茶を淹れて持て成している。
メイドなのだからさせればいい?呼んだ訳じゃないからね、持て成したからね。
「じゃあ頂こうかな。サーナイトありがと。」
「あたし、初めてその・・・将校様に持て成し頂けれました。」
「『将校が机の上にうつぶせになった状態で対面したのもはじめてじゃない?』」
椅子に座れないフクスはメイドの前に2mくらいの幅のある机にうつぶせになって、
上体を起こした状態でお茶を飲んでいる。
「ところで。気になる?さっきの、話」
メイドはゾクっとした
わざと途切れとぎれに発した言葉ではない、その人とは思えない狐のような三白眼の瞳。
近くで見て特異体質か何かと思ったが、もはや移植したか呪いを受けたような眼。
「それとも気になるのはこの・・可愛くない目かな?」
そういうと少し、いや特に表情は変わっていないのだが・・悲しそうだった。
「いえその、驚きはしましたが・・・なんか愛らしく見えますね。」
なんというか人間としてみたら怖かったが、ポケモンとか動物のように見ると。
頭を撫でたくなるような、そんな気持ちになってきていた。
そう言ったメイドをフクスやサーナイト、ルカリオは驚いたようにめを見開いた。
そうするとフクスは「よいしょ」と言って半脱ぎ状態のズボンを上げて履きなおし。
キッチンへと向かう。
「あなた。」
「は!はい!?」
「名前、なんだったかしら?今度は、ちゃんと覚えるから。」
「アンナ、アンナです!」
連れているサーナイトは元を辿れば感情や抱擁といった心に関するポケモンだ。
相手がいくらゴマを擦ろうが心は丸見えの状態になる。
サーナイトはさらにサイコパワーが強くなっているため、
フクスにもその相手の感応波を伝えている。
だから先ほど愛らしいと言った言葉が心から感じたことだと分かった。
それが意外であり、何より嬉しかったのだ。
「アンナ、困ったことがあったら・・・いえ。
理由なんてなくても良いからいらっしゃい。
それが困ったこと、迷惑かけるやつがいるなら力になるわ。」
ガシャン!
フクスの部屋に突如窓や壁を壊しながら侵入してきた謎の勢力、その数窓1壁2。
壁から侵入してきた1人がサイドンを前に出す、
ツノのドリルを回転させアンナを攻撃する。ドリルライナーだ。
「おっといけない。」
フクスはアンナの手をつかみ自分に引き寄せ。
「ちょっと、女の子に攻撃するなんて紳士のすることじゃないじゃない。」
「『一度鏡を見なさい。女の子を肩に担ぐのはどうかと思うわ。』」
所詮『お米様だっこ』というものだ。お嫁様抱っこして惚れたらダメでしょ?
しかしアンナを襲ったことが気がかりだが・・・。
「さあ・・・覚悟してもらおうか。女狐。」
「将校様逃げて!」
窓からモルフォンが、壁のもう1人からパラセクトが襲い掛かってくる。
「とう!」
フクスが(サーナイトのサイコキネシスをねんりきレベルまで弱めて上へ引き上げて)
天井のシャンデリアまで真上へジャンプし。モルフォンとパラセクトがぶつかり合う。
シャリィン
「あたあ。」
気の抜けた掛け声で直径3mのシャンデリアの金具を外し。真下にいたサイドン、モルフォン、
パラセクトに落とす。
ガシャアアアン!
「ナイスキャッチ ルカリオ。そしてブレイズキック!」
落下してきたフクスをキャッチするルカリオ、その後指示を受け、
フクスを下して斜め前にジャンプし飛び蹴りのようにブレイズキックを放つ。
「ピロロロ!」
モルフォンに。
「モルフォン!」
「からの・・ゲーエン!ゾロアーク!」
手のひらのモンスターボールを開き、ゾロアークを呼び出す。
「バークアウト!」
ゾロアークは部屋全体に黒いオーラを放ち、ついでに幻影も展開する。
「シャンデリアとバーグアウトのダメージで・・!」
バンと破片と煙が上がり、サイドンがドリルライナーをフクスへと向け襲い掛かる。
「行ったよルカリオ、バレット・・」
ゴウッ!とアンナの前に居たフクスが黒い霧となって霧散し、
その中からルカリオがサイドンの額を銀色に輝く拳をメリ込ませていた。
「・・・パンチ。」
「サイドン!」
「『これで全員捕獲するだけね。』」
「『そういうことねサーナイト。くさむすび。』」
ゾロアークが逃亡しようとしていた曲者3人をくさむすびで転ばせ、そのツルをサーナイトがサイコパワーで巻き付ける。
「捕獲ごくろう。」
「あ、あれ?将校様いつのまに。」
「破片飛び出すちょっと前にね。」
「まさか!狙われることを事前に察知して?!」
「『いえ、たぶんさっき調理していたものに蓋をかぶせに行っただけよ。』」
うるさいカッコつけさせなさい
モルフォンとかパラセクトとかあれだよね、すごい粉燃えそう。
「見ろ。自室が赤く燃えている」
どうも!6話投稿、お疲れ様です。
フクスさん 「一人前のレディとして扱ってくれても、いいんだからね!」
ここで新キャラ……メイドのアンナさん登場ですか。
それと同時に襲撃される部屋……はい!そこ!サイドンが出た時点で床が抜けるとか言わない!!
パラセクトは特性に『 乾燥肌 』を持つ個体もいて、『 日照り 』状態の時に炎タイプの技を受けると、面白いように消し飛びます。
……昔のナツメさんのモルフォンは強かった。
新キャラも増え、組織との対立が今後どう動くのか。
楽しみにしながら待機させていただきますです。
ありがとうございます!本当は消し飛ばしたかったのですが自室なだけに自重しました。
フクス「ルカリオ、きみいやしのはどう使えない?」
ルカリオ「レベル、足りない。」
メイドのアンナさんキャラ立てしなきゃ・・・
念のために防空壕レベルまで丈夫にした床だから(目そらし)
ナッパの最後よろしく消し飛びウヒイ・・・
エスパー少なかったからねえ、そして最近見ないなあパラス系とコンパン系
はたしてどうなるこうご期待!
(ドーブル、願い4つ叶えるやつで増やす願いあるかな?)
お米さま抱っこで吹きました。
やっぱりお米は大事ですよね!
日本人の心の友、よってお嫁さんのようなものですからね←
ドーブル『ご主人様ばんざああああいい!』ピチューン
相手『ハア・・・ハア・・・なんてやつだ・・・。こっちは体力が1しか残ってねえ・・・』