提督と◯◯68 「提督と姉妹」
提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です
注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです
アニメとかなんかのネタとかパロディとか
二次創作にありがちな色々
68回目になりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね
それでは本編を始めましょう
後 ↑ 「提督と会話」
ー執務室ー
窓から差し込む明かり
誘われる眠気を誤魔化すように、膝の上で丸くなっている睦月の髪を撫でている提督
このまま撫で続けたら、この癖っ毛も真っ直ぐになりはしないだろうか?
そんな益体も無いことを考えながら
時折、指に掛かる髪を優しく解いていた
提督「ねぇねぇ、如月?」
呼ばれる声に顔を上げる
提督の膝の上には睦月ちゃんが、気持ちよさそうに寝息を立てている
うらやましいと…
そうは思うのだけど
その少し前、睦月ちゃんが髪を わちゃくちゃにされていたのを思い出すと
素直に「私もっ」とは言いづらかった
如月「なぁに?」
寝ている睦月ちゃんを起こさないように、少しだけ優しく言葉を返す
提督「マフィアのボスの真似」
などと言い出したかと思えば、居住まいを但し、一際丁寧に睦月ちゃんの頭を撫でだす提督
如月「あー…」
何とか絞り出した声
何を言いたいのかは分かるけど
何を言ったら良いのか分からない
思うままに「だから何?」と返すことは簡単だけど
せっかく端を発した会話を、そんなあっさり切り捨てるのは寂しい気もあった
如月「そう…良かったわね?」
何が良いものか
苦し紛れの言葉に自分でバツをつけたくなる
提督「ふふふふふっ…」
ふと、聞こえてくる提督の笑い声
何がそんなに可笑しいのかって
如月「いじわる…」
殊更に、唇を尖らせてみせる
思い当たる節は自分だった
何か、気の利いた言葉を返そうと苦慮している私の姿が堪らなかったんだろう
ー食堂ー
食堂の片隅
見かけた彼女の背中はどこか寂しげだった
隣に卯月がいないだけ
原因がそうであるならそれでも良いが
ふだん物静かな彼女の分まで騒いでいる娘がいないだけで、すっかり気落ちしているようにも見えた
月と太陽
そう言うと聞こえも良いが
一人で輝ける太陽と比べると、傍らの月の存在は酷く頼りなく思える
響「良いかい?」
思わずか、堪らずか、あるいは気まぐれか
彼女の背中に声をかけていた
弥生「ん…」
視線だけを動かして、軽く喉が鳴る程度の頷き
拒絶されているわけでもないが、同じくくらいに興味を持たれてないようでもあった
弥生の正面に回って椅子を引く
変わらず、頬杖をついて窓の外を見ている弥生
手元のコーヒーカップから上がる湯気が、その表情をぼやけさせている
さて…
ここまで来たは良いが、これと言って話題がない
もう何度も顔を合わせているし、胡乱な会話をした仲でもあるが
その中心は姉と妹のもので、身の上話にまで発展したことは あまりなかった
響「一人かい?」
当たり障りのない言葉
それは、会話の取っ掛かりを求めてのものであったが
弥生「ん…」
やはりか、軽く頷かれる程度
とても頭の中を図れるような答えではなかった
いっその事「見ればわからない?」くらいの方が分かりやすい程だ
仕方がないか…
分からない事は人に聞く
姉の美点を見習うとしようか
響「何をしてるんだい?」
直球だ、実に
こう聞かれれば、誰だって答えない訳にはいかないだろう
例え「別に…」と返されたって「ん…」に比べれば情報量は3倍だ
そこまで口を開かせたなら、あとはどうとでもなる
弥生「別に…」
やっぱりか
と、そこまでは予想の範囲内だったし、出来ればそこで止まって欲しくもあった
弥生「ただ黄昏れてるだけ…」
響 「…」
内心で頭を抱える
思ったよりは増えた情報だったが、お陰様で次の言葉を決めかねていた
「黄昏れてる…」と、弥生は言う
まさか自分で告白してくる娘がいるとは思わなかった
ここは素直に「どうしたの?」と聞くべきか?
ここは素直に「大丈夫?」と言うべきか?
それを躊躇わせているのが弥生の顔
無愛想なのは人に言えたことでもないが
その上から「あんにゅい」と書いた紙を貼ってるような空虚さも感じていた
いやさ、構って欲しくてそうしているなら良い
であるなら からかい様もあるというもの
だが、どうしてか踏み込めない。常に見られているような違和感
窓の外、虚ろに投げられている視線が自分を値踏みしているようで
響「ああ、そうか…」
弥生に習って視線を窓の外へ投げると、あるはずのない視線と目が合った
ガラスの向こう、鏡のように写った二人、窓の外を見ている二人を見ている二人
弥生「バレちゃった…」
言葉だけなら可愛らしいのに、それを可愛げの無い声音で呟く弥生
一つ、目を閉じた後。手元のコーヒーカップに口を付ける頃には「あんにゅい」な紙切れは溶けていた
弥生「響はかしこいね…」
響 「褒めてるのかい、それは?」
弥生「とっても。暁が相手だったら最後まで困らせる自信はあったよ?」
響 「やっぱりか…」
ため息の一つだって出る
私が部屋にはいった時から見られていた訳だ
そうやって、困る私を窓の向こうから眺めていたと
響 「程々にな。たださえ沸点が低いんだ」
弥生「山の上とか好きそうだもんね」
響 「遠まわしにバカというのはやめてくれ。暁は最後まで気づかないから」
一瞬、想像した姉の顔は「山の上? うん、好きよ?」と素直に頷いていた
弥生「バレなきゃ犯罪じゃないんだよ?」
響 「分かるが。ただ、一つだけ…」
誤解…でも無いが
姉を悪く言われたままでは気が済まない
響 「姉さんは確かにおバカかも知れないが、同時に素直だ。本気で心配された時の言い訳は考えているのかい?」
弥生「それは…考えてなかったかな」
響 「だろうね…」
かくいう私もその一人だった
一度同じことをやろうとして、本気で心配された時には対応に困ったものだ
種明かしをした時だって、それは少しは拗ねてはみせたけど
その後は、心底安心したような顔をして…
これは…勝てないなと…
弥生「言い訳、何が良いかな?」
響 「小賢しいな君は…」
弥生「ありがとう…」
響 「褒めてはないよ」
ー廊下ー
開かれた扉、その影からそっと中の様子を盗み見る
いや、覗きとかじゃないくてね?
ただ、響と弥生が気になるだけ
二人っきりで、何か話している訳でもなく、そっぽを向くみたいに窓の外を見ている
そんなの、気にするなってのが無理だった
暁「け、ケンカかしら…」
だったら仲直りさせたいけど…
でも、ケンカと言うには少し…静かすぎる気もするし…
ぴょんぴょんぱっ…ぴょんぴょんぱっ…
ふと、聞こえてきた陽気な足音
それが誰かを見もせずに、いや見なくても分かる程に聞き慣れた存在感に手招きをする
暁「ちょっと、卯月、卯月」
それから、一呼吸の間を開けて「ぴょん?」と、気配が大きくなった
暁「あれ、あれ…」
小さく指を伸ばして、部屋の奥、不穏な二人を指し示した
卯月「なぁに? うーちゃんそんな暇じゃないぴょん」
暁 「へ? なに? これから用事?」
卯月「ううん。なにも無いけど?」
任務が入ってたりしたら、悪かったな…って、思った私がバカだった
暁「~~~~~~っ!」
出そうになる声を何とか抑えて、卯月を扉の影に引っ張り込んだ
暁 「だったら良いでしょっ!? 少しくらい付き合いなさいよっ」
卯月「少しってなに? 世の中にはね? お金を貰って働いてる人もいるの、時間ってのはね? それだけ大切なの? 分かる?」
暁 「え、あ、うん…それは、はい…」
諭されてしまった
肩に手を置かれて、大人(詐欺師)が子供(カモ)にそうするように
柔らかさと穏やかさを当てつけたような声音だった
卯月「じゃあ、今日の 暁のおやつはうーちゃんのね?」
暁 「分かったわよ…って。言うかぁっぁぁぁぁ!!」
危うく頷きそうなった首をバネにして声を上げる
まったく、おバカがまともな事を言うから正論っぽく聞こえるじゃないの
卯月「…っ。騙されなかったか…」
暁 「舌打ちをやめなさいっ。お行儀が悪いでしょうっ」
卯月「ぶー」
暁 「ぶーぶー言わないっ」
卯月「なんなの? 暁はママにでもなったの?」
暁 「アンタみたいなデカい子供いるかいっ」
卯月「うーちゃんだって、暁みたいなちっちゃいママとかごめんだぴょん」
暁 「ちっちゃい言うなっ!」
卯月「えーでもー?」
暁 「横に並ぶなっ 少し離れてっ!」
卯月「遠近法は万能ではないぴょん」
暁 「誤差でしょ誤差っ」
卯月「暁はね、一足りてないの、わかって?」
暁 「~~~~~~っ!!」
だめだ、勝てない。認めたくはないけど、口喧嘩なんてしてられない
あーいえばこー言われる上に、本題が逃げ出していってしまう
暁「もうっ良いわよっ。そんな忙しいならあっち行けばっ」
事実上の降参宣言ではあったけど
今は卯月の相手を続けるよりも、二人の様子の方が気にはなる
興味が無いってなら、無理に引き止めてもやかましいだけだった
卯月「あ、弥生と響だぴょん」
卯月をうっちゃって部屋の様子を伺っていると
後ろから ぴょんっと卯月が顔を覗かせた
暁 「忙しいんじゃなかったの?」
卯月「暇じゃないだけだぴょん」
暁 「…」
言いたい事は山程ある
けど、ここは言ってもしょうが無い
ていうか、また口喧嘩になったらと思うと何もいえんし、話が進まない
良いわよ暁。ここは淑女として子供のやることくらい、寛大に…寛大に…
すー…はー…
大げさに深呼吸をして、気を落ち着けた、落ち着いた
暁 「ケンカ…かしら?」
卯月「えー? 黙ってる時の弥生なんてあんなもんだぴょん。響だってそうでしょう?」
暁 「それは…」
言われれば頷くしかない
黙ってる時の響なんて、いや喋ってるときだって、たまに何言ってんのか分かんないけど
それは多分、色眼鏡で身内びいき
姉が妹の事を可愛がったって何も悪いはずがなく
きっと、妹が姉の自慢をした所で何も間違ってはいなかった
暁 「いや、黙ってても響の方が可愛いわ」
卯月「何言ってるの? 弥生の方が可愛いに決まってるでしょ」
暁 「よく見なさいよ、響の澄まし顔。クールで素敵でしょ? レディの風格が漂ってるわ」
卯月「弥生の仏頂面だって見事なもんだぴょん。うーちゃんが何しても怒んないんだよ? 御仏の心を感じるぴょん」
暁 「仏頂面は褒め言葉じゃないわよっ」
卯月「澄まし顔だって大したもんだぴょんっ」
:::
暁 「なによっ!」
卯月「なんなのっ!」
ー
丸聞こえである
そりゃ、入り口で、目に見える位置で騒いでるんだから目につかない筈がないが
響 「素敵な仏頂面だね?」
弥生「カッコいい澄まし顔だと思う」
:::
響 「やめよう。不毛がすぎる…」
弥生「分かる…」
ー海上ー
母港から、一つ外れて海の上
対峙するは暁と卯月。まぁ、良くある事でもある
暁「一つ、分かった事があるわっ」
大げさに指先を突きつける暁
度重なる敗北を重ね、何度めかの勝利の接点
決して威張れる事ではない。響に聞こうものなら「今更かい?」と笑われてしまうだろう
それでも
気づいてしまった。気づいちゃったのよ
暁「魚雷、苦手でしょう?」
そう、見えた光明
単純な砲撃戦では分が悪くとも、砲雷撃戦ともなれば5分以上には持ち込めそうだ
卯月「…はぁ」
今度は卯月が大げさにため息を吐く
その大半は図星を突かれた面倒臭さが滲んでいた
まぁ、遅いぐらいではあったぴょん
散々からかい倒して、誤魔化し続けた結果ではあるけれど
そういつまでも誤魔化しきれるものでもない
そりゃ駆逐艦だもの。魚雷くらい撃つでしょよ
だからって、はいそーですかと言えるほど うーちゃんのお行儀は良くありません
したがって
卯月「それで? 撃つの? うーちゃんに? 魚雷を?」
暁 「そりゃそうよ」
卯月の問いかけに、当然と頷く暁
卯月「そんなんで暁は満足なの?」
暁 「は?」
卯月「うーちゃんの嫌がる事をして、暁はそんなんでいいのっ!」
暁 「それを卯月がいう? いつもいっーつも暁の嫌がることしてるじゃないっ」
卯月「戦いに犠牲は付き物でしょ。いわゆる こらてらる・だめーじ って奴だぴょん」
暁 「ふんっ、攻守逆転よっ。今日からは卯月が犠牲になるばんなんだからっ」
卯月「それが淑女(れでぃ)の戦いかたなの?」
暁 「な…」
卯月「しょうがないって言いながら勝ちを拾うのが暁の言う淑女の姿なのっ
そんなんだからウォースパイトがお餅伸ばして遊び始めるんでしょっ」
暁 「ウォースパイトさんはそんな事しないもんっ」
一瞬…ちょっとだけ想像してしまった後ろ姿
正月の晴れ着、着物を着て、こたつに入る憧れの淑女の背中
覗き込む手にはお椀、お椀にはお汁粉、お汁粉にはお餅
「みょ~ん」
ダメよ暁、それ以上はっ
イメージがっ、淑女のイメージがっ
卯月「でも暁はするんでしょう?」
暁 「しないわよっ。見てなさいよっ、魚雷なんか無くたってねぇっ!!」
卯月「それは、負けたときの言い訳?」
暁 「負けないしっ。そんなんでもないしっ!」
ー
響 「いや、凄いな…」
二人の口喧嘩、その光景に感心を通り越して呆れもする
弥生「暁の煽り耐性のなさが?」
響 「それもあるが…」
弥生「口の減らないこと…」
響 「本当に…。ウォースパイトとか何処から出てきたんだ…」
弥生「私は可愛いと思うけど? みょーんってしてても…」
響 「…」
無表情のまま「みょーん」と唇を尖らせてみせる彼女
その冗談みたいな仕草からは、何を考えているのか何も考えていないのか
それでも、ケンカを始めた妹が多少は気に掛かるのか、こうして二人で二人を眺めている
ミステリアスなのも魅力の一つなのだと思う
だからきっと、この言葉もそれにつられてしまったのかもしれない
「君のほうが可愛いさ」
多少の冗談も混じっていたが、それは素直な感情でもあった
「うん、知ってる…」
だが、返ってきたのは可愛げのない言葉
照れるどころか、たじろぐ事もなく、それが当然普遍の定理見たいにうなずかれた
響 「その自信は何処からきたんだい?」
弥生「司令官…」
響 「ああ…」
すっごい納得した
ー母港ー
雷「げっ…」
別に嫌いって訳じゃない
白金色の髪は綺麗だし、白い肌も羨ましいとさえ思う
ただ、苦手ではあった
今しがた戻ったのだろう
水を滴らせながら、ぺたぺた と桟橋を歩いてくる幼い影
そんな あどけない表情を浮かべながら、やることなすこと極端に振り切れてる娘の事が、どうにも苦手だった
ゆー「なに?」
雷 「いや、別に…」
見ていたのを見られた
見咎められたわけでもないけど、何となく気まずくて視線を逸らす
ゆー「そ…」
雷 「…」
「じゃあ、いいや」と言いたげに、こっちに興味すら持ってない
そういう所も苦手だった、興味の有る無しで唐竹を割るような反応の違い
もすこし愛想ってのがあってもいいと思うし
そんなんこっちだってどんな顔したら良いやらで、だからって無視するのも違う気がするし
電「あのっ!」
雷「…」
そして妹も懲りないんだこれ…
電の呼びかけに足を止める ゆー
どうでも良さそうに振り返り、淡々とした視線を向けてくる
電 「ゆーさんは」
ゆー「ちゃんを付けて?」
電 「あ、ごめんなさいなのです」
雷 「…」
そしてこの謎の拘りよ
いちいち言い直す電も電だけど
その「ちゃん」にどれだけの価値があるのか…きっと聞いても分かんない気もする
電 「ゆーちゃんさんは、その…深海棲艦さん達とお話が出来ても全部倒すつもりなんですか?」
ゆー「あどみらーるの敵はゆーの敵ですって。それが全部」
案の定か、それがさも当然といった答えに安心すら覚えるわ
電 「そ、そんなんじゃ、最後には誰も居なくなってしまうのですっ」
ゆー「?」
不思議と顔に書いてあった
小首をかしげる動作は可愛らしいものだったけど
後に続く言葉は物騒なものになりそうで落ち着かない
ていうか
本気で分かってないのだろう
それが司令官に対する信頼であって欲しいとマジで頼むわ
その時、何かを言いかけた電を遮る見たいに爆音が響いた
驚きこそすれ、落ち着いてみれば聞き慣れた砲音
雷「まーたやってるわ…」
もっと言えば、性懲りもなくと言った所だろうか
以前、冗談半分に聞いた事はある
「いっつもケンカしちゃって。そんなに卯月の事が好きなの?」って
その時の暁の答えは「へ?雷、卯月の事嫌いなの?」ときたもんだ
意外そうに、下手をすれば悲しそうにも見えたその表情
次からは問いを変えなければ
雷 「どんだけ卯月の事が好きなんだっての…」
ゆー「ゆーも好きですよ? うーちゃんねーさんは」
雷 「でしょうよ…」
聞いてないし、そこに疑問も持ってないし
電「だったらっ。司令官さんが卯月ちゃんを倒せって言ったら ゆーちゃんさんはっ」
雷「あっばかっ…」
私が電の口を塞ぐよりも、ゆーの方が一つ早かった
ぞっとするほどに冷たくなる視線。冷え切った金属音と同時に向けられるロケットランチャーの砲口
ゆー「そんな事を言う貴女はゆーの敵?」
電 「ちっ、違いますっ違うのですっ。決してそういう腹づもりではなくて、勘弁して欲しいのです」
途端、へいこらと謝り倒す電の姿に気が抜ける
ここで意地はってケンカにならないのが暁との差なのかもしれない、良くも悪くもだけど
基本的には気が弱いのに、たまに頑張っちゃうもんだから ほっとけないと言うか
雷 「ねぇ、ゆー」
ゆー「…」
雷 「はぁ…。ゆーちゃん?」
ゆー「なに?」
雷 「一つゲームをしない?」
ゆー「いや」
雷 「…」
びっくりした…
生まれてこの方、こんな真正面から拒否されたの初めてだわ
ゆー「ゆーはこれから あどみらーるに一杯褒めてもらいますって」
最後に付け足された「邪魔をしないで」の一言が得体の知れない圧力をかけてくる
雷「…ふーん。逃げるの?」
伸し掛かる圧力を押し退けて言葉を返す
一度口さえ開けば楽なもんだ。この娘の扱いはまぁ、なんとなく分からんでもないし
ゆー「は?」
雷 「…」
こわっ
内心の出掛かった言葉を何とか飲み込む
ともすれば、そのまま海に引きずり込まれそうな迫力だった
雷 「そ、そんな時間は取らせないわっ」
ゆー「…良いけど。なに? 二人の相手をすればいいの?」
魚雷発射管を開き、今にも撃ち込む準備をはじめる ゆー
雷電「勘弁してよ(ください」
図らずも二人の意見が一致した
雷「私達じゃなくて、あれよっあれっ」
指さした先は、暁と卯月がケンカしてる最中
ゆー「…なるほど」
何を理解したのか、そのまま海に入ろうとする ゆー
雷「ストップ、ストーっプっ!」
その手を掴み、なんとかその場に押し止める
雷 「今何を理解したのっ! あんたはっ!」
ゆー「だからアレでしょう?」
見据えた先は私が指さした先か…いや、もっと言えば暁に絞られている気がする
ゆー「時間はとらせないって?」
雷 「秒殺しろなんて言ってないわっ!」
ゆー「ですか」
雷 「ですよっ」
そうして「だったらなに?」とあからさまに不満げに曇っていく表情
雷 「どっちが勝つか掛けましょうって言ってるのっ」
ゆー「そんなの、うーちゃんねーさんが勝つに決まってます」
雷 「へー…」
よしっ!
その言葉が欲しかったのよ
ここに来て、ようやく思惑通りに事が進んだ
雷 「じゃ、もし負けたら。少しは電の話しも聞いてくれるわね?」
ゆー「あぁ、そういう…」
あからさまに嫌そうな顔だわ
元が可愛いせいでそれが悪目立ちをしてしまってる
雷 「そういう顔しないっ。可愛い顔が台無しじゃない」
ゆー「別に? あどみらーるは可愛いって言ってくれるので」
あーまー、私に可愛いって言われても嬉しくも無いんでしょうけど、その前に一つ
雷 「そういうのはね、司令官の前と同じ顔をしてから言いなさい」
ゆー「?」
雷 「不思議そうな顔しないでよ…。私が間違ってるみたいじゃない…」
ほんっと、疲れるわ この娘の相手
電「雷ちゃん、雷ちゃん」
雷「なによ?」
電「良いのですか? そんな掛けをしちゃって…」
不安そうな電の顔。それも分からんでもないけど
そうでもしないと人の話を聞きそうにないし、やむ無しではある
雷「ま、私達の姉を信じましょ?」
笑顔。妹を安心させるための最高の笑顔を作ってみせた
電「それが一番不安なのです」
雷「私の努力を返せ」
電「はい?」
妹にまで不思議そうな顔をされた
ー海上ー
暁「ちぃぃっ!!」
艤装を掠めた砲弾が後ろに逸れて海を蹴っ飛ばす
正確すぎる狙いに、体が吸い込まれそうになる錯覚
辛うじて避けていられるのは、砲弾が確実にこっちにくるっていう嫌な信頼も手伝っている
発射と同時に、体を中心にして大げさに避ければ何とか直撃だけは避けられていた
だが、それを続ければ続けるほど、縺れ始めた足が海から剥がれそうになってくる
タイミングの悪い高波やら、至近弾に足を攫われたらと思うとぞっとしない
卯月「いつまで鬼ごっこをしてるつもりなの?」
卯月の嘲笑がやかましく耳に纏わりついてくる
いっそ魚雷を使えば話は早いだろう
ちょいちょい狙わられる発射管を庇うのも楽じゃないし
対応に追われた卯月からの圧力は、半分かそれ以上に下がるのは間違いない
その間に勝負を決めるくらいの自信はある
けど…
暁「私のっ、ばぁぁっぁかっ!!」
苦し紛れの間隙に何とか主砲を構える
狙いは良い。兎に角卯月を牽制して動きを抑えないと押し負ける
照準の先、飛んでくる砲弾が目に入る
当たるか? 当たるな。けど、その程度ならまだ装甲で耐えられる
やると決めたなら、ちっちゃい被弾なんていちいち気にはしてられない
単純に、足を止めての撃ち合いにでも持ち込めれば勝ちの目も増えるでしょって
変だったのは、引き金を引くその前に、卯月が妙なポーズを取っていたこと
例えばそう、変身ヒーローが良くやるような格好を付けた決めポーズ
見てしまった…
戦闘中にそんな真似?
卯月のことだからまた何をしでかすかって思ってしまった
光る
太陽の反射かと思ったそれは、一気に広がって目を瞑る間もなく焼き付いた
卯月「うーちゃんっ、びーむっ!!」
閃光
それ自体は何の破壊的効果もないけれど
暁「いったぁぁぁいっ!? めがぁぁぁぁっ!?」
探照灯
覗き込んだしまった、まじまじと見てしまった
夜の海を切り取れるほどの輝きは、たとえ昼間であっても衰えることもなく暁の目を焼き付けた
卯月「ふっ。また睦月型が最強である事が証明されてしまった…ぴょん」
ー母港ー
雷「あっちゃぁ…」
だめかぁ…
その輝きは終了を告げるのと同時に、敗北への道標となっていた
まぁ、そうなるか…
ほぼほぼ予想通り
それでも大穴狙いに言ったのは、他に聞く耳を作る方法が思いつかなかったせい
いや嘘だ。なんなら自分で ゆーと戦えば良かったんだけど、それこそ御免こうむる
電「だから言ったのです…」
電ですら肩を落とすでもなく、当然の事のように受け入れているし
雷「はぁ…いいわ。とりあえず戻りましょ」
電「なのです」
さり気なく電の手を引いて、足早に立ち去った
ソレを気づかれる前に有耶無耶の内にしてしまいたかったから
ゆー「まって」
とんっと、肩に掛かる声
小さく、静かな一言
けれど、その声音に足が凍りついた
雷「な、なに?」
壊れたねじ巻き見たく不器用に振り返る
変わらぬ顔、変わらぬ表情、しかし視線だけは真っ直ぐに射抜いてくる
ゆー「ゆーに罰ゲームを付けておいて、あなた達はなにもないの?」
気づかれちゃった
こうなる前に逃げ出してしまいたかったけど、回り込まれてしまってはしょうが無い
雷「あーはいはい。分かったわよ」
開き直った
降参宣言と同時に、ささやかすぎる反抗。分かってはいても素直にとはいかないっての
雷「あーでも、私だけよ? 電は別に賭けなんてしてないんだからねっ」
ゆーの視線が細くなる
けど、これは通るだろう。あのやりとりに電は一言も口はだしてないのだし、どうとでも取り繕えるはず
電「雷ちゃん、電だってっ」
雷「すとっぷ」
なにか言いかけた口を塞ぐ
何をさせられるかは分かんないけど、何も被害を広げることもない
何より、先に言い出したのは私なのだから妹まで巻き込むつもりはなかった
雷「良いから雷様に任せなさいって」
電「お姉ちゃん…」
少しでも不安を取り除こうと笑顔を作る
お姉ちゃんに格好を付けさせるのも、妹の役目だと分かって欲しいものだけど
ゆー「相談は終わり?」
感動的なシーンを台無しにする一言は、まるで悪役のようなそれだった
雷 「少しは空気読みなさいよ…」
ゆー「?」
雷 「あ、はーい。なんでもありませーん、続けてどうぞ?」
不思議そうな顔された
これ以上追求した所で、暖簾と格闘することになるだろうと、話を切り上げる
ゆー「…」
しかし…
要求が出てこない
どんな無茶振りが来るかと身構えた姿勢が、そろそろ辛くなってくる程の沈黙
雷「な、何よ? なんかあるでしょ? たとえば…あれよっ、そう、卯月のモノマネとかさ?」
やりたい訳がないが
有り得そうな展開に、ぱっと思いついた顔は、あの馬鹿うさぎの笑顔だった
ゆー「それは、うーちゃんねーさんが恥ずかしい娘って言いたいの?」
雷 「…」
不味った
失言だった気がする。なにか適当な言い訳を探して…
雷「じゃあ、ゆーは卯月のモノマネやりたい?」
我ながら上手いこと言ったと思う
ここで否定しようものなら、自分ですら恥ずかしい娘だと思ってることになるし
頷いてくれたなら、卯月のモノマネをさせればいい。場合によっては罰ゲームでさえ有耶無耶に出来そうだ
ゆー「イヤに決まってます」
雷 「んーーーーーっ!!」
何も言えなかったけど、何か言いたかった
拳をギュッと握りしめて、声にならない理不尽を叫ぶ
ゆー「まぁ、いいや…」
それだけを溢したと思ったら回れ右
はじめから何もなかったかのようにして、たださえ小柄な体がどんどんと遠ざかっていく
雷「ちょっ、待ちなさいってっ」
慌てて、その背中を追いかけると
「なに?」と、特に興味もなさそうに振り返られた
雷 「ほっとかないでよっ。罰ゲームっ、何だってしてあげるんだからっ」
ゆー「いい」
雷 「良くないっ」
もはや意地になっていた
自分が罰ゲームの一つさえこなせないなどと、この雷様にだってプライドってものがあるのだと
そうして、大きなため息が返ってきた
ゆー「冷静に考えて?」
諭すような声音は、淡々としていて、わからず屋に正論だけを示すようだった
ゆー「あどみらーるに褒めてもらうのと、あなたの相手をするの、どっちが大事だと思う?」
雷 「私よっ」
付き合うつもりはなかった
ゆーの最優先事項はすでに司令官に移っている。そこに問答の余地など何処にもない
だったら、押し込んで押し通す。自分を構えと、声高に叫ぶしかなかった
ゆー「めんどう…」
雷 「面倒っていうなっ」
ゆー「…」
雷 「顔に書いてあるっ」
器用な娘
押し黙ったかと思えば、あからさまに「面倒くさい」と顔いっぱいに滲ませてきた
雷「ほら、あれよっ。敗者が罰ゲームをするのが義務ってなら、勝者はそれを下すまでが義務でしょうよっ」
なんて理屈
言わなければよかったと、後々に冷めた頭で後悔することになった
ー執務室ー
雷「ゆーちゃんは今日も可愛いわねっ★ミ」
執務室に聞き慣れない黄色い声が響く
それと同時に見慣れない光景も広がっていた
提督の膝の上(玉座)に鎮座する ゆー
その隣に傅いて、ゆーを褒めそやしている雷の背中
暁「えっと、ごめん、ちょっと、まだ目が…」
海から戻ってきた暁が、執務室の扉を開けた途端のコレだった
探照灯に焼かれた目を しばたたかせ、目の前の光景から理解を遠ざける
響「…電。ちょっと良いかい…」
残念そうに目を伏せる妹を手招く響
響「何事かな?」
電「いえ、その…罰ゲーム、なのです…」
妹の口から しどろもどろに説明を受ける
結局あの後、ゆーからのお達しは
「だったら、ゆーをあがめて、あがめたてまつって」
響「…なるほど」
電「響ちゃんが考えるのをやめたのです」
元より変化の乏しい姉の顔ではあったが、さらに色をなくしたのを電は見逃さなかった
響「いや、そうでもないさ。随分と日本語が上手くなったじゃないかとね」
電「論点をそらすのはやめるのです」
ついには視線を逸して臭いものに蓋を閉めていた
卯月「ほら、雷。早くお茶とお菓子を用意するぴょん、うーちゃんお腹がすいたぴょん」
いち早くその光景に順応した卯月が、偉そうにふんぞり返っていた
雷「はぁ? なんで私があんたの言うこと聞かないといけないのよ」
それはもちろん当然の不満ではあったけど
ゆー「やって。ゆー と あどみらーる の分もね」
雷 「はーい★ミ」
平坦な声の後、上ずった声が返ってくる
提督「ねー、ゆー? コレは何?」
膝の上に抱えた ゆーの頭を撫でながらも、雷に怪訝な視線を向けている提督
ゆー「面白いかなって? あどみらーるも何か頼む?」
提督「私?」
ゆー「はい」
口元に指を当て、一思案を始めた提督
その間に、かたかた と、雷が不慣れな手付き運んできたお茶を並べていた
提督「卯月のモノマネとか?」
悪戯に笑う提督と、大げさに固まる雷
雷「待ちなさい。えっとね…いくら司令官の頼みでも拒否権ってものがね…?」
無駄なことは分かっていた
これが平時であれば「いやよっ」の一言で済んでいただろうに、されど今は非常時であった
ゆー「やって」
雷 「んーーーーーーっ!!」
有無を言わせない一言に返す言葉も出てこない
あの時の自分を殴りたい。せっかくスルーして貰えそうだったのに何故自分から罰ゲームに飛び込んだのか
雷「ぷ、ぷっぷくぷ…ぅ?」
恥ずかしい…
それを誤魔化して、苦し紛れに声を絞り出す
震える体を押さえつけ、両手を頭の上に持っていった
卯月「うーちゃんそんなんじゃないぴょん」
雷 「いやいや、こんなんもんでしょよ あんたは」
卯月「ぶーっ。しれーかんっ、どうなのっ」
笑いを隠しながら返す雷、不満そうに卯月が提督を見上げて判定を求めていた
提督「ま、卯月にしては元気が足りないのと、あと卯月の方が可愛いなって思うのと」
わしゃわしゃと、伸ばされた提督の手が卯月の頭を捕まえると、満足そうに笑顔浮かべる卯月
卯月「分かってるぴょん。流石は司令官だぴょん」
雷 「むっかっ…」
いや、いい…はず
分からんでもない、色眼鏡は仕方がないが、ただ面と向かって言われるのは腹が立つのも仕方がない
提督「それじゃ、うーちゃん。お手本を?」
卯月「はーいっ♪」
ぴょんっと、元気よく立ち上がると
雷がそうした様に、頭に両手を持っていき
卯月「ぷっぷくぷ~♪」
やりきった、完璧に、オリジナルの貫禄を見せつけていた
自分が可愛い事を分かっている娘の姿であった
多少うざったくもあるが、それはそれで可愛いと言えるポーズであった
卯月「ほーらっ。うーちゃんの真似をするなら、しっかりやるぴょんっ」
雷 「や、やってやろうじゃないっ、見てなさいよっ」
ヤケだった
罰ゲームの以前に、煽られて意地になっていたのは認めるが
この時は、そんなこと露とも考えていなかった
雷 「ぷっぷくぷー…」
提督「元気が足りない、もう一回」
雷 「ぷっぷくぷーっ!」
ゆー「可愛くありませんって」
雷 「ぷっぷくぷー★ミ」
両手で作る うさぎの耳
可愛く腰を揺らして、猫なで声が響き渡る
卯月「なにそれバカ見たい」
雷 「しゃりゃぁぁぁっ!!」
投げつけられた角砂糖が卯月の額で破裂した
「いったぁぁぁっいなにするぴょんっ」「やっかましいわよっバカうさぎ、あんたがさせたんでしょうがっ」
提督「止めないの?」
取っ組み合う二人から ゆーを庇いながらソファの端に逃げる提督
ゆー「別に…」
それっきり、提督の腕の中で丸くなる ゆー
提督「そう…」
飽きたのか
ゆー「ん…」
そうは思っても口には出さない提督だった
ー
睦月「ゆーちゃん、たくましくなって…」
しみじみと、そんな妹の成長に涙する姉と
如月「弥生ちゃん、ちょっとおいで」
弥生「弥生じゃないよ?」
如月「何も言ってないわよ…」
弥生「そ…」
如月「ただね? どうしてこうなったのかしら?」
弥生「そりゃこうもなるよ」
如月「…もう」
ーおしまいー
雷「響っ! 対潜戦闘よっ、ゆーの狩り方を教えなさいっ」
響「無難にやり過ごすのが一番だと思うよ?」
雷「やられっぱなしで終われますかってっ」
響「まったく、悪いところばかり姉に似たね?」
暁「悪いところって何よっ!」
電「そういう所なのです…」
雷「あーやだやだ、自分は賢いですって顔しちゃって。斜に構えるのがカッコいいとか思ってんじゃないの?」
響「だからって騒げばいいというものでもないだろう?」
雷「何よっ!」
響「なんだい?」
電「ふたりともケンカはやめるのです…」
雷「電は黙っててっ」
響「その調子で雷も静かにしてはどうかな?」
暁「こらーっ! どうしてあなた達はそうやってもうっ…悲しくなるじゃないのぉ…」
「「「あ…」」」
響「すまない、言い過ぎた…」
雷「わ、私も悪かったわよ…」
電「ほっ…」
暁「えへへ、やっぱり仲が良いのが一番ね」
ー
如月「はい、それじゃあコメント返しね」
睦月「今回もありがとーっ」
ー
・雲龍&阿賀野
阿賀野「面白がってるんじゃないわっ」
雲龍 「面白がってるのよ?」
天城 「何一つ間違ってないじゃないですか」
雲龍 「そうかもしれない。でも、そうじゃないかもしれないわ」
天城 「何を…」
雲龍 「よく考えて? その手は何のためにあるの? 触れるためでしょう? その足は何のためにあるの? 一緒に歩くためでしょう? 目は?耳は?声は? 見て聞いて伝えるためにあるのでしょう? 何も悪いことなんて無いわ、ためらう必要なんて無いもの、そうでしょう? 良い娘でいるのが良い娘では無いのよ? そうでしょう? 天城?」
天城「え? え? その…」
葛城「騙されちゃダメよ天城姉っ。そいつ適当言ってるだけなんだから絶対」
雲龍「それの何が悪いの?」
葛城「どうして良いと思ったのよっ」
・阿賀野ちゃんがフリーダムすぎる
阿賀野「知れば誰もが望むでしょうっ。私の様になりたいとっ、私のようでありたいとっ!」
矢矧 「許さなくていいのね?」
阿賀野「ああっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ、許して矢矧、お願いぷりーずっ」
・夕張さんと密室
夕張「特になにもない」
提督「何もないがあるのよ」
夕張「まーた適当言って」
・URL違い
申し訳ありません、お手数おかけしました
半角スペースの有無で、後ろのほうが消えるみたいですね
ー
阿賀野と雲龍の使いやすさよ、脊髄でしゃべるから楽でいいわ
お陰でキャラ崩壊も甚だしいけど。ファンの人達ごめんなさい
ゆーちゃんはね、もうちょっと睦月とか卯月の影響受けて
ろーちゃんによってくのかなって思ってたんだけどね。途中で弥生と文月が混じっちゃったね
悪影響かどうかは人による
ここまでご覧いただきありがとうございました
また、いつも コメント・オススメ・評価・応援も合わせ、重ねてお礼申し上げます
新年明けましておめでとうございます
拙い小話ですが、今年もどうぞよろしくおねがいします
ー
ー以下プロフィール(長いー
ー
提督
練度:神頼み 主兵装:刀 物理無効・神出鬼没
「触らぬ神に祟りなしって、言うだろう?」
長髪の黒髪、何時も気だるげな表情をしてる癖に、人をからかうときだけはすっごい楽しそう
一応、白い制服を着けてはいるが、上から羽織っている浴衣が全てを台無しにしている、不良軍人
そもそも、軍人どころか人ですら無い、元土地神様
覚えている人もいなくなり、ようやく開放されたと思えば、深海棲艦が湧いてきて…
3食昼寝付きの謳い文句も手伝って、提督業を始めだした
性格は、ほとんど子供。自分でやらないでいい事はまずやらない、明日できることはやらないで良い事
悪戯好きで、スカートめくりが好きなお年ごろ
また、結構な怖がりで、軽度は人見知りから始まり、敵は全て殲滅する主義
三日月と一緒にお風呂に入れる券;残り…
皐月ー愛称:さつきちゃん・さっちゃん・さっきー
練度:棲姫級 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「え、司令官かい?そりゃ…好き、だよ?なんてな、えへへへ♪」
初期艦で秘書艦の提督LOVE勢。提督とは一番付き合いの長い娘
その戦闘力は、睦月型どころか一般的な駆逐艦の枠から外れている程…改2になってもっと強くなったよ
「ボクが一番司令官の事を分かってるんだから」とは思いつつも
まだまだ照れが抜けないせいか、ラブコメ時には割とヘタレである
睦月ー愛称:むつきちゃん・むっつー・むっつん
練度:褒めてっ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「提督っ、褒めてっ!」
わかりやすい提督LIKE勢、「ほめて、ほめて~」と、纏わりつく姿は子犬のそれである
たとえその結果、髪の毛をくしゃくしゃにされようとも、撫でて貰えるのならそれもよしっ
好感度は突っ切っているが、ラブコメをするにはまだ早いご様子
如月ー愛称:きさらぎちゃん・きさら
練度:おませさん 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?ふふ…好きよ?」
提督LOVE勢。良い所も悪い所もあるけれど
むしろ、悪い所の方が目立つけど、それでも あなたが大好きです
だから、何度でも言いたいし、何度でも言われたいの、ね?司令官?
弥生ー愛称:やよいちゃん・やよやよ・やーよ
練度:無表情 主兵装:3式爆雷 好感度:★9
「司令官?好きだよ、普通に」
普通の提督LOVE勢。変わらない表情をそのままに平気で悪戯をしてくる娘
表情が変わらないならと、大袈裟なリアクションも いつもの澄まし顔で本気に取ってもらえない
結局は卯月の姉、卯月絡みで何かあったら半分くらいは弥生のせいと思っていい
卯月ー愛称:うーちゃん・バカうさぎ、うーちゃんねーさん
練度:ぴょんぴょん 主兵装:超10cm高角砲★MAX 好感度:★7
「司令官?そんなの大好きに決まってるぴょんっ」
ぴょんぴょんする提督LIKE勢。毎日ぴょんぴょんと、あちこちで悪戯しては怒られる毎日
主な対象は瑞鳳、「だって、からかうとおもしろいだもん」なんのかんので構ってくれる瑞鳳が好き
口が滑る水無月と違って、一言多いタイプそれもわかった上、いらん事をよく言う2人である
水無月ー愛称:みぃ・みーな
練度:うん、わかるよ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★8
「司令官、呼んだかい?」
よく笑う提督LOVE勢。艦娘として姉として妹として仲間として
頼って欲しいと自己アピールは欠かさない。欠かさないけど裏目にでる
胸を張った途端の平謝りが板についてきた
一言多い卯月と違って、よく口が滑るタイプ、いらん事を良く言う2人である
自分が結構ツンデレ気味のやきもち焼きだと気づいたこの頃、降って湧いた恋愛感情と格闘中
文月ー愛称:ふみ、ふーみん、文月さん
練度:ほんわか 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「しれいかん?えへへー…なーいしょっ♪」
ふんわりとした提督LOVE勢。ちゃっかりと美味しい所はいただくタイプ
ラブコメをする姉妹たちの背中を押したり、喧嘩の仲裁に入ったり
緩衝材みたいに立ち回りつつ、実際はプロレスのロープみたいに跳ね飛ばしてくる
二人っきりになるとそこはしっかりと、ラブコメだってやってみせる
本人曰く「大福餅」白くて甘くて…その先は内緒
長月ー愛称:なつき、なっつん、なっつ
練度:頼りになる 主兵装:5連装酸素魚雷 好感度:★8
「司令官…いや、まあ…いいだろ別にっ」
おでこの広い提督LOVE勢。司令官に ちゅーしてこの方
自分の感情を見ない振りも出来なくなり、最近は割りと素直に好意を見せてくれたりもする
自分の感情に振り回されるくらいにはラブコメ初心者。あと、シスコン(菊月)
菊月ー愛称:菊→菊ちゃん→お菊さん→きっくー→くっきー
練度:威張れるものじゃない 主兵装:12・7cm連装砲B型改2★MAX 好感度:★8
「ながなが?ながなが ながなが」
箱入り提督LIKE勢。おもに長月に過保護にされてるせいでラブコメ関連はさっぱり
しかし、偶に見せる仕草はヘタなラブコメより攻撃力は高い。やっぱり如月の妹である
大艦巨砲主義者、主兵装は夕張に駄々を捏ねて作らせた。それとシスコン(長月)
最近、司令官との共通言語が出来た。合言葉は「ながなが」
三日月ー愛称:みつき・みっきー
練度:負けず嫌い 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「し、しれいかん…そ、その…好きですっ!」
おませな提督LOVE勢。どこで仕入れたのか変な知識は一杯持ってる
そして、変な妄想も結構してる。すぐ赤くなる、可愛い、むっつり
提督と望月に、からかわれ続けたせいで、たくましくなってきたここ最近
ラブコメモードは基本に忠実
望月ー愛称:もっちー、もっち
練度:適当 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?あー、好きだよ、好き好き」
適当な提督LOVE勢。とか言いつつ、好感度は振り切ってる
だいたい司令官と一緒に居られれば満足だし、司令官になんかあれば不言実行したりもする
ラブコメには耐性があるが、やるとなれば結構大胆
球磨ー愛称:ヒグマ・球磨ちゃん
練度:強靭・無敵・最強 主兵装:46cm…20.3cm(3号 好感度:★MAX
「提督?愚問だクマ」
突き抜けてる提督LOVE勢。気分は子グマの後ろに控えている母グマ
鎮守府と提督になんか有ろうものなら、のっそりと顔を出してくる、こわい
積極的にラブコメをすることもないが、昔は提督と唇を奪い合った事もある
大艦巨砲主義者。最近、私製46cm単装砲の命中率があがった、やったクマ
多摩ー愛称:たまちゃん・たまにゃん
練度:丸くなる 主兵装:15・2cm連装砲 好感度:★6
「提督?別にどーとも思わないにゃ?」
気分は同居ネコ。とか言いつつ、なんのかんの助けてくれる、要は気分次第
絡まれれば相手もするし、面倒くさそうにもするし、要は気分次第
特に嫌ってるわけでもないし、いっしょに昼寝もしたりする、要は気分次第
ラブコメ?何メルヘンなこと言ってるにゃ
北上ー愛称:北上様・北上さん
練度:Fat付き 主兵装:Fat付き酸素魚雷 好感度:★9
「提督?愛してるよん、なんちって」
奥手な提督LOVE勢。気分は幼なじみだろうか
このままゆるゆると、こんな関係が続くならそれで良いかなって思ってる
初キッスはチョコの味がした
大井ー愛称:大井さん・大井っち
練度:北上さん 主兵装:北上…53cm艦首(酸素)魚雷 好感度:★8
「提督?愛してますよ?」
分かりにくい提督LOVE勢。そうは思っていても口にはしない、絶対調子に乗るから
足と両手が埋まったなら、胸…艦首に付ければいいじゃない、おっぱいミサイルとか言わない
木曾ー愛称:きっそー、木曾さん
練度:悪くない 主兵装:甲標的 好感度:★7
「提督?まあ、アリなんじゃないか?」
カッコイイ提督LOVE勢。提督に赤くさせられたり、提督を赤くしたりと、まっとうなラブコメ組
そういうのも悪くはないが、本人はまだまだ強くなりたい模様
インファイター思考だけど、甲標的を使わせたほうが強いジレンマ
金剛ー愛称:こう・こうちゃん・こんご
練度:Burning Love 主兵装:Burning…46cm3連装砲 好感度:★MAX
「提督…Burning Loveです♪」
分かりやすい提督LOVE勢。提督の為ならたとえ火の中水の中
何時からだったのか、出会った時からか
ならそれはきっと運命で、この結果も必然だったのだろう
けれど、鎮守府ではオチ担当、艦隊の面白お姉さん、取り戻せ、お姉さん枠
見た目の割に子供っぽい
瑞鳳ー愛称:ずいほー・づほ姉ちゃん
練度:卵焼き 主兵装:99艦爆(江草 好感度:★6
「だれがお姉ちゃんよっ」
気分は数ヶ月早生まれな幼なじみ。ラブコメルートもあった気がしたけど、何処行ったかな
卯月にからかわれて追っかけまわすのが日課。弥生に唆されてモヤモヤするのも日常
だからって、別に卯月を嫌ってるわけでもなく実際はその逆である
夕張ー愛称:ゆうばりん
練度:メロン 主兵装:軽巡に扱えるものなら何でも 好感度:★6
「ゆうばりんって…気に入ったのそれ?」
気分は一個上のお姉さん。卯月や菊月の駄々に付き合ったり
球磨や提督の無茶振りで、アレな兵装を作ったりと、信頼と安心の夕張さんである
特に決まった装備は無く、戦況次第でなんでも持ち出すびっくり箱、安心と実績の夕張さんである
大鳳ー愛称:大鳳さん
練度:いい風 主兵装:流星改 好感度:★9
「提督、愛してるわ」
素直な提督LOVE勢。金剛見たいにテンションを上げるでもなく、息を吐くように好意を伝えてくる方
ラブコメに悪戯にと我慢強い方だが、許容量を超えると…
その落ち着いた物腰からは、艦隊の保護者っぽくなっているが、内心は見た目通り歳相応だったりもする
見た目以上に大人気ない
U-511ー愛称:ゆー、ゆーちゃん
練度:ですって 主兵装:WG42 好感度:★8
「Admiral…提督さん、次は何をすれば良い?」
好きとか甘いは良く分からないけれど、Admiralの お手伝いが出来ればいいなって思います
素直、とても素直、素直すぎてすぐ手が出るくらい素直
鎮守府の番犬・猟犬・あるいは狼も通り越して、やっぱり番犬の位置に落ち着いている
如月に貰った三日月型の髪飾りは宝物
ポーラ-愛称:ポーラさん
練度:赤ワイン 主兵装:白ワイン 好感度:★7
「提督さん?面白い人ですよねー」
ゆーの舎弟。あんまりな言い方をすれば、そういう立場
酒は飲んでも飲まれるな。口も態度も緩くなるが、意外と理性は残ってる
暁の泣き落とし
第7駆逐隊はやっぱり暁あってのものですね
これからも頑張ってください
間違えました第6でしたね
こんにちはーアーケード提督です!
今回は雷がひどい目に……違った、スポットライトを浴びて輝いていた回でしたね!やはり賭博はやってはいけない。特にこの鎮守府では。
やけになってうーちゃんの真似をする雷可愛いです!ぷっぷくぷー☆ミ
第7駆は響が一番強い(発言力とか立場とか)のかと思っていたけれど、やっぱりお姉ちゃんの暁が一番だったようですね。仲が良くて微笑ましい(笑)
今回のssも大変面白かったです!
次回も楽しみに待ってます!