2019-07-24 08:56:20 更新

概要

ぶっちゃけお風呂場トーク
瑞鳳の同志?
リコちゃんと提督


前書き

皆さんこんにちは!メットールです。
今まだ前作の続きを書いていますが間話を挟みたいと思いこっちを上げました。平行して書いてます!
今さらですがキャラ崩壊注意。
それとオブラートに包んで表現をしてますが一応タグはつけておきます。
それでも読んで頂けるならどうぞよろしくお願いします。
3/20加筆しました。




これはクインオブチェアが終わった後の第7鎮守府のお話。




大川提督「皆、お疲れさん」




10人「お疲れ様でしたーー」




嵐「もうへとへとだぜ」




鬼怒「鬼怒も~お風呂入りたい」ベトベト




天霧「それ言える、サッパリしたいぜ」




それを聞いた瑞鳳がある提案をする




瑞鳳「あっ、それなら提督のお部屋のお風呂行こうよ、沸いてたし」




阿武隈「ふえっ!?」///




瑞鳳「だってドックのお風呂沸いてないし、すぐにはいれないよ。それに提督のお風呂広いから大丈夫だよ」




初霜「って言ってますけど提督、いいですか?」




大川提督「ドックのが沸いていないのだろう、構わんよ。使ってくれ」




瑞鳳「提督ありがとう!ほらいこいこ♪」




そう言って瑞鳳の勢いに逆らうことが出来ずに初霜と涼風以外の娘達はすぐに行ってしまった。




涼風「瑞鳳さんは勢いが清々しいねぇ」




大川提督「初霜、涼風」




涼風「なんだい?提督」




大川提督「先客がいる、それだけ伝えておいてくれ」




初霜「わかりました」




そう言って初霜と涼風は後を着いていった。




______________________




所変わって提督の私室のお風呂場




瑞鳳「涼風ちゃん、さっき言ってた先客って誰なの?」




涼風「多分リコちゃんだよ、リコちゃんこっちしか使わないし」




野分「なんでこっちしか使わないのですか?」




初霜「ドックのは18時以降じゃないと使えないんです、リコちゃんは食事の準備があるためいつもこっちを使ってるんです」




江風「でもそれって提督と入るってことなんじゃ…」




涼風「いんや、提督と一緒に入るようになったのはカッコカリしてからだよ、提督は公私弁えるから」




皆が提督のお風呂場に入ると案の定リコが入っていた




リコ「エッ、皆サンドウシタンデスカ?コッチニキテ」




初霜「皆汚れてしまって…それでこっちのお風呂が沸いてると聞いて提督の許可をもらってきたんですよ」




リコ「ソウダッタンデスカ」




加古「へえ、確かに広いねぇ」




天霧「まぁ、とっとと体洗って入りましょうよ」




各々体を洗い次々に湯に浸かっていく




江風「ふう、いい湯だねぇ」




鬼怒「だねぇ、特別高級なもの使ってるわけじゃないけど落ち着けるね」




嵐「てかなんでこんなに広いんだ?」




瑞鳳「そんなの決まってるじゃない嵐ちゃん」




嵐「?」




瑞鳳「ヤった後皆で入るからだよ」




7人「!?」




加古「な、なに言ってんだよ瑞鳳、流石に…」///




涼風「そうだよ瑞鳳さん!」




阿武隈「そうだよ!言ってやって涼風ちゃん!」




涼風「あたしらがここ使うの週に二回だけだよ!ねえ初霜!」




初霜「全くもってその通りです!」///




阿武隈「ちょーーーーー!」(|| ゜Д゜)




野分「あの、2人共、そこは肯定なんですか?」///




嵐「待て待て、そもそも普通に一緒に入ってるだろ」




涼風「そうだよ、だからその日は計2回入ってるね。最近はリコちゃんが増えたから8人で入るときもあるけど」




瑞鳳「もってどういうこと?kwsk!」




涼風「リコちゃんも増えたから週に2、2、3と皆で提督と寝てる日があるんだよ。皆まで言わなくてもわかるよね?」




瑞鳳「つまりヤってるんだぁ!」ハンドサイン




阿武隈「瑞鳳さん!ストレート過ぎます!」




加古「てかそれ、提督が持つのか?」




初霜「加古さん、最前線で戦ってた兵士で、今でも私達と戦ってるお義父さんの生命力は凄いですよ」///




加古「うん?お義父さん?」




初霜「はい、身分の関係上私は提督に養子として引き取られたことになってますから書類上提督は私のお義父さんになります」




江風「えっ、それってどうなのさ?」




涼風「まあ普通そうなるよね」




瑞鳳「どういうことなの?」




涼風「簡単だよ、初霜が『いけない義理のお義父さんと娘プレイ』にドハマリしたんだよ」




8人「!?!?」//////




初霜「涼風さん、そんなにはっきり言わないで下さい、照れちゃいます」///




天霧「照れるとこじゃねぇよ!」




涼風「ほんとだよ!あんだけ激しい媚声聞いてるこっちが恥ずかしい!」




阿武隈「涼風ちゃん、そこじゃないよ…」///




瑞鳳「なるほど、でさっきの配役は?」




初霜「古鷹さんとリコちゃん、名取さんと祥鳳さん、私と涼風さんと五月雨さんです」




瑞鳳「あれ?なんかまともだね」




野分「何を基準にまともなんですか?」///




涼風「最初初霜は古鷹さんとでリコちゃんは名取さん達のとこだったんだけどね…」トオイメ




瑞鳳「なにがあったの?」




初霜「あの2人はちょっと…リコちゃんの教育上良くないと提督が判断したため私が涼風さん達のとこに行ってリコちゃんは古鷹さんと一緒になりました」




加古「なにやってんだか…」




天霧「てかそれ遠回しに初霜も教育上良くないってなってんな」




涼風「あれは教育にはよくないよ…」///




初霜「だって私、戦災孤児でずっと1人ぼっちでしたし、今は初霜って呼ばれてますけど本当の名前も知りませんし、誰かに必要にされたこともなかったですし、そんな私を必要としてくれて、私に手を差し伸べてくれた提督には感謝してます。それに…」




阿武隈「それに?」




初霜「そんな提督に少しでも恩返しがしたいと言うのもありました。けど…」




嵐「けど?」




初霜「提督にもまだ早いと言われましたよ、でも私もカッコカリしてるのに仲間外れは嫌です!私にも手を出して欲しいんです!だからカッコカリした日に皆と提督に誘惑した挙げ句夜に寝込みを襲いました!」




瑞鳳「キタ━(゚∀゚)━!待ってたよそういうぶっちゃけ話!涼風ちゃん、それでそれで!?」




涼風「あーもう!言うよ!全員ベッドの上で返り討ちだよ!」///




瑞鳳「キャーーー!」(*≧∀≦*)




阿武隈「瑞鳳さんなんでノリノリなの…?」




瑞鳳「当たり前でしょ阿武隈ちゃん!いや同志!」




阿武隈「ど、同志?」




瑞鳳「そうだよ!阿武隈ちゃんだって言われてたでしょ!ペッタンコとかまな板とかビート板とか!」




阿武隈「ちょっと待てやコラ決めつけんな」




瑞鳳「いくら女子力や料理の腕磨いても男なんてどうせ胸しか見ないのよ!グレネードが好きなのよ!」




加古「あれ?瑞鳳って飲んでないよな?」




天霧「素面のはずです…」




野分「瑞鳳さんに一体なにが…」




瑞鳳「ここに今日分かったわ…、提督はそんなの関係ない!ちゃんと愛した女を抱いてくれるって!」




その言葉に初霜涼風リコの3人は頷いていた。




阿武隈「3人が頷いてる…」




江風「でも流石に早計じゃ…」




瑞鳳「何言ってるの江風ちゃん!名取ちゃんって言う天然グレネードガールがいるのに提督は分け隔てなく抱いてくれるってことは女の子の事を身体だけで見てないってことなんだよ!?」




嵐「実際どうなんだ?」




初霜「提督はちゃんと人となりを見てますから大丈夫ですよ、それと提督は強いて言うなら美乳派です」




瑞鳳「キタ━(゚∀゚)━!ほら阿武隈ちゃん私達にもチャンスあるよ!」




阿武隈「おどれいい加減にせぇよ…」ピキピキ




口調が変わっていた阿武隈をさておき瑞鳳のこの一言で場の空気が変わった




瑞鳳「私決めた!次は私が指輪貰う!」




阿武隈「だ、駄目ですぅ!」




阿武隈以外10人「えっ?」

阿武隈「あっ…」




瑞鳳「阿武隈ちゃん?なんで?」ズイッ




阿武隈「だっ、だって瑞鳳さんはまだ練度が足りないんじゃ…」




瑞鳳「足りないよ、だから次の出撃から旗艦して貰うようにお願いするよ」




阿武隈「だって理由がそれくらいじゃ…」




瑞鳳「大丈夫だよ、早く艦載機に慣れたいのと戦場の空気に慣れたいって理由にすれば多分noって言わないよ、特に私なら通ると思うよ」




阿武隈「でも…」

瑞鳳「阿武隈ちゃん」




瑞鳳「阿武隈ちゃんは提督のこと好き?」




阿武隈「えっ!?私は…」




瑞鳳「私は好きだよ。1人の男性として。顔もタイプだし、優しいし、私達のこともちゃんと見てくれるし、それに提督の元で戦えるなら私は頑張れるよ、それに7人とカッコカリしてるってことは相当の覚悟も持ってる人だから私は側に居たいな、野分ちゃんと嵐ちゃんの仲間の舞風ちゃんも同じ事考えてるんじゃないかな?」




瑞鳳の言葉に野分と嵐がはっと気が付いた。舞風の性格とあの様子ならありえると、恐らく滝本大佐も司令と同じような立場だとも言える。




瑞鳳「それにね、提督の本心が聞きたい」




江風「本心?」




瑞鳳「うん、私は艦娘になって5ヶ月ちょっとだから実感ないけどカッコカリって凄い敬遠されてたんでしょ?それなのに提督は古鷹さんだけじゃなくて初霜ちゃん達ともしたってことはそれなりの理由があるんだと思う」




瑞鳳の言葉を聞き初霜達は神妙な表情をしたが直ぐに安心した顔をした。なぜなら




瑞鳳「多分初霜ちゃん達に聞けば解ると思うけどそれじゃ駄目だと思う。提督の本心から聞かないと意味がないと思うから」




加古「そこにはあたしも同意見だよ」




阿武隈「加古さん」




加古「確かにカッコカリは発見されても敬遠されてた。理由は死んでも一緒なんて重いって理由もあったけど艦娘は兵器なんて考えてた奴がいたからだ。簡単な話メリットデメリットだとデメリットが多い訳、実際提督側にはなんもないし」




加古の言葉に阿武隈はふとかつての上司が思い付いた。確かに自分たちを兵器みたいに扱ってたと思う。




加古「それにカッコカリの実例って夕禅中将が最初だしな」




嵐「へぇ、そうだっだのか」




初霜「これくらいは言ってもいいかもしれませんね…」ボソッ




涼風「そうだな」ボソッ




阿武隈「なに?初霜ちゃん」




初霜「一部分ならお伝えしてもいいかと思いまして、提督は言ってました『戦争は大人が勝手な理由で始めて一番煽りを喰うのは子供』だって『だからそれを護れるなら使える手段はなんでも使う』と」




阿武隈「手段?」




加古「…なるほどね」




野分「どういうことでしょう?」




加古「ま、それはその時に聞けばいいさ」




嵐「そうだな、司令はちゃんと話してくれるから大丈夫だろ」




瑞鳳「うん!ならこの話は終わり、で、どっちにする?」




リコ「ドッチ?」




瑞鳳「もう、決まってるじゃん、リコちゃんや初霜ちゃん達の提督との熱い一時か阿武隈ちゃんが提督をどう思ってるかの話だよ」




天霧「混ぜっ返したぞこの人!」




瑞鳳「で、どうなのリコちゃん、提督のは?」




リコ「提督サンデスカ?提督サンハ…」

初霜「リコちゃんストップ!」




初霜が事態がいけない方向に行きかけた為待ったを掛けるが瑞鳳に阻まれた。



初霜「むぐっ!」

瑞鳳「駄目だよ初霜ちゃん。さ、リコちゃん教えて」




リコ「エエット…」ゴニョゴニョ




瑞鳳「何?」




リコ「ゼツリンサンデタクマシカッタデス」///




8人「えっ?」




リコは言葉を選んだようだが誰もが想像してない返答に8人が固まり涼風があちゃーと言わんばかりの表情をしていた。




涼風「まあ、うんそうなるよねぇ」///




瑞鳳「つまり、提督はビックマグナムをお持ちだと?」///




初霜「まだ言いますか…?」///




瑞鳳「さらに言えば提督のビックマグナムじゃないと満足出来ない身体にされると?」///ウキウキ




加古「誰かこいつ止めろ」///




初霜「…そうですね」スッ




瑞鳳「ぴっ」トス バタン




瑞鳳「(*_*)」




初霜が手早く手刀を落とし瑞鳳を昏倒させた。




加古「よーし出歯亀はいなくなったな!話題変えるぞ」




瑞鳳除く9人「意義なし!」




加古「阿武隈?大丈夫か?無理してるならもう上がってもいいぞ?」




阿武隈「はい…大丈夫です…ちょっと刺激が…」カオマッカッカ




加古「OK、あたしが一番気になってるのはリコちゃんだね。あっ、そこの出歯亀と一緒にすんなよ。あたしが聞きたいのは提督とのエピソードさ」




リコ「エピソード、デスカ?」




加古「そっ、今でこそ朝の光景は見慣れたけどやっぱりすごい訳、人間と深海棲艦が仲良くいるのって、だから何かあったなら聞きたいんだよ」




リコ「ウーン…提督サン達ノコトハオ母サンカラ聞イテマシタカラ…」




野分「お母さんから聞いてたとは?」




リコ「昔オ母サンガ提督サン達ニタスケラレタト話テマシタ。ソノ後ソコノ人達ト一緒ニ宴会ヤッテミンナデ楽シクオ酒飲ンデミンナデ騒イデタッテ」




加古達はここでの歓迎会を思い出した。立場関係なく皆で騒いで楽しく飲んでの一時、確かにあんな風に皆で騒いでいれば敵も味方も関係ない。




鬼怒「なるほどね~確かに皆で出来れば楽しいよね。」




リコ「ハイ!ソレデモシモ人間デ頼ルナラユーゼンサン達ニ頼レッテ教エラルタノデ、ソレデ好戦派ト内通シテタ人カラデータヲ盗ンデ仲間ト第3鎮守府ニ脱走シマシタ」




阿武隈「脱走?脱走ってどういうことなの?」




リコ「私達穏健派ハ最初カラ人類ニ敵対ハシテマセンデシタ。デスガ好戦派ノクーデターデ穏健派ノ指導者ダッタカイン様ノオ父様ガコロサレテ徴兵サレマシタ」




加古「極右政党が政権握ったようなもんか、なんか人間と変わらないんだな」




リコ「ハイ、深海棲艦モ元ヲタドレバ人間ノ感情デスカラ根ッ子ノ部分ハ人間トカワリマセンヨ」




天霧「へぇ、初めて知ったな」




リコ「コノ部分ハイロンナ見解ガアルミタイデスカラ」




阿武隈「なるほど、それで仲間の子達と逃げてきたんだね」




リコ「デスガ、生キテ保護サレタノハ私トミヲダケデアトノ仲間ハ死ニマシタ…」




加古「…ごめんな、こんなこと聞いちゃって」




リコ「大丈夫デスヨ加古サン。確カニ生キテルコトハ嬉シカッタデス。デモ、考エテシマッタンデス、死ンダ仲間ハ生キ残ッタ私ヤミヲヲ恨ンデルンジャナイカッテ」




嵐「…っ」




江風「!?」




加古「…サバイバーズ・ギルトか」




鬼怒「なにそれ」




加古「戦争や災害なんかで助からない状況で奇跡的に助かっちゃった人がなっちゃうやつ、要は生き残った自分に負い目を感じちゃうんだ。周りは死んだり酷い目にあったのになんで自分は無事で生きてるんだろうって」




野分「そんな…!」




加古「周りはからすれば『運がよかったな』『良かったな助かって』ていう感じなんだろうけど本人達にとってはそういう問題じゃないんだよ」




リコ「ハイ、ソノ通リデス。保護サレタ当初ハソンナ状態デシタ」




初霜と涼風は保護されたばかりのリコの事を思い出した。最初は助かったのにどこか罪悪感があり元気がなかった事があった。




リコ「ソンナ時デシタ提督サントオ話シタノハ」




鬼怒「どんなこと話したの?」




リコ「最初ハ『元気か?』トカ『食事は食べたか?』トカ他愛ノナイ会話デシタ。ソレデアル時ソノ事ヲオ話シマシタ。ソレデ提督サンニ聞カレタンデス『それなら逆の立場だったらどう考える?』ッテ」




天霧「逆の立場?」




リコ「ハイ、仲間ガイキテテ自分ガ死ンデタラ同ジ事ヲ考エルカッテ」




江風「……」




阿武隈「…なんて答えたの?」




リコ「私ハ生キテテヨカッタッテ思イマス。ッテ答エマシタ。ソシタラ提督サンハ『ならそう考えるといい』ッテ言イマシタ。『お前の仲間には会ったことはないがお前がそう思えるなら同じ事を考えるんじゃないか』ッテ」




鬼怒「…」




リコ「『死んだ者達にその意思を確認することは出来ない。だがそう信じる事が出来るなら、お前はこれから前を向いて歩けるんじゃないか』ッテ」




嵐「信じる事が出来るなら、か…」




リコ「ハイ、ソレデ考エテミタンデス、私ハ皆ト笑ッタリ、皆ヲ信ジテタ時ガヨカッタッテ」




天霧「…」




リコ「ソレカラ、私ハ笑ウヨウニシマシタ。死ンダ仲間ノ分マデ笑オウッテ。提督サンガ言ッタコトヲ信ジヨウッテ」




阿武隈「リコちゃん…」




野分「強いんですね」




リコ「私ヲ強クシテクレタノハ提督サンデス。ダカラ今デモ感謝シテマス。使イ捨テノ駒ミタイニツカワレルハズダッタ私ニ優シテクレテ、居場所ヲクレテ」




リコはそう語ると少し微笑んだような表情をした。端から見ても幸せそうに見える。




リコ「ダカラ、コウシテオ側ニイルコトガデキテ、オ役ニタテテ嬉シイデス」




瑞鳳「ううっ、いい話だね」(´;ω;`)




加古「いつの間にか復活してやがる…」




瑞鳳「加古さん酷いです!私だって空気は読みますよ!」




阿武隈「それを自分で壊すんですね…」




瑞鳳「同志、良くわかってるね!」




阿武隈「瑞鳳さん、お風呂上がったら近接戦闘訓練付き合って下さいね」ニッコリ




瑞鳳「ごめんなさい、それだけは勘弁して…」




加古「…阿武隈も逞しくなったな」




涼風「まあ、阿武隈さんは上司に恵まれてないだけって提督も言ってたからねぇ」




初霜「そうですね、才能の塊って言ってましたし、現に阿武隈さんは近接戦闘なら私達の動きに対応出来てますからね」




加古「へぇ、べた褒めじゃん阿武隈、なあなあちなみにあたしは?」




初霜「加古さんは阿武隈さんとは反対に戦場での勘と経験測が阿武隈さんにはない物を持ってると言ってました。加古さんは隊長より副官で飄々としてる方が合ってるだろうと」




加古「せいかーい。隊長なんてダルいよ、考えなきゃだから、一から組み立てるのってなんかダルくて」




野分「でも副官って五月雨さんがいますよね?」




涼風「鎮守府で遊撃班の分隊作るって言ってたよ。その隊の隊長を阿武隈さんに、副官に加古さんを持ってくるって言ってた」




阿武隈「えっ、私?」




初霜「はい、さっきも言いましたが提督は阿武隈さんの能力を高く評価してますからもっと自信をつけさせる為にやらせたいって言ってました」




阿武隈「そうなんだ…」




涼風「まだ色々考えてるみたいだからねぇ、まっ直近で作戦もないし」




リコ「スイマセン、私ゴ飯ノ準備ガアリマスノデ先ニ上ガリマスネ」




加古「あいよ、あんがとね」




リコ「イエイエ、コチラコソアリガトウゴザイマシタ」




リコは先に上がり着替えながら左手の指輪を見た。自分も大切な人との絆を持てたことを、自分の居場所を確認し食堂へと向かった。










その後もお風呂場トークは続きこんな話へ…




初霜「そういえばさっき加古さん言ってましたよね、古鷹さんの笑顔が怖かったって」




加古「へっ?ああ、言ったけど?」




涼風「えっ?初霜、あの話すんの?」




江風「あの話?」




初霜「皆さんにも耳に入れて貰った方がいいかと」




涼風「まあ、それもそうか、いきなりあれ見たら皆ビビるし」




阿武隈「どういうこと?古鷹さんの事?」




初霜「はい、古鷹さんが本気で怒った時のことです」




これを聞いて8人は想像が出来なかった。いつも優しい笑顔の古鷹が怒っているところを




涼風「笑顔は本来攻撃的なものっていうけどあれはヤバかったよ」




天霧「どういうことだ?」




初霜「9ヶ月前の南鳥島海戦の時でした。あの時は前元帥達の演説の後で戦局が私達に大きく傾いたときです」




涼風「あん時はもう好戦派艦娘の神通や摩耶とか沈んだ後だったからね向こうは敗戦ムードだったよ」




初霜「はい、それでもまだ抵抗していた部隊がありました。それが三笠中将率いる部隊です」




加古「確か下にいた艦娘は大和、赤城と加賀と翔鶴に金剛4姉妹と神通、だったっけ?まだいたと思うけど覚えてないや」




初霜「はい、ですがその海戦の直前に加賀さんは三笠中将の部隊を離反して穏健派についてますし、榛名さんはその前に第3鎮守府に保護されてます」




鬼怒「保護?どういうことなの?」




涼風「その2週間前にある島で陸軍の撤退を助けた時があってさ、そこでお母さん達に保護されてたんだよ」




嵐「お母さん?」




涼風「ああ、ごめん空母水鬼のミズキさんのことだよ、榛名さんはミズキさんとカインさんと何人かの穏健派の深海棲艦と難民達に保護されたんだよ」




野分「?脱走したって事でしょうか?」




初霜「はい、その時の好戦派は行き過ぎてました。沖久保元帥を捕らえてクーデターを起こし、軍刑務所の服役囚を使い捨ての部隊として使い、捕まえた深海棲艦を洗脳して戦力として使ってました」




鬼怒「なにそれ?もう真っ黒じゃん」




初霜「もう軍もなにもありませんでした。私達がその島に行ったときは深海棲艦の好戦派、誰彼構わず攻撃する海軍好戦派、疑心暗鬼に陥る陸軍の地獄絵図でした」




嵐「おいおいおい…」




瑞鳳「地獄絵図…?」




涼風「ああ、好戦派のやつら、深海棲艦を撹乱させる目的でチャフとかジャマーとか手当たり次第でばらまいてさ、そのせいで陸軍の戦車の識別機能や電子機器も影響出て混乱してたんだよ」




初霜「その中で榛名さんは見たそうです。逃げ惑う難民達を好戦派の囚人兵達が虐殺しているのを…」




天霧「うわっ…」




涼風「それで榛名さん、気がついた時にはその兵士達を皆殺しにしてたって。言ってたよ、自分は弱い人達を守る為に艦娘に志願したって、自分がやってきたのはなんだったのかって、それでさまよってたとこをお母さん達に保護されたらしいよ」




初霜と涼風はその時の榛名の様子を思い出してこう続けた。




初霜「私達に保護された時の榛名さんは憔悴してしまってて、殺された難民の女の子が持ってたぬいぐるみをずっと持ってました」




涼風「今は第3鎮守府で試作艤装のテスターやってるよ、せめてもの罪滅ぼしをしたいって」




嵐「試作艤装のテスター?」




初霜「はい、第3鎮守府でそのデータを転用して義手や義足を作ってるんです。戦争や事故で手足を失った子供達が不自由なく生きれるようにと」




そして初霜がその後の話をした時にその口調が怒りがこもっていた。




初霜「でもそんな榛名さんを三笠中将や金剛は侮辱したんです。自分達の面汚しだと、大局を見れない愚か者だと…!」




涼風「極めつけはその後の三笠の発言だよ、身勝手な自分の理想掲げて大義名分、それで古鷹さんがとうとうキレた」




初霜「あんな古鷹さん、初めて見ました…」




涼風「しかも何が怖いって、質問してる古鷹さんの口調が抑揚も無く淡々としてずっとニコニコ笑顔でいるのがさらにね…あたいら勿論、付き合いの長い五月雨でさえビビってたし、最終的には提督以外が距離取ってたから」




初霜「最初は三笠中将に対して『あなた』って呼んでたのが途中で『お前』に変わって所々の口調も変わってましたからね、最終的には『黙れ』の一言とその後の豹変ぶりに中将や部下達は圧倒されてましたから」




嵐「想像したくねぇ…それ怖すぎだろ…」




涼風「ああ、敷島提督のとこの時雨みたいに感情を爆発させるんじゃなく、話を理解した上で冷静でいて本気で怒ってるからマジで怖いよ。提督がキレた時と同じタイプだね」




瑞鳳「…?天霧ちゃんどうしたの?」




天霧「あ…いや、その時あたしもいてね、バッチリ見ちゃったんだよ、ぶちギレてるとこ…」




加古「ああ、そうだな…」トオイメ




鬼怒「加古さん?」




加古「あれはヤバいよ…人が変わったかと思ったよ、だって殺気が夕禅提督と変わらないんだぜ?なんか言ってきた連中に対して『できるものならやってみろ…』って言って刀抜いて詰め寄ってんだよ?」




初霜「提督も怒ってましたからね…もう誰にも止められませんでしたよ。そして…」




瑞鳳「?」




初霜「古鷹さんは初めて人を手にかけたんです」




阿武隈「えっ…?」




涼風「実はさ、それまであたしらが好戦派とやり合うときっていつも提督がやってたんだよ。あたしらの手を汚したくない、汚れ仕事は大人の仕事だってね、でも今じゃあたいらは一蓮托生さ」




涼風が一息ついてこう続けた。




涼風「今でこそ言えるけど古鷹さんはそれが嫌だったみたいでね、言ってたよ『いつかユウが本当にひとりぼっちになっちゃう、それは嫌だから』ってね、だからカッコカリしたときにもう腹を決めてたらしいよ」




初霜「それでいて三笠中将やその部下達の態度で完全に割り切ったみたいで立ちはだかった中将の部下を瞬く間に斬り捨てて、その後古鷹さんは金剛、比叡、霧島の3人と交戦、戦艦相手にも関わらず危なくなるどころか一方的に圧倒し金剛を庇った霧島の艤装を破壊し斬り捨てました」




涼風「鬼気迫るってあー言う事を指すのかな、提督と古鷹さんの殺気にビビって三笠の部下は何も出来ずに死んでったよ、勿論あたいらも斬り捨てたさ。最終的には三笠は提督と古鷹さんに斬られたし金剛と比叡は逃げた、多分他の好戦派と一緒にね」




阿武隈「古鷹さん…」




野分「その逃げた好戦派の艦娘ってまだ居るのですか?」




初霜「残ってるのは長門、金剛、比叡、赤城、翔鶴、鳥海、矢矧、那珂、島風…確認できてるのはこれくらいです」




加古「はぁ!?長門だぁ!?」バシャァ!




初霜「はい、その後の諜報部と中村中将の部隊の調査で判明したそうです。」




涼風「そーいや第2補給鎮守府の横流し相手の一つって言ってたな、長門の一派」




江風「おい、あたいらが居たとこじゃねえか!あの狸そんなことやってたのか…!」




野分「でも、初霜さんそれらは私達が聞いてもいいことなのですか?」




初霜「大丈夫ですよ、提督が私達に話してる事は皆さんも知っててもいい情報ですから」




涼風「そーそー、提督だってあたいらが話すことも想定してるからこうやって話せんだよ」




嵐「あんがとな、何はともあれやることは決まってんだ。人に危害を加える深海棲艦はぶっ飛ばす、舐めた好戦派残党の連中は生死問わずでぶっ飛ばすってことだろ?」




江風「へへっ、解りやすいな」




天霧「ああ、やること決まってるならあとはやるだけだ」




瑞鳳「提督は私達の為にあえて自分だけ険しい道に進んでるんだよね?古鷹さんはそれを一緒に進もうとしてる…勿論初霜ちゃんも涼風ちゃんも」




涼風「言ったろ、一蓮托生って」




初霜「はい、提督に想いを伝えた時に、指輪を貰った時に覚悟は出来てます」




鬼怒「一蓮托生、進むも共に沈むも共にか、いいね勿論鬼怒達も混ざっていいでしょ?」




加古「今更嫌だって言う奴はいないだろ、いたら阿武隈がそいつをシバキ始めるぜ」




嵐「加古さん、そこには野分も付いてきますよ」




野分「阿武隈さん、さっき言ってた近接戦闘訓練2対2でお願いします」ニッコリ




阿武隈「うん、いいよ私と野分ちゃん対瑞鳳さんと嵐ちゃんね」ニッコリ




瑞鳳嵐「「やめてください。死んでしまいます」」

(´;ω;`)




鬼怒「うはっ、息ピッタリ」




加古「ははっ、問題無さそうだ。」




阿武隈「も~からかうのもやめて下さいよ、でも…」




加古「でも?」




阿武隈「今が戦う時なら戦うだけです。私は私を必要としてくれる人についていくだけですよ」




加古「それでいいんだよ、まっあたしはあのアマに落とし前を着けさせるだけさ」




初霜「…話して大丈夫でしたね」




涼風「だねぇ、心配もしてなかったけど」




新しく配属した8人はこれからの、今までとは違う戦争という戦いに対して覚悟を決める、そして…




阿武隈「うーん、もうちょっとこうだったかな…?」




野分「阿武隈さんや私はインファイトが中心ですからね、詰めれる所は詰めないとですね、後で司令や涼風さんと手合させてもらいませんか?」




阿武隈「うん、そうしよっか」




瑞鳳「」チーン

嵐「」チーン




しっかりとシメられました。



後書き

読んで頂きありがとうございました。
随時ゲーム回の方もネタ詰めて続きを書きます。


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