結衣「京子をバールのようなもので殴った」
京子「ちなちゅー!!」
ちなつ「ちょ、京子先輩離れてくださいよ〜」
京子「だって〜」
結衣「おい、京子。あんまりちなつちゃんを困らせるなよ」ドガン!
京子「うっ…」バタン
あかり「京子ちゃん!?」
ちなつ「え… ちょっと、京子先輩大丈夫ですか…?」
ちなつ「結衣先輩、今何を使って京子先輩を殴ったんですか…?」
結衣「バールのようなものだよ」
ちなつ「え、バールのようなもので殴ったんですか!? 流石にそれはやりすぎなんじゃ…」
結衣「だって、せっかくバールのようなものがあるんだから、ツッコミに最適でしょ」
あかり「でも、バールのようなもので殴ったら京子ちゃん気絶しちゃったよぉ…」
結衣「うーん… バールのようなものは流石に痛かったか… おーい、京子ー 大丈夫か?」
京子「…いたた」
あかり「あ、京子ちゃん大丈夫? バールのようなもので殴られたんだよ?」
ちなつ「バールのようなもので殴られてもすぐ起きた… 流石京子先輩」
結衣「ごめんよ京子。バールのようなもので殴ったりして」
京子「バールのようなもの…?」
京子「というか、あなたたち何やってるの?」
結衣「え…?」
京子「もう17時じゃない。帰って勉強しなくちゃいけないわ。あなたたちもこんなところで遊んでないで早く家に帰りなさい。お家の人が心配するでしょ?」
ちなつ「京子先輩、どうしたんですか…?」
京子「それじゃあ、さようなら」
結衣「おい、京子!」
あかり「京子ちゃん!」
ちなつ「行っちゃった…」
結衣「まさか、バールのようなもので殴った衝撃で、性格が変わってしまったのか?」
あかり「えー!?」
結衣「私がバールのようなもので殴ったばっかりに…」
ちなつ「だ、大丈夫ですよ。明日になればまた部室に来ますよ。バールのようなもので殴ったことは気にしないでください」
~翌日〜
あかり「京子ちゃん… 来ないね」
ちなつ「まだバールのようなもので殴った衝撃が残ってるのかな…」
結衣「京子…」
ガラガラ
あかり「あ! 京子ちゃん!」
結衣「京子! 遅いぞ!」
京子「あなたたち、今日もいたのね」
ちなつ「だって、ごらく部じゃないですか。いつものことですよ」
京子「ごらく部は、今日をもって廃部です」
結衣「え…?」
ちなつ「うそ…」
あかり「ちょっと、京子ちゃん何言ってるの? 冗談よしてよー」
京子「冗談ではないわ。そもそも、この部屋は本来使ってはいけないことになってるわ。それを無断で占拠するなんて、風紀が乱れるでしょ」
結衣「京子…」
京子「それじゃあ、忘れ物のないように帰りなさいね。明日からはここに入れないのだから」
あかり「京子ちゃん! バールのようなもので殴られる前に戻ってよぉ! 廃部なんか嫌だよぉ」
結衣「もう1回、バールのようなもので殴れば…」
ちなつ「結衣先輩…?」
結衣「また、バールのようなもので殴れば元に戻るかもしれない」
ちなつ「たしかに! 良いアイデアです! さっそく、バールのようなもので殴りましょう!」
結衣「じゃあ、そういうわけだから京子。またバールのようなもので殴らせてもらうよ」
京子「? あなた何言って…」
ドガン
あかり「ぐはっ」バタン
ちなつ「あかりちゃん!?」
結衣「あ、間違ってあかりをバールのようなもので殴ってしまった」
ちなつ「どうやったらバールのようなもので殴る相手を間違うんですか!」
京子「結衣、バールのようなもので人を殴ったら危ないじゃないのよ!」
結衣「ごめんあかり、間違えちゃった…」
ちなつ「まさかあかりちゃんもバールのようなもので殴ったら性格が変わるんじゃ…」
結衣「あかりをバールのようなもので殴ったら、一体どんな性格になるんだ…?」
あかり「」グッタリ
ちなつ「し、死んでる…」
結衣「あかりをバールのようなもので殴ったら、普通に死んだ…」
バールのようなもの「バールのようなもので人を殴るときは、しっかり相手を確認しよう!」
おわり
このSSへのコメント