あかり「みんなに無視される」
京子「それで昨日のミラクるんがさぁ〜」
結衣「京子はほんとにミラクるんが好きなんだな」
ガラガラ
あかり「遅くなってごめ〜ん!!」
シーン
あかり「あ、あれぇ…?」
ちなつ「ミラクるんに似てるからって理由で私を勧誘したくらいですもんねぇ」
結衣「あはは。そうだったなぁ」
京子「いや〜、一目惚れだったよ〜」
あかり「ちょ、ちょっとぉ! 無視ぃ!? あかりも来たよぉ」
ちなつ「京子先輩に一目惚れされても嬉しくありませんー」
京子「照れるなよちなちゅー」
あかり「なんで…」
ちなつ「ちょっと京子先輩! 離れてください!」
結衣「おい京子、ちなつちゃんが嫌がってるだろ」
あかり「なんでみんな無視するの!? 遅刻したことなら謝るからぁ! お願いだから無視しないでよぉ!」
京子「ちなつちゃんは本当に可愛いなぁ」
ちなつ「もう! 可愛いって言われるなら結衣先輩に言ってもらった方が嬉しいです!」
結衣「あはは。ちなつちゃん、可愛いよ」
ちなつ「きゅーーーーん!!!」
あかり「いいもん… 1人で座ってるもん… 京子ちゃん、隣座ってもいい…?」
京子「ぶー。なんで私には きゅーーん ってしないんだよ〜」
結衣「お前はしつこすぎるんだよ」
あかり「呼びかけても無視… じゃあ、座るね…」チョコン
京子「はぁ…」
結衣「なんだよため息なんかついて。しつこいって言われたのがそんなにショックか?」
京子「いや、そうじゃなくて…」
結衣「?」
京子「あかりがいないと寂しいなって…」
あかり「えぇ!?」
結衣「そうだな…」
ちなつ「あかりちゃん…」
あかり「ちょっと待ってよぉ! あかり、いくらなんでもそこまで存在感薄くないよぉ!! ここにいるよぉ!」
結衣「あかりが死んでから1週間経つけど、全然慣れないな…」
あかり「え…?」
京子「すごく悲しい… 毎晩毎晩泣いてた… でも、私だけは、明るく振る舞わなきゃって思って、今日も、頑張ってみたけど… やっぱり寂しいよ…」
ちなつ「京子先輩… 私たちのためを思って無理してたんですね… 悲しいのは私たちも一緒ですよ。無理しないでください」ナデナデ
京子「ちなつちゃん… ぐすっ…」
あかり「何のこと…? 京子ちゃんが泣いてる… 結衣ちゃんも、ちなつちゃんも泣いてる… いつもの冗談じゃないの…? え…? あかり、死んじゃったの…? あかり、幽霊ってこと…?」
結衣「でも、いつまでも泣いてちゃ天国のあかりまで悲しんじゃうな」
ちなつ「そうですね! 前を向くしかないです!」
京子「結衣… ちなつちゃん… そうだな。こんなの、ごらく部じゃないもんな。ごらく部はいつでも明るく楽しくだもんな!」
結衣「やっぱり、京子は笑顔が1番似合うな」
京子「結衣〜〜」スリスリ
結衣「こ、こら離れろ!」
ちなつ「あー! 京子先輩ずるーい!」
京子「ごらく部はこうでなくっちゃ!」
あかり「あかり… ほんとに死んじゃったんだ… 幽霊だから、みんなには見えてないんだ… 声も聞こえてないんだ…」
あかり「死んだことにも気付いてなかった… でも、今日やっと気付いたから、これで成仏? できるよ。天国ってどんなところなんだろう… 天国に行ったら、もうみんなの姿も見れないのかな…」
京子「な〜んちゃってね」
あかり「?」
京子「テッテレー!! ドッキリ大成功〜!!」
あかり「え…? え?」
京子「あかり〜、だまして悪かったなぁ!」
ちなつ「でも、あかりちゃん、こんなに引っかかるとは思わなかったよwww」
結衣「あかりごめんねぇ… 京子がどうしてもって言うから」
あかり「ド、ドッキリ…? じゃあ、ほんとはあかりのこと見えてたの? 声も聞こえてたの?」
京子「ばっちり見えてたし聞こえてた」
あかり「もぉぉぉぉ!!! あかり、本当にびっくりしたよぉぉ。やめてよぉぉ」
京子「あはは。悪かったってw」
あかり「も〜〜w」
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京子「っていうドッキリを思いついたんだけど、今度あかりに仕掛けない?」
結衣「京子…」
ちなつ「京子先輩…」
京子「いや〜、でも無理があるかなぁw」
京子は、あかりが死んだショックで精神障害を引き起こしてしまった。あかりはまだ生きてると思いこんでる。精神が病んだせいで、今日も私とちなつちゃんに、タチの悪いドッキリを提案してくる。あかりはもう戻ってこない。そして、本当の京子ももう…
結衣「京子! いい加減目を覚ませよ!! あかりはもういないんだ! 現実を見ろ!」
京子「ちなつちゃんはこのドッキリどう思う〜? あかり驚くぞ〜」
結衣「私の話を聞け! 京子!」
ちなつ「京子先輩!! あかりちゃんはもう死んじゃったんです!! もう、このごらく部には、私と、京子先輩の2人しかいないんですよ!」
結衣「え…?」
おわり
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