女「お話がしたいです!」 part2
男「もしもし!」
女「あ、男さん、こんばんは~!」
男「こんばんは~!」
あれからほぼ毎日女さんと通話をしていた。
とにかく楽しくて、話題を提供してくれて、話すのが苦手な事、俺の病気の事、全て理解してくれていた。
とても心地よかった。
男(よし、今日こそ言うぞ・・・!)
男「あの、女さん、もしよかったら某日会いませんか?」
女「え?」
男「え、あ、いや、もちろん無理だったら大丈夫ですよ!
これじゃ出会い厨ですよねwはははw」
男(あ、これやっちまったか・・・。はあ。)
女「いやいや!そんなことないですよ!ただ少しビックリしただけで、嬉しいです。
ぜひお会いしたいです!」
男「ほんとですか!?やった!じゃあ場所はどこにしましょうか?」
女「う~ん・・・。」
残念ながら俺と彼女は簡単に行ける距離ではない場所にお互い住んでいる。
少し時間とお金がかかるのだが、俺はニートに近いフリーターでお金に困っている。
ちなみに彼女はしっかりと働いている。
男「じゃあ、〇〇にします?ちょうど俺も病院でそこに行くので。」
女「あ、いいんですか?私も出張があるんですけど帰りに寄れる距離なのでそこにしましょうか!」
男「おお!じゃあ某日〇〇で!すごく楽しみ!」
奇跡的に出張先から帰る道が、俺の通っている病院の場所に近いというのだ。
そして、なによりOKしてくれたことが飛び上がるほど嬉しかった。
女「じゃあバス予約しておきますね!私も楽しみ!」
男「いやー緊張しましたwこういうの誘ったことなくてw楽しみだなあ。」
女「うふふwそんなに緊張しなくてもいいのにw
あ、じゃあLINE交換します?」
男「え、いいんですか?」
女「はい!じゃあIDは△△で友達追加してください!」
男「はーい、出てきた!あ、本名大丈夫ですか?」
女「え、全然大丈夫ですよw気にしすぎですってw」
男「ネット界隈怖いですからねwじゃあ改めてよろしく!」
女「はい、よろしく!」
初めて会うネットでの女性。
緊張とともに嬉しさがこみあげてくる。
話だけでも楽しいのに、会うとなるともっと楽しくなる。
本当に、本当に幸せだ。毎日こんな日々が続けばいいのにと何度思ったことか。
part3に続く。
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