2019-05-26 04:29:53 更新

男「また遊ぶ?」


女「いいね!次は…男くんの地元行きたい!w」


男「マジかw」


女「いい?」


男「マジか」


――ということで彼女は俺の地元へ来ることになった。

本当に何もない田舎町だけど、まぁいいか。


男「車もなにもないけどいいの?」


女「うん!歩くの大好きだし、見てみたい!」


男「それならいいけど…。」


女「やった♪」


男「じゃあ〇日△時にバス停で集合ね。遅刻しないように迎えに行きます。」


女「了解!」


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某日


男「冬だから足がかゆすぎる…。これじゃまた遅刻だ、LINEいれとこ。」


女『心配しないで!ゆっくりで大丈夫だよ、気をつけてきてね。』


男「本当に申し訳ないなあ、急がないと。」


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バス停


男「やっと着いた…。どこにいるかな、あの女性かな…?」


集合時間より30分も遅れてしまった。足がかゆくなるのは分かっていたのに、もっと早く出ていればよかった。

彼女はこの寒い中一人でずっと待っていたのか。


男「女ちゃん!」


女「!! あ~びっくりした!男くん、久しぶり!」


悪いことしたのと会いたかった、その入り混じった感情で彼女を抱きしめた。


男「ごめんね遅れちゃって。本当にごめん。会いたかったよ。」


女「うん、私もだよ。足大丈夫?」


男「まだかゆいけど、少し休めば大丈夫になると思う。」


女「そっか、じゃあこのバス停で少し休もうよ。自動販売機もあるし、温かいもの飲もう!」


前向きで明るい、決して気を遣わせない振る舞いをしてくれたことに本当に頭が上がらない。

彼女は強い、想像以上にとても強い。俺はいつも彼女から守られている、自分が情けない。


男「バスの長旅お疲れ様。結構かかった?」


女「時間はぼちぼちかかったけど渋滞なかったから順調だったかな?」


男「そっか。」


女「この後どうしよう?お腹すいちゃった!」


男「この近くだと居酒屋しかないね、そこまで行こうか。」


女「うん!」


男「あ、じゃあ…。」


女「えへへ」


彼女の手は冷たかった。本当にずっと寒い中待っていたのだろう。感謝と罪悪感でいっぱいだ。


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男「・・・まさか最初に寄った2件が定休日だったなんて…。」


女「まぁまぁ、一応お店入れたからよかったじゃん!ね?」


男「そうだね、ごめんね疲れてる中歩かせちゃって。」


女「そんなことないよ!一緒にいるだけで楽しいよ!」


男「本当ありがとう。」


男「じゃ、乾杯!」


女「乾杯~~~!」


配信のこと、ゲームのこと、色んなことを話した。

通話で話していたこともまたした。でも何度同じ話をしても全然飽きない。

とても幸せな気分だ。


男「さて、どうしましょうか。」


女「う~ん、無難にカラオケ?w」


男「残念ながらお金ないんです…。本当申し訳ない。」


女「いいよ、私出すから。」


男「いや、それは悪い!ダメ!」


女「う~ん…。」


男「じゃあ俺の家来る?」


女「え?」


いや、冷静に考えろよ。女が男の家に招くってそういうことだぞ。

デリカシーの欠片も無いことを言ってしまったと後悔する。


男「あ、いや、やっぱなし。部屋汚いし。」


女「え、普通に行きたいんだけどw」


男「マジか。」


男「じゃあ、歩いて行こうか。コンビニで何か買ってこ。」


女「やった!」


男「じゃあ、はい。」


女「うん!」


手をつないで歩いた。冬だけど彼女と手をつないで歩いているとそんなの関係なかった。

無事部屋についた。


女「ここが男くんの部屋か~!ここで配信してるんだね!」


男「あまりジロジロ見ないでねw」


ガタガタ


男「まずい。布団に隠れて!!」


女「え!?う、うん。」


母「おかえり。あかり付いてたから帰ってるかなって思って来たの。」


男「うん、さっき帰った。」


母「ずっと起きてたんだからちょっとは寝ときなよ。」


男「はいはい。」


ガタガタ


男「ふう。」


女「あ~怖かったwバレてたらどうしてたの?」


男「大丈夫、いつもドア越しで話すから。」


女「もうw」


男「俺も布団に入るわ。」


女「え~w」


男「早くつめてw」


別にやましいことはしてないけど、頭なでたりとにかくイチャこらしてた。夢のようでした。

そのあとは早朝だったため二人して眠ってしまった。


男「ん…。」


女「zzz…。」


男「まだ寝てるw」


女「ん…。」


男「おはよう」


女「おはよう…。」


男「もうお昼だけど何か食べる?」


女「いらない…。zzz…。」


男「また寝ちゃった。」


そりゃそうだ。ここ来るまでにバスを3回乗り継いだのだから。

疲れているに決まっている。


男「・・・俺も寝るか。」


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男「ん…。」


時計を見ると夕方になっていた。

かなり寝たな~と思っていたが少し気になったことがある。


男「女ちゃん。」


女「あ、男くん、おはよう。」


男「バスってどうなってるの?」


女「あー、どうしよ。今16時か。18時のバスにしようかな。」


男「OK~。ちょっとそれが気がかりだったから。でもあと2時間でお別れかぁ。」


女「早いね…。」


男「・・・。」


無言で抱きしめた。手放したくない、ずっと一緒にいたい、ここまで想ったことは今までになかった。

本当に好き、ということがなんとなく分かった気がする。


女「男くん…。」


男「しばらくこうしてたい。」


女「うん。」


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男「ついに来てしまったか…。」


女「寂しいけどお別れだね。」


男「次はゲームの大会だね。あと二か月かぁ、長いなあ。」


女「本当に長いなあ、私持つかなあw」


男「何言ってるんだよw」


女「じゃあ、またね。」


男「うん…。」


別れ際になるとやっぱり辛くなる。

それを紛らわせるのもあるが、やっぱり抱きしめたくなる。


男「また会おうね。通話もしようね。」


女「うん。」


男「じゃ、気を付けて!」


女「ありがとう。またね!」


いつまでも楽しい日が続けばいいのに、いつまでも彼女と一緒にいられればいいのに。

俺は幸せ者だ。楽しい日々を送れているのだから。


part7に続く。


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