2019-05-13 19:19:14 更新

女『こんばんは!男くん通話しよー!』


男「いいよ!、と。」


先日の喧嘩は嘘のようでいつも通り通話をするようになった。

肌寒くなった今日この頃。

世間ではクリスマスというイベントが近づいてきている。


男「女ちゃんはクリスマスなんか予定あるの?」


女「仕事に追われる日ですね。」


男「そっかぁ…。できたらクリスマス一緒に過ごしたかったなあって思ってた。」


女「ごめんね、ん、いやちょっと待って…。あ!でもクリスマスの前の日だったら大丈夫だよ!」


男「え?ほんと?無理してない…?」


女「大丈夫だよ!待ち合わせ、どこにしよっか?」


男「う~ん…。実はその日病院なんだけど、どう?」


女「少し遠いなあ、今回は出張ないし…。でも、そっちの方が男くんは楽だよね?」


男「楽だけど、女ちゃんは結構遠いよね。違う場所にしようかぁ。」


女「いいよそこで!私の事は心配しなくて大丈夫!」


男「いやでも、いつも甘えてちゃ女ちゃんに申し訳ないよ。」


女「大丈夫大丈夫!男くんより稼いでるから!wこういうときは甘えるものだよ。」


男「ぐっ…。分かりました、じゃあ初めて会った時と同じ××でいいかな?」


女「うん、いいよ!楽しみだね!」


男「そうだね!」


こうしてクリスマスではないが近い日に予定を埋めることができた。

寒いのは正直苦手だが、彼女と一緒にいられるのであれば全然余裕。


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某日某所


男「よし、病院終わり!今日は早めに終わったから集合時間までに間に合いそうだ!

  『これから向かいます、時間には間に合うと思う』、と。」


今日は運が良く病院はすいていた。早めに診察が終わり集合場所に向かうことができた。


男「着いたぞ!さて、どこかな?」


女「男くん!」


男「あ!今度は俺から見つけようとしたのにwまた女ちゃんに先越されちゃったよ。」


女「だって男くん身長でかいんだもん、分かりやすいw」


男「それだけが取り柄ですからwどっか行きますか。」


女「男くん!!」


男「え!?はい?」


女「どこか気づかないの?」


男「え????えっと・・・・・・・・・・。」


女「はぁ…。イヤリング、前会った時と変えたんだけど!」


男「え…?あ、ほんとだ。」


女「女の子の変わったところは褒めてあげなきゃダメなんだよ?好きな人ができたときにあなたが困るんだからね?」


男「はい…。」


女「うふふw

  あ、あとこれ!はい!」


男「ん?これもしかしてクリスマスプレゼント!?」


女「そうだよー!w」


男「え!?嬉しい!!ありがとう!!

  あ、でも俺は何も買ってない…。ごめん…。」


女「全然気にしてないよw

  あ、じゃあ私の好きなもの買ってよ!コンビニで売ってるから!」


男「それでいいの?」


女「通話で話してたじゃんwあれが一番好きなの!」


男「そこまで言うなら…。」


女「やった!」


初っ端からダメ出しを喰らってしまった…。しかもクリスマスプレゼントを用意しないというミス。

しかし、このやり取りも心地の良いものだった。

ーーーカフェに行くことになった。しかし、俺は特に冬場歩くと足がかゆくなってしまう。

休みながらカフェに向かい、お茶を飲んで楽しく話し、幸せな時間を過ごした。


男「もう暗くなってきたね。」


女「そろそろ出よっか!またお酒飲みたーい。」


男「じゃあ駅周辺探しますか。歩くの好きでしょ?」


女「うん!でも足大丈夫?」


男「休みながらいけば大丈夫だよ。」


女「無理しないでね?寒いから手つなご!」


男「うん。」


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店員「いらっしゃいませ~。」


男「二人でお願いします。」


店員「かしこまりました。」



男「ふう。」


女「たくさん歩いたね。」


男「意外と遠かったね、でも楽しかった。」


女「私も!」


男「よかった。じゃあ飲もうか、かんぱ~い!」


女「かんぱい!」



店員「ありがとうございました~!」



男「結構飲んだね~w」


女「うん、楽しかった!」


男「どうする?前みたいにオールする?w」


女「うん、いいよ!」


男「決まりだね!」



店員「いらっしゃいませ~。」


男「二人で、フリーでお願いします。」



男「やっぱりカラオケは落ち着くな!」


女「そうだね!」


男「・・・女ちゃん、俺はまた会えて嬉しいよ。」


女「男くん…。私もだよ。」


男「・・・。」


女「・・・。」


男「ん?どうした?w」


女「ん~!」


男「なんだよw」


珍しく彼女が甘えてきた。本当に幸せなひと時。ずっと、ずっと続けばいいのに。

この人となら俺はいつまでも一緒にいられる。これほどまで女性を好きになったことはなかった。

俺は幸せ者だ。


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男「ん…?」


女「zzz…。」


男「一緒に寝ちゃってたか。」


お互い朝早かったためか、二人して寝てしまっていた。

彼女はまだぐっすり眠っているため俺は頭をなでていた。


女「ん…。」


男「あ、ごめん、起こしちゃった?」


女「ううん。おはよ~。」


男「はい、おはよう。時間ももうすぐだからジュース飲も。」


女「うん~。」


少し寝ぼけている。無理もない、ずっと寝て今起きたのだから。


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男「あ~よく歌ったわ!」


女「数曲しか歌ってないじゃんw」


男「いいのいいの!w」


女「もうお別れの時間だね。」


男「早いものだな。」


女「・・・。」


男「また会えるよ、寂しい顔しないで。」


女「ん…。」


静かに彼女を抱きしめた。

前回は怒られたからな。それに、俺もこうしたかった。


男「じゃあ、また。楽しかったよ。」


女「私も。」


男「よかった。またね!」


女「うん!またね!」


名残惜しい。俺も、きっと彼女もそう思っただろう。

また会えるには会えるがいつになることか。

しかし、こうして期間が長いほど会ったときの幸福度は高いものである。


part6に続く。


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