2019-07-02 17:48:44 更新

トントントントントントンッ


グツグツグツグツ


カチャン・・・・ジャー・・・


カチッ!チッチッチッチッチッ ボッ




鳳翔

「いよし!今日も仕込みはこんな感じでいいかしら、今日のお料理はカボチャの煮物、イカのゲソ唐揚げ、お酒はあのお方が持ってきました。

白雲去来!・・・一体何があるのかしら・・・新しいドッキリか何かしら?フフッ」





ここはとある街角にある、居酒屋鳳翔、深海棲艦との戦争が終わって10年後、世界は深海棲艦との和平条約を結ばれ、戦争が終結し地上にも

彼女達が自由に行き来できる世界、ただやはり、それをよく思っていない人たちがいる為度々小さな戦争へと発展してしまうのが悲しい所です






鳳翔

「んしょ・・・っと・・・あら、暖簾が掛からない、困ったわね・・・しょうがない今日は暖簾を立てておこうかしら」




ゴロゴロ・・・



鳳翔

「あら、今日は雨が降るのかしら、でも予報ではそんな事言ってなかったような・・・とりあえず、お客さんをお迎えする準備をしなくちゃ!」





ゴロゴロゴロピシャアアア!!!!!!!





鳳翔

「きゃあ!!」




パッ




鳳翔

「あら!?停電!?困ったわ・・・どこだったかしら・・・」




ガラガラガラッ




??

「&%’%’)(&’%’!!!!!!」



鳳翔

「え!?あ!ちょっとお待ちください~!すぐ電気を付けますから~!」


??

「%&(&(’???#$’$%””#$%$”!!!!」


鳳翔

「?・・・なんか聞きなれない言葉のようだけど・・・。」


カチッ


ピカッカッ



??

「#$”$#”$”’&#!!!?」ドタタタ!


鳳翔

「あら!?大丈・・・夫・・・え?」


??

「#$”#$%??」


鳳翔

「・・・・コス・・・プレ?」





入り口には、大昔の富豪が来ていたような衣服をまとい、電球を指を差しガタガタと震え怯えている



鳳翔

「え・・・あ・・・とりあえず!落ち着いてください!大丈夫ですか!?」


??

「#$%$&%#~~!!!!」ダダダダダッ


鳳翔

「あらあら・・・でもあの服っていったい・・・」





彼女が出て行った人を追いかけるように外にでると、そこには・・・。






鳳翔

「・・・・・・・え・・・・・・・・・・・っと・・・・?」






大きな宮殿、クラシックな街並み、想像もつかないほど綺麗な空気、車もない、電気もない、客呼びも居ない、そんな不思議な世界が

目の前に広がって唖然と周りを見ていると




ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ




鳳翔

「ハッ!?・・・・いけない・・・えっと・・・これは提督の悪戯・・・かしら・・・。」



??

「#$#%#”#$&!!!」 シャキッ


シャキシャキシャキシャキ!!!


鳳翔

「えあ!ちょっと待ってください!!私も何がなんだか!!」


??

「$##&”%&#%#”!!!!!」バッ



ガシッガシッ



鳳翔

「ちょっと待ってください!貴方達一体何なのですか!?ちょっと離してください!」ブンッ




艦娘を引退し普通の人間になった艦娘も居れば、艦娘のまま引退しいざ招集が掛かればすぐに参上するという艦娘もいる中、鳳翔もその一人であった為、軽く手を振ったつもりが・・・。



鳳翔

「あ・・あら・・・私ったら・・・。」



??

「#”$~・・・・・」グッタリ


鳳翔

「どうしましょう・・・というより、まったく聞き覚え無い言葉なんですけど一体ここは・・・。」



????

「#$”$”%!!!」タッタッタッタッタ



鳳翔

「もう・・・また・・・どうしたらいいの?・・・」


????

「$#%”??・・・・あの言葉分かりますか?」


鳳翔

「え!?今誰か」


????

「衛兵が失礼な事をしたようで、申し訳ありません・・・。」フカブカー


鳳翔

「えっと・・・貴方は?」


????

「申し遅れました、私、召喚士ファブラと申します」


鳳翔

「鳳翔と申します・・・あのファブラ・・・さん?ここは一体・・・。」


ファブラ

「混乱されるのも無理はありません、実は貴女にお願いがあって召喚させていただきました」フカブカー


鳳翔

「お願い・・・ですか?」


ファブラ

「はい、実はこの街、アイフェブル共和国の料理が・・・」


鳳翔

「料理が・・?」


ファブラ

「ものっっっっすごいマズいんです!!!」


鳳翔

「・・・・・・はい?」


ファブラ

「異世界の貴女にぜひこの街の料理を何たるかを教えてほしいのです!!」


鳳翔

「ちょっと待ってください!?いきなりそんな事言われても・・・。」


ファブラ

「召喚に成功したら王直々貴女にお話しをしたいとの事で・・・。」


鳳翔

「ですから!お話を進めないでください!一体どういうことか説明してくれますか?召喚?そんな急には・・・。」



ガヤガヤガヤガヤ

ザワザワザワワワ



ファブラ

「・・・・少々騒ぎ過ぎましたね・・・えっと・・・オウショウ様・・・?」


鳳翔

「ほうしょうです、手短にお願いします・・・」


ファブラ

「簡単に言うと貴女の力が必要なのです!」


鳳翔

「・・・・もう・・・それが分からないと言っているんです!」プンスカ


ファブラ

「っと・・・とにかく!王に会われてお話をお聞きしていただくだけでも出来ませんか!?」


鳳翔

「はぁ・・・と言ってもここでバタバタしても解決しないですからね・・・分かりました、案内してください」


ファブラ

「ありがとうございます!$%##$☆■$%☆!!」


??

「%&%$#%!!!!」バッ(敬礼


鳳翔

「もう・・・一体どういう事なのかしら・・・。」




5分か10分経った先、ドでかい宮殿を招待され



鳳翔

「・・・・・。」シロメ



ファブラ

「鳳翔様??」


鳳翔

「はっ!?んんんん!」顔ブルンブルン



ファブラ

「それでは・・・私がご案内いたします」



長い階段を上ると、もう何が何だかという混乱が頭に飛び込んできている中更に面倒なことが鳳翔を襲う




???

「$#%#%#%#?」


ファブラ

「$%$#%%#$%#」


???

「”#%’%&$#・・・」


ファブラ

「$%&$%&%$’」


???

「%&%’$%$&」キッ


鳳翔

「え・・・何?・・・。」


???

「%&%$&’%(($##$%!!!」


ファブラ

「$#%&#$#’’(I%!!!!」


???

「%&’#$%’’!!」ふん、という無作法な悪態を付き二人ともから離れ


鳳翔

「あの・・・彼女は・・・。」


ファブラ

「彼女はメイアー、この宮殿の料理人です・・・申し訳ありません無作法な方なのですが根はとても良い方なのです・・・。」フカブカー


鳳翔

「あっいいえ!お気になさらず・・・(私が異世界料理人という事で納得いかない事で怒ってるのかしらね)」




しばらく歩くと、初老の執事が現れ



執事

「%’#%’’#?」


ファブラ

「%&$%&」


執事

「・・・・。」ジー


鳳翔

「っ・・・何ですか!?」


執事

「・・・%$&&・・・。」


ファブラ

「はぁ・・・%$&$$$#%・・・%$#&&&#”#%’’#$%#?」


執事

「・・・・。」コッコッコッコッ


鳳翔

「歓迎はされていないようですね」


ファブラ

「・・・・話すととても長くなりますが・・・後程お話いたします」




しばらくすると、巨大な門へ




鳳翔

「わぁ・・・大きい扉ですね・・・。」


ファブラ

「この先に王がいらっしゃいます、鳳翔様、この国、というより、この世界で王に挨拶をする時の作法をお教えいたします」




作法を軽く教えてもらい、二人は大きな扉の前へ行くと



??

「%$#$%!!!」ギャリッ


ファブラ

「&&$##!!!」


??

「!!!・・・$%$&・・・$%#%#$”&!!!!!」




衛兵の大きな声と共に、ゴゴゴゴと言う大きな音と同時に扉が開かれると・・・。

そこには、多くの貴族と思しき面々が謁見の間一杯に入っており、鳳翔を凝視している



鳳翔

「あのぉ・・・ファブラさん?・・・・。」


ファブラ

「さっ鳳翔様・・・挨拶の方を・・・。」バッパパッ


鳳翔

「あぁ・・・えっと・・・」パッ・・・パパ・・・。


クスクスクスッ


$%#%&#$・・・・クスクス



鳳翔

「・・・・。」


ファブラ

「%$&$&!!%&#$%”!!!!」


鳳翔

「・・・・えっとこの後は・・・。」


ファブラ

「私のそばを離れない様に」手をニギッ


鳳翔

「あっ・・・ちょっ」




手を握られ王の前に立ち、作法通り膝を付き、王の話を待つ





「・・・・・。」


鳳翔

「・・・・・(うぅ・・・提督の軍事会議より緊張します・・・。)」



「面を上げよ・・・。」


鳳翔

「・・・!言葉が・・・」


ファブラ

「ハッ・・・・この者が異世界の料理人、”オウショウ” と申します・・・。」


鳳翔

「ホウショウです!」


ファブラ

「あ・・・ホウショウと申します!」



「ふむ・・・汝に問う、主は料理人と聞くがどれほどのモノなのだ?」


鳳翔

「・・・・え・・あ」



「失礼・・・話す時間を与えなかった我が悪い許せ」


鳳翔

「そんな!とんでもございません、しかし、どれほどのモノとおっしゃりますと?」



「味だ」


鳳翔

「味・・・ですか?」



「さよう、ファブラから聞いていると思うが、この国の料理の味が悪く各国との会談の際に出した料理がマズ過ぎると苦情を出されたのだ」


鳳翔

「はぁ・・・それと私が何の問題が・・・。」



「そなたにこの国の料理長を命じたい!」


鳳翔

「・・・・・あ~・・・・はい?」



「聞こえなかったか?この国n」


鳳翔

「あっいいえ!そうではなく何故召喚された私が料理長なのですか!?既に料理長はいらっしゃるはずでは?」



「ふむ・・・見たほうが早いな、$%#”」パンパンと手を鳴らし




コック姿の料理番達が鳳翔の前に3品並べられ、先ほど邪見なまなざしを向けた女料理長メイアーの姿もあった

蓋を開けると、キラキラと輝くような色鮮やかな料理が現れる




鳳翔

「わぁ・・・。」



「早速なのだが、その3品の味をきめ細かく教えてほしい」


鳳翔

「え・・・感想をでしょうか?」



「さよう、そうすれば汝を召喚したのも納得がいくはず」


鳳翔

「でも・・・とても美味しそうですよ・・・。」


メイアー

「%%#&#$#$??%%#%#”!!」フフンッと言う威圧的な態度を取られても、言葉が分からず


鳳翔

「はぁ・・・では・・・・。」挑発をスルー


メイアー

「・・・$#$#$!!!・・・・」ギギギギギッ


ファブラ

「あっそうだ・・・忘れていました、鳳翔様これを」スッ


鳳翔

「これは・・・綺麗なエメラルドの耳飾りですね」


ファブラ

「耳に穴はあける必要がありません、魔法で着用者の大きさに合わせて吸い付いてくれます」


鳳翔

「魔法?・・・あ~・・・はい・・・」カチャカチャ・・・シュゥゥ・・・カチッ


メイアー

「さっさと食べてくれない?せっかく作った料理が冷めるんだけど?」


鳳翔

「えっ!?言葉が!!」


ファブラ

「このイヤリングには私たちの言葉が封印されています、それと同時に、貴方も私達と同じ言語をしゃべっている、という事になります」


鳳翔

「あのメチャクチャな早口言葉みたいな言葉を私が・・・。」



「ゲフンッ!!」


鳳翔

「あっはっすいません!」



「よい・・・ファブラよ、何故もっと早く渡さなかったのだ」


ファブラ

「召喚に成功したのと同時に、お美しい方だったので・・・。」チラッ


鳳翔

「・・・・・。」華麗にスルー


ファブラ

「おぉぅ・・・。」ガーン



まじまじと料理を見つめると、一つ疑問が浮かぶ




鳳翔

「ん?・・・すいません、この料理を作られてどれくらいのお時間が経ちました?」


メイアー

「はぁ?すぐ作ったに決まってんじゃん、ファブラがアンタを召喚した後すぐ作るように言われてたの!」


鳳翔

「・・・・香りがしませんね・・・。」


メイアー

「何それ?どういう事?」


鳳翔

「料理には、それぞれ食材の香りと言う物があります、私が見ている料理は、この世界ではなんと呼ぶか分かりませんが、ビーフシチューですね。」


メイアー

「何そのビーフ・・・シチユー?、モルタンの事?」


鳳翔

「この世界では、モルタンと言うのですね、では改めまして、このモルタンには香りがありません」


メイアー

「ちょっと!どういう事よ!」



鳳翔

「・・・・。」カチャッ   



メイアー

「っ・・・。」


鳳翔

「ズズッ・・・。」


メイアー

「ふんっ!異世界人とは言えこの世界の味にはかなわn」


鳳翔

「お湯ですか?これ」


メイアー

「え?お湯って何よ」


鳳翔

「・・・・。」肉をすくい口に運ぶ


メイアー

「ちょ・・・・ちょっと話を!」


鳳翔

「肉は文字通り死んでますね、本来の意味で」


メイアー

「あんたさっきから何言ってんの!?肉だのお湯だのって!」


ファブラ

「いい加減にしないか!静かにしたまえ!」


メイアー

「ぐっ・・・」


鳳翔

「・・・ニンジンにも味が無く甘みもない・・・玉ねぎ・・・ジャガイモ・・・食材全て死んでますね」



「どうかね?お味は」


鳳翔

「・・・・失礼を承知で申し上げてもよろしいでしょうか?」



「かまわん、それを覚悟してでの料理だ、無礼とも何とも思わん」


鳳翔

「それでは申し上げます、この料理は、味が無い上食材を生かしていません、もっと早く言えば、マズ過ぎます」



「やはりか・・・。」ガックリ


ファブラ

「王よ!鳳翔様!なんてことを!」



ザワザワザワ

ガヤガヤガヤ




「静まれえええ!!!!」バッ



メイアー

「ぐ・・・・ぎぎぎぃ・・・」




「ホウ・・・ショウと言ったか」


鳳翔

「はい・・・。」



「わしの頼みだ・・・王としてではなく、一人の男として汝に頼む、わしに旨い料理を食わせてくれ・・・・!」


メイアー

「王よ!それでは私は!」


ファブラ

「王は鳳翔様とお話されていらっしゃる!黙らぬか!」


メイアー

「っ・・・・」


鳳翔

「・・・いいでしょう・・・作った後、私を召喚した事を1から10説明してもらいますからね?」



「うむ、期待をしておるぞ!」


鳳翔

「メイアーさん!」


メイアー

「なっ・・・何よ」


鳳翔

「厨房へ案内してください!」


メイアー

「はぁ?なんで私が・・・。」




< ○ > < ○ > ジィー   ←王様



メイアー

「ひっ!わ・・・分かったわ!ついてきなさい!」





早走り状態で厨房に入ると、数名のコック達が何事かと鳳翔達を見る



メイアー

「あんたたち!料理仕込み終わって!王様直々に召喚料理人が作るよ!」


コックA

「召喚料理人?あぁファブラ様が言ってた例の?大丈夫なのかぁ?見た感じ華奢な体で料理できそうに思えねぇけどな?ハッハッハ」


コックB

「レギムを煮てワムラァを入れるだけの簡単な作業だったりしてな?クックック」


鳳翔

「では、参ります!」キュッバッ!


コックC

「おぉ・・・なんかすげぇ・・・。」




鳳翔

(この場にあるのは、キャベツ、レタス、ニンジン、ジャガイモ・・・あれは・・・。)



鳳翔

「メイアーさん、この世界では、あれは何と呼ぶんですか?」巨大な肉を指差し


メイアー

「この世界では カッラ って言うわ」


鳳翔

「では、カッラを三分の一使わせていただきます!」シュッッザクッ


メイアー

「ちょ!カッラをそんな使い方!」


コックA

「っは~!見てみろよ!野蛮だぜ!や ば ん!ははははは!」


コックB

「こりゃ決まったな、やっぱ異世界人とは言え、味なんてわからんさ、俺達の料理の良さがわからねぇのさ!」


鳳翔

「やかましい!!!!!」ビリビリビリビリ


コックA・B・メイアー

「・・・・・。」目が点になり



鳳翔

(さて・・・先ほどのビーフシチューを作り直しましょう、材料はカッラと呼ばれる肉と野菜を数点と・・・調味料はどこかしら)


メイアー

「パッツァならそっちよ」


鳳翔

「パッツァ?」


メイアー

「あ~・・・えと・・・そっちの世界じゃなんていうの?ほら・・・辛味とかそういう奴」


鳳翔

「あぁスパイスの事ですか、おかりします。」


メイアー

「スパイスってなんか北欧の人間に居そうな名前ね」


コックA

「まぁ~見てみようやどうなるのかが」



鳳翔

「まずは盛り合わせのキャベツから」タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


コックA

「・・・!?」


メイアー

「早っ!?」


コックC

「ん~・・・夢みてんのかね?俺達」



鳳翔

「こんなものかしら・・・さてスープは・・・。」ズズッ


鳳翔

「何かが足りないわ・・・ん~と・・・あっ!」タタタタタタタタタ






数分後・・・




鳳翔

「あ・・とは・・・煮込むだけね、ふぅ・・・・。」



コックA

「・・・・・。」


コックB

「・・・・・。」


コックC

「・・・・・。」ウットリ


メイアー

「・・・・・。」シロメ




鳳翔

「あの・・・皆さん?」


コックB

「なぁ?あんたの世界じゃそんな面倒なことするのか?」


鳳翔

「はい、それが料理と言う物、食べてもらう人の笑顔を与えるもの、希望を与えるもの、力を与えるものです」


コックC

「すげぇ・・・見とれてたわぁ・・・。」


コックA

「料理長なんか見てみろよ、白目向いてるぜ?マジで愕然としたときの人間って白目向くんだな!はははは!」




数十分後・・・・。




鳳翔

「さて・・・味見してみましょう、皆さんもどうですか?」


コックA

「まぁ異世界人の料理っての味わっておくのもいいわな」


コックB

「普通に興味あるし、生まれて初めて嗅いだ事の無い匂いがするし」


コックC

「結婚しよ・・・。」物凄い小さな声で


メイアー

「はっ!?料理は!?」


鳳翔

「試食です、いかがですか?」


メイアー

「食べるわ!!」






皆スプーンにスープを1すくいした後、口に運ぶと





鳳翔

「ん~・・・もうちょっと味を濃くしたほうがよかったからしらね・・・いかがですか?お味の方は」


コックABC・メイアー

「・・・・・。」カチャンチャンチャンカチャン



鳳翔

「あの・・・・皆さん?」





ウンメェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエ!!!!






ザワザワザワ

ガヤガヤガヤリンコ





「ん?何か聞こえなかったか?」


ファブラ

「いえ・・・私は何も」



「ふむ・・・しかし楽しみであるな、何が来るかが楽しみだ」








数分後








ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





オウショウ様お戻りになられましたああ!!!




鳳翔

「ホウショウです!!」





貴族達がおぉ!という声と共に、さっきまで馬鹿にしていたコック達の顔が綺麗なジャイアンみたいになって帰ってきた、一方メイアーは鳳翔の作ったシチューの味が原因か意気消沈して俯いており





鳳翔

「大変お待たせいたしまいた、こちらは先ほどの料理を改めて作りました、モルタン、ビーフシチューです。」



「ビーフシチュー・・・その言葉は汝の国の意味であるか?」


鳳翔

「はい、それでは、こちらが料理でございます。」




パカッと開けると、優しく包み込むような、甘く、優しく、抱きしめられるような香りが一瞬で謁見の間を包み



おぉ・・・何だあの料理は・・・。


これはあの料理の匂いなのか?初めての香りだ・・・



ザワザワと周りが騒ぎ始め




「おぉ・・・それでは早速」


鳳翔

「お待ちください!」



「む!?まだ何かあるのか!?我はもう待てんぞ!」


鳳翔

「手を合わせてください。」ニコッ



「む・・・手を?どうやるのだ?」


鳳翔

「このようにして」手のひらを合わせ



「んむぅ?」合わせ


鳳翔

「いただきます」頭を下げる



「あ~・・・いただきま・・・す?」頭を下げ


ファブラ

「鳳翔様!」


鳳翔

「すべての食材には魂が宿っています、その命を貰い明日への力の糧になる、感謝をし、食材に感謝をして食さねば、食材に失礼ですよ?」



「ふむ・・・なるほどな・・・それでは早速」カチャッ



ズズズズズッ・・・・






謁見の間のざわめきが一気に静まり返り







「・・・・・・・。」



ファブラ

「王よ・・・」


メイアー

「っ・・・」


コックA

「・・・大丈夫・・・。」


コックB

「・・・あぁ・・・」


コックC

「結婚しよ・・・・。」更に小さい声で
















「ンガアアアアアアアアアア!!!!!!旨すぎるぞおおおおおおおおおお!!!!!!!」






おぉ~!っとざわめきだし




鳳翔

「ふふっ、まだおかわりがございます、この場に居る皆さまもいかがでしょうか?」


メイアー

「よっしゃ!そうと決まればコッチの出番だね!行くよ!」


コックABC

「おうよ!(はいよぉ!)【結婚しよっと】 




「あぁぁ・・・何というこの幸せという気持ち・・・このモルタン・・・いや、ビーフシチューの素晴らしき味・・・・先代にも食べさせてやりたいものだ・・・。」



鳳翔

「さぁ!忙しくなりそうですね!」








鳳翔の言葉と同時に、謁見の間は数秒足らずでビーフシチューの試食会場となり、大行列となる




貴族

「ビーフシチューください!」


女貴族

「ワラワにもくださいまし!」


鳳翔

「はいはい、順番にお並びください~」


コックA

「ひゃぁ~は!すっげぇ!はい!ビーフシチューです!」


コックB

「人生初こんな大忙しな料理番初めてだわ!」


コックC

「婚約者居るのかな」


メイアー

「ていうかコックCお前さっきから何言ってんだ、召喚料理人様に対して色目使ってんじゃねぇ!」ゲシッ


コックC

「ガップシ!」









そんなこんなで、あっという間にシチューが空になると、謁見の間の片づけが始まると思いきや、すぐに終わる、それも風の様に






「 (*´ω`*) んん~・・・。」



ファブラ

「ん”っん”~~~・・・。」



「はっ!!ゲフンゲフン!・・・よっ・・・よき味だった!鳳翔よ!」


鳳翔

「それはそれは、お粗末様でした」



「そこで、遅くなったが汝を召喚した本当の理由を説明しよう」


鳳翔

「はい(とても疲れました・・・。)」



「この街で、料理を教えてほしいのだ、全ての味無しのこの国から、味がある料理が出るようにしてほしいのだ」


鳳翔

「・・・・あの・・・仰っている意味が」


ファブラ

「つまり、この国の料理は全て味がないのです、鳳翔様も召し上がられて気づかれたと思いますが、その料理の味が、わが国の大問題となっているのです」


鳳翔

「つまり、私が料理の味と言う物を広め、この街の活気というより、他の国から来る人々がまた来たくなるような味を出し、料理の国という形にしてほしく、私が召喚されたという事ですね?」



「あぁ・・・うんそういう事だ」


ファブラ

(あっ王が面倒くさがった)


鳳翔

「・・・・・・。」



「汝にも向こうの世界でやることがあるのは分かっている、だが頼む!この国を救ってくれ!」


鳳翔

「一つ・・・お聞きしたい事がございます」



「む、なんだ」


鳳翔

「この世界では戦争は無いのでしょうか」



「いきなりどうしたのだ?」




鳳翔が体験した自分の世界での悲惨な出来事と現在に至る世界の説明をし




「なんと・・・汝はそのような世界に」


鳳翔

「その通りです、つまり、この世界ではそのような事は無いのかと」



「・・・・汝の世界とは違う戦争ならある・・・。」


鳳翔

「お聞かせいただけますか?」



「その戦争は、いわゆる食戦争だ」


鳳翔

「ですよねぇ・・・。」



「こちらの世界では血を流す争いは我が世代でも一度もない、食の味と勝負し、勝利したらその領地を貰うというのだ」


鳳翔

「なるほど・・・とても平和な戦争ですね。(というより食い意地張っているだけの様な)」



「協力してはくれないか?」


鳳翔

「お力になれるのでしたら、是非とも」



「本当か!では!」


鳳翔

「ですが条件があります!」



「条件とな・・・?」


鳳翔

「本来私は部外者、この世界の者ではありません、戦争という軍事利用には協力しないという事と、この国での味を広め終わったら、元の世界へ帰す、というのが条件です」



「もちろんそのつもりだ、ではファブラ」


ファブラ

「はっ」



「鳳翔殿をお部屋へ」


ファブラ

「仰せの通りに」


鳳翔

「あっ結構です、私ここに召喚された時と同時に、私のお店も召喚されたみたいですから」



「なるほど・・・つまりそこでも美味しいものが・・・?」


鳳翔

「はい勿論です」



「ん~~・・・・楽しみいやいや!!!それでは頼むぞ!味を広める汝の旅に神の加護があらんことを!」













宮殿から出て再びナガーイ階段前





ファブラ

「ビーフシチュー・・・物凄い美味しかったです」


鳳翔

「それはよかったです、正直この世界の調味料は私の世界とほとんど同じだったのであまり苦労はしなかったので」


ファブラ

「ところで、鳳翔さんこのお店の前にあるこの布?絹?になんて書かれてるのですか?」


鳳翔

「これは私の世界の言葉でお教えしましょう、それに私の世界の言葉が分かるという事は、ファブラさんもイヤリングをしているのでしょう?」


ファブラ

「ははっその通りです、それでは一度外してお名前をお聞かせください」カチャカチャッ


鳳翔

「・・・・。」カチャカチャッ














居酒屋 鳳翔  です。






















to be continued.....




このSSへの評価

2件評価されています


獄都の憲兵さんから
2020-04-14 02:16:26

SS好きの名無しさんから
2019-07-03 22:37:30

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください