艦娘達と最強提督
「で?話ってなんだよ?」長門に執務室に連れてこられた俺は理由を問うた。すると長門は真剣な面持ちでこちらを見てこう言った。「この鎮守府の現状はかなりマズイ。今深海棲艦に攻められれば呆気なく陥落させられるだろう。」まぁ、そんな事だろうとは思っていた。何せ工廠やドックが使える状態ではないのだ。それに此処の艦娘は皆心を閉ざしていることだろう。こんな状態では勝てる戦いでも負けてしまう。しかしそんな事よりも気になることがあったので聞いてみる。「なぁ、何でお前は俺と普通に接することが出来るんだ?さっきの金剛の様子を見れば俺は撃ち殺されてもおかしくないと思うんだが。」と言うと彼女は納得したような感じでこう答えた。「成る程な。さっきの対応を見ればそう思うのもムリはない。質問に答えよう。私は比較的新参者でね。私が着任してそうしない内に前提督は殺された。お陰で私は彼の悪行を余り知らない。だから人間に対する憎しみというものも持ち合わせては居ない。」それを聞いて俺は安心した。流石にこの規模の鎮守府で艦娘全てを敵に回そうモノならどうなるかと考えただけで、漏らしそうだ。「なら、何故金剛はあんなに強く人間を憎んでいる?前提督の悪行については俺も、詳しくは知らないがそんなに酷いものだったのか?」そう長門に聞くと彼女は顔をしかめて見せた。「実は...」口ごもる長門。「言いたくないならムリには聞かんが...」「イヤ、実はな彼女の妹達は彼女の目の前で轟沈したんだよ...」「なっ!?」これには流石に動揺を隠しきれなかった。更に長門は続けた。「聞いた話だがな、極度の疲労状態での大破進軍が原因らしい。」俺は絶句すると同時に激しい怒りを覚えた。噂には聞いていたが、ここまでとは。これならば殺されるのも納得出来る。「此処にはそんな艦娘が沢山居るのか?」俺は恐る恐る聞いてみた。すると長門は、苦々しく首を縦に振った。そしてこう言った。「帰るなら今のうちだぞ?此処はもう捨てられたも同然だ。今さら提督が来たとこ...」バァン
言い終わらない内に勢いよくドアが開いた。「長門!!敵艦よ!!」そう言いながら入ってきたのは、サイドポニーの凛々しい女性だった。そして此方を睨みながら一言。「貴方は?」声に温度が籠ってなかった。室温20度ぐらい下がったんじゃねぇの?「あぁ、俺は提督よ...」またも言い終わらない内にサイドポニーの彼女は言った。「そんな事より」イヤ、そんな事よりって、ヒドくね?「敵艦よ。それも結構な大所帯でね。戦艦と空母が3隻ずつ。どれも黄色い波動の様なものが出ているわ。」それを聞いて長門の顔がまたも苦々しくなる。「マズいな...もう資材も底を尽きる。私や加賀では燃料も弾薬もまるで足りない。かといって駆逐艦も疲労困憊で戦える状態ではないし...」サイドポニーの艦娘...加賀と言うらしい...も顔をしかめている。そこで俺は言った。「なら俺が片付けようか?」長門と加賀が揃って目を丸くする。「何を言っているの?貴方の様な人間ごときが深海棲艦に敵うわけないでしょう?」長門も同じく「そうだぞ。何をバカな事を言っている!?」と言った。まぁ普通はそう思うよな。だが俺は続けた。「どうせ資材も無いんだろう?だったらどうせ博打を打たなきゃなんねぇんだ。なら少しでも動ける奴がやった方が良いと思わねぇか?」すると加賀は怒った風に言う。「ふざけるのもいい加減にして!!貴方が死ぬのは構わない。でもそれで此方に死人が出るのなら...」と言う加賀の言葉を長門が遮った。「待て、加賀。此処はコイツに任せてみないか?」加賀は更に怒ったようで、ほとんど叫びながら続けた。「貴方もさっき言っていたじゃない!!何をバカな事をって!!こんな人間が勝てると思っているの!?」と。すると長門は「此方を見ながらこう言った。「私もついさっきまで忘れていたんだがね、コイツは金剛の艦装での攻撃を避けたんだ。しかも至近距離での砲撃をだ。何にせよ、こんなことが出来るのならただ者ではないでは無いだろう。コイツの言う通り資源も無いんだ。やらせてみないか?」と言うと、加賀は最後まで此方を睨みながら渋々了承した。ただ、「此方に一人でも損害が出れば貴方を殺すわ。」だそうだ。それ見た長門は此方に向き直りこう言った。「やけに自信満々だな。其処までの態度が取れるんだ。勝てる見込みはあるんだろうな?」俺は精一杯の不敵な笑みを浮かべて言った。「見込みなんてもんじゃない。確実に殲滅してやるよ。」と。
ようやく!!次の話で!!ガンダムが!!何が出るかはお楽しみ!!
正直、読みにくいです
読みにくい。他のss見て、行間の開け方勉強して。