艦娘達と最強提督
いやぁやっとこさMSの出番ですよ!!やっぱりガンダムはカッコいいよね!!
話の都合上マクロスの設定ぶちこむのはムリだと判断したので、ここからはガンダム一本でやっていくことにします。
金剛は絶望していた。どうやら深海棲艦が攻めてきたらしい。しかしもうこの鎮守府には戦えるだけの資材も、艦娘も居ない。
しかし、もうそれでも良いと思っていた。妹達の居ない世界なんて無くなってしまえば良い。
イヤ、いっそのこと自分が向こう側に居るであろう妹達に会いに行けばいい。こんな世界で生きている意味なんて無い。
向こうから、戦艦レ級、空母ヲ級が連なってやってくる。あぁ、自分は死ぬんだと確信した。
思えば、悔いの塊の様な人生だった。
せめて、妹達だけでも楽な思いをさせてやりたかった。
「ゴメンネー....比叡、榛名、霧島....お姉ちゃんももうすぐ会いに行くからネー....」
レ級が、主砲を此方に向けるのが分かった。
主砲が火を吹いた。金剛はそっと目を閉じ、その場から動かなかった。
ガァン ドガァン!!!!!!!!!!!!
凄まじい衝撃と爆風が金剛を襲った。しかし、どこも痛くない。目を開けて見てみると、自分はケガ一つ負っていない。
自分の目の前に何か大きなものが、立ち塞がっている事に気づく。
「これは、なんですカ....?」
思わず声を上げてしまう。金剛の目の前に立ち塞がっていたのは、15mを悠に越える巨大な人形のロボットだった。
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「ふぅ....なんとか間に合ったか?」
俺は安堵の息をついた。見る限り金剛にケガは無さそうだ。
「しかし、ナノラミネートアーマーと言えど、やはり実弾での攻撃は有効なのか....」
先ほどの、金剛への攻撃を腕で防いだため、右腕の装甲が剥離し、フレームが露出している。
駆動系にも少なからず、ダメージが入っただろう。
だが、そんな事をおくびにも出さず俺はスラスターを前回で吹かした。
「フッ!!」
いくらエリート級でも、この機動力に付いていける訳がない。死角に回り込み、重量級のメイスを振り下ろす。
ぐしゃりという鈍い音を立てて、敵が潰れた。
そもそもサイズが違うのだ。一撃当てればこちらの勝ちである。
殺気に気付き、後ろを振り返るとそこには既に発艦準備を完了した、敵艦載機があった。
俺は蜂の巣にされる前に、後ろに大きく跳びながら胴体の中に内蔵されているバルカンを撃った。敵艦載機が粉々に砕け散る。突然の反撃に驚きを隠せない敵空母。
その一瞬の戸惑いが命取りとなった。
態勢を立て直しながら、俺は敵に向かってメイスを投げつけた。逃げる暇を失ったヲ級に命中したメイスは勢い余って、後ろの戦艦レ級をも巻き込んだ。
予想だにしなかった反撃を食らった深海棲艦は、明らかに戸惑っていたがそこは彼女らも歴然の猛者。
直ぐに態勢を立て直し、撤退の準備を整え始めた。
「逃がすワケねぇだろ....?」
そう言いながら再び、加速しようとする俺を未知なる衝撃が襲った。
「ッツ!!ぐぁぁぁっ!!」
頭が痺れて、腕が上手く動かせない。オマケに鼻血まで出てくる始末。
俺が動けなかった一瞬を敵は見逃さなかった。
弾幕を張り、素早く撤退していく。
「クソッ!待ちやがれっ!」
追い掛けようとするも体が上手く動かない。
俺は追い掛けるのを諦め、金剛の元へ戻った。
ふらつく足取りで機体を降り、彼女に話しかけようとする。と、そこへ聞き慣れた声が割り込んできた。
「おい!!これはなんだ!?お前は何者なのだ!?」
戸惑いを隠しきれない長門が駆け寄ってくる。
俺はクラクラする頭で、答えを考え、そして口にした。
「これは、ガンダムバルバトス。大昔の戦争の遺物さ....」
すると長門は更に不思議そうに、
「ガンダム?なんだそれは!?一体こんなものを何の為に!?」と言った。
マズイ....本格的に視界が狭まってきた。
俺は気を失いかけながらも、言葉を紡いで行く。
「俺達人類の敵は、深海棲艦だけじゃ無いってことさ....そいつらに対抗するために、300年以上も前の遺物を引っ張り出してきたんだよ....」
そういい終えた瞬間、体から力が抜け視界が反転する。驚いた顔で長門が此方を見ていた。
「オイ!!大丈夫か!!しっかりしろ!!」
長門が倒れた俺の顔を除きこむ。
それが俺の見た最後の光景だった。
本作品は、鉄血のオルフェンズの世界観に艦これの要素をぶちこんだものです。なので、基本的にお話はオルフェンズのストーリーに、艦娘達が登場するものだと思ってもらって構いません。ですがオリジナル要素も多数取り入れていきたいと思っていますので、オルフェンズを見たことがある人でもない人でも、楽しめるように頑張っていきたいと思います!!
後書きで、本編に登場したMSの解説でもしようと思います。
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ASW-G-08
ガンダムバルバトス
全高 18.0m 重量 28.5t
300年前に起こった、厄災戦と呼ばれる戦争で、敵の強大な戦力に対抗するために作られた、悪魔の名を冠する巨大なロボット。
操縦には、阿頼揶識(あらやしき)と呼ばれる、特殊な有機デバイスを体の中に埋め込み、機体と神経を交信させる必要がある。
こう言った特殊性や、ある事情により「ガンダム」の名を持つMSは、たったの72機しか生産されておらず、300年以上たった今では、存在が確認されているものは26機しかない。この72機は「ガンダム・フレーム」と呼ばれ各機体で、それぞれ違った特性を持っている。
本機体は、装備の互換性、汎用性に優れており装備の交換により、あらゆる局面で使用が可能な機体である。
尚、本機体はバルバトス第4形態のつもりですが、本文にもある通り胴体に内蔵されているバルカン等微妙なオリジナル要素が含まれます。
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