2019-08-27 15:59:13 更新

概要

「はい、静かにぃ、静かにぃ」

「一同静かにぃ。はい、これからあなた方を磨り潰しますぅ」

「出てきた生命エネルギーは全て、このビックゲテスターのエネルギーとさせていただきますぅ。感謝するように」

「あ、あくまだ…」

「切って、刻んで、磨り潰す。切って、刻んで、磨り潰す。」



※あらすじはイメージです


前書き


つ´・ω・`) 胸糞の本気を見るのですがないから書くことにした。メンタル弱いやつは帰れよ。豆腐メンタルは焼いてから来てね。

ノシ´・ω・`)つ 下から痙攣起こして、みじん切りにして行くとか目玉焼きリョナはないんだ、ガチ筋にはすまんね。主にメンタルレイプで行こうかなと思うから、基本身体の欠損はないはず。先に謝る。

つ´・ω・`)つ 本作は、上級者向けです。



つ´・ω・`) いや?ゆうほどでもないやん?って思った人は、改善点とかネタ置いてってくれると、プロ読者だと思って喜びます。3話くらいで短く読み手のメンタルブレイクを目指します。2話かもしんない。こうほら、たまにバランスとりたくなんのよ。他の男Mばっかだし。

ノシ´・ω・`)つ 今回は、虫だよ。
軽い猫パンチで異種拷問な感じ。WKTKして抜きに来る小説じゃないよ。次回くらいから野盗とかが本気出す。。





妻エルフ
ぺったんこ強い。肉体派。性行為数回。出産経験なし。アレの時は声がでかい。

妹エルフ
でかチチ(陥没) 魔法使いさん。処女。同居してるから、夫婦の性交中にオナってたことある。

夫エルフ
姉妹見えるとこでグヌヌしてる。

もーっとお気に入りしていいのよ!!
       _. -──-. _
     . ´: : : : : :、: : : :\
   _/: : / : : : : : |: : : : :、:.、
  ⌒{: : :六‐: : : : 六: : |: :|: : :.、
   ハ: : f伝圷、/'伝圷キ: |: : 「`
    V| 乂ノ   乂ノ }: :| ): |
   /入:::  マ フ  :::/:./: i|:.|
   |从i:i:iア入_ノ> レ'从ノ|ノ
     / マ_乂_/{ \
    /  /  八    、   \
  ,<\/  {iii}   八\/ >、
  ^^´ >、_∨__ ノ( `^^''~
    /ニ/ニ/ニニ|ニ|ニ\
    \{ニ/ニニ|ニ|ニ/
     |ー=7=─‐=マ=ニ|
     |ニ/     マニ|
     |/       マ



始まりの穴





暗く狭い、石の見えるゴツゴツとした土の中を、白く細い指が探るように伝う。


「随分落とされたな」鋭く細いが深く重い女性の声がする。


5Mほどだろうか、見上げる上空には草のツタが格子のようにいびつな円形をした入口に乗っていて、隙間から傾いた日の赤い空が見える。彼女は口を閉じ大きく鼻息を吐く。


すぐさま追手が来ないようでは、人間の作ったものではなさそうだ。垂直ではないものの上まで登るには骨が折れる。それに疲れ果て顔を出したところに人間がいてはたまったものではない。


彼女は尖った長い耳を水平に広げると、暗い穴の奥へと耳を澄ませる。奥は僅かずつ細く変わって行くようで日が差し込まず暗く這って進むような細さの穴だ。遠くから、這いずるような音が聞こえてくる。


まぁ、そうだろうなと、彼女は腰に差していた、ガラスのような素材に魔法でコーティングされた刃が透き通るような短剣を抜く。やはり住人がいたようだ。彼女は金の髪を片手で抑え、もう片方の手で迫りくる何かに短剣を向ける。


彼女は緑色で金の装飾が付く短いスカートのワンピースを着ており、長く白いパンツを履いていたが、敵の追撃と、落下の衝撃で所々破け白い肌から出血していた。警戒するように彼女は地面に平らな胸を付け、腕を伸ばし短剣だけを向け息をひそめる。


白いほほに泥をまぶし、なるべく目立たないように偽装していると、遠目にそれの全容が見えてきた。


ワームだ。自然と手が止まり、自嘲気味にクスリと笑った。あいつどうせ目がきかないだろうと。


「しまった」直径は立ち上がった子供ほどの大きさで、横に長いミミズのような体に、中心は蛇のように大きな口が開いている。音に気付かれ、予想よりかなりの速さで一気に詰め寄られる。彼女はすぐさま飛び起きしゃがみながら、剣を素早く突き出し対抗する。


両足で、唇のような場所を硬い皮のブーツで押さえつける。彼女は粗い鼻息を規則的に出し、短剣を何度も刺し込んだ。やがてそれは力を失い、暗い中で地面に伏せる。念のため、それの上部に何度も短剣を刺し胴体を切り開く。


しばらく解体を行った後、彼女は穴の壁に背中を付け腰を地面につけた。穴の中の為、わずかに男たちの怒声が聞こえる。幸か不幸か、彼女は未だ発見されていないらしい。


僅かな気のゆるみが、連日の戦闘の疲れから彼女の瞳を閉じさせた。





「ん」耳をぴくぴくと水平に動かし、全身に筋肉痛のような痛みを感じながら彼女は目を覚ます。どうやら発見されなかったようだ。夜のためか、空は深く暗い。彼女は大きく息を吐くとアレの粘液かドロドロとしている土壁を手で押し立ち上がった。


目を閉じ、気配を探る。どうやら周辺に魔力の揺らぎは感じられない。彼女は突然可笑しくなり声を出して、笑う。古の転移魔法など自分たちでも使える者が僅かなのに、たかが一介の兵に使ってもらえるはずもない。もっとも、人間には分からなかったのかもしれないが。


どうやら捜索を断念して、失意のうちに退散したようだ。彼女の耳が愉快そうにぴくぴくと動く。手の平を上に向け、意識を集中させると掌の上に小さな閃光の塊が生まれる。


「攻撃用だけど」誰にでもなく自分を慰めるように小さく呟く。彼女はどちらかと言えば魔法が得意な方ではない。それでも戦闘に特化した魔法は何とか習得している。


「ちょっと!!」安心したせいか、いつもの自分に戻っており裏返ったような声を出し、太ももと叩く。光がももを照らすと、そこには、先ほどのワームのような物が、細い小指の半分ほどの大きさで這いずり回っている。


「何?」焦るように体を払うが、数十あるいは、数百の虫の塊がいるようだ。彼女の白く端麗な顔が醜く歪んでいく。「やだ」小刻みに体を震わせ膝をつく「やだやだやだ」溺れる子が手を暴れさせるようにそれらを払い落とす。


「やだやだやだやだやだやだやだやだ」長くキレイな彼女の金髪が激しくふり乱される。伸ばされた人差し指の先端から、レーザーのように青い光が伸び、周辺を焼き払う。ジィジィと断末魔を上げ、次々とそのワームたちが焼かれていく。


胸を激しく動かし、深く粗い息を何度も吐く。本能が危険を察しピィピィと鳴きながらモゾモゾと穴の奥へと逃げ出し始める。その一群に向かいオレンジの閃光が放たれ地面には存在していた影だけが縦に十本も残っている。


「ちょっとやりすぎちゃったかしら」彼女はシュンと耳を垂らし、困った表情でドカッと座り込んだ。


仮眠を取り僅かに回復した魔力が再び枯渇寸前にまで減ってしまった。僅かに零れ込む反射した月明かりだけが彼女を心細く照らす。


「やだ」股間がもじもじとする。少し間を置き考えるが、彼女はズボンを下すことにした。ももに白ズボンを残したまましゃがみ込み、金色の短い陰毛の下から勢いよく黄ばんだ液体が零れ出る。


ピィ。


彼女の視界が揺らぎ、何が置きたのか分からずにめまいがする。悪酔いしたかの不快感と霞む視界の中、地面をみる。指先を伸ばし、わずかに閃光を作ると、いた。


ピィピィ。


股間から尿により地面に打ちつけられ面白くなさそうに、くねくねと体を動かす物体が数匹。彼女は恐ろしく冷たく冷静に、指を押し付け焼死させる。


尿がお尻に回り濡れる股間に手を伸ばすと、もぞもぞと這いまわる感触があった。力強く股間を叩き払い落とすが痛みを感じない。あれらの体液には麻酔のような成分が含まれていたのかもしれない。やうらの体液のせいか僅かに足の動きは鈍っている。


何かを察したようにズボンを脱ぎ捨てようとするが、ブーツに引っ掛かり脱げない。彼女は地面に転ぶと白いお尻を高くあげた。股間を中心にワームがピィぴィと落ちて来る。


瞳を揺らしながら、無言でブーツを脱ぎ捨て、白くキレイな足を出す。急ぎ閃光を作り確認すると、膝先あたりにはワームが隊列を組み登っていた。やられた。彼女は気付いた。ズボンの切り口から侵入したワームの群れが、ももを這いあがり空間の出来た、股間に集中していたのだ。


彼女たちの種族には下着を履く習慣がないのも災いした。ズボンの股間部分は数個の小さな木のボタンで止まっており、わずかに隙間が出来る。そこからも侵入されたのだろう。


「いやだ。いやだ。いやだ!いやだ!!いやだ!!」こいつらの体液は皮膚を鈍感にさせる。そしてかなりの小ささだ。彼女はそれを想像すると、涙を流しながら頭を掻く。金色の髪が騒めきガリガリと両手でかきむしられる。顔が引きつり醜く歪む。


気の遠くなるような思いを落ち着けると、確認するように二本の指が股の間に震えながら伸ばされていく。聞こえた。指に押しつぶされジィジィと威嚇するような鳴き声が。


「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”””」


彼女は喉から血を吐きながら絶叫する。錯乱するように魔法を繰り出し、一瞬の強い光の中でズボンとブーツが蒸発する。膣内も焼き払おうと、気が狂ったように指を近づけ青い光が生まれるが、無情にもついに魔力切れを起こす。


「ああ””っ ああ””っ」頼みの綱が切れ、ついに彼女の精神に軋みが入る。しゃくりあげるように大声を出し、ガシャガシャと膣内に指を抜き差しさせながら、股間をガクガクと前後に暴れまわらせる。


麻酔の効果以上の感覚が彼女に襲い掛かるが、彼女は真剣に細くしなやかな指を最奥までねじ込み、ガボガボと指を出し入れさせる。


「うぐぁ” ぼひゅ”」呼吸困難を起こすほど声を出し、なおも膣内を掻きじゃくる。ついに発声の限界を超えキリキリとした高音を叫びながら、仰向けになりバタバタと膝を開閉させる。グリグリと腰が回転し、上下に跳ね回る。


シャカシャカと動き回る素早い指が、暗闇で分かり辛いが、わずかに血の色を付ける。高速で出し入れされる指に膣内が摩耗し僅かに出血を始めたようだ。我を失い動かす指では残る数体のワームを掻き出すことはできずに、膣内で右に左にとその柔軟な体が移動するだけである。


彼女は時折聞こえるジィジィという声に、気を狂わせいつまでもガチャガチャと膣内を掻きじゃくった。ブリッジをするように股間が高く持ち上がり、小さな尿道口から勢いよく液体が噴き出す。


首を大きく振りながら、奇声を出し、股から水をやるホースのように何度も次々と液体が噴き出す。恐怖から前後にブリッジをしたまま腰を振り、前後に移動する。尖らせた耳は不規則に左右非対称にはばたく。


奇声を上げて股から潮を吐き出す彼女の姿はもはや、美女としての面影を残さず、まるでモンスターのようだ。彼女の緑色の服は土壁に反射された自らの体液と土泥で茶色く色を変え汚臭を出している。


その狂宴は彼女が衰弱しきり、泡を吹いて崩れ落ちるまで続いた。膣内では僅かに滲み出す彼女の血液を美味しそうにワームたちがすすっている。





「いたわ!!こっち!!」日が昇り明るい光と共に、耳が長く、金色の長い髪の女が穴をのぞき込んでいる。数人がかりの強力な魔力探知で辛うじて彼女の痕跡をみつけ、犬のように追いかけてきた。


石壁に背中を付け崩れるように足を延ばし、股の中心と口から血を長し気絶している姿は、レイプ殺人のようであり、彼女をその穴に飛び込ませるには十分だった。


「姉さん!」軽く肩を叩きながら耳に大声をかける。手の平から広がる穏やかな光が、石壁に寄りかかり、表情を垂らす金髪で暗く隠す彼女を包む。「何が」周囲を見回すと魔法の痕跡がある。掌の光が彼女の太ももから股間にかけて蠢く小さな虫をみつけた。


通路のように細く変わっている奥からの腐臭に気付き、光を向けると大型のワームがいたようだ。「ここよ。早く!」草をムチのように操り魔法で補強したロープのような物を肩に巻き付け、屈強な男兵士が滑り込んでくる。


「姉さん!しっかりして!」彼女の悲痛な叫びが、男の表情を険しくさせる。満身創痍の彼女を担ぎ上げると天を睨む。


「お願いします」手の平から光が出ると男の両足に巻き付く。本来は飛行魔法であるが、代を重ねるごとにその力は失われ現在では重力を軽減する程度にしか役に立っていない。男は彼女を担ぐと、忍者のように硬いブーツでタンタンと石壁を蹴り、飛び登っていく。


「死になさい」冷たく氷山のように刺さる冷気が周囲に広がる。エサを失いクルクルと頭を回していた小さなワームたちがピクピクと体を硬直させ地面に伏せる。やがて動かなくなった。澄んだ瞳は奥を凝視し、手の平から丸く大きな熱源が飛び出す。


飛び出した光が横穴の深部にぶつかり強烈な熱波が生まれる。風を受け額に流れる涙を乾燥させながら、金色の長髪が怒り狂うように暴れまわる。高ぶる気持ちを抑え、彼女は足に光を当てると跳ねるように穴から抜け出した。








「どれ、ババが見てやろう」ワームの被害にあった彼女が、村一番の魔法と知識量を誇る老婆の前にスカートをまくり上げ股を開く。


「どう、でしょうか」憔悴しきった瞳で、しわがれた指が陰唇を捲り返し内部を観察する様子を眺める。老婆の指から光が生まれ、ペンライトのように僅かに出血の続く膣内をしっかりと確認される。彼女は気丈に、無秩序に金髪の生えそろう白い股を大きく開き続ける。


「ほうじゃのう」老婆は笑っているようだ。「まぁ、大事にはいたるまいて」刺し入れられた二本目の指が穏やかに彼女の内壁を自ら治癒させて行く。自然治癒を加速させられ、彼女から腹部の痛みが引く。


「残りもおらん」三本目、四本目の指がねじ込まれると、大きく膣口が広がり、恥蜜が溢れ出ている。老婆の指が温かく広がるように感じ、卵巣の奥までがジンジンと温められているかのようだ。


「ではの、尻を開け」流石に彼女も耳を尖る先端まで赤らめ、落ち着きがなくパタパタと震わせる「治療じゃ早くせい」しわがれた声でもごもごと口を動かし、刺さる目つきで言い放つ。


「わかり、ました」彼女は四つん這いになり老婆にお尻を向ける。緑の服のスカートを片手で背中の上までめくりあげると白く青さの残るみずみずしい桃尻が露出した。自ら両手でしっかりと尻肉を広げ肛門のシワを老婆に見せつける。


彼女の緑の瞳は逃げ場を求めさまよい、頭痛がするほどの恥かしさと、はやる鼓動が彼女の白い体に赤みを広がらせていく。老婆の指が彼女の肛門に挿入されると、彼女は目を細め熱く長い息を吐く。ねじ込まれザラザラとしたシワの深い指が回転するたびに、彼女は体を振動させる。


彼女のフラットの胸がドキドキと音を鳴らし、その桜色の先端を大きく膨らませた。指の動きから逃げる王に腰を振りながら、両手で尻を広げ続ける。


「ふむ。おるな」彼女の排泄物を直接食していたのだろう。数匹か数十匹のワームの群れが腸内に潜り込んでいるようだ。麻酔のような体液の為、侵入の際に宿主には気付かなかったらしい。もっとも、大半は彼女の睡眠中に体内に潜り込んだのだろうが。


「これは寄生型じゃな」老婆の目に少し真剣さが出る。「宿主の体内で成長し、やがて食い破って出る型じゃ」老婆が安心させるように淡々と説明を始める。「お主は運がよい。少数では気付かずに大事に至っておったかもしれん」


「蛇の道は、蛇じゃ」彼女が首を曲げ、老婆の方を伺う。彼女の背筋に冷たいものが走る。


「お前たち!」老婆の声が響くと、丸太小屋のような建物の外で待つていた、彼女の夫と、妹が、屋内に走り込んでくる。


「どうしましたか?!家内になにか」狼狽えた表情で、スラリとした顔立ちで金の短髪の夫が悲鳴のように上ずった声を出す。「姉さん!」こちらもその惨状をフラッシュバックさせながら、駆け込んできた妹が、室内の蚊帳を捲り、二人ともドカドカと彼女の周りに群がる。


「うつけどもが」老婆がうんざりとした声を出す。「見ないで」お尻を自ら広げる姿に彼女は困惑しさらに羞恥心が芽生える。「大事には至らん」老婆の言葉に二人とも力が抜ける。


「じゃが」その瞳には強い力がある。「暴れるので押さえておけ」歴戦の敵兵と相対したかのように三人が凍り付く。「言うとおりにせんか!」老婆の怒声が二人を動かし、彼女の頭と胴体を体で押さえつける。


「よかろう」老婆の腕に力が入り、攻撃用のスペルが唱えられる。世界に嫌悪感が広がり、老婆の指先に力が集中した。この呪文は知っている。蛇だ。彼女に焦りが見える。禁呪に近くもはや伝説とも言われる召喚魔法。伝聞によりその呪文自体は伝えられるが、実際に行えるものは極めて少ない。


刺し入れられた指先から、弾けるように飛び出す紫の長い蛇が、彼女の腸内に暴れ込む。蛇は舐めるように舌を動かし魔力を原動力に腸内部へと潜り込んでいく。


「これからじゃ。しっかり押さえつけよ!」恐怖と恐ろしい不快感から彼女が手足をバタバタと動かし、暴れまわる。腸内に残る彼女の排泄物を食しながら前進し、ワームを見つけると、その舌がぺろりと包み込み、チロチロと進む。


「ダメェ!放して!放して!放して!放して!放して!」彼女の緑の瞳からとめどなく涙が流れ、鼻水をゴボゴボと出しながら、首をグルグルと回して、胴体を抑え込む夫の頭をバンバンと片手で叩く。「絶対に放すでないぞ!」老婆が夫を怒鳴り付ける。


進む蛇が大腸を抜け、小腸に差し掛かると彼女の腹が四角く膨らみ始める。やがてそれは、ゆっくりと中心を膨らませていき、彼女のお腹を大きく膨らませる。パンパンに張る腹が痛み、彼女に強烈な不快感と激痛を送り続ける。


蛇自体は清浄魔法でコーティングされているため、進むたびに浄化されいつまでも清潔さを保っている。ついに小腸を抜け、胃液の名残を食しつつ、幽門を突き抜けると胃の中で頭を膨らませ左右に首を振りながら獲物を求める。


圧縮され体を細めた蛇が、食道を登り彼女の口から顔を出した、彼女は蛇が胃を通過する頃には気を失っており、放尿をしながらだらしなく全身の力を抜いている。


口の中の蛇の顏の周りには、引きずられた彼女の胃液により黄色い泡がゴボゴボと溜まっていた。蛇が顔を回しそれらを吸い上げると、何もなかったかのように姿を消す。


「久しぶりで疲れたわい」肛門から手を引き抜くと、指が輝き汚れが浄化される。そのままぐったりと横に寝かされた、彼女の頭に手を乗せると、彼女の数十分の強力な記憶を削除する。「これでよかろう」


「ありがとうございます」二人は深々と頭を下げる。「体の方は、完治しきっておらん」強制治療は彼女自身に負担が多きいため、行っていない。「しっかりと養生させよ」その言葉を聞き、二人は恭しく再び頭を下げた。







ワームの攻撃から助け出されたエルフを待っていたのは、また地獄だった。

破壊の後に住み着いた欲望と暴力。


百年戦争が生み出したソドムの街。


悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、

ここは惑星エンドアのゴモラ。


次回「有漏の街」。

来週もエルフと地獄に付き合ってもらう













有漏の街






「頭ぁ。捕まえやしたぜ」


ガタイが良く、鉄兜のような物を顔まで被り、上半身を露出させた男が、荒廃した街の郊外に魔力によって隠された瓦礫の乱雑するアジトに、女エルフを一体連れて戻ってきた。




屋内は薄暗く、コンクリートのように固められた土壁から、少しほこりが待っている。アジトの特定を警戒して、複数の場所を定期的に移動しているため、内装にはあまり手が加えられていない。また、こういった稼業では廃墟のままの方が何かと都合が良い事もある。


戦災が作り上げた城塞都市。有漏[ウロ]の街では多くの闇商人が往来闊歩しており、彼らのような稼業でも大きく咎められることはない。


赤信号、皆で渡れば怖くないというやつだ。自警団側も頭の柔らかい者が多く、ポケットへの収め物の量によっては、放火・レイプ・殺人に対しても免罪符が発行される。


多くの金持ちや、ゴロツキがこの街を支配していた。また強欲な者たちの持つ資本力・背景は強力で、他の都市からの干渉を受け付けない。街の半数以上の区画が廃墟ではあるが、エルフ達ですら攻めあぐねるほどの軍事力もある。





「へえ、早かったじゃないのさ」少し年を取っているような女性が、扇子をパチンと閉じると虎の毛皮が乗っている大きなソファーのような形をした硬い木の椅子から、のっそりと立ち上がる。


「ふぅん?」近づき捕まえたエルフの顔をみつめる。「まぁ。綺麗なお顔ね」後ろ手にきつく縛られ首には魔力拡散の首輪。口には自決封じ用の布が食い込まられ縛られている。女性はゆっくりと手を伸ばすと頬を撫でる。エルフは睨みつけるよう緑の瞳で彼女を見返した。


「私はメスを捕らえろと言ったのよ?」嘲笑うように言い放ちながら、彼女の手が滑り降り彼女の平坦な胸に手を当て止まる。


「へっへっ。すいやせん」ニヤニヤと黄色くいびつな歯を見せながら男が答える。


女性の手が胸からなぞるように股間に下り、体を曲げ彼女を表情を楽しむように見ながら、緑色の服の短いスカートの中へと手を挿し込んでいく。救いあげるように股の間、長い白ズボンを勢いよく掴んだ。


「すまなかったねぇ。メスだったのかい。気付かなかったよ」アジトは薄暗く男達がいたようだ、一斉に笑い声が吹き出す。エルフはももをぐっと閉じ、ふーふーと粗い鼻息を出し彼女の腕を挟み込んだ。


「こんな平らな胸してちゃぁさ!」手をエルフの股から引き出すと、魔力により伸びた鋭く長い爪を胸のあたりに向け一気に下す。引き裂ける音とエルフのうめき声が男たちの聴覚を激しく刺激した。


得睨みつけるエルフの胸は露出し、白い肌には僅かに、赤く三本の爪の線が出来ている。彼女の爪は短く戻り、ピンク色の乳頭に突き刺す様に回転させた。


再び彼女は、股間に手を伸ばし股のボタンをはずそうとするが、エルフの足が暴れまわる。エルフの上半身は男に腕の隙間を羽交い絞めにされているが、かなりの力で抵抗を続ける。


「手間をかけさせるねぇ」女性の力強いビンタが彼女のほほを赤く変える。男がエルフを力任せに床に転がすと男たちが薄笑いを浮かべながら彼女に群がる。「やっちまいな」


次々とサッカーボールのように重い蹴りを繰り出して、彼女の全身を赤く青く変えていく。エルフを踏み潰し。恐ろしい暴力が彼女を襲い。男達の硬く、瓦礫を踏み潰し鋭利になっている靴底が次々とエルフを出血させる。


蹴り飛ばされ血を流しながら、転がるエルフに笑いながら男が駆け寄り、きつい蹴りで別の男にパスお出す。エルフは地面を擦りながら血肉を凹凸のある地面に残しつつつ男たちの間を行き来し体をすり減らしていく。


「立たせな」目が虚ろになり、ボロボロの服に全身から出血した白いエルフが仮面をした男に立たされる。彼女は転がっている。木の棒を取り、力任せに彼女の腹に打ちつけた。鈍く骨の折れるような音も聞こえたかもしれない。エルフの目や鼻、股の間から血の混じる体液が噴き出した。


彼女の手が崩れ落ちるエルフの金髪を掴み上げ、髪で全身をだらんとぶら下げる。もう片方の手が、彼女の汚く汚れた白いズボンに伸び、ジュクジュクと液体が漏れ出す股間のボタンを外す。うなだれた彼女は力なく一連の動作をぼーっと見つめている。


「お手付きだ」指がズボンの中へと潜り込み、女の入口を確認すると、イラ立つように指をズボズボと突き刺し、膣内を責め立てる。エルフはピクピクと前後に振動するように腰を動かしている。「骨折り損のくたびれ儲けさ」彼女は興味を無くすと、床に落ちたエルフを強力に蹴り飛ばし、椅子へと戻って行く。


「あんたらで、種袋にでもしてやんな」女性は、扇子を広げ気怠そうに顔を煽ぐ。男達が全身に青いアザと擦り傷を作るエルフを裸に剥いている様をつまらなそうにしばらく眺めると、彼女はいつのまにか寝室へと向かって消えた。






「おい女ぁ。起きろや」仮面をつけた男はリーダー格のようだ、タルのように太い腕で、床に転がり息を浅く吐いているエルフの頭を、片手で掴んだ。そのまま首を肩より上にあげると、彼女は金色の髪をだらりと垂らし、裸でブーツを残したまま男達の方に向けられる。


頭に突き刺さる痛みが訪れ、白い首が千切れそうに伸びる。ガラスの青いリングのような首輪には宝石が埋め込まれており、震えるように手を持ち上げ抵抗しようと魔力を溜める彼女に反応して、宝石から集められた魔力が周囲に光、拡散する。


「ほ・・・ぎゃく・・・」彼女は青ざめ出血する唇から何かを言っている。「あ~?何だってんだ」口の布を外してやり、ニヤニヤと一人のスキンヘッドの男が彼女の顔に耳を近づける。「・・りょ・・ぎゃく・たい」どうやら捕虜虐待が何たらとうわ言を言っているらしい。


「捕虜虐待だなんてとんでもない!」男は大げさに飛びのき、目を大きく上げながら声を出した。「手前どもは善良な旅のあきんどでごじゃいやす」片手を胸に曲げ、スキンヘッドの頭を紳士的に下げる。


つまりは自分らは戦争をしておらず条約など知らんという事だ。もっとも、人間側がその条約を守った試しもないが。ある意味では、余計な法規違反をしておらず、確かに“善良”と言えなくもない。


「ひゅーっ!いいぞぉねえちゃん!」突然喝采が上がる。男達が騒ぎ始めた。彼女は頭を掴まれたまま唇を上手く動かし、見事禿げ頭の上にツバを乗せる。「ざまぁねぇぜ」スキンヘッドの男が震えながら彼女を睨み、彼女は切れた唇を広げ僅かに笑っているようだ。


「ちゃんと押さえてくだせぇ!」激昂した男は筋肉で膨らませた腕から、しなやかで速い右ストレートを彼女の顔面に命中させる。彼女の鼻が砕け、大量の血を吹き出す。股から出る液体が彼女のももを伝い、床に垂れ広がっていく。


「なぇたまぇしあがって」怒りの為舌足らずな言葉を吐きながら、手振りのパンチが素早く彼女の顔面に突き刺さる。持ち上げられている体が、左右に振られ、彼女の体液が暴れるホースのように左右に飛び広がる。


「ザコがぁ!」体を沈み込ませ、膝を乗せた左アッパーが彼女の腹部に突き刺さる。腹から内臓を押し込み肺の内側まで直にダメージを与える。潰された胃から、逆流する液体が、彼女の口から飛び出した。頭を放され硬い地面に落下すると全身を痙攣させながら息を強く吐き出している。時折吐しゃ物が口から流れ出る。


「どっかの国で見たライオンみてーだな」腕を組み観戦する男たちがヘラヘラと笑っている。「ハゲは怒らすと怖いからな」「うるせーぞ!」スキンヘッドの男が、片足を怒り任せに振り下ろし、彼女の白い片足が潰れ、ゴリっと膝の先から逆方向に曲がる。


「ありゃダメだ」男達が彼女の様子を白けた顔で見る。「おい!じーさん!」一人の男が暗闇の通路の奥に声を張り上げる。「じー!さー!ん!」


「聞こえ取るわいアホが」キノコの根っこのような奇抜な帽子を乗せ、白い白衣をジャケットのように着て、丸い色眼鏡を付けた、顎に白いひげを長く生やす老人が闇の陰から現れる。「出たよヤブ医者」男達の笑い声が破裂する。「黙れうすらバカどもが!」老人は拍手と笑い声のファンファーレに怒声で答える。


「ん。お嬢さん。ちょいと失礼しますよ」満身創痍の彼女を仰向けに転がし、聴診器を彼女の股間の割れ目にグリグリと押し付ける。「大変だ心臓が動いとらん!こりゃワシでも無理じゃ!」顔を上げ丸い色眼鏡を反射させながら老人が驚いたように声を出す。


「いいぞー!!ヤブ医者ー!!」さらに爆笑が生まれ、数人が腹を抱えて転げまわる。酒の空瓶が転がる音が響いた。「じ・じ・い」「じ・じ・い」誰が始めるでもなく手拍子がパンパン生まれる。彼女の瞳にはすでに生気が無くもはや一刻の猶予もない。


「爺さん。そりゃねーっすよ」スキンヘッドの男が冷静さを取り戻し、頭を折りポリと書き始めた。「お前が悪いんじゃろうが、バカが」光る頭をこつんと叩く。「じ・じ・い」「じ・じ・い」ファンコールが最高潮に達した。


「爺さんここはこれで」男はポケットから数枚の硬貨が入った巾着袋を、老人の白衣のポケットに収める。「む。まぁよかろう」老人はニヨニヨとしながら、白い顎髭をモミモミとし下方向に指を何度か動かす。渡る世間は金ばかりだ。当医院ではいつもニコニコ現金先払いが厳守されている。


「ほいさ」白衣の中からガラス瓶を取り出し、天に掲げる。「爺さん早く」弱々しくすがる思いで老人の肩を揺する。誤って殺してしまったとあれば、お頭に殺されてしまう。「わーっとる、わーっとる」老人は小瓶を止めるコルクに指を付け、力を込める。


「ふんんんんんんんん」力を込め鼻息荒くコルクを引っ張る。


「ふんんんんんんんん」手が滑り外れる。


「爺さん、俺が変わるよ」スキンヘッドの男が狼狽えながら、老人の肩を揺する。


「ふんんんんんんんん」しかし老人は、気に留めることもなく、コルクを引っ張っている。


老人が血管の浮き上がるかのような険しい顔で、一瞬首を上げると光が反射し紫の光が、キラリと光る。


「チョイヤーーーーーーーーー!!!!!!」


片足を下げ、老人が、片手で小瓶を彼女の顔面に勢いよく振り下ろした。額に当たった小瓶が爆裂し、中の液体とガラスが彼女の顔に突き刺さる。


「もう大丈夫じゃ。これで安心」心細そうに見守るスキンヘッドの男を横目に、以外にも仮面をつけたガタイの良い男が腹を抱え床を転げまわっている。彼の喜劇はもはや様式美の如く昇華されており、当事者達以外がいつも大いに楽しんでいる。「爺さんたのむぜ・・・」


「あ~腰いた」背中を丸め気密性の高い白い手袋を両手に付けると、彼女の顔に刺さっているガラスをプチプチと無造作に抜いていく。引き抜くたびに大きな裂傷が出来るが、ドロドロとした紫色の粘液に覆われ、ほとんど後を残さずにすぐに消えてしまう。「ぽいぽいぽいじゃ」


「あっちもこっちも」彼女の白い膝から、オイルマッサージのようにぬりぬりと塗り上げていく。「こっちもあっちも」全体にまぶすと、必要以上に乳首と股間を両手で重点的にいやらしく揉み続ける。「奥まで触診してやろう」指がズボズボと彼女の女の深くまで出し入れされる。


「ありがとう。お爺さん」キズが回復し、声を出したのはスキンヘッドの男ではなかった。「でも、触りすぎよ」彼女は目を見開き、片手で老人をビンタする。床に転がる老人を横目に、ハンドスプリングのように体を飛び起こした。ガラスの破片が拘束にほころびを生み、覚醒した意識により、老人の楽しみの最中に引きちぎったようだ。


「へぇ、たいしたタマじゃねぇか」笑い転げていた仮面の男が、起き上がりニヤニヤと彼女を見下ろす。彼女は軽いフットワークをしながら前後に揺れて男を見据えている。大きく股を開き、踊るような回し蹴りが男の仮面の下の顎にヒットする。


「こんな蹴り、大したことねーぜ」首を曲げ、震えるような声で言う言葉に、誰の耳にも彼のやせ我慢が伝わった。「そう、なら、もっとあげるわ」身体強化の魔法は使えないとは言え、クルクルと踊るように足の連撃が続く。その動作は精確で、手刀で彼のガードを引きずり下ろし、何度も首を捉える。


「こんな蹴り、大したことねーぜ」彼は膝蹴りを顔に受けながら、やせ我慢のように、言い放つ。彼女は大きく股を開き、首筋に踵を叩き下ろした。


「こんな蹴り、大したことねーぜ」息切れするかのような重い連撃を加えるが、やせ我慢する男は崩せない。


「こんな蹴り、大したことねーぜ」彼女はしゃがみ込み彼の膝を狙い、強烈な足払いをする。彼は痩せ我慢をしているかのように言葉を続けるだけだ。


「こんな蹴り、大したことねーぜ」「こんな蹴り、大したことねーぜ」「こんな蹴り、大したことねーぜ」・・・・・・・・・


おかしい。彼女に焦りが生まれる。意識の切れ端が異変を捕らえた。身体能力の差は歴然だった。一撃目の時点で勝敗は見えていた。やられた。魔力の残り香のようなものを察知する。イリュージョンだ。


「助かったよ爺さん」痛む顎を撫ぜながら仮面の男が金貨を手渡す。老人はニヨニヨとポケットに仕舞い込んだ。「ワシわヤブ医者じゃあない」偉そうにヒゲをモミモミとする。「ヤブ魔法使いじゃ」


「じ!・じ!・い!」「じ!・じ!・い!」ステージの中央でストリプショーの早送りのように、自ら股を何度も開き、真剣な表情で粘液に濡れたマンコを男達に見せつけている彼女を見ながら、パンパンと本日最高の歓声が沸き上がった。「ふぅーーーー!」


何度も素早く足を上げ、大きく股を開き、そして体に生まれる汗が白くしなやかな体に光の緩急をつける。サービス旺盛につま先の先端から汗を男たちの顏に飛ばし、さらに男たちを楽しませる。


「それで、その後はどうすりゃいいんだ」スキンヘッドの男が尋ねた。「そろそろ気付くんじゃないか?」仮面の男も若干不安そうに言った。男達はニタニタと愉快そうに彼女の周りにしゃがみ込んで見上げている。振り回す足の動きに合わせて、股奥の肉がパクパクと開閉している様子が楽しい。


「ワシにいい考えがある」しわがれた人差し指がピンと立ち、顎を引いて偉そうに言う。二人の男が目を丸くして、疑うように老人の顔をのぞき込んでいる。「ワシにまっかせーなさーい」もったいぶるように言っていたが、いつものアレだ。老人は通路の暗がりへと消えていく。


「ちっ!見るなっ!」彼女は大きく片足を繰り出したまま我に返った。しゃがみ込む男達がニタニタと黄色い歯を見せながらパックリ開かれた女の秘所を凝視している。彼女はそのまま足をふりおろし、今日一番の運の悪い男が肩に打撃を受け床を転がる。


「こっちじゃよ。こっち」彼女の視線が老人に向かう。ただの爺さんと侮っていたが、一番危険なのはこいつだと気を引き締める。魔力の起動に警戒しながら、彼女は一気に距離を詰めた。「悪いわね。お爺さん」恐ろしく鋭い蹴りが、乾いた風切り音とともに老人の首に直撃する。


痛みで転げ回ったのは、蹴りを繰り出した彼女だった。ブーツの足を抱え床を転げまわり、彼女の髪が揺れるように大きく広がる。鋼鉄のように、鋼鉄以上に硬い体だ。超高度な物質強化の魔法。この爺ただものではない。さっと体を飛び起こし、緑の瞳が老人を見据える。


魔法の発達が遅れに遅れた人類には、魔力の絶対量に大人と子供以上の差が生まれている。つまり、少ない魔力では高度な魔法を使役することは困難であり、重火器と混合された魔砲やエルフの使うような魔刀が人類には主たる装備品である。


例外的に強力な媒体を利用して、エルフ並みの魔力をえる方法もあるにはあるが、希少品のため、このような連中が入手しているとは考えにくい。


「お爺さん。あなた、なにものなの?」多くの武勇を重ねた英雄を相対するかのように、彼女は冷静になり難敵の動向を凝視する。「なに、しがない魔法使いじゃよ」白く長いひげをモミモミとしながら老人は答えた。両者の生み出す空間に周りの男達が張り付くように様子を伺う。


「金貨分は働かんといかん」色眼鏡を上下にクイクイと動かしながら、鉄を切り裂くつもりで蹴りを撃ち込んで来る、彼女をしっかりと見つめる。しかし、鋭い蹴りが老人の首を斜め上方から捕らえ、カマのように老人の首を折り眼鏡が、前方に吹き飛んだ。


彼女は僅かに足を揉みながら、静まり返った男たちに次はお前たちだと、恐ろしい、張り付いたような笑みを浮かべる。首を曲げた老人は、膝から崩れ落ち彼女の体に近づくように倒れた。老人に背中を向け、男たちに一歩足を踏み出す。


「なに!?」後方で魔力の高まりを検知し、さっと振り向くと水色のブヨブヨとしたものが彼女に広がり覆いかぶさってくる。反応が遅れ、盛り上がった波のようなものの中に顏以外が飲み込まれた。


「おまえ、なに、もの、だ」彼女は喉を押さえつけられ絞り出すように声を出す。暗闇の中から老人がクイクイと眼鏡を手の甲で上下させている。「わぁしかね?」おきなはとぼける様に声を出す。冗談じゃあない。人間如きに召喚魔法何てそうそう出来るもんじゃない。


「おまえっ!」挨拶のように、カポッとキノコの根のような帽子を片手で持ち上げると、水平に尖った耳が僅かに見えた。彼女は歯を噛みしめ唇を震わせると、目から涙を流す。


「き”さ”ま”」悲痛な震える声が冷たく無機質な構造物の中に響き渡る。男たちは楽しそうにヘラヘラと酒瓶を空け宴を始めたようだ。「な”し”ぇと”う”ほう”を”」彼女の金切り声を肴に男達が顔を赤くしている。


「若いの」クスクスと笑いながら老人が、言う。「理由などどうでも良かろう」背中を向け、コツコツと男たちの酒盛りに向かう。「大事なのは、今、お前はワシの敵だという事じゃ」片手を背中でコンコンと叩きながらゆっくりと歩き出す。


「さぁ、みぃなさん」老人が背中を伸ばし、オペラの語りてのように気取って声を出す。「準備が整いましたぞ」片手を胸につけ仰々しく腰を曲げた。顔だけだし、犬かきのような姿勢で彼女がブヨブヨとした液体の中に拘束されている。


それは地面にぬめり気を作りながらズリズリと前進し、仄明かりのある中央へとゆっくりと移動した。数名の男が酒瓶を掲げ、グイグイと一気飲みをすると大げさに息を吐き、ボロボロと泣きじゃくっている彼女の体を舐めるように観察する。


貧相な体で大して興味はなかったが、悲痛な叫び声にそそられ数名が性的に興奮したようだ。対エルフ用のマジック兵器とおきなエルフ自身の魔力との併用により、超高度な召喚魔法はわずか金貨二枚の安売りをしてもらえる。


すぐに折れずに、従順に言うことを聞かない良いエルフは、容姿に限らず男たちにかわるがわる抱いてもらえる。彼らは、気の強い女性を好み、また今日のように暑い夜にはこのような趣向を特に好んでいる。


「先いいですかい?」一人の男が服をすべて脱ぎ捨て、股間をそびえ立たせている。仮面の男が気怠そうに酒を抱え首で行けと促した。スキンヘッドの男も楽しそうに彼女を見ながら肉を頬ぼっている。「そいじゃ、失礼しますよっと」男は液体の中へ体を進めていく。


「あ~。きもちぃ~」顔だけだしトプンと体を滑り込ませると、程よい冷気が体を抱き込みまるで風呂にでも入ったかのような声を出す。エルフ用の召喚魔法は、人間には作用しないためただの動く湖のような物でしかない。


「やめろ!来るな!!」左右に首を振り、威嚇するように声を出す。まるでコンクリートで固められたように、彼女には細く金の陰毛一本一本までが拘束されているかのように感じられた。「よせ!!」首を振り回し張り上げる声が、さらに男の股間を膨張させる。チャプチャプと進み彼女の体に後方から密着する。


「お前大して可愛くねーけど」男の両手が背中側から彼女の胸に回り込み、桜色の乳首を指で弄ぶ。「殺す、絶対ごろじでやる!!」「良い声だハメてやるよ」男の腰が彼女の胸を掴み、準備が十分でない彼女の膣内に一気に挿し込まれる。


「いいねぇ」別の男が彼女の顔の前に立ち、ほほを片手で潰す。「良い顔だぁ」彼女は豚のように潰された顔で、口を器用に動かし、怒声により出血した血の混じる唾を男の顔に吐き出した。「良いよ。良いよぉ」男は口元を大きく広げ笑いながら、彼女の顔に鉄拳を見回せる。回復した鼻から再び血が流れだす。


「お。締まる。締まる」彼女に激痛を与えながら動く男の腰が、ブヨブヨとした水の塊全体に大きく波紋を作りプルプルと震わぜる。「おいもっと殴れよ。こいつ意外といい塩梅かもしれん」両乳首を摘まみ上げると僅かに膣壁が収縮する。


「よーし。よしよし」男がボカボカと顔面に打撃を加え続けるとギュウギュウと締め付けが良くなる。グイグイと腰を素早く打ち付け、水の塊にブルブルと振動が生まれる。男の喘ぎ声が大きくなり、腰を強く押し付け、グリグリと射精をした。いい汗をかいたように額を拭うと、水の中からスイスイと出て来る。


「意外とよかったぜ」顔だけ出している彼女の長い耳にそっと囁くと、歯をカチカチとならしながら、呪いの言葉を吐きかけられた。男は愛し気に彼女の頭をそっと撫ぜる。酒瓶を取ると、ドカッっと座った。水の塊が零れ出た精液を嫌がるように外周へぷよぷよと移動させ、輪郭をなぞるように、地面に零れ落とさせる。


「じゃあ次俺行くっすよ」ペコペコと頭を下げ、様子を伺うように男が立ち上がった。男たちがヘラヘラと行け行けとまくしたてる。「ホント良い顏してんなぁ」拳を抑え肩を作っている男の隣に立ち鼻水と鼻血を同時に垂らしている彼女の顔を覗き見る。しかしその瞳は、今にも食い殺してやるといった目をしている。


ガタイの良い仮面の男が、頃合いを見計らうように立ち上がった。酒が入り少し陽気になったまま愉快そうに周囲を見回す。


「よしみんあ。へっへっへ」かなりのペースで飲んでいたため体がヨロつく。「こうれいの~パンチングたぁいかい、いくぞ~おろぁ」彼が片手を力強く振りあげると、待ってましたと周囲がワチャワチャ騒ぎ出す。


「おめぇよぉ」仮面の男がよろよろと彼女の顔を掴み、腕だけの力で左ストレートを彼女の顔面にぶち込む。「いいかおらぁ」額から擦り傷のように血を滲ませてなお更なる殺意が男に突き刺さる。「じぃじぃ~たのむよ」


「まったく。いつも先払いだと言っておろうが」よっこらせと重い腰を上げ、酒瓶から手を離す。「そいつで稼いでやっからよ。かてぇことぃうなや」スキンヘッドの男がヤジを飛ばす。まぁよかろうと。老人が白衣の内側から紫の液体が入った小瓶を取り出す。男にコルクの蓋を空けさせると、白い手袋をつけ、彼女の顔にぬりぬりと始めた。


「貴様たち!こんな事をしてただで済むと思うな!」次の男に膣内を猛る肉棒でかき回されながら、彼女は回復した口で声を張り上げた。それを聞いて男の腰の動きが力強くなる。仮面の男の膨らんだ筋肉から繰り出されるワンツーストレートが彼女の顔を潰す。「じゅんぎうんろうら」老人がめんどくさそうにペタペタと液体をぬる。


「こんな事を続けて!」二人目の射精が終わり、男が出てくると、ズボンを履き手で拳をギリギリと押し付け始めた。男達がニヤニヤと彼女の前に列を作り始める。楽しい催し物の時間が始まる。彼女の横に回復薬の中和剤が入った桶が置かれ、喚き散らす彼女の前に最前列の男が、ギュウギュウと拳を作る。


「いくじぇじょうぢゃん」酒が回り上半身をまだらに赤くした男は、彼女の顔面に丸太のような腕が突き刺さり爽快感のある乾いた音が広がる。男はコキコキと首を曲げなたがら、紫の液体が付いた拳を桶の中へと沈めた。「良し。次じゃ」老人が紫の液体を塗り付け、複雑骨折をした凹凸のある彼女の顔が元へと戻る。


「俺が行くぜ」次の男が拳を突き出す。「ほいさ」老人が顔を修復する。「次は俺が」「ほいな」殴っては直す。「行くぜ」「ほいさ」餅つき大会のように絶妙なコンビネーションで次々と顔面が完全に潰される。次第に彼女から言葉が少なくなっていった。


心地よい解放感と冷気の中で彼女と性交をする男は、打撃の際の衝撃と、膣内の収縮が気持ちよく、うっとりとよだれを足らしながら無理やり立たせた彼女の乳首を指で締め付け腰を打ちつける。こちらも射精が終わると、スイスイとすがすがしい顔でブヨブヨとした液体から出てくる。


水色の塊はイヤイヤをするようにプルプルと震えると、移動の際に擦れて落ちた、男の精液をぷよぷよと外周へと押し出す。また、彼女の膣口を圧迫してい部位が、彼女からの精液の逆流を完全に阻害し僅かずつ彼女の腹が膨らみ始める。


次々と男から吐き出される、濃厚な精液が彼女の腹部にわずかな丘を作り始めたころ、溜まり行く精液の不快感と、乱暴に出し入れされ暴れる肉棒による痛みから、彼女は顔をしわくちゃに変え並ぶ男達を言葉なく睨み続ける。


彼女の精神的余裕は、異種交配の妊娠確率の低さから来ており、人間とエルフによる受胎には天文学的な確率を必要とする。それゆえ、彼女はどれほどの精液を膣内にたくわえようともさほど気にはならないのだ。


しかし、他に大した娯楽もなく暇を持て余した男たちにより、その狂宴は半日以上行われいつのまにか正午を過ぎている。男達は適度に仮眠を取り遊んでいるが、彼女は不眠で楽しい催し物に参加している。高ぶる精神が彼女を強制的に起こし続けているが、それは確実に彼女の全て蝕んでいく。


ストレート、アッパー、フック、次々と彼女の顔を変える衝撃が加わり、目を膨らませ、血反吐を吐きながら彼女の顔が左右に触れ、金髪揺れる。彼女の耳が威嚇するよう赤く興奮し、斜め上方にピクピクと痙攣している。


催し物の終盤には流石に男達も飽きが入り、パンチから、飛び膝蹴り、空中回し蹴り、全力にかけこみながらのドロップキックなど、一撃で致死に至るほどの攻撃が、彼女の目の位置を僅かにずらすほど顔面を骨折させ、赤い鮮血をピューピューと吹き出させる。


挿入をする男は、平たい胸に飽き、彼女の膨らみ始めた腹を存在を教えるようにギュウギュウと両手で揉みしだく。溜まる精液が潤滑剤のように作用し滑りが良くなる。腹を揉みしだくと胎内から押し戻されてくる精液が膣内から空気を抜き去りさらに密着度が増していく。


起きてきた女性が酒盛りをしている宴の中心で、生卵が腐っているゴミ箱を見つけたような顔で彼女を見ながら、街で買ってきた今では戦火のため高級品になった肉にかじりついている。その横で取り巻きの男が女性のセンスを持ち媚びるようにおべっかを言いながらパタパタと煽ぐ。


「おう。爺さん。そろそろじゃねーか」「ほうじゃのう」仮眠を取り、酔いの冷めた仮面の男がワシャワシャとヒゲをいじる老人にニヤニヤと話しかけた。老人もまたいやらしく顔をゆがめている。


「もう一匹も網にかかったころかもしれんのぅ」二人は、ニタニタと背が小さく胸の大きいエルフの処遇を考える。

 






食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。

牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。


あらゆる悪徳が武装する有漏の街。

ここは百年戦争が産み落とした惑星エンドアのソドムの市。


妹エルフの躰に染みついた処女の匂いに惹かれて、

危険な奴らが集まってくる。



次回「再会」。

妹エルフが飲む有漏のザーメンは苦い。








再会(前編)






「旦那のおかげで捕らえられました」


手早く終わり随分とボロい商売だったと、陽気に言う。ぬぐいのような物を顔の横にグルグルと巻いている、怪しい商人のような格好をした男が二人。一匹のエルフを首輪から伸びる紐で引っ張り歩いて来る。


「毎度どーも」


薄笑いを浮かべながら、顔を隠している男が手の平に仮面の男から金貨を受け取る。周辺を暴れまわっていた目障りなエルフを捕らえたいとの商談があり、彼らはそれを請け負った闇ハンターである。面が割れた場合、日常生活に支障が出ることを警戒して、多くの者が任務中は顔を隠している。


今回、仲介をしたこの一派が対エルフ用の装備を貸し出し支度金を与え、捕らえた場合には報奨金を給金するという手はずだった。彼らは予定通りに行動し、実に手際よくエルフを一体捕らえてきてくれた。


「今後とも、我らブリンクパンサーをご贔屓に」


二人のハンターは恭しく頭を下げ、スキンヘッドの男に顔を布で隠された女を引き渡す。偉そうに手を上げ下がれというと、再び一礼をしてそそくさと彼らのアジトから消えて行った。


一匹のエルフを捕らえた際に、この女の放った魔力探知をおきなエルフが逆探知する。あえて尾行をさせている間に手筈を整え、ハンター達に強襲させたのだ。魔力は強いが頭は悪いらしい。魔力を隠匿された二重尾行の存在に気付かずにあっけなく捕縛された。


「なんだあの胸」男たちの興味が、小柄な女の胸に向かう。小さな体のわりにかなりの大きさだ。「メロンでも仕込んでんじゃねーか?」「早く顔出せや」男達がザラザラとした折れた鉄骨が見える白い構造物の上に座りヤジを飛ばす。


ひび割れた天井からは強い日差しが差し込んでいるが、3階建て程度だった建物の内部は薄暗く、ほこりが舞っている。


「おかしらぁ」スキンヘッドの男が女の首輪から伸びる赤い紐を引っ張る。「どうしやすか」黄色く汚れた歯をちらつかせながら、彼女を中央に押し出す。水の塊にとらわれたエルフが頭を垂らしてその様子を睨みつけている。


全体的に深い茶色でチャイナドレスのような服装に、竜の刺繍が丁寧に織り込まれた服を着た女性が、あぐらをかき地面に座ったまま、スキンヘッドの男を睨みつける。それくらい自分で考えろと言った様子だ。


「じゃ、失礼して」一瞬肩を縮こまらせながら男が女の顏に巻かれた布をグルグルと剥がしていく。


「あなた!どうして!」腹を膨らませた彼女が後ろから突かれて僅かに、顔を振動させながら大声を出す、尖らせた耳を持つ女が声の方角を見る。「姉さん!」幼さが顔に残す彼女が答えるように大声を出した。


男達は面白そうに一瞬目配せをすると、今だ性交を続けているエルフの口に、老人が何か力を加え水のツタが伸び彼女の口を封じ込めた。


「何でぇ。ご姉妹さんだったのか」スキンヘッドの男が手間が省けたと一層ニヤニヤとする。


思えばおかしいことはあった。周到に捕まえたあのエルフであったが、どこから漏れたのか尾行を受ける。それも単独で女一人だ。よほどの手練れと警戒し、捨て駒のように雇った新米のハンターが無事に斥候を完了している。


罠の可能性を最後まで懸念して、高価なハンターを破格の待遇で雇ってみれば、魔力が強いが経験の浅い素人同然のエルフだと報告が入った。捕らわれるのも時間の問題というだ。彼らは酒を飲みただ待っているだけでよかったが。


ただ一つ残念なことは、この任務の危険度を誤り、報酬を多く払いすぎた事だろう。戦場に奇跡など起きない。姉妹であったがゆえに自らの力量を誤り独断専行したのだろう。あるのはただ、狡猾で貪欲な者たちのより周到な悪意だけだ。


「へぇ。面白いじゃないのさ」ウィスキーのような茶色く濁ったアルコールの入る小瓶を口につけ、女性が顔にシワを寄せながらいやらしく眺める。「ありゃ若いのかい?」女性は老人に尋ねた。


「そうじゃの。お主らで言えば、14、15の娘っ子と言ったところかの」老人はモミモミとヒゲをいじり、後ろ手に拘束されている少女を足指から品定めする。


白い足指の出る足袋のように足全体を包むような、緑の草で編まれた靴。僅かに膨らむ脚から目を上げ、ひざ下まで緑のワンピースタイプの服の、股に寄ったY字のシワに目を止める。視線は少女の体を練目あげながら上っていき、胸元にある巨大な二つのふくらみでしっかりと止まる。


「随分発育がいいじゃないのさ」女性が数本の指で少女の顎を持ち上げる。少女は刺さるような赤い瞳を向けながら様子を伺っているようだ。女性は何かを察したようにトラのかかる木の椅子へと戻りどっかりと座る。


仮面の男が、女性に媚を売るように近づきペコペコとおべっかを使いながら、何が気分を害したのかと探るように狼狽えている。この男は頭は良いが、こういった勘が足りないところがある。閉じた扇子がうるさいとばかりに彼の喉元を突き刺した。男はゲホゲホと息を吐いている。


「あんた調べな」扇子の先が、スキンヘッドの男に向かい女の股間を調べろと命令する。「早くおし」こいつは小心な所があり、危険には鋭いと所がある。頭に脂汗が噴き出すと脳天がキラキラと鈍い光を反射し始める。


女性の赤いハイヒールの足下で、背中を足置きとして使われ、嬉しそうに四つん這いになっている仮面の男を横目に、スキンヘッドの男は、睨みつけてくる少女のスカートの中に正面から腕を差し込んでいく。


スカートの中に腕を入れ、少女の股間に手を当てると、T字にしめ縄のような下着を履いているようだ。スキンヘッドの男が杞憂だったかと、気を緩め険しい表情が一瞬和らぐ。


「何だってんだ!」突然彼女の首輪に付く宝石が急速に光り輝き始めた。彼は尻もちをつき、驚くように手足で後ずさる。「へっへっへっ」距離を置くと、少女を見え上げながら不敵に笑って見せるが、内心は逃げ場所を探している。それは、彼が今日まで長生きしてきた秘訣でもあった。


「アブねぇ!!」一瞬で少女を束縛していた首輪が、割れ落ちる。初動の速さは熟練の魔法使いを思わせた。少女の手の平にオレンジの閃光の玉が生まれる。「あっちい!!!」バク転をするようにスキンヘッドの男がそれを回避するが、片腕が僅かに引き込まれグスグスと変色し焼けただれる。


僅かに距離を空けたため、直撃は避けれたが片腕から潰した果物のように血が、破裂する。急いで老人の所へ行き、淡い光によって回復させてもらった。一連の様子を少女が不敵に見ている。


捕らえたエルフに腰を打ちつけている男が驚きのあまり、濃厚な精液を送り込んだ。そのまま、滑稽にも呆然と液体の中に浮かんでいる。腹を精液でパンパンに膨らませた彼女は血の気のない表情で僅かに笑っているようだ。


「姉さんを開放してもらいます」氷山を裸で歩いていると錯覚するような彼女の金の長い髪が下方向から風を受けブワッと広がる。「抵抗すれば」脇に構え空を向けた両手から、小さく赤い球が二つ浮かんでいる。それは力と輝きを増すと、太陽のように表面がドロドロと燃える毛のような物が蠢いている。


「まずいのぅ」爺さんが頭を垂れ、困ったように呟く。立ち上がり、少女の方にゆらゆらと歩き始める。「相性が悪いわい」おきなエルフを中心に白く光る円が広がり中心に向かい光る刺繍のような物がなにか古代文字を書き始める。


少女は赤い瞳に火の属性を宿している。対して、おきなエルフは風の属性をもつ。風は火の力を強め。火は風を作り使役する。エルフの瞳は通常強弱のある緑色をしており、強力な魔力を行使する際にその系統にちなんだ色が発現する。


目に入れ物をすることにより、系統を隠すことも単縦に出来るが、あえてそれを行わない者は、その道のエキスパートであると自らを鼓舞している。また、たとえ系統不利な相手にもその能力で勝ち切れるとの自信の表れだ。


「その水の障壁」少女が耳を水平に垂らし笑う。「耐えきれるかしら?」老人がぎくりと腰を伸ばす。「おじいさん、風使いよね?」眼鏡で瞳を隠しているが、展開速度のもたつきから純系統ではないと、読まれている。恐らくは小賢しくも何かのマジックアイテムの併用だろう。


あの首輪は、エルフ二人分程度の魔力を拡散させるのに十分な力がある。それを弾き飛ばしたとなると、この少女の力は本物だ。さて、こうなると罠にかかったのがどちらか分からなくなる。


「そういう時はなぁ!!」仮面の男が立ち上がり、体型に似合わずスマートにダッシュを始める。「パワーで決めるんだぁ!!」片腕に力を込めショルダータックルの姿勢ではじけ飛ぶおように少女に迫る。


「汗臭い」少女が澄ました顔で、片手の日の塊を男へと向けた。


「どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」小さくも強力な光が男に迫る。


少女はニヤリと笑うが、少女の姉が膣内をほじくられ続けながらも、力を振り絞り、顔を振り回し、何かを伝えようと、口に止まる水のツタをどけようと暴れている。


「なぁんとぉぉぉぉぉぉおおおお!!」男は仮面で日の弾を受ける。


「まさか、イージス?!」弾けた光弾に、少女が動揺し後退する。


近年開発された対エルフ用決戦兵器、イージスの鎧だ。全身にまとう事により完全な魔法防御を実現し、人類が近接戦に持ち込むための切り札。少女も噂には聞いていたが、あの仮面がその一部とは想像が及ばなかった。


たとえその一部でも魔法防御力は絶大で、本気で相手をしていない少女の攻撃位は弾き飛ばせる。少女にはその実践の少なさが仇となり、判断の遅れから生まれる一瞬のスキが、男の肩をふくよかな胸の谷間に直撃させた。少女は僅かに黄色い体液を吐きながらコンクリートのように白くざらついた床に転がる。


「じぃさん!」仮面の男が新しい拘束用のリングをくたびれたズボンのポケットから取り出すと、すぐさまそれは膨らみ少女の首に装着される。「そらきた!!」老人は術式を解きバタバタと駆けだしながら指から四つの水色のリング状の物を4つ飛ばす。


「何?!」少女の体にリングが近づき、両肘両膝に取り付くと自動的にハマり僅かに膨らんだ。「うんんん」床に転がっていた少女が大の字に拘束される。膨らんだ水色のリングは一つが20キロの重さになり、計80キロの重量が少女に襲い掛かった。少女は突然の事に呻くように手足をピクピクと動かす。


「おっとアブねぇ」少女の片手に僅かに光が生まれるが、仮面の男が勢いよく足を振り下ろし一番衝撃を受けた一つの指が大きくつぶれ爪に縦にヒビが入る。「おっ、泣かねぇのかい?」ニヤニヤと仮面越しに男が言う。少女は唇を噛み僅かにうめき声を出しただけだ。燃えるような赤い瞳が男を突き刺す。


「ヒッヒッヒ」老人がモミモミとヒゲを触りながら、少女に覆いかぶさるように顔をのぞき込む。「姉に似て、気の強い嬢ちゃんじゃ」ポケットから小さい輪を取り出すと少女の口の中にねじ込ませる。少女は歯を立てて抵抗するが魔力により強化された老人の手は鉄のように固い。


ねじ込まれたリングが舌を通し少女の口を大きく開けたまま固定する。少女はアグアグと唾が飛ぶほど何かうめき声を出しながら老人を必殺の瞳で睨みつける。


「ほれ、コロン」老人は軽々と少女を仰向けにした。この重力トラップは空間隔離され拘束者にしか作用しないため、他の者が簡単に姿勢を変えたり持ち運びができるようになっている。足に括りつける囚人用の鉄球の次世代魔法型だ。「準備できましたぞ」


「上出来さね」女性が扇子をパチンと閉じると、ゆっくりと品定めしながら少女に近づく。「おお怖い」洗練された勘が、魔力の流れを検知して、少女の足の指に伸びる光を視界の端に見つけた。すかさずハイヒールの柄が少女の足の甲に突き刺さり鮮血を噴き出させる。


「ま、調べるまでも無い」健全なもう片方の白い足の甲にハイヒールを乗せ体重をかけ穴をあけながら女性の手が、緑の長いスカートの中へと滑り込んでいく。


少女は全身の痛みと、ツルツルとしたみずみずしい僅かにふくらみのある脚を揉みしだかれる羞恥に耐えるように、わずかに耳の半分まで赤みを広げながら、顔を天井に向けのけ反らしている。目をきつく閉じ、目じりには僅かに光の筋が見える。


縛られた網のような下着を指がすり抜け、少女の女の肉を指二本が広げる。回す様に少女の肉壁をなぞり、その中心にしっかりとした反発を感じた。


「あなた、見かけ通りにドスケベねぇ」スカートの中から指を引き抜くと、部屋の隅に誰かが鼻をかんだ紙を見つけたような酷く不快な目をして、少女の胸を見る。「こっちも見せてごらんなさい」伸びた爪が少女の肩紐を弾き胸元を引っ掻くようにさらけ出させた。


「おお」男達がわらわらと近寄り下品にのぞき込む。「こいつとんでもねぇなぁ」仰向けになり、わずかにつぶれた少女の胸の先端に視線が集中する。「へっへっ、みろよへこんでえるぜ」男が鼻で笑いながら、顎で少女の胸を見ろと他の男達を呼び寄せる。


「ああ。こりゃ珍しいなぁ」男達が輪を作るように少女の周りに集結する。少女は首を横に向け、遠くの床を睨みつけながら耳を赤くし、無理やり開けられた口からよだれを零している。「こいつ陥没だわ」少女が首を左右に振りながら何か呻いているようだ。


「おう、ねーちゃん!」バタバタと首を暴れさせている、拘束された姉に向かい一人の男が声を荒げる。「おめーの妹よー!乳首凹んでんのな!!」その言葉に男たちから笑い声が広がる。呻きながら首を振り暴れる姿に刺激され、また膣内に精液が注がれたようだ。彼女の腹のふくらみが痛みに変わる。


「あんたどんな乳首してんだい?」女性が少女の腹に馬乗りになり黒髪を垂らしながら、胸に手を伸ばす。「見せてごらんよ、このドスケベ女」スキンヘッドの男を手招きする。「あんた、こいつの股覗いてみな」


言われるままに、少女のスカートを腹までめくりあげ、T字になる下着に手を掛ける。光が白く太めな少女のももを照らす。力を入れブチリと大きな音を出し、少女の陰唇を丸出しにさせた。


「わかるかい?」体をねじり、スキンヘッドの禿げ頭に声をかける。「その内側さね」いわれるがままに少女のもっこりと膨らむ入口の土手を広げた。「もっと平げるんだよ!」扇子で頭をコチンと叩く。「すいやせん!」大慌てで両手で思い切り広げる。


「オナニーが大好きなのかぁい?」女性が全員に聞こえるように声を出す。少女は否定するように首を大きく振った。「ここの所」後ろ手に伸ばした腕の先、閉じられた扇子が少女の盛り上がる土手をなぞる。「この奥」笑うように声を出す。「色が違うだろうぅ?」


男達の顏が少女の股間に殺到し、その内ももの間を凝視する。少女は青くアザの出来る手足をぴくぴくと動かしながら、首を振り乱す。扇子の動きが男の視線の先をはっきりと意識させる。


「それにこの内ヒダ」扇子の先が小陰唇を引っ掻け、ビンビンとゴムのように何度も引っ張る。「しっかり伸びきっている」膜の手前をザクザクと扇子で突き刺す。めくりあげ無理やり裏返された処女膜手前の僅かにピンク色と黒ずみのある両サイドの白い肉ヒダは、ベロベロはしたなく舌を出しているようだ。


「流石お頭だ」男達がその講義に感心する。


「澄ました顔してよぉ」少女の股を大きく開かせ、楽しそうに指で零れ出た内ヒダをさらに伸ばす。「スケベ大好きってか?」男達が嘲笑いながら、少女の股間をブニブニと指で押し感触を楽しむ。


「引っ張るんじゃないよ!」指でつまみ、激しく両サイドに引っ張って遊んでいた男の頭を扇子で叩く。「膜がやぶれちまうじゃないかい!」処女膜の中央付近にある、小さな穴が僅かに広がったようだ。男は地面に体を擦りつけるように女性に許しを請いている。


「さぁ、今度は乳首のお披露目と行こうじゃないかい」扇子が少女の股間の上部をギチギチと押す。僅かに少女の腰が跳ねあがった。「動くんじゃないよ!」扇子でガリっと少女の包茎を無理やり引ん剝いた。ビクビクと僅かに充血する少女の小さな肉の塊が顔を出す。


「おい、お前!かいでやんな」女性は何かに気付き、扇子の先がスキンヘッドの男を指す。「勘弁してくだせぇ」嫌な予感がして片手を顔の前でブリブリと振る。「じゃあお前、やれ!」別の男が指名され、しぶしぶと少女の股に顔を近づける。姉エルフとの性交に飽き、男たちが少女の周りに集結している。


「ほんじゃ、失礼して」少女のムチムチとしたももをガバッと押さえつけ、その中心に一気に鼻を押し付ける。スキンヘッドの男が、あ~やったよと言った具合に顔を掌で叩いている。「くせぇ!!」男は目を丸くして反射的に飛びのいた。「エレエロロロロロオ」少女の横で男は体を丸め、口から滝のように黄色い液体を吹き出させる。


「クソが、鼻に!!」男はウロウロと歩きながら、少女の顏付近を徘徊する。「ウヴォアロロロロロ」ビチャビチャと吐き出された黄色い吐しゃ物が少女の金髪と顔に粒上の固形物をベタベタと乗せる。「ウヴォウウウロロロロ」口を空けていた少女もまた男のと吐しゃ物を大きく飲み込み、逆流させる。


つまり、女性は僅かに少女の股からの腐臭に気付き、少女がかなりの期間を野ション・野グソをしていたことに気付いたのだ。尾行の期間から考えれば、最低3日はそうしていたに違いない。哀れな男達には、酒の二日酔いの為に鼻が鈍っていたのだろう。難を逃れたスキンヘッドの男が、白くゴツゴツした床で笑い転げている。


「流石の俺も立たねぇや」仮面の男がゲッソリとして、力なく呟く。「爺さん何とかしてくれよ」去勢されたようにしょんぼりと勢いを無くして、棒立ちしている。


「ワシはヤブ医者じゃからのう・・・」こちらも、困った様子で白く伸びるヒゲの毛づくろいをするように縦に指を動かす。「爺さん頼むよ」金貨2枚を白衣のポケットの投入口にチャリンと入れる。「致し方ない」


「デ デーン!!」意思を持たない物体を簡易召喚により、おきなエルフの魔力100%で召喚する。属性は風であるため負担は少ない、魔力回復薬と差し引いても、金貨1枚分の儲けだ。老人はニヨニヨとしながら説明を始める。「こいつは言ってみれば掃除機じゃ」


「ほいほいほいさ」小さな四角い箱のような物に拳一つほどの穴が開いている。魔力により指定された物が優先的に吸い上げられていく。「ほりゃここも」少女の髪をガバガバと吸い込みキレイな金髪が出てくる。胸を剥き出しにした上半身の汚れを吸い上げ、下半身近辺の床に溜まり始めた少女から出た黒く濁り始めた鮮血も吸い取る。


「爺さんここも頼むよ」最初に吐しゃ物をまき散らした男が少女の股間を指さす。老人は腰を屈めると少女の股間に掃除箱を密着させる。汚物のまき散らされた、便所のような匂いが少女の股から吸引される。


「これでよ、いいいいぃぃぃ」腰を起こし、顔を上げようとした瞬間、老人の色眼鏡が少女の股にツルリと滑り落ちる。「ほぁぁぁぁぁぁぁぁあ」咄嗟に手を伸ばし拾おうとしたが、掃除箱の穴にスルリと滑り込んだ。彫の深く凛々しい顔立ちが露わになる。吸い込むものがなくなった掃除箱は満足したように蒸発した。


「おい爺さん。気ぃ落とすな」スキンヘッドの男が、自分の事のように励ましながら老人の肩に手を置く。老人は予備の同じ眼鏡を白衣の内ポケットから出し、弱々しくかけた。「コレ高いんじゃよ」「ドンくらいだ?」銀貨20縦枚ほどだと、老人が会話をしていると、仮面の男が悪銭身に付かずだなと、小さく呟いた。


「何遊んでるんだい」しばらくバカどもを観察していたが、女性が眉間にシワを寄せて扇子を振り回す。「さっさと続きをやんな」この稼業で需要な事は、需要過多のエルフを増やすことにある。摑まえたエルフを弱らせ、受胎させ、いかに個体数を増やせるかが重要だ。


女性の見立てではこの気の強い姉妹共は、1/3も工程が進んでいないように思える。マジックアイテムの購入費用は極めて高く、何とか今日明日中には、エルフの子供を競売にかけたい。エルフ2体を持って、黒字倒産にでもなれば目も当てられない。サクサクと姉妹の精神を嬲りつくす必要がある。


「へぇ。あんた。どスケベなだけじゃないんだねぇ」女性の扇子が少女の胸へと向かう。女性の首で合図を受けた仮面の男が、少女の頭を起こししっかりと自分の胸に顔を向けさせる。少女は顔を真っ赤にして視線を逸らした。少女の心音は高まり、尖る耳の先端まで赤みが侵食していく。


「こいつゲロぶっかけられて、乳首おっ立たせてやがる」面白いものを見つけ、男たちがヘラヘラと寄ってきた。「しかもこんな乳首しやがってよ!!」2cmほどに垂直に立たせた少女の乳首が、恥かしさから、徐々に力を無くし乳輪の上にベロベロと垂れるように乗る。


「ああわかった」男達が楽しそうにヤジを飛ばす。「こいつこんな乳首してっから、一人でオナってやがったんだ」名推理だと言わんばかりに気取って、男が言う。「違いねぇ!こんな気持ち悪いのみたら、立たねぇもんな!!」大声で男が答えると、男たちの笑い声が響く。


「おう嬢ちゃん。そうなんだろ?」一人の男が少女の顎を掴み、リングの中でベロベロと舌を動かし抗議しているかのようなうめき声を堪能する。「乳首コンプで、豚の体。マンコもくっさい。おまけにワキのお毛けもボーボーだ」男達が音頭を取るように両手を叩きながら大笑いしている。


「それで一人寂しく」男の手が少女の股間に伸び、処女膜を指で振動させる。「ここに欲しくて、シコシコ、マス掻いてやがったんだ!!!」処女は眉間にシワを寄せながらドロドロと涙を流し首を振る。


「待ちな!」少女の顔に近づき、惨めったらしく顔をしわくちゃにしながら涙を流す少女に刺激され、反り返る肉棒を近づける男を、女性が扇子で男の股間を叩き制止する。「まずはキスをしてやんな」女性が鋭い目つきで言う。「口磨いてないのはどいつだい?」


「お頭ぁ。だぁれもそんなことしていやせんぜ」スキンヘッドの男が申し訳なさそうに体を丸めて答える。「そうかい。じゃ、あんたからしてやんな」女性が少女を起こし立たせる。重量のある拘束リングにより手足をだらんと垂らし、膝が震えている。


「じゃあ、あんたでいいさね」スキンヘッドの男が頭をポリと掻きながら、少女に近づく。「唾液もたっぷり飲ませてやんな」その状況をようやく察した少女が重さから上半身を水平に回転させるように暴れ始める。遠目に見ている放置された姉も少女の口に近づく男を睨みつけながら唸り声を出している。


スキンヘッドの男は半笑いを浮かべながら、数人の男に頭をがっちりと押さえつけられ、まるで、家の壁の中を蠢く白アリの巣を見つけたかのように、恐怖に震え、顔全体にスジを立てながら瞳を震わせている。


スキンヘッドの男は、顔を傾けると、口をリングで固定され無理やり開かれた、リングの中で逃げるように暴れまわる少女の仄かに赤い舌に目掛けて、もごもごと口を動かしながら自分の唇を近づける。


取り巻きの男達からヒューヒューとピューピューとヤジを飛ばされながら、少女は人生で初めてのキスを経験する。


はじめてのきキスは、二人だけがいる密室。他所で食事を取った帰りぎわ。夕焼けの見える丘の上。あるいは、唐突に呼びかけられ振り向いたところを抱きしめられてのキス。少女はそんなメルヘンチックな想像をしていた。


目を閉じて、あふれる涙のままに、男が口を密着させ喉奥に垂らしこんできたドブ臭い液体をむせる事すら許されずに胃の中へと沈めて行った。少女の鼻を広げた荒い鼻息が男の顔に降りかかる。

少女の意識が遠のいていく。


「いい絵が撮れたわい」小さな箱の魔法映写機が、上半身裸で涙を流しながら男の胸へと身を任せて僅かに男を押し倒している少女の写真を記録する。角度から口内のリングは見えないため、一見ラブロマンスを思わせるシーンだが、少女の反り返るほどに勃起させている乳首がその雰囲気を一変させる。


事情を知らないものから見れば、別れ話でも切り出された女が体で繋ぎとめてでもいるかのように、少女の卑猥でいびつな乳首が、見る者には好印象を与えないだろう。また巧まずして多くの憶測を呼ぶことになるであろう一枚だ。老人のセンスが光る。


仮面の男に写真を渡すと、うなだれてこうべを垂らしていた姉のほほを叩き無理やり写真を見せる。睨みながら抑えられた口をモゴモゴと動かし首をグイグイ伸ばしながら写真を奪い取ろうとする。威勢を取り戻した彼女の姿に、仮面の男の股間が刺激される。


 



再会(後編)





「おい爺さん!」仮面をつけた男が声を大きく出し、老人を呼ぶ。


「どうした、やかましい」老人は膝に手を乗せゆっくりと体を起こす。撮影機の調整をあぐらをかいて行っていた。「ワシャ忙しいんじゃ」ポテポテと背中を叩きながら彼の方にゆるゆると歩く。


「あのリングまだ余ってるかい?」顎で少女の両肘、両膝についている一つが20kgある水色のリングだ。「あるぞ」老人は白く伸びるヒゲをモミモミとする。


「泳いでくれば良かろう」老人は察したように言う。「腹が下っちまうんだよ」仮面の男はもじもじとしながら答えた。「かーっ!!なっさけな!!これだから最近の若いもんは」グーを作り仮面上部をコンコンと叩く。


「まぁよい」老人は手に力を込めると、水色のブヨブヨとした液体が急速に小さくなっていく。仮面の男が手の平を振ると、プルプルと答えるかのように振動している。「ホイっと」老人の手から電撃のような物が飛び、腹を膨らませた彼女の股間に纏わりつく。


「何の、つもり、だ」彼女は急速に消えたブヨブヨとした液体から落下し、白いザラザラとした床に呼吸を荒く体を丸めて、横たわっている。電撃が彼女の股間を刺激し、横になったまま、体を前後に激しく動かさせる。胸よりもはるかに大きいお腹を、ズリズリと床に擦り、擦り傷を作る。


「ほほ。閉じとる、閉じとる」両肘、両膝にリングを取り付け、彼女のしなやかな白い脚をがバッと開くと、その中心が磁石のようにぴったりと縦に閉じている。「いいザーメンタンクじゃ」老人がビーチサンダルのような足で彼女の腹を潰し、水漏れがないかをチェックする。


「おいおい、爺さんそれじゃ困るぜ」自分はまだそいつを使っていないと、後頭部をコリコリと掻く。「どのみち後で入れ替えるんじゃ。その時にせい」仮面の男の腕の中でぐったりとしている、少女の方へと運ばれる彼女の様子を見ながら言う。どうやら、今度は暴れる気力はないようだ。


寝ずの性交と冷たい冷気が彼女から相当量の体力を消耗させている。もはや起きているのがやっとだろう。せっかく罵倒を投げかけてやっても反応が薄い。ろくすぽ耳も聞こえていないかもしれない。


「おかしらぁ。ちょっといいですかい?」仮面の男は少女を抱えたまま、ニヤニヤと薄笑いを浮かべ女性に近づく。「ふーん。あんたにしちゃあ、面白いね」女性はツンツンと鼻にかけ答える。「いいよ。やってみな」顔を煽いでいた扇子がパチンと閉じる。「ありがとうごじゃいます」褒められ、男は照れ隠しをするように頭を掻く。


たっぷりと男の唾液を堪能した少女は、集点のあわない緑色の瞳を涙に溺れさせ、ゴムまりのように男たちの胸をキャッチ―ボールされている。唾液を飲み下す濃厚なキスが終わると、次の男に向かいヘラヘラと背中を投げるように押される。


別の男が、背の小さく、白くふくよかな体をした靴以外が全裸の少女の体を掴み、ももや尻、胸や股の間をまさぐりながら、少女をベアハッグのように抱き上げる。激しい頭痛と白くなる視界の中にいる少女を、ドロドロとした汚く匂う男の唾液が少女を現実につなぎとめる。


徐々に脱力し、もうろうとする意識の中、男たちが少女のパスを回す。白くふくよかな太ももを伝い濁った透明な液体が垂れ始めた。


「何だぁ?」男が筋肉を膨らまし、少女を受け取ると、床にびちゃびちゃと水が広がる。「こいつ漏らしてやがる」少女を両手で掲げるように持ち上げ、体をガクガク揺する。動きに合わせて、足まで伝う液体が、左右に飛び散る。


「きったねぇなぁ」男は少女を投げ捨てるように、手を離した。腰を強打しながら自らの失禁により広がる液体が、少女の金色の髪を潤わせていく。手足からは未だ出血が続いている。落下の衝撃でわずかに胃の中の不純物を吐き戻しながら、少女は残る液体を一気に股から噴出させた。


「おい」男のブーツが少女の腹を勢いよく押しつぶす。白い体が僅かに跳ね、横を向いている少女の開かれた口から一気に吐しゃ物が噴き出した。逆流する胃液が少女の喉を激しく痛めつける。「起きろ」再び、足が振り下ろされる。踏まれるたびに、少女は首を左右に振り、空になるまで胃液を吐き出した。


「どうするんじゃ?」ベタベタに汚れた少女に取り巻く男たちに近寄り、ニタニタと片手を出し、てのひらを見せている。「ほりゃ」


「およばねぇよ」男はみすぼらしく汚物に潰れる少女に我慢が出来ずに、ズボンのベルトをカチャカチャと下し始めた。「たまんねぇ」興奮し反り返った男の男根が少女の痛む喉に突き刺さる。


「こいつ、きったねぇ体してるけど」金髪の髪を片手で引っ張り少女の頭を持ち上げる。「顔だけなら上物だからよ!」力強く引っ張る髪を前後に動かし、無理やり喉奥で性交を強要する。少女は痛む首の痛みに耐えきれずについに気を失った。


「おら、どうした」しゃがみ込み、様子をニタニタと見ている男がぺちぺちと少女のほほをはたく。「根性見せろや」どうやら完全に落ちているようだ。「いまいちたんねぇな」「そっすね」ズボズボと喉奥に亀頭をねじ込ませながら男が不満を漏らす。


「きぃさぁらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」悲痛な金切り声が突然破裂する。姉のエルフが仮面のお男に羽交い絞めにされ、モヒカンの男が繰り出したショートアッパーが彼女の精神を無理やり叩き起こした。より楽しめるように彼女の口の拘束を外してやる。


「あ~この声だよ」少女に勢い良く膨らむ肉棒を喉奥に素早く何度も突き刺す。「こ”ろ”す””””」「いっすねぇ」しゃがみながら、我慢出来ずに少女の金色の髪で股間を包みシャカシャカとシゴき始めた。


「はなせ”ぇ””””!!!いま”すく””ころす”ぅ””””””!!!!」


重力に抗いながら彼女が髪を振り乱し、絶叫を上げる。女性がうるさそうに耳を掻いているが、あえて止めるほどでもない。解放されると、精液でパンパンに膨れ上がる腹を揺らしながらゆっくりと前進する。レイプ場のバカ力だ。


「あいついい声出すなぁ」男はのんきに批評しながら射精の終わった肉棒を引き抜き、わずかに尿道から零れ出る精液を死人のようにぐったりと白い顔をしている少女の頬に塗り付ける。「おし。変わっていいぞ」「おっす」一礼をしてシコシコと髪を使っていた男が、少女の口の中にすぐさま挿入した。


蹴飛ばされ、大きな腹を床に押し付け、背中を男たちに踏み潰されながら、彼女はいつまでも絶叫を上げる。カエルのように潰れ泣きじゃくりながら重さによりもじもじと両手、両足が前に進もうと抵抗をする。


彼女の目の前で、汚物にまみれながら生々しい傷跡を付けた少女が、髪を掴まれながら、男たちに次々と精液をご馳走してもらっている。男達が楽しそうにキリキリと耳に響く声を出す彼女を見下ろし気持ちよく少女を使う。


淡々ともてなされるフルコースの中、彼女はついに血を吐き声を失った。頃合いだとばかりに、老人が少女の意識を回復させる。


「ね、ぇ、さ」一通りお楽しみを終わらせたあと、男に髪の毛を引っ張られながら、集点を取り戻した緑色の少女の瞳が、背中を潰される姉の姿を捕らえた。「ご、め、な、さい」充血した目から僅かに赤みをもつ涙を零れさせる。鳥の口のように滑稽に尖らせた口からあうあうと声が出る。


姉は、声を出し勇気づけようとするが、こちらも掠れてひゅうひゅうと木枯らしのような音が出るだけだ。その姿がさらに少女を追い込んでいく。


悲壮感たっぷりの姉妹の寸劇が、おかわりを求めるように男たちの股間を膨らませていく。


「おい嬢ちゃん」スキンヘッドの男がニヤニヤと、髪を引っ張られ頭を持ち上げられている少女の隣に、しゃがみ込む。「これ2杯分だよ」手には樽で作られた、若干大きめビールジョッキがもたれている。「あいつのはらなぁ」へっへっへと意地悪く笑う。「お前飲めや」腕の仕返しだとばかりに苛立ちながら言う。


先程、仮面の男が考案した話に、彼が嬉しそうに参加してきた。少女のザーメン一気飲みだ。


「おめぇ来るまで、パンパンにザーメン仕込んでやってたからよぉ」少女の顎を軋むほど掴む。「のむよな?」少女は僅かに左右に首を回す。


「のむよな!」バンという大きな衝撃音と共に、もたれるように背中を支えられる姉の顔に、男の力を込めたストレートパンチが突き刺さる。顔の形を変え彼女自身の歯により唇の裏側から大量に血液が流れ出ている。


「のむだろ!」少女は開かれた口の、唇を青く変えブルブルと震わせている。怒声により少女の機能の良い耳がめまいを呼び込む。姉と少女の瞳が交差する。私は大丈夫と言っているようだ。穏やかで鋭い視線が、気を伺い、魔力を溜めろと。


脊髄が折れるかのような衝撃が姉の背中を壊し、口から大量の血だまりを吹き出した。涙を流しながら少女の口がモゴモゴと動き、飲みますと言ったようだ。


「ひっひっひ。良きかな。良きかな」老人が白い手袋をつけ、ぬるぬるとした紫の液体で、たっぷりと隅々まで姉の体をまさぐっていく。少女の目の前で、傷がみるみるとふさがっていく。恐ろしい治癒力だ。その副作用は計り知れない。少女の瞳からボロボロと涙が溢れ出ている。「ほぅれ治ったぞ」


老人が噛み切ろうとする姉の口に、歯をこじ開けながら手をねじ込む。少女と同じように口の中にリングをはめた。目を剥きだすかのように睨み何かおうおうとまだ呻き声を上げている。大そう元気な女だ。


「飲むのか?」アヒル座りで、モチモチとした白い太ももを膨らませながら、後ろに両手を回して、男の手に押さえつけられる。少女は、姉の顔に股間を反り返させながら、力を込めた拳をコンコンと押し当てている男と目が合った。何が起こるのかと思いながら、少女は小さく頷く。喉を伝う涙と鼻水が、胸の谷間に集まり流れ落ちていく。


彼女の顔に拳を押し付けていた男が殴り足りなそうに、舌打ちをする。


「じゃぁ、しっかり飲めよ」男四人が腹をパンパンに膨らませた彼女の両手両足をそれぞれ持ち、大の字のように股を開かれ暴れる彼女を少女の前まで持って来る。「おい、こっち向け」スキンヘッドの男に顎を掴まれ、唇を潰しながら横を向くと、老人が穴の開いた長方形の箱を持っている。


「これはのう。高価なアイテムで、音と動く映像も記録できるんじゃよ」少女の顔がブルブルと青ざめていく。「しっかりと記録してやるからの」記録が開始され、泣きじゃくる少女の顔と巨乳の先端で力なく垂れる長い乳首が写り込む。


「いーい顔じゃねーか」スキンヘッドの男が自分の顎を手で擦りながら、ニヤニヤと満足げにしている。「高く売れるぜ」その言葉に少女が首をブルブルと振る。


「お?のまねぇのか?」数人の男が舌なめずりをしながら、首を左右に振りポキポキと指を鳴らしだす。「どっちでもいいぜ?」首で合図すると、股を開く彼女の腹に拳がめり込んだ。彼女の小さな穴から男の匂いをさせる僅かに黄色い液体が勢いよく飛び出す。彼女は呻きながら真っ赤に顔を変えて、堪えようとするが、無情にも男が持つ両足が大きく開かれ、さらに勢いよく噴出させられる。


「おら、そのまま口付けろや」男に言われるまま、首をわずかに伸ばし徐々に近づいてくる彼女の噴出口に顔を向け待つ。「いいのう」放尿を顔で受ける髪までゲロまみれの少女をアップで撮影する。老人のしわがれた手が少女の垂れる乳首をゴリゴリと指で挟みつぶす。


少女は乳首をきつくつままれるたびに、上半身を僅かに振動させる。彼女の股間が少女の口に密着する頃には、垂れる乳首と、反り返る乳首が出来上がり、見る者の加虐心を刺激する。


「おう。譲ちゃん」口を股にビッチリと固定され、少女の気高く高い鼻が大きく広がり、呼吸の苦しさから姉のゴワゴワとする金の陰毛を嗅ぎあさる。「覚悟決めろや」スキンヘッドの男が優越感たっぷりに、少女の肩をポンと叩いた。


「しっかり撮ってやるぞい」少女は赤みの差す緑の瞳を僅かに老人に向け、呪いをかけように睨みつける。「じゃあ始まりじゃ」老人はホクホクと箱を構え、彼女の股間を閉じる術式を解除した。


少女は目を見開く。緑の瞳が広がり、喉に流れ込んでくる土石流のような男のドロドロした体液が、痛む喉をさらに傷つける。無理やり性交が行われた姉の膣内から多くの出血があり、ねばつくような苦みと鉄の粉のような痺れる味を感じながらゴボゴボと少女は腹を膨らませていく。


もがくようにヒクヒクと鼻が開閉し、目を見開きながら粗い鼻息が少女から生まれる。しかし、すぐに鼻の中にまでべた付く粘液が逆流し精液の鼻ちょうちんがプクプクと膨らんでいる。少女は呼吸困難に陥り頭をブルブルと震わせ始める。


大の字に股を押し付けている姉が顔を起こし少女に何かうめき声をあげている。彼女は耳の先端まで真っ赤にして力を入れ、精液の流出をせき止めようとするが、ニヤニヤとしゃがみ込んだ男が、老人の持つ箱に楽しそうに指を立て何かをアピールしたあと、彼女の引き締まる白いお尻の間に指二本を力強く突き刺した。彼女の体が僅かに弾け上がる。


「お、何だ姉ちゃん感じてんじゃねーのか、ん?」スキンヘッドの男が腕を組み平らな胸の先端にある赤みがあり小さく膨らむ彼女の乳首をみつける。「え?妹の鼻コキでクリコカれて、感じてんだろ」彼女の鼻からも粗い鼻息が零れ、丸いリングの中で彼女の舌が苦しそうにグリグルと暴れている。


「おう嬢ちゃん、イかしちまえよ」もはや少女には聞こえておらず、白くなる視界の中痙攣を起こす様に首がブルブルと震えている。悶え死にゆく妹を見ながら、姉が無理やり開けられた口から喘ぎ声を漏らす。


「こいつらド変態だぜ」いい気味だと、少女の髪を持ち上げさらに少女の鼻を彼女の股間に押し付ける。遠くで仮面の男の背中を足置きにしている女性も満足げに目を細めて扇子で顔を煽いでいる。


姉が顔にスジを立て、渾身の力を込めて膣を占めるが、少女の鼻の動きと肛門にねじ込まれた男の指が、彼女を責め立てる。さらにスキンヘッドの男が彼女の両乳首をこねこねと摘まみ上げて遊び始めた。


「もうイクぞ」男達がニヤニヤと周りを囲み、老人がしっかりと全体を収めるように撮影をしている。

「イーけ!」「イーけ!」手拍子の中、赤顔を屈辱で極限まで赤くした姉の股間が僅かに持ち上がっていく。「イーけ!」「イケ!」「イケ!」持ち上がった腰と、陰毛が少女の鼻を完全に密着させしばらく彼女は大きくのけ反ると、目から力を失い涙が顔にドロドロと流れを作っている。


少女は完全に終点が合わななくなった緑の瞳を、グルグルと周囲を見回す様に動かし、呼吸をすることをやめた。


「いい塩梅だねぇ」扇子がパチンと止まる音がする。「何グズグズしてんだい、さっさとやっちまいな」楽しいイベントの余韻に浸っていた男たちが女性の号令で我に返る。「まったく、トロいやつらだねぇ」片足を持ち上げ、ハイヒールの踵を仮面の男の背中にガンと叩き落す、彼は僅かに体を震わせどこか喜んでいるようだ。遠目に見ていた数人の男が体を身震いさせる。


ぐったりと、なり何かをぶつぶつ言っているような姉と、心音が聞こえるのか聞こえないのかよく分からなくなっている妹を、四つん這いに並ばせて置き、男達が脇で頭を抱えて、尻を突き上げさせる。


「ひっひっ」老人が屈強な男と共に、何か蒸気を上げる鍋のような物を持ち運んで来た。それはぐつぐつと煮たり溶けた鉄が入っている。「これは気持ちいいぞい」上半身を裸にした男が鋼の棒を鍋に突っ込む。じゅうじゅうと音を出し恐怖を覚えるほどの熱い蒸気が昇り立つ。


「さぁ。続きじゃ」老人は長いを構え直すと、鋼の棒の先に丸い円盤が付いている棒を映す。次に姉の顔に回り込み忙しく撮影ポイントを動き回る。素早く手振れのないフレームワークで体力の限界を超えた上に、無理やりイかされ、開かされた口から廃人のようによだれを垂らしている姿を撮影する。


老人が、手で合図を送ると、まずは姉の方へと男が笑いながらオレンジに燃えるような赤い鋼を近づける。間を置き周囲を見渡すと、男たちの期待の目が彼女の白く鍛えられた尻に集中している。彼はニヤリと笑うと、それを彼女の尻へと押し付けた。


「か”ぁぁぁぁぁぁぁあ”あ”あ”あ”あ”あ”」発声を超えた魂の叫びが彼女から生まれる。


「し”ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃき”き”き”き”き”き”」彼女は目玉を飛び差すほど見開く。


「やかましいのう」老人がヘラヘラと、彼女の全体像を映しこみながらつぶやく。


「きききききききききき」鳥のような断末魔の声を出し、彼女は首が取れるかと思うほど首を動かす。


体をがっちりと男たちに固定され、一切体を動かせない彼女の体に、長時間にわたり熱源を押し付ける。次第に鋼を持つ男の額に汗が生まれ、険しい表情に変わっていく。しかし、彼は職務に忠実に働き、わずかにステーキの焼けるような匂いの誘惑にも負けず、しっかりと彼女の尻に円盤を押し当てる。


女性の足の下にいる仮面の男が、偉そうに片手を上げると、彼はようやく冷え始めた円盤を彼女の尻から引き離す。肩尻が赤くケロイドのように変色し大きく出血しながら真っ赤に変わっている。老人はすかさず、回復と呪いの術式を同時に展開させる。


彼女は口から泡立つバスルームのようにゴボゴボと白く黄色い泡を作り続け、股の間からジョージョーと透明な液体を吐き出す。肛門からも茶色い腸汁が流れ出ているようだ。尻には一家の家紋が丸い円の中にしっかりと刻まれている。


「次はこっちじゃ」全身から何処か酸っぱい匂いと、男くさい匂いをさせながら、腹を膨らませた少女に撮影を切り替える。「今度はどうかの?」


鋼の棒を鍋の中に沈めると、二人の男が堅い握手を交わしている。良くやったなと言う、無言の瞳と、お前も頑張れよと言う瞳が、交差する。この作業はかなりの精密さと腕力を必要とし、これを任されるものはこの一家において、かなりの信頼の証でもある。


役目を交代した男が、筋肉に力を入れ、額の汗をぬぐう。


少女のムチムチとした、白く若い尻に向け、オレンジに熱を暴れさせる円盤を近づける。


「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」死にかけていた少女が無理やり今世に引き戻された。


「ぴぃぃぃぃぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」面白い声の絶叫に男たちが笑い転げる。


少女もまた、股からジャージャーと滝のように放尿を始めた。体を巡った精液の匂いが熱波で温められた尿から漂ってくる。


「ぶぅうううぶぶぶぶっ」少女の肛門がパクッと開き、大きな空気音が響く。老人が肛門に近寄り肛門から流れていく、不完全な固形物を捕らえた。「ぶぶっぷすぅぅぅぅぅぅぅぶぶっ」固形物がころげ落ちると再びぶうぶうと放屁を始める。男たちが腹を抱えて大笑いする。


しかし、彼だけが女性から刺さるような視線を受け、口元のしびれを堪えながら少女の尻に円盤を押し付けている。恐らく彼が今日一番の頑張り屋さんだろう。職人を思わせる冷静な瞳が一切の手振れを許さない。女性も感心したように扇子を開き顔を煽いでいる。


「ぴぃぃいぃぃぃいぃぃ」少女の高い声がひたすらに反響し、男たちの腹筋を傷めつけながら、肉が焦げていくような程よい苦みのありそうな、美味しそうな匂いを漂わせる。少女の肛門から零れ落ちた数個の固形物を見て、モツも旨そうだとよだれを垂らす者もいる。


男達は、性欲よりも食い気にとらわれ夕飯の作業を始めた。


焼き印の作業を終え、無事少女のむっちりとした旨そうな尻にも大きく家紋が刻印される。


「おかしらぁ。夜は何にしやしょうか」いつの間にか長時間が過ぎ日も暮れている。


「そうさね」女性はケツを突き出したまま、失神している二人の女を眺める。「豚の丸焼きにでもしようかねぇ」


男達がパンパンと手を叩きながら大笑いをした後、高級品である豚と、酒を買いに闇市まで足を運んで行った。日焼けをした僅かに黒く変えた盛り上がる肩の筋肉で、風を切りながら数名の男たちが堂々と市場へと向かっていく。





強制妊娠 前編



 


「おい見ろよ」


若い男性が大通りで台車のタイヤが転がるような音に気付き、思わず声を出した。


「ああ。また、マッスルボンバーズか」連れの何処かひ弱そうな色の白い男が、嫌悪感を露わにしながら相槌を打つ。「エルフなんて連れ歩いて気持ち悪い」人間至上主義の彼は、石の一つでも投げつけてやりたい気分だったが、あいにく相手が悪すぎた。


「顔はいいぞ」ニヤニヤと若い男が言う。「冗談だろ?」色の白い男は眉をひそめて、ゴミ箱をあさっている浮浪者を見つけたような目で彼を見た。容姿にかかわらずあれとの交配など身の毛がよだつ。彼の背筋に気持ちの悪い悪寒が走った。





「おら!どけどけ!」スキンヘッドの男が先陣をきり、数名の男を連れて大通りを闊歩する。「マッスルボンバーズ様のお通りだぁ!!」小麦色の肌に膨らむ腕を見せながら、正面に歩く者たちを睨みつける。


木で作られた台車の上に、十字に組み合わされた鉄骨が斜めに乗せられている。2セットの大きな台車が街の石畳の街道をガラゴロと大きな音を出し、優越感に浸りながら男が押している。


道行く人は、はねられないようにそそくさと道をゆずり、ある者は侮蔑の目を、また、ある者は好奇の目をゴミのように薄汚れた、二匹の女エルフに向けている。十字に組まれた鉄骨に殆ど体を隠していない、ボロボロに破けた緑の服を着せられ、両足を鉄骨の後ろに回しこみ磔にされている。


姉妹の口には、水平に鉄の棒が咥え込まれていて、不快な鉄さびの味が広がっている。二人の肛門にはフックのように先端が歪曲している鉄骨が深く挿入されていて、直腸注入されたエルフ用の栄養液を小腸へと押し流し、腹をいびつに膨らませている。


恐ろしい排泄欲求と、ワザとニヤニヤと男たちの前を横切っていく者たちにより、羞恥心と屈辱感から尖る耳を先端まで赤らめている。重病人のように苦悶により作られる眉間のシワと排泄を堪えるめまいのするような浅い呼吸が、覗き見に来る者をさらに魅了する。


「天然エルフの公開出産はぁ、正午きっかりだ!」スキンヘッドの男が得意げに意気揚々と宣伝を始める。「こっちの豚ガキは膜付き!」開かれた股。緑のスカートの上から少女の股を痛むほどに鷲掴みする。「こっちの生意気まな板女もいい具合だぜ!」白いズボンの上から、同じく股を握る。


「ああ、いい目してやがんな」ニヤニヤと男が手持ちの財布を確認しながらつぶやくが、財布の中を見ると落胆した。先日買った女で散財したことを少し後悔する。


「お、どうした?」スキンヘッドの男が、油の乗っていそうな額をして、全体的にブクブクと太った中年以上の男が近寄ってくるのに気付いた。「ほう、天然ですか珍しい。それにいい目をしている」のぞき込む少女の顏は、瞳が赤く変わりこちらを今にも焼き殺そうと睨み下ろしている。


暑い日差しの中、ギトギトとした手が少女の白くムチムチとしたももを撫ぜる。基本的にエルフの体は差別と迫害によりその評価は著しく低い。それゆえに、挿入までは料金が発生しない。フリーの売春エルフなどは、すがりつくように中出しをおねだりし、やっと一日分のわずかな食事が買える程度の相場だ。


スキンヘッドの男もその慣例に従い、中年男が少女の白いももに舌を付け、舌の動きと共にスカートを顔でまくり上げていく様子を黙って見ている。二匹の必殺の視線がその男に向かい集中している。彼は背筋が続々とする思いをしながら、キラキラとした財布を広げる。


「どうですかな。2000枚弱」日の光によって彼の開いた大きな財布の中身がギラギラと黄金色に輝いている。魔道工学により、内部の重さを軽減する術式と空間拡大の術式が組み込まれているため、金貨二千枚の量でもリンゴ一個分程度の重さにしかならない。


「この日照り、作業を続けるには酷でしょう」スキンヘッドの男の、ズボンのポケットに数枚の金貨を入れながら彼は言った。少女の処女膜一枚の値段だ。希少な天然物のエルフでも、1500もあれば解体して夕飯に出せる値段だ。


「悪くねぇ」スキンヘッドの男が顔を上げ、ニヤリと彼を見る。しかし、スキンヘッドの男は偉そうに片手を上げ、気取った顔で男の誘いを断る。「ふ~む。そうでしょうなぁ」彼はがっかりとしたようだ。


「わりぃな。即決なら」彼は顎に手を当て、しばし考える。「そうだな、6000は出してくれ」即金でその日に家が一軒手に入る値段だ。あいにく彼には今その持ち合わせがない。「俺がお頭に殺されちまう」苦笑するようにククッと笑い演技をする。つまり、俺は良いと思うが、上が納得しないんだと言う、交渉の常とう句だ。


「でしょうなぁ」彼は黄色く光る歯を見せながら、食えない狸だとニヤリと笑う。手渡された少女の絶叫を記録した写真の小冊子を見れば、尻にはすでに家紋を入れている。それで、なおかつこの気の強さだ、さぞ良い声で鳴くに違いない。


「ご迷惑でなければ」男は数枚の金貨を手に掴む。天然物は焼き印の時点で折れる者が多く、捕まえた傍から目に光が無い。命令してもいないのに犬の真似をしてスネを舐め出す奴も出る始末だ。1500の相場は希少性以外の価値がない所に起因している。


しかし、この二匹の競売ともなれば、熱気にもよるが6000はないにしろ、4000~5000はついてもおかしくない。だとすれば、即決6000は不当な値段ではなく、彼の適正な相場観を示しており、商売人として好感が持てる。その男はスキンヘッドの男をスカウトするかのようにさらに金貨を手渡した。


「うん。あんたの熱意は伝わった」スキンヘッドの男もまた、彼の純粋な好意を感じとり、まるでタキシードを着て、水平に伸ばしたヒゲを引っ張るかのようにジェスチャーをする。「最前列に席を用意しておく。どうぞお立合いくださいませ」キラリとゆっくり頭を下げる。その言葉に中年の男も気を良くして、金目の物が擦れる音をさせながらジャラジャラと離れていった。


商品として扱われ、一部始終を見ていた姉妹が、唇を震わせながらスキンヘッドの男を涙で霞む瞳で睨み殺そうとしている。


「やめろよ」彼は盛り上がった股間をもじもじと片手で動かし、くたびれたズボンの中の物の位置を調整した。「立っちまうだろ」ヘラヘラと言う男に、彼の取り巻きの男たちが、強弱のある日焼けをしている筋肉を、日差しの中で揺らしながら大声で笑う。


「たっぷり、産ませてやるからな」彼は両手を広げ、鉄骨に張り付けられている姉妹の股間をもみしだきながら、ニヤニヤと言った。







――時は遡り、一日前――




「着いたぜ、ここにお前たちの仲間がいる」


仮面をつけた男が、闇夜に紛れて二人のエルフを首の紐で引き、重厚な黒鉄の施設の前に立つ。奥に見える建物は堅牢で平らで高い屋上から、所々蒸気が噴き出しているようだ。仲間に合わせてやるとの言葉を信じ、姉妹は愚直にも言われるがままに男たちの一団についてきた。


「困りっすよぉう、天然もぉの持ち込まれちゃあ」


顔を赤くした男がヨロヨロと出てきた。入口を守る城壁の間に、小さく入口があり、その手前に管理所兼守衛室が付いている。これは実際には名ばかりの施設でわざわざこんなところに見学に来るのは、熱心な起業家くらいなものだろう。彼は特にやる事のない毎日で、女を連れ込み酒を飲むことが主な日課だ。


「かてぇこと言うなや」仮面の男が、守衛の彼に詰め寄り肩の筋肉を見せ威圧する。彼は僅かに声を出し冷静さを取り戻したようだ。「見てみな」仮面の男が少女の緑のスカートをめくり、尻を見せる。「な。こいつは養殖だ」彼は、銀貨数枚を彼のポケットに突っ込んだ。


性拷問を受けながら二日ほど寝ていない姉妹はすでに死に体と言ったところだ。それに面倒事も早く終わらせて、奥で待たせている女達の所へと戻りたい。尻のマークを見るに不正された形跡もない。この二匹はすでにマッスルボンバーズの所有物であり、首輪も付けている。危険性は少ないと、彼の打算が正しい解を導き出した。


「ああ、すみませんね。私の勘違いでした」見学用の魔道キーを手渡す。「ご存じと思いますが、入口でこちらを当ててください。ロックが自動的に解除され、扉が開けられるようになります」魔力と呪詛により複数の建物はロックされており、一時的に中和できる装置を使い内部に入る。一般用では、養殖所の施設など重要性の低い施設しか入ることは出来ないが、仮面の男にはそれで十分すぎる。


「ご親切にどうも」仮面の男がさらに追加の銀貨を握らせる。彼は気を良くして彼らを見送った。「何かあれば、内部のサイレンで教えてください~」陽気さを取り戻し満面の営業スマイルで見送った。彼の日報にはいつもの、異常なしではなく、見学者:マッスルボンバーズ一行と記載がある。しかし、いつもと同じようにファイルに埋まり、永遠に読み返されることはないだろう。


「付いてきな」仮面の男が先導し、城壁の中へと進む。暗がりが強くなり、広い空間に高さはそれほどでもないようだが、攻撃を警戒しての暗く重い、無機質な建物が並んでいる。「こっちだ」


男達に囲まれるように、敷地内の芝生を進んでいく。暗がりが、雰囲気を作り、わずかに興奮した男たちは姉妹の体を隅々まで触りながら進んでいく。彼女たちは鼻を大きく広げ、怒りに耐えながら服に滑り込むゴツゴツとした手に体を揺らされつつ、彼の後を追いかけていく。


「これでよし」納屋のような建物の前でキーを押し当てると、大きく警報音がなり、扉が光った。両開きの引き戸になっている、片方の鉄の戸を少し開けると、動物臭いにおいが拭き出ている。姉妹は疲れ切った顔をさらに暗くし、屋内へと彼の後を付いていく。


「待っておったぞ」


屋内の全ての照明が点灯され、藁のような物が敷き詰められた広い場所に、大勢の女エルフ達が木の柵に紐で首を繋がれ四つん這いになっている。その数5、60体。彼女らの目を引いたのは女エルフ達の、豚のように太っている体だけでなく、パンパンに膨らむ乳房に装着されたポンプのような装置だ。


「早いな爺さん」仮面の男が施設の奥に立っている白衣の老人に、突然の明るさで片手で目を隠しながら声をかけた。「お主らが遊んでおるからじゃ」この施設全体の名誉顧問でも老人が、早馬によって、先に到着していた。老人の影響力は大きく、彼の助言により多くの新システムが開発されている。「面目ねぇ」


上層部は彼の転職先がマッスルボンバーズと当然知っているが、その事実を知る者は少ない。ゆえに、老人はフリーパスでこの重要拠点に出入りできるのに対し、マッスルボンバーズの面々はいちいち、裏口の守衛を通さなければ入場できない。また、本施設は、一般的には養豚場とされているが、実際には新兵器開発施設でもある。


「どうじゃ一杯?」コップに入る、女エルフから絞り出した直後の生ミルクを飲みながら言った。「ちょっと芝臭いが、魔力たっぷりで旨いぞ?」ワナワナと震える姉妹から離れ、男たちが老人の横にあるサーバーにコップを傾けて飲んでいる。「ああ。悪くねぇ」仮面の音も口に白い輪を付けながら何倍も飲んでいる。


エルフからのミルクは、微量ながら魔力も摂取できるため人気商品でもある。しかし、人体への影響が懸念されよくわからない団体の運動により、成人以上の飲み物と指定されている。魔力を必要としない者にも人気で、特に男女問わず魔力の刺激による性欲増幅効果があり、セックスドリンクと呼ばれることもある。


繋がれている女エルフはすべてが養殖品のため、知能は低く言語も話せない。しかしある程度の簡単な単語や、単純な芸を覚えさせることぐらいは出来る。ここの彼女らには自分たちの境遇を思う知恵すらないためたとえ脱走したとしても、城壁の外をウロウロと走り回るだけですぐに捕まえられる。


問題なのは天然のエルフの存在だ。エルフ自体の仲間意識は人間以上で、幾重にも呪詛により偽装されている本施設の存在が露呈すれば、この城塞都市の総力をもってしても街の存続は難しくなるだろう。何かと攻撃の標的にされてしまう。それゆえ、天然物のエルフの持ち込みは禁止されている。


「貴様たち!」姉のエルフが駆け出し、繋がれている数体の女エルフの首輪に繋がる紐をちぎり外へ逃げるようまくしたてている。「何てことを。なんてことを」興奮し震える赤い顔の瞳には、僅かに黄色味が差している。珍しい雷系だ。老人は面白そうに顔をしわくちゃにゆがめる。


「おい、爺さん」仮面の男が逞しい肘で老人の腕をコンコンと小突く、これ以上暴れないようにリングを起動してくれというメッセージだ。「大丈夫じゃよ」老人はニヨニヨと白いヒゲをモミモミしている。


老人の口からの口笛が響くと、母乳を垂らしながら四つ這いで外へ駆けだそうとしていた女エルフ達が振り返り、怯えながら急いで戻ってくる。姉妹がそれを阻止するかのように彼女たちの体を外へ向けようと必死に女エルフ達を押し出し動き回る。


「お前たち何をしている!!」納屋から漏れる光と騒ぎを見つけ、巡回していたガードが数名駆け込んできた。「こいつは天然か!」素早い動作で魔砲を腰から抜き、姉妹に向ける。


「おい、それは家の商品だ」仮面の男がゆらゆらとガードへと、低い声で威圧しながら近寄っていく。


「貴様。マッスルボンバーズだな」さらに遅れてやってきたガードが入口を封鎖し男たちに魔砲を構える。「顧問さん。これはどういったことでしょうか?」ガリっとした顔の、隊長格の男が鋭い目つきで前に出る。どちらかといえばエルフ嫌いの彼は、この老人のことは良く思ってはいなかった。


「ふむ。新しい実験を始めようと思っての」老人はいつもの調子でのらりくらりと答える。「実験ですと?」男は隙を見せずに、姉妹と男たちを狙う砲の射軸に入らないように大回りをして老人に向かい歩く。


仮面の男が睨みつけながら、その男だけを目で追いかけている。姉妹も乱戦の隙を伺うように妹が魔力を溜め拘束具を破壊する準備をし、姉が全身に力を込め気を伺う。


「キミ。それを一体こっちへ」老人は逃げ出した女エルフを、一匹引き渡す様に入口に立つ若い男に指で指図する。「かまわん」突出する男が、何をするのかと訝し気に思いながらも、怯える用に彼の顔を見ている男に許可を出した。女エルフが老人の前に行くと、愛嬌を振りまき足に頬を擦りつけている。


「従来では二日に一体が限界じゃったが」何の話かと彼は頭の片隅で話を聞きながら、仮面の男を取り巻く男たちの動きを横目で捕らえている。「最近新しい方法を考案した」老人は背中を叩きながら姉妹の方へと背中を叩きながらゆっくりと近づく。「危険ですよ?」ガードの男が姉妹に近寄る老人に警告する。


あの二匹のエルフの様子では、老人と通じているとは思えない。彼が明確に謀反を起こしたという客観的な証拠もないため、今、彼に死なれては糾弾されるのは自分たちだ。彼らは老人よりも優先して、余剰しているすべでの砲を姉妹に向ける。


「こやつら自身の協力が必要なのじゃよ」ガードと姉妹の間に立ち、止まる。老人が白衣の内ポケットに手を入れると姉妹の顏が強張り、ガード達の目線が彼に集中する。不穏な動きがあれば、即座に老人を制圧するといった鋭い視線が老人に突き刺さる。


「それは?」ガードの隊長格の男が意外そうに声を出した。


「うん。お仕置き装置だ」その小さな金属の塊に、その上に付くボタンのカバーをスライドし開ける。老人の指が、ボタンの上にかかると、急に納屋騒がしくなる。逃げ出した女エルフが近くいる男の足にしがみつき涙を流し緑色の髪を振っている。「可哀想に、そそのかされて」老人は姉妹の方を見ながら言った。


「何をさせるつもりだ」近づく老人に、姉のエルフが老人と目を離さずに力強く言う。「ほりゃ持たんか」老人の気迫に僅かに気圧され、手の平を上に向けさせられると、その装置がちょこんと彼女の手の上に乗せられる。「何を・・・」


「おい」老人が仮面の男に目配せをする。「ああ」彼はのしのしと歩き、一匹の女エルフを捕まえると姉妹の前に、正座をさせるように座らせた。「悪いエルフは罰を受けるんだ」仮面の男が冷酷に声を出す。


ガード達は事の成り行きを警戒したまま見守っている。しかし、隊長格のガードには何が起きるかは予測が付き、それが本当に実行されるかと自問しながら鋭い目を、さらに細くしている。


「お主らが手引きしたんじゃ」妹の手をスイッチの上に乗せる。そして、余る姉の手をゆっくりとそこへ乗せさせた。「おまえ達で、罰を与えよ」老人は満足げに顎ヒゲをいじる。理由などどうでもよかったが、思いのほか事が上手くはこび、老人の口が自然とほころぶ。


エルフを良く思わない彼も、老人の評価を改めたようだ。彼は実力を買われこの職に付いたが、まだ日は浅く、この老人の事を良く知らなかった。しかし、恐らくは――


「二人で押すんじゃ」姉妹の目の前に座る、エルフの女がやめてくれと何か悲痛な鳴き声のような物を出して、涙を流しながらゆっくり首を振っている。二人の連れ添う指が何か良くないものを感じ取り震える。


「押さぬと全員に罰を与える」同じくポケットから少し大きめのスイッチを取り出し掲げた。女エルフ達が何か騒ぎ出し、柵に頭をぶつけて逃げようとしている者もいる。この距離であれば、爆発物ではないだろう、電撃かなにかだろうか。


「押せっ・・・」呟いたのはガードの彼だった。男達は砲を下し二人の戦慄する表情に釘付けになる。まるで、時間停止をされたように時が止まる。騒ぎ立てる女エルフ達。目を見開き姉妹を見つめる男達。


「うそよ・・・」二人の視線が交差する場所。女エルフの首がゆっくりと光り始める。姉妹の四つの瞳がそれを正確に記録する。口をゆがめ、ひ、ど、い。と口が動いたように見える。左右に流れる髪、


光は爆発的に強くなり、その全てが収束しリングの内側へと向かう。


女エルフの首に全周囲から光が差し込んでいき、薄いガラス一枚ほど、黒く変わった線が彼女の首に生まれる。そして、瞬きする瞳から涙を零して、彼女の頭が床に滑り落ちた。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」姉のエルフが1/10秒の出来事を正確に見ていた。少女もまた何が起きたのか分からない様子だが、彼女の首が転がり始めた光景を見てしまう。


「ほれ、お主らのせいじゃよ」一瞬で焼きつけながら首を落としたため、まだ脳は生きているようだ。老人の腕の中で、恨めしそうにその瞳が絶叫する姉妹に視線を合わせている。「可哀想に」老人の手から光が生まれると、彼女は眠るように僅かに微笑みながら瞳を閉じた。


「お主のせいでな」「違う!!!ち”か”うぅぅぅぅぅぅう”う”う”う”」泣きじゃくり髪を搔き乱す。女エルフの髪は、過度のストレスか、かなりの髪が床に零れ落ちている。


ガードが、床に転がり胸、股、尻から体液を零れ落としているエルフの体を抱き起こす。


「どうやらあなたの事を誤解していたようです」彼は頭のない彼女を支えながら、満足げに老人に頭を下げた。「へっ、わかりゃいいんだよ」無言でミルクの用意を始めた老人に変わり仮面の男が答える。彼は疲れ切ったように床にドカッと座る。砲をむけられていた以上、万が一もある。精神を多くすり減らしたようだ。


「お主ら」逃げ出した残りの女エルフが、助けを求めるようにしゃがみ込みガリガリと男達の足に爪を立てている。「来なさい」老人には逆らえず、ブルブルと震えながら、胸から母乳を零れさせ女たちが近づいて行く。


「ワシは疲れた」スイッチに安全装置をかけ、ポケットにしまう。「ほれ仕事じゃ」女の前にコップを見せる。女エルフたちの表情が変わり、自ら胸を揉み、乳首をシゴき、母乳をコップめがけて吹き出させる。老人は母乳まみれになりながらコップに溜まったミルクを飲みほした。


「お主らもどうじゃね」ガード達に向け声をかける。未だ嗚咽と絶叫の響く中、姉妹を除いてゆったりとした時間が取り戻された。「いえ、職務がありますので」生真面目に彼は答えた。


「構わんよ」老人はパタパタと大げさに手を振り男たちに、紙コップに今絞り出されいる直ミルクを手渡す。「それに、アレを使えばいい」顎で気を狂わせ何か喚いている姉妹を指す。


「自分は・・・」エルフなど気色の悪い者など抱きたくはないと、せっかく気心の知れた老人の前では言う気になれず、言葉の後半を飲み込んだ。


「嫌いなものほど、スッとハマるんじゃよ」ニヤニヤと老人が言う。まるで老師が諭すような言葉に惑わされて、次々にガード達が、そのミルクを飲み始めた。


「そいつらは、明日抱けば4000はかかるだろう」重々しく言う仮面の男の言葉に、どよっと、ガード達が騒めきだした。


「お近づきのしるしの、試食会だ」仮面の男がもったいぶって言う。「こっちの豚の膜以外なら」少女に手を伸ばすと、彼の手を叩き落とし何か、呪いの言葉を喚き散らしている。「今夜はタダでいいぜ」


隊長格のガードには僅かに眉唾な話だった。養殖のエルフなど、10も出せばレストランで食べられ程の扱いだ。しかし、この二人の狂った暴れ方に彼の興味が引かれた。ボロボロに使ってやりたいと彼の股間が脈ち始める。


「顧問さんもう一杯いいですか?」彼は盛り上がらす股間を隠すこともしないで、性欲増強剤を老人にお願いした。「何杯でも構わんよ」老人は満足げに彼に言う。


彼が紙コップを渡されると、女エルフが彼の顏の両サイドからキスをしながら、カップにミルクを注ぎ込む。わずかに芽生えた、エルフも良いものかもしれないと思う、心境の変化が、彼の顔に困った表情をうかびあがらせる。


「おら、手ぇついてケツ上げろ」仮面の男が喚き散らす姉妹を蹴り飛ばしながら怒鳴り付ける。「早くすんだよ!」グスグスと現実逃避しているかのように緑色の集点の合わない瞳をしている少女の腹を蹴り上げる。少女は、黄色い液体を僅かに口から漏らした。


「ああ、良いですね」その様子を彼は横目で見ている。「そうじゃろう?」ギャーギャーと両手を振り回し暴れまわる。それを優雅に二人は眺めている。サーバーの横に数個ある木の長椅子に腰かけ、どっかりと座る。


若干耳に痛みが出るが、人生においてはこういった、リラックスの出来る時間は重要だ。彼は今、憑き物が落ちたかのように朗らかな顔をしている。


「何でもいいけどよぅ」仮面の男が姉を押さえつけ、錯乱するように騒ぎ立てている妹を他の男が地面に押さえつけている。「早くしてくれよ」流石の彼の筋肉もエルフ姉の強力な力に悲鳴を上げ始めたようだ。


「どっちじゃ?」彼がコップを椅子の上に置き、椅子から立ち上がった。「ええ、小さい方で良いですか?」彼が、今にも手から火球でも打ち出そうかと魔力を増幅させてい赤い瞳を見て、決意を固めた。「後ろじゃが良いのか?」老人もコップを置くとのっそりと立ち上がる。


「大丈夫です」彼は固く編み込まれた、戦闘用のズボンを下し、少女の前に屈むと、彼の反り返る男根を少女の顔の前で見せつける。「おい、アブねぇぞ」少女を抑える男が、渾身の腕力で彼を突き飛ばす。「はは。生きがいいですね」少女が一瞬のスキに首を突き出し、彼は危うく股間を噛みちぎられるところだった。


「おう、あんちゃんたちも好きな方ならびな!」仮面の男が姉の背中に馬乗りになりながら、彼女の白いズオンをスネまでズリ下げる。ずいぶん使い込まれて、僅かに色を変え裏返る用意広がっている彼女の卑しい入口が、後ろ側から丸見えになる。「おら、好きな方でヒーヒーいわしてやれ」彼女のマークの付く白い尻をパンッと叩く。


「何だ?興味あるのか?」好奇心から様子を見に来た女エルフが少女のお尻に股間を近づけている彼の元へ寄ってくる。ムチムチした体でパンパンに膨らむ胸からわずかに母乳をにじませて、二人の行動を不思議に眺めている。


「何じゃ?お主もしたいのか?」発情したのか、並んでいるガードの太ももに、股間をシャカシャカと擦りつけてうっとりとしている。襲われている仲間の隣で交尾をしたがるとは、なんだかウサギでも見ているかのようだ。老人は完全に毒気を抜かれて、困ったようにヒゲをモミモミとする。


やりたいなら、やらせてやればよいという話ではあるが、実際には事はそう単純でもない。コレは搾乳用で、下手に精液でも飲み込ませてしまえば、体内に巡り味が濁ってしまう。食べさせている物にも気を使っているため、最後が食肉になるという点を除けば、その辺の売春エルフよりもはるかにいい暮らしをしている。


「すまんの」老人は、男の太ももに股を擦りつけ、腰を振っている女エルフの頭に手を当て、光が生まれると、次第に目を細めて眠ってしまった。老人は女エルフを一体抱き上げると、乾いた肛門にズボズボと挿入され悲鳴と呪いの言葉を忙しく喚いている少女を、すり抜け彼女を元居た藁の敷き詰められた温かい床にそっと寝かす。


肛門から出血して、ギャーギャーと騒いでいる少女の背中が軋むほど、背中を押し込むとお尻がさらに突き出されて擦れる具合が良くなった。心地よい絶叫の中彼は股間をビクビクと膨らませ、少女の直腸深くにしっかりと精液を吐き出した。しかし、引き抜いた際に皮が引っ張られ痛んだため、その腹いせとばかりに少女の白い尻が赤く変わるまではたき続けた。


「若いのう」老人が響く乾いたビンタの音を聞き、カラカラと笑う。「は、お見苦しい所を」彼はいい汗をかいたと額を拭っている。「なるほど。高値が付く理由が分かるような気がしました」彼は少女の足をゴリゴリと踏みながら言う。使い潰され床に転がりながら、今なお赤い瞳がこちらを睨み殺そうとしている。


「そうじゃろう?」次の男が少女の腰を持ち上げ、流血している肛門にザクザクと出し入れされている姿を見ながら満足げに老人が言う。


「おう。ねーゃん流石だな」エルフの姉は体が男を覚えたようだ。二人の男の胸板に挟まれ、前後を同時に挿入されているが、体にダメージを残さないためか、意図的に彼女自身が出す分泌物が増えているように感じる。その苦しむ表情にはどこか余裕が感じられ、彼女の緑色の瞳が、施設全体を把握しようと、丹念に動き回っているように思えた。


「ホント、大したタマだぜ」仮面の男が片手で彼女のほっぺたを潰しながら言った。彼にはどちらかといえば、一生懸命に平らな胸を膨らまして粗い呼吸をしながら、隙を伺うように涙を流して周囲を見ている瞳と、大きな喘ぎ声を出しながら小さな乳首をパンパンに丸くふくらませる姉エルフの方が好みである。


壊してやるという視線と、殺してやるという視線が交差する。彼は愛しそうに彼女の乳首を両手の爪で引っ掻きながら、彼女のまだらに白さを残す、赤く長い耳にしゃぶりつく。彼女は腰を痙攣して振動させながら、二穴に挿入している男達をより楽しませた。


連日の強制性交と回復剤により、彼女の体内はしっかりと男の形に変えられているが未だに歯を食いしばり、股に付く小さな穴から潮を吹き出して、なお、眼前の男を引き放そうと両手で男の胸を押し戻そうとしている。


さらに興奮した男たちが、殺到し、彼女のブーツを剥ぎ取ると、臭く蒸れた白い足指が暴かれる。男たちに髪の毛からつま先まで彼女の全てを漁りつくされ、平らな胸を大きくのけ反らすとひときわ媚びるような甘い大声を出し。彼女の両腕がだらりと垂れ落ちた。


悔しさで止まらない涙を出しながら、痙攣を続ける彼女の腰に、しっかりと様子を伺い濃厚に作られた熱い精液が注ぎ込まれ、彼女の二穴が求めるように収縮する。口に僅かに泡の塊を作り彼女はもうろうとしている。


姉妹は酷い頭痛の中、全身を痺れさせながら男たちに、女を提供する。女エルフ達から煩い豚だというような目を向けられ、断ち切られた孤独感の中、金色の陰毛を精液でパリパリと張り付かせていく。


男達が姉妹を十分堪能した後、二人はようやく解放された。


パンパンと音を立て彼女らが使われている間、絶叫により睡眠を妨害された女エルフ達は、ご褒美用の少し栄養価が高く美味しい味のエサが入った樽に、四つん這いになり口を突っ込んでいた。どうやら、彼女らにはこの姉妹は仲間だとは思ってもらえなかったらしい。


女エルフ達は、連れ戻された数体の女エルフを見て、寝息を立てているのを確認すると、次から次へとガツガツと食事を始める。乳首につけられた器具が女達からミルクを絞り出し、気持ちよさそうに目を細めながら頭を上下に動かし食べ物をあさる。


「明日は競売だからよう」仮面の男が、力なく手を重ねる姉妹の手を、力強く踏み潰す。「次は栄養補給をしてやらねーとなぁ」エビのように体を丸める少女の腹に彼の重厚なブーツが刺さる。少女は肛門から血の混じる赤と白と、わずかにピンク色のドロドロとした粘液が勢いよく噴き出した。


「いう事聞かなえーと、こいつらがもっとしぬぜぇ」彼は転がる生首を拾い上げ、横になる姉妹の前に持ってくる。「私、あなたのせいで、死んじゃったの」彼は、その女の顎をカクカクと動かし、高く裏声で人形劇を始める。


男達の笑い声が、夜遅く、重く冷たい建物のわずかに開いた扉から、強い光と共に零れ出ている。






後書き

 
~~マッスルボンバーズからご案内~~

  ★壁殴り代行始めました★

ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
エルフ殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがご依頼主の家の近くの家の壁を
無差別に殴りまくります!

1時間 銀貨12枚~ 24時間営業 年中無休!

(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)
( .人 .人 γ /    
=(こ/こ/ `^´     
) に/こ (

壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています。
筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
壁を殴るだけの簡単なお仕事です!


※募集はフィクションです。
 


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