2019-10-29 23:32:52 更新

概要

スマホアプリゲームArkResonaのifストーリー 二次創作

始まりの島 オルティスから船を出し3日、銀色の剣士と不思議な少女は海を漂っていた。


第1章 1話 少女の目覚め



船の客室


ジーク「.........」


ジーク「(深淵の大穴が開いてから3日経ったが、未だにARIAが目覚めない...どういうことだ)」


ジーク「(あの日結界魔法は作動していた、さすがに死んでるとは思えないが...)」


アリア「ん...んん...」


ジーク「!!」


ジーク「(目覚めたのか?)」


ジーク「おい、目を開けろ」


アリア「ん...あれ...?」


ジーク「ようやく起きたか、ずいぶんと深く眠っていたようだな」


アリア「あれ...えっと...」


ジーク「(...なんだ?少し様子がおかしいな。まぁいい、目的さえ果たせれば)」


ジーク「早速だがARIA、使命を果たしてもらおう」


アリア「え...使命?」


ジーク「そうだ、わかるだろ?」


アリア「...すみません、わからないです」


ジーク「...なんだと?」


ジーク「(どういうことだ?嘘をついている...はずはない、明らかにそういう態度ではない。しかしこれではまるで...)」


アリア「えっと、ところであなたはどちらさまですか...?」


ジーク「........」


アリア「あの」


ジーク「...ジークだ」


アリア「ジークさんですか...わたしはなんでここにいるんでしょうか...」


ジーク「本当に何も覚えていないのか?」


アリア「えっと、はい...」


ジーク「........」


アリア「........」


ジーク「(これは予想外だ、まさか記憶を失っているとは...最後の希望も潰えたのか...?)」


アリア「ジークさん?」


ジーク「...お前は遺跡で倒れていた、それを俺が拾った」


ジーク「(記憶がないのならこれ以上話しても意味がないな...)」


アリア「わたしを助けてくれたんですか...?それにジークさんはわたしを知っている?」


ジーク「あぁ、知っている。が、覚えていないのだろう?」


アリア「はい、ごめんなさい...」


ジーク「...いちいち謝るな」


アリア「え、ご、ごめんなさ...」


ジーク「........」


アリア「っ...」


ジーク「...とりあえず何か食べるか?」


アリア「食べ...る?」


ジーク「そうだ、お前は3日も眠っていたんだぞ。何か口にした方がいい」


アリア「でもわたしお腹空いてな...」グゥー...


アリア「あっ...」


ジーク「お前に無理されると困る、食料を持ってくる」


アリア「...はい」


ーーーーーー 


船内倉庫


ジーク「.......」


ジーク「(保存用の干し肉しかないな...)」


ーーーーー


客室


ガチャ


アリア「あ、ジークさん」


ジーク「干し肉だ、これで空腹を凌いでおけ」


アリア「えっと、これは...」


ジーク「生憎これしか船内にはない、我慢してもらおう」


アリア「はい...では、いただきます」ハムハム


ジーク「.........」


アリア「...あまりおいしくないです」


ジーク「.........」


アリア「ご、ごめんなさい!別に不満があるわけでは...!」


ジーク「謝るなと言っただろう」


アリア「あっ...はい」


ジーク「.....仕方ない」


アリア「.....??」ハムハム


ジーク「少し待っていろ」


ーーーーーー


船の甲板


ジーク「.........」


ジーク「(この辺りでいいか)」チャキ


ジーク「(剣圧を飛ばし、海の中にいる魚を打ち上げる...!)」


ジーク「はぁッ!」ブンッ!!


ーーーーーー


船内 調理場


ジーク「(ここで魚を調理したいが...)」


【塩】


ジーク「.....使えない船だ」



ーーーーーー


船内 客室


ジーク「待たせた」


アリア「あ、ジークさんそれ...」


ジーク「今この状況じゃこの焼き魚が精一杯だ、我慢してく...って」


アリア「.....!!」ハムハム


ジーク「...ずいぶんと食い意地を張ってるな」


アリア「はっ、張ってません...!」ハムハム


ジーク「(食べながら言われてもな...)」


アリア「...ごくん。ごちそうさまでした!」


ジーク「満足したか?」


アリア「はい!あ、でもジークさんの分が...」


ジーク「別に俺は構わない」


アリア「そう、ですか...えっと、ごめんなさい。わざわざわたしのために...」


ジーク「...別にお前のためじゃない、お前に死なれたら俺が困るからな」


アリア「.....むぅ」


ジーク「なんだ?」


アリア「わたしの名前は、アリアです」


ジーク「...?そんなこと知っているが」


アリア「ジークさんさっきから呼んでくれないじゃないですか」


ジーク「.......」


アリア「ちゃんと名前で呼んでください!」


ジーク「名前などどうでもいいだろう」


アリア「よくないです!わたしを助けたんだから呼んでください!」


ジーク「お前は何を言って...」


アリア「呼んでください!」


ジーク「........」


アリア「むぅぅ...」


ジーク「さっきとは違って頑固だな」


アリア「呼んでほしいんです...」


ジーク「........」


ジーク「(まさかARIAにこんな豊かな感情があるとは...)」


ジーク「はぁ...わかった..."アリア"」


アリア「....!!」パァァァ


ジーク「嬉しそうだな」


アリア「はい!とっても嬉しいです!」


ジーク「...そうか」


ジーク「(何故ARIAに感情が芽生えたのかわからないが...)」


アリア「...ふふっ」


ジーク「.....」


ジーク「(まぁ今は...いいだろう)」

















後書き

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