古鷹と加古
前から考えてたSSです
古鷹と加古のです
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提督「さみさみ~」
五月雨「はいはい、何ですか?」
提督「すこし暇じゃない?」
五月雨「たしかに…暇ですね…」
提督「そうだな…!」
五月雨「なにか思いついたんですか?」
提督「久し振りに海岸行こうか」
五月雨「…あそこですか」
提督「そう、さみさみに初めて合った所」
五月雨「たしかに、いいですね」
提督「だろ?まだ外は寒いから厚着して行こっ」
五月雨「わかりました、あなた」
ーーーーーーーーーーー
提督「しかし、ここに来るのも久し振りだな」
五月雨「そうですか?」
提督「多分五月雨拾ってから来てない」
五月雨「時雨が来てから急に忙しくなりましたもんね」
提督「本当…!」サッサッ
五月雨「?」
提督「…」ユビサシ
五月雨「えっ…あれって…」
提督「ああ、艦娘だろ」
五月雨「どうします?」
提督「ちょっと待って…」サッ
五月雨「何してるんですか?」
提督「単眼鏡で何の艦娘か見てる…」
提督「あれは…古鷹と加古かな」
五月雨「たしかまだ着任してませんでしたよね?」
提督「そうしたら、やる事は一つだな」ピッピッ
ーーーーーーーーーーーーーーー
古鷹「はあ、はあ」
古鷹「もう…無理…」
私の体力はすでに限界に達していた
無事に鎮守府から逃走できたものの、追撃で大破してしまい、艤装は至る所がボロボロ
燃料も残り少ない
なんとか砂浜に漂着できたものの、三日三晩海に打たれ続け体力が消耗していた
いや、それよりも…
古鷹「お腹、空いたなあ…」
そう、
腹が減っていたのだ
逃走の前に食事を取っていたが、補給が出来なかったため、全く食べれてない
加古だって、同じだろう
古鷹「ねえ、加古…」
加古「ん?なんだよ、古鷹」
古鷹「私…加古と一緒で幸せだった…」
古鷹「たしか…ここの近くに鎮守府があったはずよ…」
古鷹「加古…生きて…」
加古「…古鷹はどうするんだ?」*この先、轟沈ボイスが含まれます。
古鷹「加古…ごめんね…先に…逝くね…」バタン
加古「古鷹?古鷹っ!」ユサユサ
提督「大丈夫か!?」
加古「えっあっ、あなたは…」
提督「そこの鎮守府の提督だ!」
加古「あっ、あの…」
提督「分かってる、長門!」
長門「よいしょ…」
古鷹「」
長門「これは…」
提督「陸奥、加古を頼む」
提督「どれ、俺が看る」
古鷹「」
提督「うん、気絶してるだけだな」
陸奥「大丈夫?」
加古「あ、はい…」
加古「…信じても…いいんですか?」
提督「長門、陸奥、二人を担架で運んでやれ」
加古「あ…大丈夫でs」バタン
加古「」
提督「気が抜けたのか」
提督「よいしょ…」
提督「…うん、大丈夫だな」
提督「入渠の準備はできてるか?」
五月雨「さっき連絡取りました」
五月雨「第五艦隊用でいいなら」だそうです」
提督「第五艦隊には雪風がいたな」
五月雨「あら、雪風さんの性能を過信しすぎですよ」
提督「あいつなら無傷な気がする」
長門「運ぶ準備できたぞ」
提督「お、じゃあ入渠所に頼む」
提督「起きたら俺が行くから、タオルも着けてあげてな」
長門「わかった、行くぞ」トットットッ
提督「おう」
鎮守府
執務室
提督「ふう、落ち着いたな」
五月雨「お疲れ様、あなた」コトッ
提督「お、ありがと」ズズッ
五月雨「あら、お疲れなんじゃないんですか?」
提督「ん、そうだな」
五月雨「じゃあ膝枕して上げます」
提督「ん…じゃあお願いするわ」
五月雨「じゃあソファーにどうぞ」ポンポン
提督「よいしょっと…」ポンッ
五月雨「あなた、よくこうしてくれますよね」ナデナデ
五月雨「私、こうしてくれる時が一番好きなんです」ナデナデ
提督「そっか」
五月雨「ふふっ、大好きです」
五月雨「だから、私よりも長く生きてくださいね」
提督「五月雨、死ぬときは一緒だぞ」
五月雨「ふふっ、そうでした」
提督「そうでした」じゃないぞ」
ガチャ
長門「提督、二人とも起きたぞ」
提督「ん~そうだな」
提督「じゃあ行ってくるよ」
五月雨「行ってらっしゃい、間違っても襲わないで下さいね」
提督「ははっ、手厳しいな」
ガチャ
五月雨「まったく、あの人は…」ハア
入渠所
ガラガラ
加古「て、提督!?」
提督「おう、そうだ」
加古「み、見るなよ」///
提督「見ないから安心しろ」
加古「なんで入ってきたんだよ」
提督「あ~その」
提督「俺の事、まだ信じてないだろ?」
加古「…もちろん」
加古「今まで、前の奴には酷い扱いを受けて来たからな」
加古「それは…古鷹の…状態が…示して…る…」ポロポロ
提督「加古」ダキッ
加古「あ…」
提督「ごめんな、加古」
提督「でもな、ここに着任する以上」
提督「俺の命令に従ってもらうからな」
加古「あ、うん」
提督「まあ、基本的に命令を出さないんだけど」
加古「ええ…」グウー
加古「///」
提督「まあ、暫く食べてないんだろ?」
加古「あ、うん」
提督「ちょっと待てよ…」ピッピッ
提督「あ、青葉?」
青葉『なんですか?』*この作品では青葉・衣笠は古鷹型と言う設定です。(青葉三番艦・衣笠四番艦)
提督「加古と古鷹が着任したのは知ってるよな」
青葉『もちろんです!』
提督「入渠所にいるから迎えに来て」
提督「間宮に連れてってやれ」
青葉『りょーかいです!』ピッ
提督「加古、多分もう外にいると思うから」
提督「外に出てていいぞ」
加古「あ、うん」
加古「じゃあね」トットッ…
提督「おう」
提督「…」ピッ
提督「あ、間宮?」
間宮『はい、甘味所間宮です』
提督「今、加古が行ったんだけど」
間宮『はい』
提督「暫く何も食べてなかったわけですよ」
間宮『分かりました、お粥を用意しておきます』
提督「あ、あと古鷹の分のも準備しといて」
間宮『そっちも了解です』ガチャ
提督「よし、これでいいか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
私は…死んだのだろうか………
あれ…暖かくて、肌と頭にに優しい感覚が…
古鷹「ん…?」パチ
提督「お、おはよう」
古鷹「あなたは…」
提督「ここの鎮守府の提督だ」
提督「貴艦はこの鎮守府に着任する事になったからな」
古鷹「加古は!?」ハッ
提督「ああ、無事だぞ」
提督「先に入渠終わったんだ」
古鷹「良かった…」ホッ
提督「あ、そうだ」
提督「少し、左目を見せてくれるか?」
古鷹「あ、はい…」
提督「じゃあ…」ジー
古鷹(ち、近い近い)///
提督「うん、問題ないかな」
古鷹「目の探照灯ですか?」
提督「うん、艤装がボロボロだったからな」
提督「少し気になってたんだ」
古鷹「そうですか…」
古鷹「あ…」グウー
古鷹「///」
提督「ふふっ、一回上がれ」
提督「食事が用意できてるから」
古鷹「あ…その…」///
提督「大丈夫、タオル付いてるから」
古鷹「あ…そうでしたっ」ザバッ
提督「あっ、古鷹見えてるぞ」サッ
古鷹「あうう///」
提督「だ、大丈夫直ぐ背けたから」
古鷹「み、見えましたよね///」
提督「そ、それより間宮に…」
古鷹「は、はい…」
間宮
青葉「ね~え~加古~」
加古「な、なんだよ!」
青葉「食べないの~」
加古「いや、そのな…」
青葉「???」
加古「なんか…これ食べていいのかなって…」
青葉(あ、これ前の鎮守府が厳しすぎたやつだ)
ガラガラ
提督「青葉~古鷹起きたぞ~」
古鷹「あ、青葉…」
青葉「あ、古鷹お疲れ」
青葉「司令官、加古が…」
提督「ああ、うん」
提督「うん、いろいろ察したわ」
青葉「さっすが司令官」
古鷹「?」
提督「加古」
加古「なんだ?」
提督「はい、あーん」
加古「?」アーン
提督「ほれ」
加古「!?」モグッ
提督「どうだ?」
加古「あ…美味しい…」
提督「だろ?」
提督「ゆっくり食べるんだぞ」
加古「うん」パクパク
提督「さて…古鷹」
古鷹「あ、はい」
提督「ほら、お粥」コトッ
古鷹「いえ…私は…」
古鷹「加古に上げちゃって下さい」
加古「まじ?ラッキー」
提督「駄目、古鷹の分なんだから」
加古「えぇ…駄目?」
提督「間宮さ~んもう一つ」
間宮「は~い」
古鷹「いえ、私は…」
提督「古鷹、きちんと食べな」
古鷹「…はい」パクパク
提督「あ、少しずつな」
古鷹「はい…」
提督「…」
ーーーーーーーーーーー
提督「じゃあ、青葉」
青葉「はい、司令官!」
提督「二人を頼んだぞ」
青葉「りょーかいです!では!」
提督「おう、任せた」
タタタタタッ
古鷹「…」
三日後 執務室
提督「はあ…疲れた…」
時雨「お疲れ、提督」
提督「あれ?五月雨は?」
時雨「夕張さんの所に行ったよ」
提督「なんで…ま、良いか」
時雨「提督、疲れてるんでしょ?」
提督「おう、そうだな」
提督「古鷹が素直じゃなくて困る」
時雨「どう言う事?」
提督「なにも食べて無いらしいから間宮にお粥作って貰ったんだけど」
提督「古鷹が自分の分を加古に…な」
時雨「何でだろうね…」
提督「多分…「提督、そこまで」
提督「ん?」
時雨「それ以上は僕が嫌になるから」
提督「おっと、ごめんな」
時雨「ううん、それより…」グッ ヒョイ
提督「し、時雨?」
提督「急に膝枕してどうした?」
時雨「ふふっ、提督疲れてるはずだから」
時雨「僕が甘えさせてあげる」ナデナデ
提督「ありがと」
時雨「五月雨もこうしてたのかな?」ナデナデ
提督「うん、さっきこうして貰ったぞ」
時雨「どっちの方が気持ちよかった?」ナデナデ
提督「どっちも変わらない気がする」
時雨「じゃあ摩耶さんとか霞ちゃんとかなら変わるのかな」ナデナデ
提督「う~んどうかな」
提督「知ってる通り鈍感だからな」
時雨「もう、鈍感は嫌われるよ」ピタ
提督「なんだ、嫌ってたのか」
時雨「そんなはずなじゃん」ナデナデ
提督「まあ、だよなあ」
時雨「…話ずれてたね」
提督「そうだな」
時雨「たしか、古鷹さんが素直じゃないって話だよね」
提督「そう、それ」
時雨「多分、来たばかりだから仕方無いと思うんだ」
時雨「提督だっていきなり知らない鎮守府に着任しろなんて言われたら緊張するでしょ?」
提督「…なるほどな」
時雨「今の古鷹さんだって同じだと思うんだ」
提督「古鷹も緊張して素直になれないと?」
時雨「うん、だけど…」
提督「いつまでもそのままじゃいけない…と」
時雨「そう、そのままじゃコミニュケーションも取りにくいだろうし」
時雨「提督も嫌でしょ?」
提督「おう、そんな距離感保つ位なら…な」
時雨「やっぱりね」
時雨「いくら提督がいくらどんな子でも距離感は変えないと言っても」
時雨「意図的に提督と距離を取ってる子と距離感を一緒にはしないと思うと思ったよ」
提督「だなあ」
PPPP…
提督「ん…内線か…」
時雨「はい、執務室です」
青葉『あ、司令官いますか?』
時雨「うん、ちょっと待ってね」
時雨「提督、青葉さんだよ」
提督「OK、電話貸して」
時雨「うん」
提督「青葉、何の用だ?」
青葉『えっと…その…』
提督「なんだ?お前にしては歯切れが悪いな」
青葉『古鷹が…』
提督「古鷹が?」
青葉『どこかに行っちゃって…』
提督「なんだと!?」
青葉『朝、何時も通り古鷹を起こそうと思ってら…』
青葉『既に何処にも…』
提督「分かった、捜索を始めてくれ」
青葉『了解です、司令官』
ガチャ
提督「えっと…次は…工廠か」
提督「あ、明石?」
明石『なんですか?』
提督「古鷹の艤装は?」
明石『はいはい、少し待ってください…』
明石『全く問題なしです』
提督「良かった…」
明石『どう言う事ですか?』
提督「古鷹がいなくなったんだ」
明石『…分かりました、管理しておきます』
提督「おう、じゃあ頼んだぞ」
ガチャ
提督「ああ、もう」
提督「次は…加賀か」
時雨「提督、大丈夫?」
提督「…少し精神的に大丈夫じゃないかな」
時雨「ん…僕が電話掛けるよ」
提督「そうか、じゃあ頼む」
時雨「あ、加賀さん?」
加賀『あら、時雨』
加賀『久し振りね』
時雨「久し振りです」
加賀『それで、何の用かしら?』
時雨「えっと…提督が…」
時雨「その…あの…」
提督「ああ、加賀?」トリアゲ
時雨「あっ…」
提督「古鷹が着任したのは知ってるよな」
加賀『ええ、五航戦から聞いたわ』
提督「青葉がいなくなったって言ってたから…」
加賀『私は探偵じゃ無いんです』
提督「じゃあ二航戦は?仲良いんだから部屋に居るだろ」
加賀『何で知ってるのかしら?』
提督「本当に居るのかよ…」
提督「まあいい、蒼龍に繋げ」
加賀『…分かったわ』
蒼龍『なんですか?飛龍と出かけようと思ってたんですが…』
提督「ああそう、ならいいわ」
提督「ゆっくり出かけてきな」
蒼龍『わかりましたっ、行ってきます♪』
提督「おう、行ってら」
ガチャ
提督「あっ、話すの忘れてた」
提督「まあいいや、時雨、時雨」
シーン
提督「あれ?時雨?」
提督「お~い、時雨~」
ガチャ
………………
ガチャ
古鷹「提督…」
古鷹「いない…」
古鷹「はあ…」ストン
「また」そうだった
前の鎮守府から、いつもタイミングが悪くて、他人に迷惑掛けて
「艦娘」を捨てても、「艦娘」を殺しても「人間」を生かせ
そう教えられてきた。仕方無い、しょうがない、そう考えながらこれまで生きてきた
でも、この鎮守府に来てから
提督が優しくしてくれて、みんな家族のように接してくれて、それを返せないのが悔しくて…
絶対に返せない、何年働いても、何十年奉仕しても*もっと上手な表現教えて下さい
でも、大切な人になれるのならば話は…
ガチャ
提督「たく、何処行ったんだか」
五月雨「本当ですよね」
提督「さっきあの時点でさみさみ呼んでおけば良かった」
五月雨「そうですか?」
提督「絶対に部屋で待ってるだろ?」
五月雨「もちろんですよ、あなた」
え…
五月雨と…提督が…
提督と距離感が近いとは思ってたけど…
信じたくなかった、考えたくなかった。
どうしよう、これで全ての望みが絶たれた…
嫌…死にたくない…もう虐められるのは嫌っ
古鷹「ていと…く…」バタン
提督「ん?誰…だ…」
提督「ふ、古鷹!」
五月雨「だ、大丈夫ですか!
提督「よいしょ…」
古鷹「」
提督「全く、また失神してるよ」
五月雨「あら、じゃあ…」
提督「隣のベットでいいか」
五月雨「…」ジトー
提督「な、なんだよ」
五月雨「別になんでもないですっ」プイ
提督「そ、そうか…」
ガチャ
五月雨「鈍感は嫌いですっ」プクー
休息室
提督「よいしょ…っと」
古鷹「Zzz…」
提督「落ち着いたか」ナデナデ
提督「っと、つい何時もの癖で…」パッ
古鷹「ん…加古?」
提督「お、おはよう」
古鷹「あ…」
提督「ん?どうした?」
古鷹「す…」
提督「す?」
古鷹「すいません!」
提督「古鷹、別に…」
古鷹「すいません、すいません、すいません…」
提督「古鷹、落ち着け」ガシッ
古鷹「あ…」
提督「どうした、急に倒れて」
古鷹「…」
提督「せめて理由を教えてくれ」
古鷹「…嫌です」
提督「古鷹!」
古鷹「…」ビクッ
提督「言いたく無いなら言わないでも良い」
提督「でもな」
提督「言わなくちゃ前に進めない」
古鷹「…」
提督「いくら苦しくても、辛くても」
提督「みんな過去と決別して未来を見据えてる」
提督「五月雨だって、時雨だって」
提督「加古はきちんと過去と決別して、もうみんなと話してる」
提督「鎮守府に溶け込んでる」
提督「お前の妹は出来た」
提督「なら…古鷹にも出来るよな?」
古鷹「…はい」
ギュ
提督「ふ、古鷹?」
古鷹「私…この鎮守府に来て…提督や艦娘の皆さんに優しくして貰って…」
古鷹「それを返せないのが歯がゆくて…」
提督「ごめんな、気づけなくて」
古鷹「いえ…」パッ
提督「古鷹」ギュー
古鷹「て、提督?」
古鷹「古鷹はもう大丈夫ですが…」
提督「いや、本当か?」
古鷹「…」
提督「本当は“何も返せないから居なくなろう“とか思ってないか?」
古鷹「えっ、なんで…」
提督「やっぱりな」パッ
提督「本当か?」
古鷹「…」コクコク
提督「やっぱり、古鷹」
古鷹「…はい」
提督「別に返してもらう必要なんてないんだよ」
提督「言っては悪いが艦娘なんて直ぐに居なくなる」
提督「やろうと思えば艦娘を消す事なんて容易だ」
提督「いまこの場で古鷹を殺すことだってできるぞ」ガチャ *古鷹のお腹に拳銃を突きつけて引き金に手を掛けてます
古鷹「…」ガクガク
提督「でも」ポイ ガチャン *拳銃投げました
古鷹「…!」
提督「艦娘にいくら苛ついても、怒っても」
提督「傷つけられても、命が危なくなろうと」
提督「艦娘を手に…いや」
提督「艦娘に悲しい顔をさせたくないんだよ」
古鷹「っ…」ズズッ
提督「全く、ほれ」パッ
古鷹「うっ、うっ」ギュウー
提督「…」ナデナデ
古鷹「うああ…うあああああん…」ギュー
提督(きっと…自分の中で貯めきって…自分で抱えて…)ナデナデ
提督(偉いな、古鷹は…)ナデナデ
古鷹「うあああ…ううっ」ズズー
提督「もういいのか?」フキフキ
古鷹「ん…」ポフッ
提督「古鷹?」
古鷹「えへへ…」
古鷹「寝ちゃっても、いいですか?」
提督「ああ、好きにしていいぞ」
古鷹「じゃあ…」
古鷹「お休みなさい、ていと…く…」
古鷹「Zzz…」
提督「お休み、古鷹」ナデナデ
ガチャ
摩耶「おう…って…」
提督「おう、摩耶か」
摩耶「なんで拳銃が落ちてるんだ?」ガチャ
摩耶「ってこれ弾入ってないじゃん」
提督「80点、もうちょっと調べてみろ」
摩耶「ん…あっ」
摩耶「セイフティ(安全装置)掛かってるな」
提督「100点、間違って撃たないようにな」
摩耶「さすがだな…って」
摩耶「それ、古鷹か?」
提督「うん、かなり抱え込んでたんだ」ナデナデ
古鷹「♪」
摩耶「なんか可愛いな」
提督「お前の寝顔も可愛い」
摩耶「お、おう///」
提督「なんだ?照れてるのか?」
摩耶「逆に照れてないとでも?」
ガチャ
照月「なに~呼んだ~?」
摩耶・提督「呼んでない!」
ガチャ
提督「なんで入ってきたんだ」
摩耶「本当だな」
古鷹「Zzz…」ギュー
提督「おっと…」ナデナデ
摩耶「もう癖付いちゃったのか?」
提督「かも」
摩耶「…」
提督「なんだ?撫でてほしいのか?」
摩耶「…うん」
提督「じゃ…」ナデナデ
摩耶「んっ…ありがと」
提督「両手が塞がっちゃったな」ナデナデ ナデナデ
古鷹「んあ…提督?」
摩耶「あ、起きた」*摩耶は撫でられてます
古鷹「あ…すいませんでした…」
提督「いいの、おはよう」
古鷹「お早うございます、提督」
提督「お早う、古鷹」
摩耶「おはよ」
古鷹「摩耶さん…」
提督「ん?関わり有ったっけ?」
古鷹「いえ、昨日お世話になったので…」
摩耶「いいって、風呂案内しただけだから」
提督「…それは謙遜しすぎじゃないか?」
古鷹「そうですか?」
提督「摩耶はどう思う?」
摩耶「さすがに同意かな」
古鷹「いえ、でも前の鎮守府で…」
提督「前は前、今は今」
提督「昔の事は忘れてくれ」
摩耶「そうだよ、だって…」
摩耶「お~い、時雨~」
ガチャ
時雨「ん…なに?」ゴシゴシ
提督「あれ?寝てたの?」
時雨「うん、眠かったから自分の部屋で寝てた」
時雨「で、何の用?」
摩耶「昔の鎮守府のこと覚えてるか?」
時雨「いや、提督とケッコンしてから忘れる事にしたよ」
時雨「まだ少し残ってるかな」
摩耶「そっか」
時雨「ん、それだけ?」
摩耶「おう、それだけだ」
時雨「じゃ、折角きたから…」ポフッ
時雨「ここで寝るっ」ギュー
提督「古鷹居るんだから控えたらどうだ?」
時雨「やだ」ギュー
提督「はいはい、せめてそこのベットにしろ」
時雨「ん、ベットに投げて」
提督「ほれ」ポイ
時雨「わっ」ポフッ
時雨「えへへっ、提督の匂い気持ちいいな」
提督「眠いんだろ?」
時雨「提督~」
提督「なんだ?」
時雨「なんか眠くない」
提督「じゃあ部屋戻ってどうだ?」
時雨「ん~ここがいいっ」
提督「はいはい、摩耶ナイス」グッ
摩耶「ああ」グッ
古鷹「…」
提督「おっと、なんの話してたっけ?」
摩耶「あたしに言われても困る」
古鷹「えっと…」
提督「まあ、これなら問題ないか」
摩耶「だな」
古鷹「?」
提督「まあ、古鷹にはまだ分からないかもな」
古鷹「古鷹は子どもじゃないですっ」プクー
摩耶「五月雨が分かるかもね~」
提督「逆に分かんなかったら困るんだが」
ガチャ
五月雨「あら、あなた」
提督「さみさみ、どうしたんだ?」
五月雨「もう七時ですよ」
提督「あ、時間見てなかった」
摩耶「今日はみんなで寝るか?」
提督「じゃ、霞と明石も頼るか」
時雨「Zzz…」
提督「眠いのも納得だな」
古鷹「…」クイクイ
提督「ん、古鷹?」
古鷹「古鷹も…いいですか?」
提督「ふふっ、これじゃ断れないや」
提督「もちろんいいぞ、古鷹」
古鷹「やったあ!」パアア
提督(可愛い)
提督「じゃあ、摩耶は風呂行っておいで」
摩耶「あ、うん」
ガチャ
五月雨「私はお風呂、入ってきましたよ」
時雨「Zzz…」
提督「時雨もお風呂入ってるな」
五月雨「じゃあ私は霞ちゃんと明石さんを誘って来ます」
提督「お、頼む」
五月雨「はいっ」ニコッ
ガチャ
時雨「Zzz…」
提督「時雨は恥に寄せるか」グイグイ
提督「ふう、寄せ終わった」
古鷹「提督っ」ギュー
提督「お、ほれっ」ギュー
古鷹「♪~♪」ギュムー
提督「はいはい…って」
古鷹「さっきまで寝てましたっ」
提督「そうだったな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
霞「Zzz…」
明石「Zzz…」
摩耶「Zzz…」
時雨「Zzz…」
五月雨「Zzz…」
古鷹「Zzz…」
提督「一番最初に寝たのは古鷹だったな」
霞「んん…」パチッ
提督「霞、どうした?」
霞「何でもないわよ」
提督「じゃあ…「おやすみ…」スイー
ガチャ
提督「…なんで出てった?」
提督「まあいいか」
五月雨「んあ…あなた?」
提督「さみさみも起きたか」
五月雨「私も?」
提督「いや、何でもない」
五月雨「そうですか」
提督「なんで起きたんだ?」
五月雨「ふふっ、話があるんですよっ」
提督「ほう」
五月雨「えっと、古鷹の事なんですが」
提督「あれ?関わり有ったっけ?」
五月雨「鎮守府に来る前の話ですよ」
提督「ほう…」
五月雨「その前に…」
五月雨「私と合ったとき、覚えてますか?」
提督「もちろん」
五月雨「その時の私の艤装についてはどうでしたか?」
提督「ちょっと待って…あ!」
提督「時雨や古鷹の艤装に比べたらまだ傷付いてなかった気が…」
五月雨「そうです、よくできました」
提督「なんでだ?」 *しばらくこのまま過去について振り返ります
五月雨「古鷹さんはどうか分からないですけど」
五月雨「時雨は夜に逃走したからあの被害を受けてたんです」
提督「なるほどな…」*夜の場合は探照灯等による集中砲火を受ける可能性があるので昼の方が被弾を下げることができる…はず
五月雨「でも私はきちんと朝から逃走を始めたので」
五月雨「練度の低い戦艦からの命中弾くらいしか無かったんです」
提督「うんうん…納得だ」
提督「それで、古鷹との関わりは?」
五月雨「あっちでは四六時中監視されていたので朝にいなかったらもはや解体待ったなしだったんですけど」
五月雨「古鷹さんが逃がしてくれたんです」
提督「じゃあ、命の恩人かあ」
五月雨「そうですっ」
提督「じゃあ仲良く…」ヒョイ
五月雨「わわっ、あなた?」
提督「ほれ」ポイ
五月雨「きゃあ!」ドサッ
提督「なんだ?痛かったか?」
五月雨「その前になんで古鷹さんの上なんですか?」
提督「嫌か?」
五月雨「さすがに嫌です」
五月雨「抱きつくなら…」ピョン
提督「わっ!?」
五月雨「あなたがいいですっ♪」ギュー*五月雨はホールドしてます
提督「お、おう…」
五月雨「♪」
提督「さみさみ、さみさみ」ポンポン
五月雨「なんですか~」
提督「眠いだろ」
五月雨「Zzz…」
提督(寝るの早)
五月雨「Zzz…」
提督「まあ、いいか」
提督「寝よ」
提督「Zzz…」
朝
古鷹「んんっ…」ノビー
古鷹「結局寝ちゃった…」
提督「お、お早う」
古鷹「あ…お早うごz…「お早うでいいぞ」
古鷹「え?」
提督「え?」じゃなくて」
提督「おはようで良いって」
古鷹「あ、はい」
古鷹「おはよ…う」
提督「よく言えたな」
提督「五月雨は未だに敬語だが」
五月雨「Zzz…」
古鷹「…言う意味無かったじゃないですか」
提督「出来れば敬語を外して欲しいんだがな」
古鷹「まあ、いいです」
提督「助かるぞ」
五月雨「ん…ふああ~」ノビー
提督「お、さみさみ」
五月雨「あ…」
古鷹「?」
五月雨「おはようございます、あなた」
提督「おはよ、どうした?」
五月雨「…」ユビサシ*少しあっちへ
提督「…」グッ *了解
古鷹「?」
提督「じゃあさみさみは先に食堂に行ってたらどうだ?」
五月雨「ふふっ、じゃあ後で来て下さいね」
提督「もちろん」
ガチャ バタン
古鷹「じゃあ、私も行きますね」
提督「ああ、じゃあな」
古鷹「ええ、では」
バタン
食堂
五月雨「♪~♪」パクパク
山風「五月雨姉、最近よく食べるよね」
五月雨「私としては山風が食べてないのが気になるんですけどねっ」パクパク
山風「ん…そう?」
五月雨「うん、なんか…」
提督「お、山風と一緒だったのか」
山風「あ、パパ」
提督「ん?どうした?」
五月雨「山風が最近…」
提督「食べて無いのか」
山風「さすがパパ」
提督「ちゃんと食べな」
山風「…」アーン
提督「またお前は…」
山風「んっ!」アーン
五月雨「我が儘言わないの」
提督「分かった分かった、これだな?」
山風「…」コクコク アーン
提督「ほれ」グイー
山風「ん♪」パクッ
山風「♪~♪」モグモグ
提督「ほれ、これだろ」ナデナデ
山風「えへっ、パパ大好き」
五月雨「わ、私も…」
提督「お前の場合はなあ」
山風「うん…そうだね」
五月雨「?」
提督「どっちが鈍感なんだか」
提督「で、話があるんじゃないのか?」
五月雨「あ、そうでした」
山風「ん…私はどこか行ってた方がいい?」
五月雨「いいわよ、そこまでやばい話しないから」
提督「ほら」ナデナデ
山風「♪」
山風「提督、あーん」アーン
提督「はい」
山風「♪」パクッ
提督「で、なんの話だ?」ナデナデ
五月雨「あ、はい」
五月雨「昨日の続きなんですけど…」
提督「ああ」
五月雨「あ、そうでした」
五月雨「あくまでも「たぶん」の話ですよ?」
提督「了解」
五月雨「えっと」
五月雨「恐らく、古鷹さんは私を逃がしたから逃げてきたと思うんです」
提督「どう言う事だ?」
五月雨「前の鎮守府の時に古鷹さんは重巡と言う事もあって」
五月雨「駆逐艦や軽巡の皆さんよりも高い立場に有ったんです」
提督「…」
五月雨「どっちかと言ったら冷酷な人って言った方が正しいと思います」
山風「…私は退いてるね」
提督「あ、ああ…じゃあな」
トトトトト…
五月雨「で…」
五月雨「ああ、そうでした」
提督「で、古鷹が冷酷だったって話だったよな」
五月雨「はい」
五月雨「それで、あっちの提督から監視対象として監視されてたんですけど」
提督「古鷹が監視役だった…と」
五月雨「そうです」
提督「仲良くなったのか?」
加古「よう、何の話だ?」
提督「仕事の話」
加古「ふ~ん」
加古「古鷹で?」
提督「来たばっかだしな」
提督「もちろん加古もな」」
加古「監視がどうこうの話なのに?」
提督「ああ、二人が上から監視されてるんじゃないか…って言う噂を聞いてな」*もちろん嘘です
加古「それ大丈夫?」
提督「あくまでも噂だしな」
加古「ん、分かった」
加古「隣で食べて良いか?」
提督「おう、いいぞ」
加古「ありがと、提督」ストン
提督「お、海鮮丼か」
加古「おう、前は良く食べてたからな」
提督「…忘れてないのか?」
加古「忘れろという方が無理…だ…」
加古「殴られて…沈みかけて…」
加古「しかも…何回も、何回も…」ポロポロ
加古「うっ、うっ…」ポロポロ
あたしは我慢仕切れずに泣き出してしまう
昔の事を思い出したのが原因だ
加古「ううっ、ううっ」ヌグヌグ←顔拭ってます
駄目だ、拭っても拭っても涙が止まらない
提督「はあ…加古」パッ
加古「…」
一瞬提督が何をしてるのか分からなかった…が
加古「…いいのか?」
提督「おう、いいぞ」
加古「…提督!」ダキッ
提督「…」ナデナデ
ああ…暖かい…
提督「加古、さっきは辛かったか?」
加古「…うん」
提督「そっか、じゃあ…」
「今は、幸せか?」
加古「…うん!」
提督「ん、まだ泣くか?」
加古「んん…もう良い」
提督「じゃあ…「ちょっと待って」
提督「?」
加古「もう少し抱いてて」
提督「ん、分かった」
加古「…」トントン
提督「…」ナデナデ
五月雨「…」ジトー
提督「やめて、そんな目で見ないで」
五月雨「目の前でいty「はい、そこまで」
五月雨「ん~!ん~!」モガモガ バタバタ
提督「それ以上言ったら加古が嫉妬するだろ」
五月雨「ん~ん~!」(私が嫉妬してるんです!)
提督「はいはい、分かった分かった」
提督「夜は一緒に…って」
加古「Zzz…」
提督「寝ちゃったか」
五月雨「ぷはっ…と」
五月雨「…」ジトー
提督「まあ、起こせばいいだろ」
五月雨「あなた絶対に起こしませんよね」
提督「もちろん」
五月雨「まあ、いいですけど」
五月雨「夜は私の物ですよ」
提督「はいはい、わかったよ」
提督「じゃあ部屋に運んで来るから」
五月雨「行ってらっしゃい、あなた」
トットッ…
時雨「あれ?提督は?」
五月雨「言いません!」
時雨「なんでよ…」
仮眠室
提督「よっと…」
加古「Zzz…」
提督(可愛い)ナデナデ
加古「んん…」パチパチ
加古「提督?」
提督「お、おはよ」
加古「ん、おはよ」
加古「ああ~」ドタッ
提督「どした?」
加古「なんか一気に疲れたな~って」
提督「まあ、あそこで泣き出すとは思わなかったが」
加古「恥ずかしいからやめて///」
加古「嫌じゃ無かったけど」ボソッ
提督「ふ~ん」ニヤニヤ
加古「き、聞かなかったことにしろよ///」
提督「もちろん」コンコンコン
加古「…なあ、提督」ガチャ
提督「ん?どうした?」バタン
古鷹・加古「これからよろしく(な)(しますね)提督!」
古鷹・加古「ん?」
提督「古鷹はいつ入って来たんだ?」
古鷹「さっきです」
提督「ああ、さっきのノックはそう言うことか」
古鷹「そうです」
加古「もう、邪魔しないでよ!」
古鷹「あら、邪魔してるのはどっちかしら?」
加古「もう!」
古鷹「ふふっ、あ、提督」
提督「ん?なんだ?」
古鷹・加古「信用して…いいですか(いいか)?」
提督「もちろん、頑張ってもらうからな」
加古「おう、任せろ!」
古鷹「頑張りますね,提督」
提督「おう、よろしくな」
艦!
シリアス、書ければいいなあ…(願望)
1/6何書いてたんだっけ(哲学)
1/10終わった、続きが見たいならコメして
次回は時雨回の予定です
オヌヌメのところからリクエストで書いたものと予想した
ていうかこういう系統にイチャラブは要らんと思うゾ
まぁ、作品自体は面白いからがんばってな
一さん
はい、その通りです
「 K,Eさん」のリクエストです
う~ん
シリアスか…シリアス混ぜながらイチャラブじゃだめ?
だめじゃないけどほどほどにね?
りょーかいです!
なんか話が進むにつれてイチャラブ系統もほどほどになってる
まぁ、これからも更新がんばってください!
大丈夫だ、これから何時も通りの展開に戻るから問題ない
(ほんとにすいません)
投稿お疲れ様です!
指摘で、拳銃のシーンで
「ストッパーがついてるな」→「セイフティ(安全装置)掛かってるな」の方が良いと思います!
作品書きながら更新楽しみにしてます!
いい忘れました、リクエスト答えてくれてありがとうございます!
七さん コメントありがとうございます。
なるほど、そっちでもいいですね
直しておきます。
三自衛隊の主力装備とかは詳しいんですがねえ
拳銃とかはやっぱむずいなあ
(なお「拳銃 ストッパ-」の検索結果がある模様)
ちなみにガスガンの9mm拳銃(陸自仕様)はセイフティがないので若干扱いが怖いです……
九さん
いや怖っ
シンプルに怖いっす
あ、あと主力装備()になりかねないので(笑)