2015-08-31 11:07:30 更新

前書き

文句なら色々うけつけます。















陽乃「ひゃっはろー、やあやあ偶然だね?比企谷くん」



八幡「…………うす」スタスタ



陽乃「およ?ちょっと待ってよー、なにか急ぎの用事でもあるのかな?」



八幡「(この人とは極力かかわりたくなかったんだが、逃げられるわけはないか)



八幡「いや、今日はちょっと、あれでして 」



陽乃「ん?ならひまってことだね?じゃあ、いくよー。」



チラチラ



八幡(周りの視線がうっとおしい、この人偶然とかいいながら、今日で5日連続だぞ、それはもう必然だわ)



陽乃「ん?なんか今失礼なことかんがえてなかった?」



八幡「いえいえ、まったく」(そして、その度におもちゃにされるんだよな)



陽乃「今日はどこいこっか?」



八幡「どーせおれがいってもきかないでしょ?」



陽乃「だって、どーせ、家とか言うし 」



八幡「わかってるなら聞かないでくださいよ」(いい加減我慢ならないな)



八幡「(でも、この人と、戦うならそれこそ決死になるだろう。それなら、俺は、こうしよう)」



八幡「(命をかける!!!)」




陽乃「へぇ、お姉さんにさからっていいんだ?そーゆーこといっていいとおもってるのかなぁ?」




八幡「(まずは、小手調べ)」


八幡「っひぃ!!ごめんなさいごめんなさい、そんなつもりはなかったんです」ペコペコ



陽乃「それほんきでいってるのかなぁ?」(おねーさんは、そんなんじゃ騙されないぞ♪)



八幡「ホントにごめんなさい、許してくださいとはいいませんから、もう関わりません」ドゲザー



陽乃「こんなところで土下座なんて、私に恥をかかせるつもりなのかな?わざとだよね?」(比企谷くんのやりそうなことなんて、シミュレーション済みだって)




八幡「っひぃ!!」(やっぱりこの程度じゃ…………ならっ)


俺の必殺、最強の自己完結型



八幡「じゃ、じゃあ、どうすれば…………あ、僕の存在がいけないんですよね。陽乃様の前なんかに存在しちゃうから、ごめんなさい」(念のため持ってきたカッターを使って)



陽乃「え、いや、」(この子急になにを…………。)



八幡「僕が生きてるからいけないですよね、わかりました。陽乃様の命令は絶対ですから」



陽乃「ちょ、ちょ 」




八幡「死にます」グサァ



八幡「(あぁ、首にささってる、死ぬかもなぁ、死ぬんだろうなぁ。ごめんな小町、おにぃちゃん先いくわ)」




八幡「(陽乃さん慌ててくれてるかな?やべ、キツくて見ることもできねぇわ、なんだこれ、意味ねーじゃ )」ガクリ



陽乃「」




陽乃「……………………え?」



陽乃「え?え?比企谷くん?なんで?え?嘘でしょ?」



陽乃「なんで急に、そんな、嘘だ!」



陽乃「だって、昨日だって普通に 」



陽乃「」



陽乃「…………わ、私の、せ、い」



陽乃「私が、八幡が、苦しんでること、気づいてあげられなかったから、」






陽乃「私が、八幡をころしたんだ。」ボー




通行人「おい!何やってんだ。早く応急処置しろよ!」



陽乃「」ボソボソ



通行人「おい、きいてんのか?」ガシッ





陽乃「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ 」ボソボソ



通行人「なんだこいつ、おい、あんた、救急車を、おれが、応急処置すっからーーーー」





陽乃「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」




このとき、私は何もできなかった。






最愛の人を、仮面のせいで殺してしまったことを





結局、主人公補正(笑)もあり、一命はとりとめたものの、お兄ちゃんは、未だに目を覚まさない。


小町は、お兄ちゃんのためなら何だってできた、だからこそ雪乃さんや結衣さんを煽ったりして、お兄ちゃんが幸せになれるように努力した。


今回の陽乃さんの話も同じようなものだと思ってた。でも、違った。お兄ちゃんは苦しんでた。


唯一積極的にいく人だったから期待していたのに



許せない



復讐してやる。あの女が大切にしているものすべてを奪って壊して


小町の『大切』を奪った罪を償わさせてやる。



まるで、死人のように眠るお兄ちゃんの側で私はそう誓った



ーーーーーーー


あれから数字たった。


これほど自分の仮面が恨めしいと思ったことはない、どうして、どうしてなのだろう。


しかも、あんなことがあったにも関わらず、仮面はとれない。


そのせいで、お見舞いにも行けていない。悲しい、悔しい、逃げ出したい。


ピロリーン


メールが届いた。彼の妹、小町ちゃんからだ。なんやかんや私を助けてくれていた、可愛い女の子、私を心配してメールをくれたのだろう、そんな軽い気持ちで、メールを開いた。そして、私はその内容に恐怖を覚えた。



『許さない』



たったその四文字だった。私はなにを甘えていたのだろう。あの子にとって、私は敵。家族を、兄を死に追い詰めた仇。謝罪すらしていない、いや、お金という形で、《雪ノ下》から、払った。

そんなのいっそう怒りを増させるだけだろうに



あやまらなくちゃ、そう頭では考えているのに、行動できない。


こんな感覚初めてだ。



このときになって私は実感した



『壊す』ということの意味を














謝らなくちゃ、その一心で頑張って家を飛び出し比企谷君の家までやってきた。


今までの幾度となくここには来た。もちろん彼に会うために、


その時も、今みたいにインターホンの前に立ち止まり、心を落ち着かせていた。私は、その時間が嫌いじゃなかった。


好きな人を待つ時間が楽しい、というやつだ。


そうして、小町ちゃんの比企谷君を呼ぶ声が聞こえると、比企谷君がしぶしぶと言った声と、いつものように死んだ目でドアを開け、嫌な顔をしつつも私の言う通りにしてくれるんだ。




でも、今日は、ちょっと違う。この

心臓をバクバクさせているのは、比企谷君に会えるからという理由から来ているものではなく。純粋な緊張からきているものだ。


本当に私が緊張するなんていつぶりだろうか、私をこんなにするなんて、比企谷君は、やっぱり悪い子だな




いまは、そんなことを考えてないとここにいられない




小町ちゃんのからのあのメール。正直。怖い


でも、ここで謝らなきゃ本当に終わっちゃう気がするから…………



ピンポーン


押した。押してしまった。


ハーイ


小町ちゃんの元気な声が聞こえる、比企谷君は、まだ寝てるんだろう、今日は、日曜日だ。


ガチャ


扉があく。そして、小町ちゃんが顔を覗かすと、一瞬で外用のあざかわいい笑顔を消して、まさしく、ゴミを見る目でこう言った



「どちらさまですか?」




怖い、怖い。いつもは、怖がらせている私がこんなに…………


だからかもしれない、私は、気が動転してた


「ど、どうしちゃったの、小町ちゃん、私だよ?陽乃だよ?お義姉ちゃんだ よ 『やめてください』」



「え?」



凍えるような冷たい声で最後の言葉は遮られた


「あなたみたいな人を家族として扱おうと思ってたのは、ましてや、兄の妻としてなんて…………本当に妹として最悪なことをしたとものすごく後悔してるんです」



「今、あなたの顔を見て、兄があの事を思い出して、私があなたを兄に推していたのを思い出されたりなんかしたら…………」


「それで、兄が小町のこと嫌いになったらどうするんですか!そんなことになったら、小町、生きていけません。だから、早くかえってください!」



もう、なにも言えなかった。メールだからなんて甘えてた。メールが来たとき甘えは捨てたはずなのに。今はまさしく立ち尽くしているだけ、生きながら死んでるみたい

それなのに……………………



コマチーダレカキテルノカァ?




“彼”の声が聞こえた瞬間私の心は踊り出してしまう。あんなことをさせてしまったのに、どうしようもなく好きなのだと実感してしまう。

もう起きてたのかな。小町ちゃんがおっきい声を出したから起きたのかな?


そんな場違いな思考が頭のなかで駆け巡る。もしかしたら現実逃避だったのかもしれない



「いや、なんでもないよ~」



小町ちゃんが私に向けていたのとは全く違うんだ、猫のようなかわいらしいこえで返答する



「なんでもないってことはないだろ。朝からあんな声出してんだから 」



「いや、本当にお兄ちゃんは本当に心配さんだなぁ。大丈夫だって」



小町ちゃんは、どうしても私を会わせたくないようだ


でも、私は、会いたい



「ひ、ひきがっ」



大きな声で呼ぼうとしたときに思い出した、『あのとき』の映像。忘れたくて忘れたくて、でも、いざ彼の前にたとうとなると、鮮明に再生される


怖い、壊すことへの恐怖が、会えなくなることへの悲しみが、怒濤の勢いで私の胸のなかに流れ込んでくる。


その間にも、声をあげようとした、私を人を殺せるんじゃないかと思うくらいの視線で見たあと、必死に止めようとしてる


「で、だれがきてるんだ?」


「えっと、それは…………」


「なんだその反応は、まさか、男か?くそ、こんなところまで押し掛けてくるやつがいるのか、そういうときは俺にいえっていったろうが」


「ち、違うよ!!“小町の”知り合いではあるけど、女の人だよ。それに、コマチハオニーチャンガイレバイイカラ」ボソ


ズキッ


遠目に聞こえた『小町の』という単語に少しむねがいたむ



「そ、そうか、なんかいつになく必死だな」


「そうだよ、これ以上しつこくしたら嫌いになるから 」


「……………………そうか」



「あっいや、嘘、嘘だよお兄ちゃん。嫌いになるわけないじゃん。小町がお兄ちゃんのこと嫌いになるなんてピカチ○ウがモンスター○に入るくらいありえないから」



「そ、そうか、まぁいいや。大丈夫なら」



一通り終わったと思われる兄弟のやり取りは、小町ちゃんが玄関のドアを閉めて幕を閉じた。私は、結局こえを出せなかった。



「あ、あのね小町ちゃん、私は、あや『帰れ』」


「かえってください!」


「………………………………」



「ごめんね、本当にごめんなさい 」


そう言って、私は、逃げた。こんなことで償えるなんておもってないけど、ごめんなさいと一回だけでも言えただけよかったと思う


走りながら、私は、泣いた










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このSSへのコメント

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1: pepengo 2015-08-15 22:55:05 ID: rPgBorov

続きお願いします!

2: SS好きの名無しさん 2015-08-16 22:17:26 ID: YN1cLP_O

え?終わり?

3: 又又くん 2015-10-27 10:05:05 ID: uoNWzrcu

大好物です。
なのでこっちも続きを


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