とある休日1
とある主力艦の、休日の朝のおはなし
主力艦隊の休日の過ごし方を、青葉さんが新聞の記事にしたようです
ポンっ
密閉容器の蓋を開けると、芳醇な豆の香りが私の鼻をくすぐる
お手製ブレンドの豆は、容器の中で艶々と魅力的な輝きを放っている
計量スプーンを差し込むザクっという音は、窓から射し込む朝日とともに、これからはじまる幸せな時間を予感させずにはいられない
ハンドル式のミルにカラカラと音をたてて豆を落とす
小ぶりなミルは一人分を挽くのにも、私の手にもちょうどいい
そして、私はゆっくりと豆を挽く ガリガリ ガリガリ
この時ばかりは 速すぎてはダメ ガリガリ ガリガリ
ミルの引き出しを開ければ、たった今挽かれたばかりのコーヒーの香りが肺に飛び込んでくる
ドリッパーにセットしたフィルターに粉をいれたら準備OK
最初のお湯は少しだけ 粉を濡らし全体を蒸らす
ここから、カップ1杯分のお湯を何回かにわけて注いでいく
最初から最後まで「美味しくなれ」と念じながらいれる 私のこだわり
カップが満たされたらドリッパーをよけてできあがり
1杯のコーヒーの香りが、まだ眠気の残っていた頭を優しく起こしてくれる
今日はおやすみ 予定はまだない
ドンドン しまかぜ~! 遊びに行こ~!
訂正、予定が決まった
声の主に返事を返し、コーヒーをひと口、口に含む
仄かな酸味とほど良い苦味が、ゆっくりと身体に溶け込んでゆくのがわかる
今日もとってもいいお天気
第一艦隊6隻全員分、不定期にやっていく予定です
島風の意外すぎるプライベート