2021-03-15 23:44:09 更新

概要

友達が居ない男の子の話


前書き

過去作リメイク。北上いいよね


「…」カチカチ ピコーン


夏休み


僕は、海辺にある小さな穴を秘密基地にしていた


…秘密基地、なんて言うけど、転校生で友達があんまり居ないからいつも1人だ。誰かを連れてきたことなんてない


お父さんが転勤になってここに来たけど、友人がいないし田舎なのでやることがなかった


ザザーン


ただ、家にいたところでやることも無いので、波の音を聞きながら本を読んだり、ゲームをしていた


運動は出来るからたまーに話す人は居るけど…普通より少しってくらいだから、そんな目立たない。頭も平均くらいだし


そしてある日だった


「んー?あれ、君何してんの?」


男「!?」


急に人が来た


人通りが少ないとこなのに…


「へー…秘密基地かぁ、良いねぇ」


男「…?」


なんだこのお姉さん


急に入ってきてあちこち見ている。謎だ


「ふーん…こんなとこもあったんだねぇ」


何を呑気に言ってるんだで


北上「んー…でも君、ここ危なくないの?」


まあ確かにそうだ


いつ近くに鎮守府があるとはいえ、いつ深海棲艦が来てもおかしくない


それに、海辺だから大きな波が来れば被ってしまう


「ふーん…君、ちょっとおいでよ」


急な言葉に困惑する


急に知らないお姉さんに入ってこられて着いてこいなんて言われるんだから、子供ながらに怪しむというものだ


「…さては疑ってるな?大丈夫、安心しな」


そう言って手を引かれる


…まあ、いいや。暇だし、足だけは早いからなんかあっても逃げられるだろう


森をしばらく歩いて行く


すると、穴が空いたフェンスがあった


「通る時気をつけてね〜」


穴をくぐり抜けると


「ほら、ここ」


そこには小屋があった


「私が秘密基地にしてるんだ…と言っても、使わない倉庫を改造しただけだけどね」ガチャ


「ほら、入って」


一瞬躊躇したが、中は家具があって綺麗だし、特に危険そうな物はない…っぽい


恐る恐る入る


「にひひ、良いでしょ〜。お気に入りなんだ」


周辺こそ草木だらけだが、室内は綺麗にしてある。本や机椅子もある


「冷房はないけど…網戸とちっちゃい扇風機はあるよ」


よくこんなに家具を揃えられたな…見た目はかなり若いのに、貯めたんだろうか


「あ、自己紹介忘れてたね。私は北上。北上サマって呼んでいいよ〜」


北上サマ…なんだそりゃ


北上なんて人、苗字も名前も聞いたことないし、偽名か他のとこから来た人だろう


北上「ま、適当に過ごしな。本もそこにあるよ」


そう言って、北上さんは本を読み始めた


気まずいので、近くにあった漫画を読み始めた


〜〜〜


北上「…おろろ、もう夕方かぁ」


壁の時計を見ると夕方になっていた


北上「ん、そろそろ帰ろうか」


そう言って立ち上がる


僕も漫画を戻して立ち上がった


北上「心配だし、君の秘密基地まで送ったげるよ」ガチャ


暇なのか…この人


森を歩いていて、ふと思った


なぜここまでしてくれるんだろ?


北上「…んー?なんでここまでしてくれるのかって?」


北上「んー…おもしろそうだったから?まあ、私がほっといたせいで死んじゃいました〜とか、ご飯美味しくないしね」


んな適当な…無視された方が気楽だし慣れてるのに


北上「あ、そうそう。君、もし暇なんだったらあそこ自由に使いな。近くに鎮守府あるし、最悪逃げれるでしょ…足が早ければ」


北上「お、足早いから大丈夫?なら良かった。別に変なやつは見たことないから大丈夫だろうけど」


北上「…さ、君の秘密基地だよ。それじゃあね」


北上「ははは、良いよ〜お礼なんて、照れくさいな〜」


北上「まあいいや。それじゃあね〜」ヒラヒラ


帰ってしまった


…まあいいや、僕も家に帰ろう


〜〜〜


それから、たまにその北上…さん?の小屋に遊びに行った


友人が居ないから暇つぶしに行っていたけど、それなりに楽しかった


北上「…言った私が言うのもなんだけど、君よく来るね…別に構わないけど、友達は良いの?」


…友達が居ないから来てるんだが、察しが悪いのかあえてなのか…


北上「ま、良いや。暇なら何時でもおいでね〜」


そうして、夏休みの間1,2日に1度来ていた


…友人が居れば違ったんだろうけど、これはこれで悪くないし良いかな


〜〜〜


北上「おっ、今日はお菓子持ってきてくれたんだ〜。ありがとね」


北上「んむ…結構行けるねぇ」


〜〜〜


北上「…お?君そのゲームやってるんだ。ふーん…ちょっと対戦しよ」


北上「ふっふっふ〜、まだまだよのう」ドヤ


イラッ


〜〜〜


北上「んえ?仕事はしてるのかって?…まあ、ね。秘密だけど」


まあ、こんなに色々揃ってるんだから仕事はしてるか両親が裕福なんだろうけど…なんの仕事なんだろう


嘘かあるいは…秘密だから人に言えない仕事?


北上「…君が思ってることを言ってあげよう。「怪しい仕事?」かな」


男「!?」


北上「にひひー、顔に出てるよ。ま、怪しい仕事じゃないから安心しな。取って食べたりはしないよ」


怪しいな…でもこれ以上はやめておこう…


〜〜〜


北上「あ、そうそう、私今月からしばらく忙しくなるからよろしく〜。あたしってば人気者でさぁ」


自分で言うか…


〜〜〜


北上「よっす、おひさ〜やっと終わったよ〜」


北上「…ん?ああ、この頬の傷?あはは…ちょっとヘマしちゃってね〜。死にはしないよ」


北上「…目元が赤い?ああ、ちょっと色々ね…誰かがしず…死んだ訳じゃないよ」


北上「ま、そんなこといーのいーの。今日もまた対戦で打ち負かしたげる!」


〜〜〜


そうして、夏休み後も北上さんと遊びながら居たけど、そう長くは続かなかった


おじいちゃんが足を滑らせて骨を折ってしまったらしく、おばあちゃんも歳だから一緒に住むらしい


お父さんの会社は、色々頑張って近くの会社に異動出来たそうだ


…じゃあ最初から転勤なんてしないでよ…


そしてそれを、引越し前にあった時北上さんに伝えた


北上「引越し?…ふーん、そうなんだ。そんなこともあるよ。私もよく体験したし…ま、達者でね〜」


ちと軽すぎやしないか


仮にもよく話したのに…そんな軍人みたいな反応…


ついイラッとして、持ってた帽子を投げつけてしまった


北上「うおっと!?…まあまあ落ち着きなって…この帽子は秘密基地の代金に頂こう」


〜〜〜


そうして、引っ越してしまった


そこからだった


引っ越した先で、深海棲艦に襲われた


両親は出先で死に、祖父母も怪我を負った


俺は深海棲艦を恨んだ。そして、その恨みを元に猛勉強し提督になった


…まあ、なんの因果か昔少し居た地域の鎮守府に着任することになったが、そんなことは良い


仇に打ち勝ち、戦争を終わらせてやる。もちろん艦娘を国司しない範囲で


でところで、ここにいた頃いたあのお姉さんは艦娘だったんだと成長して気づいた


多分、忙しくなるってのは大規模作戦だろうな


あの時目元が赤かったのは、勝ったからか僚艦が重症を負ったんだろう


叶うならもう一度会いたい…が、無理だな


あれから大分経っているし、今頃退役か異動しているだろう。あるいは…いや、やっぱりやめておこう


どちらにせよ覚えてないだろうな…記録は残ってるだろうしそれを漁るか…


それにしても、すぐに着任できるとは…前の提督は大本営勤務になってたまに顔を覗かせるって言ってたっけ


まあ良い、頑張るか


「よ、少年。また秘密基地に来たの〜?聞いて驚け、今度は空調と部下と部屋と仕事付きだぞ〜!」


後書き

後日談もリメイクしようかな…


このSSへの評価

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RMA1341398さんから
2021-08-05 03:43:43

SS好きの名無しさんから
2021-03-17 01:07:37

このSSへの応援

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RMA1341398さんから
2021-08-05 03:43:45

SS好きの名無しさんから
2021-03-17 01:07:38

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: RMA1341398 2021-08-05 03:44:11 ID: S:gNHrIG

この一言に尽きる。好き


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