2021-09-20 12:34:49 更新

概要

注意事項

エロ本よ

この物語は18禁です
この物語はフィクションです
実在の氏名、団体、あとなんやかんやとは一切合切関係がありません
また、すべてのエロい人達の為に理想と現実の区別は付けてくださいね
まぁ、現実なんてしょーもないものだけど一応ね





死にたいって思ったことはある?


ある、と言うならきっと誰だってあるんだろう


上手く行かないこと、思いも寄らない理不尽

まだ子供の自分達が受け止めるには、誰かの助けもなしには重すぎて

ふと、それが億劫になった時に、ぽつりと漏らしてしまうこともある


死んだら楽になれるのか


些細な話だ


勉強で、部活で、恋愛で、初めての失敗を乗り越えるにはどうしようもなく苦しくて



死にたいって思ったことはある?


ただそれでも、僕はその問いかけに首を振っていた





放課後の学校


人の少なくなった廊下を急ぎ足にして、僕は自分の教室へと向かっていた

校舎の向こうからは、まだ部活動に励む生徒たちの掛け声や、拙い吹奏楽の音色も伝わってくるが

どちらにしても、鬱陶しいと思うくらいには僕には縁のないものだった


忘れ物なら明日まで忘れていればいい


急ぐものでもなし、でも気づいたからには気になって

何度か足を止めながら帰り道を振り返り、次第にそれも面倒になると、諦めたようにもと来た道を辿っていく


都合十数分…


疲れるほどでもないが、二度手間というのはそれだけで面倒くさい

部活中の友人に珍しいと言われ、適当に愛想を返しながら内心では溜め息を吐く

嫌っている筈もないが、今頃は家に付いていたと思うと、そんなやり取りでさえ億劫だったのだ


何がそんなに嫌なものか


きっと羨ましかったんだろう


見ているのでさえ眩しくって、口々に夢を語る友人たちの居る学校は少しばかり息苦しい



階段を上り、少し乱れた息を整えながら、僕は教室の扉に手をかける

立て付けの悪さに抵抗されて、それでも強引に力を入れると渋々と扉は開いていった


見慣れた教室だ


間取りなんてどこもそう変わらないけれど、クラスメイトの名前が見て取れるだけで安心感はある

そそくさと自分の机に向かおうとして、ふと顔を向けた先で視線が止まった


女の子が座っている


学校の教室で、それもクラスメイトが ただ座っている分には何も変わらないが

放課後の、誰もいない教室で、ただそうしている姿は、少しだけ奇妙に映った


「…瑞穂さん?」


その声に驚いたのは僕自身だけでなく、呼ばれた相手

「秋永 瑞穂 」も、少し驚いた顔をして僕の方へと振り返っていた

ふいに僕の口から出た名前は、自然と僕らの視線を重ねてしまう


別に、彼女とそれほど親しいわけじゃない

ただ単に、この教室には「秋永」という姓が二人いるだけで

それは彼女たちが自然と名前呼びにされるには十分な理由だった


「なに、恵くん?」

「ぇっ…?」


むしろ驚かされたのは僕の方だ

思いもしない彼女からの名前呼びに、なれない自分の心臓は不覚にも跳ね上がってしまう


「ふふっ。お返しだよ…だって相沢くんったら、急に私のこと名前で呼ぶじゃない?」

「いや…それは」


謝るべきかは少し悩んでしまった。皆そう呼んでいるからって

もちろんつられてしまったのは事実だけれど、それを言い訳にするのも何故か躊躇われた


その時の僕はよっぽど面白い顔をしていたのか


悪戯に笑う彼女の声に、段々と自分の顔が熱くなり

知らずにその笑顔を追いかけていた視線に気づいて、慌てて目を逸らしていた


可愛いとは思う


夕日に透ける髪の毛が、くすくすと笑うたびに揺れる小さな肩が

愛くるしいという表現が似合っていて、そこに浮かぶ笑顔がもっと見たい


ついこの間まで気にもしていなかったのに


男の子も女の子も、等しくクラスメイトでしかなく

それを意識した途端に跳ね上がった自分の心臓が、そんな当たり前の反応が少し悔しい


「でも、どうして?」

「どうしてって、なにが?」

「だから、どうして私が「瑞穂」だって思ったの?」


その答えに、最初の問いかけの意図を掴む


この教室のもう一人の「秋永さん」つまりは彼女の姉妹で…


「少しくらい「瑞希」かもって思わなかった?」

「いや」


それをどうしてって、重ねられたら流石に言葉に詰まるが

たしかに僕は、目の前の彼女を

ただ一人放課後の教室に残っていた彼女を「瑞穂」だと、当たり前のように納得していて


「あ、もしかして当てずっぽうってやつ? だとしたら…」

「いや、だって、いつもみてるし…分かるだろ?」

「な…そう、かな?」


僕の答えに、今度は彼女の顔が赤くなっていた

夕日に照らされた横顔が、少し照れたような困ったような横顔が


可愛いと…


また、僕の心臓を高鳴らせる


「え、ていうか…相沢くんさ、私のこといつも見てたの?」

「っ!? まって、いや、そういうんじゃ、そんなわけっ。だって、クラスメイトの事だろ?」

「いやいや、クラスメイトだからってそんなには見ないでしょ? 今だって私達のこと間違える人のほうが多いし」


そう言われても困る


そんな言われ方をすると、まるで自分が彼女のことを好きだったみたいで

そんなのはただの思い過ごしだと、グラビアの写真に目が奪われるような、そんな程度の錯覚だって思いたい


「じゃあさ…」


何気なく立ち上がった彼女は、無警戒に僕の方へと近づいてくる

それは単にクラスメイトに接するだけだって、自分に言い聞かせていても

肩が触れ合うような距離に立たれるのは心臓に悪すぎた


「この写真、どっちが私か分かる?」


スマホの画面に映っていたのは、同じような雰囲気の二人の顔だった

敢えてそうしているんだろう。快活に笑う彼女の顔がどこか無理をしているようで

その違和感は、迷うことなく僕の指を動かしていた


「…正解。じゃあ…これ、も正解…こっちは…次…これならどうだ?」


全問正解


冗談にでも「すごーい」って褒められると期待していたけれど

覗き見た彼女の顔は、なぜかふくれっ面をしていた


「なんでだよ…」

「なんでっていわれても…」


見れば分かるとしか


「明るいほうが瑞希でしょ? とか言わないの?」


一番最初の写真を見せられる


無理して明るく振る舞う彼女の写真


「そりゃ、こういう悪戯用に撮ったのかなっては思うけど…」

「そりゃ、こういう悪戯用に撮ったんだけど…もしかして、そんなに似てない?」

「瑞希さんの真似って言うなら…まあ、あんまり?」

「そっか…そっかぁ…」


同じ言葉を繰り返して、最後には大きく息を吐く

空いた机の上に腰を下ろした彼女は、肩からも力を抜いて天井を見上げていた


そこに何があるんだろう


つられた僕も、同じように天井を見上げてみても

そこには等間隔に穴の空いたボードがはめ込まれているだけで、見ていて面白いものでもない


「ねぇ、恵くんはさ…」


また呼ばれた下の名前


動揺してなるものかと身持ちを固くして、続く彼女の言葉は何か諦めたようだった


「死にたいって思ったことはある?」



きーんこーんかーんこーん…



「何言ってるんだろうね?」


聞き慣れたチャイムの音が彼女を現実に引き戻したのか

その問いに、僕が答える暇もなく「あははっ…」と、疲れた笑い声を残して彼女は教室から出ていってしまった





似ている、と言えば確かに似ている


彼女の言うように「明るほうが瑞希でしょ」と聞かされれば、そんな印象も受けるし

意外と、彼女の友人であろうクラスメイトも言うほど見分けがついてないの確かだった


ただそれでも、僕の視線は自然と彼女の「瑞穂」の方へと向いてしまい

そんな事を繰り返していれば、彼女と視線が合うのも当然といえば当然で


何の悪戯か、授業中にも関わらず小さく手を振られてしまっていた


慌てて目を逸らし、それに気づいた人はいないかと周囲の気配を探るまでして、ざわつく声もなし

きっと彼女は、そんな僕を見て笑っているんだろうと思えば腹も立ちそうなものだが

不思議とそんな気は怒らず、むしろ再び彼女の方を向いてしまいそうな視線を抑えるのに必死だった


そんな事を何日か繰り返せば

意外と僕は、もしかしたら彼女も、自分のことが好きなんじゃないか、なんて…

自意識過剰だ、ちょっとからかわれてるだけだっていうのに


近くにいれば目で追ってしまう


そうなくするには離れるしかなくて

ここ最近は、放課後を告げるチャイムが鳴ると同時、足早に教室から出るのが日課にもなっていた



「…恵くん」


放課後の帰り道


遠慮がちに呼びかけられた自分の名前


僕は努めて身持ちを固くすると、お返しをするように「瑞穂さん?」と、彼女の名前を呼び返す


「え、あはは…奇遇だね。帰り道、同じなんだ?」


そういう彼女の呼吸は少し弾んでいた

同じ道を歩いてきたというよりは、足早に帰る僕を慌てて追いかけてきたという印象が強い


「ううん、ごめん…うそ。ちょっと急いで追いかけて来たの」


怪訝な表情を浮かべた僕に気づいたのか、それとも足を止めたことに安心をしたのか

僕が振り返ると、慌てて追いついてきた彼女は隣で息を整えながら、曖昧な笑顔を浮かべていた


「嘘って…まあ、良いけど。僕に何か用?」


その言い方が、どれだけ彼女の耳に冷たく聞こえたんだろう

小さく肩を震わせた彼女の手が、ぎゅっとスカートの端を握りしめると


「ごめん、なさい…」


息が切れているのとも違う

躊躇うような声音で、恐る恐ると彼女は再び謝罪の言葉を口にする


「いや、だったのかなぁって…」

「嫌って、何の話さ?」

「だって恵…相沢くん、最近私と目を合わせてくれないよね…合ってもすぐ逸しちゃうし」

「それは…」


恥ずかしかっただけだよ


そんな簡単な言葉が喉元で引っかかり、その無言がまた彼女の心をかき乱したみたいだった


「ごめんね、私がはしゃぎ過ぎちゃったから…だよね? ほんとに…」


ごめん、ごめんねって、何度も謝られると流石に罪悪感が酷く伸し掛かる

僕が恥ずかしかっただけ、好意を持ってると認めたくないだけで

しようの無い意地っ張りが、どうしてか彼女の涙を溢れさせてしまっていた


「え、あれ…ごめん、泣くつもりなんかじゃ…私…」


困惑したのは僕の方だ


何故か彼女が泣いている

自分が泣かしてしまったような気もするが、そこにはとんと思い至らず

次第に集まってくる人目から逃げるようにして彼女の手を掴むと、強引にでもその場を離れることにした





「コーヒーしかなかったけど、大丈夫だったかな?」

「うん、平気…ありがとう」


気づけば自分の家に着いていた


何処をどう歩いてきたんだか、きっといつもの通学路を逆巻きにしていたんだろうけど

道のりなんて全然覚えもなく、ただ握り続けていた彼女の手の感触だけが焼き付いていた


流石に連れ込むのは気が引ける


なんだけど…


覗き見た彼女の横顔には、まだ涙の後が残っていて

「じゃあ…」といって、その手を解くほど無関心ではいられない


扉を開け、玄関をくぐり、自分の部屋にたどり着くまで

彼女は何を言うでも、抵抗するでもなく、僕に手を引かれるまま

「少し待っていて」と、ソファーの代わりにベッドを差し出せば

小さくうなずいた彼女は、言われるままに腰を下ろしたのだった



「ごめんね…びっくりしたよね?」

「そりゃ、まあ…」


そんな事って、気を利かせるのも忘れて

思いのままに頷くと、困ったように彼女は微笑む


それでも、泣き顔よりはよっぽど良いい

けれど、その笑顔の前になんて言葉を掛ければ良いのか迷っている間に


「私ね…この間告白されたんだ…」


小さな両手でカップを抱えていた彼女が

それを一つ口に含んだ後、ほっと息を吐き出すのと一緒に言葉を漏らす


そういう話か…


良くもないが珍しくもない

誰が誰に告白されたなんてのは、学校に通っていれば嫌でも耳に入ってくるもので

いつもはただの噂話と聞き流している類の会話なのに


今に限って言えば


彼女の口から聞かされるその言葉は、酷く僕の心をかき乱す


「好きです、付き合ってください…だって。それで、私なんて答えたと思う?」

「何って…ごめんなさい…とか?」


落ち込んでる彼女の様子を見れば、両思いになったとは思えない

だとしても、友達の恋心のために身を引いたとか、そういう話になるものだと思っていた


「ハズレ…ふふっ」


涙の跡も流石に乾き

悪戯に笑う余裕は出てきたようだったが、その笑顔はまだまだ弱々しく見える


「正解はね。私は「瑞希」じゃありません…だよ?」

「それは…」


間違えられたってこと? なんては流石に口に出すのも憚られて

覗き込んでいた彼女の横顔から、たまらず手元のカップに視線を逃してしまった


「そしたら慌てて逃げてんくんだもん。困っちゃうよね…もう、何回目なんだか」


困ってるというよりは、諦めた風に言葉をこぼす彼女

そうしてできた沈黙の合間に、残ったコーヒーに口をつけると

溜まった何かと一緒に、はぁ…と大きなため息を付いていた


「友達も皆、最初に呼ぶのは「瑞希」って…そうしたらもう、違うっていうのも疲れちゃって…

 あの子の真似をしながらなんとなく話を合わせてさ…そんなのって、もう…私はどっちなんだろうって」


 だからね、嬉しかったんだよ


 恵くんが私のこと間違わないでいてくれたことが すっごく嬉しかった。はしゃいじゃうくらいにさ

 でも、困っちゃうよね? 好きでもない子に手を振られたって、からかわれてるみたいで嫌だったよね?

 だから、その…もうしないからさ。また今度、偶にでいいの…私とお話してくれたら…

 私のこと…ちゃんと見てくれたらって…ごめんねわがままで、けど…恵くんに避けられるのちょっと辛いな…」


泣き出すその手前、溢れる涙を押さえつけてまで

絞り出すような言葉の後に、震えた声のまま彼女は俯いてしまった


それは違う、ぜんぜん違うのに


目を逸らしたのは単に恥ずかしかったからで

避けていたのは、どんな顔をしていいか分からなかったから


彼女に悪いところなんてなにもないし、そんなことで彼女を思いつめさせていた僕の方こそ問題だ


「あ、ごめんね。私そろそろ…コーヒーありがと。また…学校で…ね?」


まるで逃げ出すみたいだった


沈黙を振り払うように「またね」と、恐る恐るに投げかけられる言葉

そのまま行かせてしまって良いものか? 良い訳がない、それくらいは分かる

好きか、嫌いかは置いておいても、せめて彼女が笑顔で帰り道を歩けるようにはしてあげたかった


そう、思えるくらいには、そんな風に思える程にはもう、僕は彼女のことが好きだったんだろう


「待って…」


立ち上がりかけた彼女の手を捕まえる


同情とか、憐憫とか、きっとはじめはそんな感情からで

彼女のことを見つけられるのは自分だけって、優越感も手伝ったかもしれないけど


「どうしたの?」

「その…恥ずかしかっただけって、言ったら笑う、かな?」

「笑わないよ。私だってそうだったもん、恥ずかしいの我慢して手を振ってたんだから」


なんてこともない答え

そりゃ気になる異性に手を振るなんて恥ずかしいはずだ


「じゃあ、君が告白されたって聞いて…嫌な気分になったって言ったら、困る?」

「困らないよ。私だってそうだもん…もし君がって考えると…すっごく嫌」

「えと…秋永、瑞穂…さん?」

「瑞穂で良いよ…恵くん」


捕まえた手を握りしめ、その肩を抱き寄せる


近づいてくる彼女の瞳に見つめられ、見つめ返して、瞼が自然と落ちていく

まるではじめからそうだったように、そうするのが当然のように


ちゅっ…


僕と彼女の唇が重なっていた


言葉もない、言葉なんていらない

こうしているだけで、彼女のことが好きなんだって確かに思えるし

彼女に好かれていると、はっきりと分かる


握っていた手を握り返され、誘われるように僕の手が引かれていく

指先にはさらりとした制服の感触と、同時に手のひらいっぱいに広がったのは

柔らかくて温かくて、その奥からは とくんとくんと、彼女の鼓動が伝わってくる


「え、瑞穂…っ!?」

「だめっ」


驚いて手を離そうとして、しかしその手はしっかりと彼女の胸の上で繋ぎ止められる

僕の手のひらに収まるくらいの、小さな彼女の膨らみ

決して大きくは無いけれど、手のひらに伝わってくる柔らかさは、初めて触れる女の子の感触でもあった


「恵くんにもっと私のこと知ってほしい…」

「…でも、そういうつもりじゃ…僕は」

「でもって…。だけど…君だって、それ、そんなに…」

「っ!?」


その瞬間、僕の背筋は伸び上がっていた


ズボン越しに触れられた僕の肉棒は、一際大きく跳ねると強い快感を全身に叩きつけてくる

グラリと、揺れる頭。一足とびに高くなる鼓動

呼吸もすぐに荒くなって、彼女の声が蠱惑的にも聞こえてきていた


「私も…もっと恵くんの事、知りたいな…」


そうしてまた、ズボン越しに肉棒が撫でられて

反射的に震えた体は、彼女の胸を強く掴んでしまった


「あっ…」


驚いたような、戸惑ったような彼女声

けれどそれは、決して嫌がるようなものではなく


するり…


僕の手から彼女の手が離れていく

僕の体を確かめるように彼女の手は滑っていき、そのまま首に回されると僕たちの唇は再び重なっていた


「エッチな子だって思う? でも、私だって…一杯恥ずかしいんだよ?」


だったらって、やめればいいってのはもう言えなかった

手は自由になったはずなのに、彼女の胸の上からは吸い付いたようにして離れない

それどころか、赤く染まった彼女の表情が僕の心を魅了して


「きゃっ」


彼女の小さな悲鳴が遅れて聞こえる頃には、僕は彼女をベッドの上に押し倒していた


「コーヒー…拭かないと、染みになっちゃうよ?」


見下ろす僕の視線から、身じろぎ一つ返して彼女が横を向くと

ベッド脇に転がるコーヒーカップを見つめていた


押し倒した拍子にベッドから跳ねたんだろう

転がった白いカップからは、残っていた黒いコーヒーが床に広がっていく


「後で良いよ…」

「でも…」


それが彼女の最後の抵抗だった


残ったわずかばかりの抵抗までも奪うように、僕は彼女に唇重ねる

2度、3度、唇重ねて、それでも足りにずに伸ばした舌は、彼女の閉じた唇を割り開いていた


舌先が熱いくらいの口内に滑り込むと、同時にコーヒーの風味が鼻をつき

まずはそれからどうにかしようと、さらに舌を沈めていった


口をふさがれ、苦しさからか彼女の鼻息が荒くなる

頬にかかるくすぐったさを感じながらも、そんな事と気にならなくなるくらい彼女に没頭していく


どうしたら、これで良いのか


そう思っていたのは最初だけ

コーヒーの風味を舐め取っていくほどに、確かになっていく彼女の感覚

それを求めて伸ばした舌は、頬の内側を、整った歯の根本を、逃げいく彼女の舌を捕まえて

自分の欲望をそのまま流し込むように、彼女の口の中で暴れていく


頬に当たる彼女の吐息。苦しげな中に時折交じる鳴き声が、僕の耳を痺れさせる

もっと聞きたいと、その痴態を求めさせ

欲望は彼女の膨らみへと、その胸に重なったままになっていた手へと繋がっていった


指を動かし、制服の上から彼女の胸の形を確かめていく

大きさを 感触を 温もりを、まるでピアノの鍵盤を叩くようにして、僕の指は彼女の胸の中に沈んでいった


「んっ…ぁ…やっ…」


びくっと、小さく震える彼女の体

その拍子に唇が離れ、ようやく自由になった唇は息継ぎをするまもなく声を漏らす


「あ、ごめん…痛かった?」

「ううん。君も男の子なんだなって思いはしたけど…」


からかいながらも、彼女の体から力が抜けていく

まるで無抵抗な仕草に、どきんっと僕の胸が大きく波打った

いっそ嫌がってくれれば収まりも付いたかもしれないのに

誘うような言葉が、恥ずかしそうに微笑む彼女の表情が、堪らなく僕を興奮させていた


「知らないで誘ってたの?」

「だって…恵くん。落ち込んだ女の子を部屋にまで連れ込んでさ…少しは期待したのに…」

「えっちなんだ?」

「言わないで…私だって、必死なんだよ。キミのこと、好きなんだって…分かって欲しいのにさ」


ごめんと、謝る必要もなかった


ただ、欲望の歯止めが一つ外れた体は、彼女を求めてその手を伸ばしていく

制服の下から手を忍ばせて、柔らかい彼女のお腹の感触を確かめながらゆっくりと上へと這いずっていく

邪魔なブラジャーを指先で退かしていくと、今度は直接彼女の胸へと触れていった


「んっ…」


声を漏らした彼女の体が小さく震え

僕の指先には服の上からとはまるで違う、吸い付くような肌の感触が広がっていた


初めから そのためにあったんじゃないかった思う程の心地よさ

指先が喜んでいるのが自分でも分かる

親指、人差し指、中指と…自分勝手に動き出し、思うままに彼女の胸に指先を沈めていく


されるがままに形を変えていく彼女の膨らみ

その中で一つ、確かに固くなっていく感触を見つけ、指の腹でその先端をなで上げた


「ああっ!?」


途端に彼女の口から声が上がり、今まで以上にその小さな体が震え上がる

痛いのだとか、苦しいのだとか、気遣う余裕なんて僕の方にもなくなっていた

ただその姿がもっと見たい、自分の手で乱れていく彼女の姿を焼き付けたいし

その先をもっとと、想像するだけで僕の肉棒が大きく跳ね上がった


はぁ…はぁ…


自分の呼吸がうるさいくらい聞こえてくる

邪魔なズボンを脱ぎ捨てて、肉棒を今すぐにでも彼女の中に押し込みたくなっていた


我慢は苛立ちに変わり、激しくなっていく指の動きが彼女の胸を苛んでいく

くぐもった声の中に嬌声が混じり、時折逃げるようにして体をよじらせると、制服が上へ上へとズレていく


「やだ…恥ずかしいから…あんまり、みないで…」


散々触れられた後に恥ずかしさを思い出す感情は、男の僕にはよく分からなかったが

それでも、そういうならと、視線を逸らすと行き着く先は一つしか無い


あらわになっている彼女のお腹、丸みを帯びたその腰つき

めくれ上がったスカートの先には、柔らかそうな太ももがスラリと伸びていて

空いた手をそこへ伸ばすと、スルリと内側へと滑り込ませていく


柔らかい、胸のそれとは違うその肉感に、すべすべとした肌の感触が重なっていく

奥ヘ進む程に、じっとりとした汗の感触が増えていき

やがてその先を拒むように、太ももを撫でていた手が彼女の両足に挟まれる


「ダメ?」

「…じゃないけど。恵くん…はずかしいから…その」


難しいことを言うが、今はそんな我儘でさえ愛おしい

それならと、そのまま指を動かして、ショーツ越しに彼女の割れ目の形を確かめた


「あっ…やだ、なに、これ…変なの、さっきより…」


我慢を重ねるでもない、力の抜けた声

胸に触れた時とは違う、明らかに甘さの含んだ声に、僕の心臓は高鳴った


こんなのはもう、男を誘っているようにしか聞こえないし

それが勝手な妄想だったとしても、彼女が感じているのは間違いがなくって


くちゅり…くちゅくちゅ…


指先を動かすたびに、彼女の股間の辺りから粘つくような音さえ聞こえ始める

それを聞きたくないものか、ただ単に恥ずかしいのか

彼女は首を振り、顔を背け、どうしようもなく上がってしまう声を抑えようと口元に手を当てている


ただ、その程度でどうにかなる刺激でもないのだろう


濡れたショーツ越しに割れ目をなぞるたび

背筋を細かく震わせて、抑えた口元から嬌声が漏れ聞こえる

薄っすらと目尻から涙が溢れるほどに、感極まった体はもどかしそうに腰を揺らしていた


目の前で、自分の下で、女の子が泣いている、泣かせているの自分で

痛いとか、悲しいとかとは無縁の涙

感じてくれている。気持ちよさに戸惑いながら、わけもなく涙を零して

それでも、自分を信じて体を開いてくれている女の子


めくれたスカートから覗く太もも、合わさった部分からはくちゅりと、汗とも違う音色が聞こえる

はだけた制服の下からは、丸みを帯びたお腹や腰つきが惜しみもなくさらされて

広がっていく肌色は、今にも両方の膨らみが見えてしまいそうだった


あられもない姿、好きな女の子の痴態


ごくり…大きくなる自分の喉


さっきまで、恋人でも、友達とも言えなかった彼女との距離がこんなにも近づいている

今にも、今すぐにでも、この体を好きにできると思うと、欲望が痛いほどに肉棒を固くしていた


「お願い…恵くん。見られてるの恥ずかしいから…ベッド、汚しちゃうかもだけど…」


気だるそうに体を起こした彼女が、僕の布団を巻き込んでお尻をこっちへと向けてくる

そのまま隠すように顔を押し付けて「いいよ…」と、布団の向こう側から声だけが聞こえてきた


持ち上げられた彼女の腰が揺れている

ショーツから溢れた愛液が、太ももを伝って流れ出す


ゆっくりと、濡れたショーツを指に引っ掛けて

それは、お尻のラインを越えると含んだ愛液の重さで膝下まで勝手に滑り落ちていった


「あんまり…みないで、ね?」


ショーツを脱がされたことに気づいた彼女が、布団越しにお願いをしてくる

見る見ないは置いておいても、触らないことにはしようもなく

揺れるお尻を両手で捕まえると、緊張からか彼女の体に力が入る


「ごめん…痛いかもっては聞くけど」

「いいっ。良いから、早く…このままは恥ずかしいの、だから…」


そうか、こんな格好でいつまで何もしないんじゃ、余計恥ずかしいのか

さらに愛撫を重ねるべきか、一瞬迷いはしたものの、僕の欲望にそんな余裕も残っておらず

掴んだ彼女の腰を引き寄せると、固くなった自分の肉棒をその割れ目に近づけていった


1回、2回、ためらうように肉棒の先端が割れ目を擦り上げる


その度に彼女の背中が震え上がり、くぐもった嬌声が布団の向こうから聞こえてくる


「け、恵くん…意地悪しちゃ…恥ずかしいって、言ってるのに…」

「意地悪してるわけじゃ。ちょっと…上手く入らなくて」

「へたっぴ…」


それを言われると流石に凹む

お互い初めてなんだし、そこは多めに見て欲しい


恨めしそうに顔を上げた彼女は肉棒へと手をのばし


「た、多分…このへん、あっ…そのまま」

「うっ…くぅぅっ…」


飲み込まれる、吸い込まれる


さっきまで引っかかるばかりだった肉棒の先端が、すんなりと彼女の中に進んでいく

熱い肉襞に亀頭を包まれて、強引にでもその中を割り開いていく感触が僕を堪らなく興奮させた

気持ちいいとか、心地いいとか、そんな単純な快感以上に

好きな女の子を自分のもので来ている。歓喜を叫びたくなるほどの幸せが僕の中で渦巻いていた


「ぃっ…あっ、あぁぁ…ゃっ…け…くん…んんっ…!?」


肉棒を押し込むほどに彼女の声が大きくなる

痛いのか苦しいのか、その声は割れ目をなぞっていたときよりも硬さをまして

全身からは、汗が吹き出し始めていた


その内に、すんなり進んでいた肉棒の先端が一気に窮屈になり

それが彼女の初めてなんだと気づくと、流石にこれ以上はと躊躇いも思い出す


「いくよ…」


確認というよりは通牒か

今更彼女の覚悟を疑うわけもないし、僕だって中途半端じゃやめられない

せめての気遣いがただ言葉になっただけで、本当なら今すぐにでも押し込みたいのを我慢するのも大変だった


ぐっ…と、力が入ったのも一瞬で、その勢いのまま ズルリと肉棒は彼女の奥へと押し込まれる


「うっ…やっ…あぁぁぁっぁ」


鈍い彼女の声とは裏腹に、肉棒からの快感が僕の心をかき乱す

グラリと、頭が揺れるほどの感動に全身が痺れて

そのまま数秒か、数分か、射精こそしなかったものの、時間を忘れるくらいに呆けてしまっていた


「けい…くん?」

「え、あ…ごめん。大丈夫だった?」

「うん…私は、多分…痛いのも今はそんなに、恵くんは? もう出ちゃった?」


彼女の声に意識を戻され、その問いかけに慌てて首を振る


「そっか…良かった。恵くんの受け止められなかったのかなって…ちょっと不安になっちゃった」


そう言って、残る辛さを隠しながら はにかむ彼女に僕の心臓はまた大きく高鳴って


「あ…ちょっと、まだ大っきくなるんだ…男の子も、大変だね…ふふっ」

「ごめん、多分これ以上は…僕…」

「良いよ。恵くん…私を、瑞穂を好きにして…ね?」


それが止めだった


途切れ途切れに話す彼女

まだ苦しさも残っているんだろうに、それでも僕を受け止めようと笑顔を向けて


優しくなんてもう出来ない


一秒ごとに高まる射精感を前に、何もしないでは自分の心が耐えられない


ズルリ…


膣に包まれていた肉棒を引き抜いて、ギリギリまで抜いたそれをもう一度中に押し込んでいく

1回2回、2回と3回、繰り返すごとにペースが上がり、肉棒から伝わる快感が僕の余裕を削っていく

ただただ彼女の腰を抱き寄せて、高ぶる肉棒を押し付ける


ぐちゅっ…ぐちゅっ…


粘ついた水音が激しさを増していく

肉棒を引き抜くたびに、中から溢れた愛液を掻き出され

彼女の太ももを汚しながら、ポタポタとベッドのシーツに染みを広げていった


「んっやっ、あああっ…。ね、け…くん。気持ちいい? 私ちゃんと、恵くん気持ちよく出来てる?」


肉棒を押し込まれる度に、布団にしがみつき声を上げる彼女

ビクビクと壊れそうに体を揺らしながらも、僕を気遣う健気な姿が興奮を掻き立てる


もっと彼女を、もっともっと彼女のを


声を聞きたい、触れて、抱きしめて、気持ちよくしたい

それ以上に、ただただ彼女のことが欲しくなる


「瑞穂…っ、大丈夫、僕、とっても気持ちいい…瑞穂にも、気持ちよくなってほしいけど…ごめんっ」

「いいっ、いいの…何か、わかんないけど、頭ふわふわしてきてて、もう、恵くんのしか…」


途切れ途切れと絶え絶えに、息を飲み込み吐き出して

次第に硬さの抜けていく彼女の声からは、甘さが混ざり込み体から力が抜けていく

ガクガクと膝が揺れて、崩れそうになる彼女の腰を抱え直して、肉棒を押し込んだ


甘い声、泣きそうな悲鳴、震える体


それがもっと欲しくなり、布団に縋る彼女の体を抱え起こしていた


「え、あ、やだっ、恵くんっ、だめだめってばっ…見ないでってっ、お願いってっ…ああっ、まってぇぇっ」

「大丈夫、さっきよりは見えてないよ。スカートも制服も、ちゃんと隠れてるだろ?」

「そういうんじゃ、私が…ああっだめっ。おちんちん奥にはいってる…さっきよりっ…んんっ」


その仕草がたまらなかった


口元に手をやりながら、上がりそうになる嬌声を必死に抑える彼女の姿

後ろから抱きかかえながら、そそり立った肉棒で彼女の割れ目を貫いていく

その最奥まで ぐりぐり と、逃げようにも自分の体重も手伝って

彼女が動く度に、膣の中へと沈んでいく肉棒

逃げ出そうにも、割れ目を貫く肉棒の刺激に体が痺れて息も絶え絶えになっていた


そんな彼女を捕まえて、その横顔に口づけを重ねると

彼女の割れ目を犯しながら、空いた手を制服の下へと滑り込ませる


目指すのはもちろん、柔らかな胸の膨らみで

今や制服の上からでも分かるほどに固くなっていた乳首に、吸い寄せられるように指を伸ばした


「ふぁぁぁっ!?」


彼女の口から大きな声が溢れだし

力の抜けた体には、容赦なく肉棒が滑り込んでいく


びくんっと、背筋が一気に震えると割れ目から溢れる愛液の量が増していった


「乳首でイっちゃった?」

「言わないでぇ…わたし、そんな変態じゃ」


否定するように顔を背ける彼女


けれど、肉棒を包み込む膣の感触は痛いほどに強くなり

彼女の胸を、乳首を、膣壁を、性感帯に触れる度に震え上がると、体からは力が抜けていく


「じゃあ…一緒にイこうか?」

「え、あ…っ」


どくんと、二人の心臓が重なった気がした


更に硬さをました肉棒が、彼女の中を押し広げて、それが何度も何度も彼女の中を責め立てていく


「あっあっ、恵くん、けいくんっ。はげしっ、だめ、そんな強くしちゃ…変になるから、頭、おかしく…」

「おかしくなってっ、ぐっ…もう、僕のことだけ、考えてれば…っはぁはぁっ」

「そんなの私、ダメになっちゃっ…」

「そうしてるんだっ」


それは多分お互い様


もう僕の中は瑞穂で一杯で、ダメになってると言えばとっくに舞い上がってしまっていて

彼女を思いっきり抱き寄せると、その小さな背中が胸いっぱいに広がる

おっぱいの柔らかさを堪能しながら、膣の中で二人分の快感をかき混ぜていく


「好きって、好きって言ってっ! 恵くんっ、私は恵くんの事がっ…好きなの、大好きになっちゃったのっ」

「ああっ僕も、瑞穂の事が大好き…っ!!」


最後まで言い切れず、膨れ上がった射精感に喉元を押し込まれる

反射的に跳ね上がった腰が、肉棒を彼女の最奥まで導くと、逃げ場のなくなった快感がその場で吐き出されていた


どくんっ…どくんっ…どくんっ…


脈動を繰り返す肉棒、同時に白く染まるような快感が僕の頭埋め尽くしていく


どくんっ…どくんっ…どくんっ…


耳元で彼女の声が聞こえる

僕の名前を呼びながら、必死にしがみついてくる体を抱き返し

二人で、押し寄せる初めての快感に身を寄せ合っていた


どくんっ…どくんっ…どくんっ…


長い長い射精の快感、長い長い絶頂の快感

身も心もすっかりと囚われるような幸せの中

どちらからでもなく二人は倒れ込んだベッドの上で寝息を立て始めていた






好きって言って、好きだと言われて、愛して、愛されて…


それで余計に不安になるなんて思わなかった


あれから彼と何回か体を重ねて、その度に不安は強くなる

「抱いて欲しい…」誘うのはいつも私の方

大切にされているのは感じている。優しくされるのは凄く嬉しい


けど…


彼の方から求めてくれないのは酷く不安だった


私だって恥ずかしいんだ

きっと彼も恥ずかしがってるだけだと、最初のうちはそう思い込めていたのに

だんだんとそれも分からなくなってくる



放課後の帰り道


手が触れ合うような二人の距離

同じ道を二人で歩き、ちょうど分かれ道の間で足を止める


「またあした」


別れの言葉が胸にざわつく

私はその言葉に返事をすることも出来ず、何も言わないままに彼の手を握ってしまっていた


めんどくさい女の子だなっては思う


ちょっと えっちしたくらいで、付き合い始めって言うだけで

毎日一緒に帰る必要も、いつも隣りにいる理由にもならないのに

でも、学校では何も出来ない分だけ、二人の時は二人でいて欲しいと望んでしまう


「うん、分かった」


手を握り返してくれたことが嬉しい

私を引っ張って歩く背中が頼もしい


このままずっと…何も考えずに彼と一緒に居られたら


この感情を恋と言うには、あまりにも私は彼により掛かりすぎていた



部屋に入ると、いつものように彼がコーヒーを淹れてくる

インスタントや缶コーヒーばっかりだった私には、すっかりとその味に馴染んでしまい

この間とは違う風味に首を傾げてみせると、嬉しそうにする彼の顔を見るのが好きだった


そのままコーヒーの味に華を咲かせ、お菓子の甘さに舌鼓を打つ

学生らしく一緒に宿題もしてみたり、その時ばかりは私が彼の約に立てる数少ない時間


「ありがとう」

「どういたしまして」


コーヒーのお礼と言えば大げさだが、宿題の一つや二つ、それで彼が喜んでくれるなら私も嬉しかった

宿題も片付き 手持ち無沙汰になると、途切れた話題に沈黙が入り込む


まるで私達の仲を隔てるみたいに


それを気まずいと思うのは、きっと私が彼に期待をしてしまっているからで

嬉しいような、苦しいような、もやもやとした感情が胸の奥で強くなっていく

何を言ったものか、なんて言ったもんか、戸惑いがちに開いた唇の隙間からは、熱を帯びた吐息ばかりが逃げていた


またって言ったら嫌がれるかな…


ここ最近は…


彼の部屋に来た時は…


そう言われた事はないけれど…


けど…


何もされないのは不安になる…



結局、そんな不安に耐えかねた私は、おもむろに彼の隣へと体を寄せていた

その肩に頭を預け、伺うように横顔を盗み見ると、自ずと二人の視線が重なる


「恵くん…」

「瑞穂…」


名前を呼んで、名前を呼ばれて、吐息がかかるほどに二人の顔を近づけて

キスの味はほろ苦く、最初はその味がなくなるまでキスを続けるのが習慣みたいになっていた


「んっ…ちゅっ…んぁ…はぁ…はぁ…」


重ねて、触れ合わせて、押し付けられて、入り込んできた舌を受け入れる

くすぐるように舌先を、手を繋ぐようにその先を、抱きしめるようにして舌全部を絡ませて

流れ込んできた彼の唾液をなんとか飲み込みながら、途切れ途切れの呼吸を繰り返す内

息苦しさと、触れ合わせた唇から広がる甘い痺れに、段々頭がぼぅっとしてきた


しゅっと、衣擦れの音が這い上がってくる


それは私の制服の下へと入り込み、横腹を撫でながらゆっくりと 上へ

私の胸に、おっぱいに向かって進んでいた


「まって…」


いつもなら、そのまま おっぱいに触れられて始まる愛撫の手

けれど、望んでいたその手を私は自分で止めてしまっていた


「どうしたの?」気遣わしげに見れるのが心苦しい

「ごめん」と謝られるのも胸に痛い


離れようとする彼の手を引き止めると、彼に困ったような顔までさせてしまう


「違うの…。嫌じゃないの…嫌じゃないんだよ…ただ、ね…」


言葉にならない


彼の方から求めて欲しいだなんて、今でも十分大切にされているのに

これ以上なんて言えないし、何より恥ずかしさに抗えない


制服の下、動かすでも触れるでもなく、私の胸下で彼の手がとどまっている

どきん、どきんと、心臓の音は丸聞こえになってるんだろう

もう何回かえっちもして、今更恥ずかしいこともないのに、心の中まで見られているみたいで落ち着かない


一つ…二つと時間が流れ、その間にも彼は私が落ち着くのをただ待っている


いっそそのまま…


私の手なんて強引に振り払って、押し倒してくれれたなら


なんてわがまま…


結局私は彼のことなんて考えていなくって、そんなんじゃまるで自慰を重ねてるだけで


ああ、そっか…私はただ、それが不安だったんだ



「ねぇ…恵くん。恵くんは…」


一つ、二つ、上から順に制服のボタンを外していく

戸惑った彼の手が離れていくのを見送りながら、更に三つ、四つと指先を進めていった

五つ、六つ、開けた胸元からお気に入りのブラジャーが見えてくる

七つ、八つ、おへそにお腹、今まで頑なに隠していた自分の肌を開いていく


九つ、十…


制服のボタンをすべて外し、半裸の状態になった私の体が彼の前に晒されている

「なんで? どうして?」そんな疑問を浮かべながらも、彼の視線が私の体に固定されているのが嬉しかった


「なんでって…恵くんは…。やっぱり、私なんかの体じゃ…」

「そりゃ、見たかったけど。あんなに恥ずかしがってたし、僕は無理矢理にだなんて」

「優しいね、恵くんは。そう言ってくれるのは嬉しいんだけど…」


やっぱり私…面倒くさい子だ


ムリヤリされてたら、それはそれで泣いちゃってただろうに


羽織っているだけになった制服を脇に置きながら、私は彼のベッドに上がっていく

カーテンを閉め、薄暗がりになった部屋の中、彼の視線は確かに私の体を見つめ続けていた


「ごめんね、我慢させちゃってた?」


一瞬だけ、ブラのホックに掛かった指が止まる

恥ずかしいと…過ぎったそれを頭の隅から叩き出すように


ぱちん…


弾くようにそれを外すと、私のおっぱいを覆っていたブラジャーが太ももの上に落ちていく


「大丈夫、嫌じゃないんだよ…。恥ずかしかっただけ、恵くんに、がっかりされるのが怖かっただけで…」


自信はない


良くて普通って程度


けど、男の子たちの話に出てくる女の人とは比べるまでもなくって


「恵くんがみたいなら…私は、私頑張るから…だから」


ドキドキと胸がうるさい


ただの恥ずかしさは限界を越えて、息苦しさに変わっていく

自分で自分を傷つけるような行為だった

我慢に我慢を重ねて、痛いくらいに心臓を打ち鳴らす


ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…


呼吸が荒い、彼の視線に晒された肌は重なった羞恥に赤みを増していた


だって言うのに、私は自分の指を止められない

その興奮が、えっちの時と似通っているのに気付くと

お腹の奥、子宮のあたりが疼き出し、知らず知らずに太ももを閉じてしまう


スカートのホックに指が触れる


彼の目の前で、右足、左足とをくぐらせながら

頼りなく、私のショーツを隠していたスカートをベッドの脇へと追いやった


「恵くんに見て欲しい。恵くん意外に見られたくないの…私は、恵くんの、だから…」


私の指がショーツにかかるのと同時


ごくり…


こっちまで聞こえてきそうなほどに、彼の喉が動いていた


見てる、見られてる、恥ずかしいのに、止められない


彼の視線を、彼の心を、今だけは、私が独占できている


嬉しい、そう思えば思うほど、今までにあった不安が薄れていった

自分じゃなくて彼のため、私は十分に愛されたから…


そんな建前とは裏腹に


心臓のドキドキが止まらない

下腹部の疼きが強くなる


ああ、結局私は彼に求められたくって、この不安を忘れたいだけなんだって



つま先からショーツが抜けていくと、ベッド脇にはらりと落ちる


全部脱いじゃった、彼の前で、男の子の前で裸になっちゃった


カーテンの締まった部屋の中、そこから僅かばかりに漏れる夕日で赤く染まる部屋の中

彼のベッドの上で見せつけるように服を脱いで、裸になった自分の体を抱きかかえる


胸を両腕で隠し、体育座りの要領で太ももを擦り合わせる


それでも隠しきれない自分の裸が、彼の視線に晒されていた


おっぱいに乳首に、太ももに、割れ目に

中途半端に隠した部分に、彼の視線が突き刺さるのを感じて、自分の体が熱くなるのを感じていた


ぎぃっと、ベッドが沈み込む


「恵く…きゃっ…!?」


彼の名前を呼ぶかその前に、私はベッドの上に転がされていた


ばさばさと、がちゃがちゃと、煩わしいと音と一緒に ぎぃぎぃとせわしなく揺れるベッドの上

伸ばされた彼の手が、顔の横に落とされると、一際強くベッドが波打った


夢にまで見た光景


実際に夢にまで見ていた


一人、自分を慰めていた時も


彼の部屋、彼のベッドの上で、強引に押し倒されて


服こそは、自分で脱いでしまったけれど


食い入るような彼の視線


晒された自分の体


これから起こることを想像するだけで、また、お腹の奥が熱くなり、太ももが勝手に動いてしまった



「もう濡れてるんだ?」


彼の手が閉じた太ももの隙間に滑り込んでいく

すぐにも指先は私の割れ目に触れて、既に滲んでいた愛液が彼の指先を汚していた


「だって恵くんが…あっ、まっ…」


私が言い訳をする前に、彼の両手は私の足を開いていた

そのまま強引に体を押し込まれて、固くなっていた おちんちんの先端が私の割れ目に向けられる


ああ、これが乱暴にされるってことなんだ…


足を閉じようといても、体を押し返そうとしてもまるで敵わない

それどころか、捕まえられた両手は怖いくらいの力でベッドの上に押さえつけられてしまう


そんな、身長だって私よりちょっと高いくらいなのに


広い肩幅、私よりも一回りも太い腕

女の子とはまるで違う体格は、こうして組み伏せられると大きな壁のようだった


「恵くんっ…ちょっと、いた…」


ぎゅっと締まった手の力に、手首が悲鳴を上げるがそれで緩まる気配はない

むしろそんな私の声が、彼の興奮を押し上げて


びくんっ…


大きく跳ねた おちんちんの先端が私の割れ目を擦り上げた


「ぁっ…ゃっ…」


ここに来て、初めて私は怖いと思ってしまった

想像は想像、夢は夢、どんなに乱暴にされても痛みはなくて、ドキドキは気持ちよさに変わっていたのに


今、手首を締め付ける痛みが胸を締め付け

そのドキドキは明確な恐怖が入り交じる


「ご、ごめんなさい、恵くん。わたし…あっ、ぃっ、まって…っ、ああっ!?」


強引だった、乱暴だった、言い訳を最後まで言うことが出来ないまま、私の声は悲鳴に変わる


ぐちゅり…


粘ついた音が聞こえると同時に、割れ目が異物感で広がっていく

ぐぅっと、そのまま おちんちんの先端が奥へと押し込まれていき

広がった雁首の形に、私の膣は押し広げられていった


なんどやっても慣れない感覚


自分の中に広がる違和感は、まだ苦しくて、少し痛い


今になって優しさを思い出す


こうならないように、どれだけ彼が気を使っていてくれたのか

そんな気遣いを無視して、私は無防備に彼の前に体を差し出して


自業自得だった


「んはっ…はぁはぁっ…ぁぁぁ…」


一番苦しい所を抜けて、おちんちんの先っぽが私の奥を突き上げると、訳もなく声が上がる

そのままキス? おっぱいに触れて、頭を撫でられながら

いつもはそうやって私が落ち着くのを待ってくれていたのに


ぐっと、腰が引かれていく


雁首に割れ目の中を引っ張られながら、引きずられるように私の腰が浮き上がってしまう


ぐっと、腰が押し込まれる


おちんちんの先っぽが割れ目を押し開きながら、そのまま一気に おちんちんを押し込まれ

ぎぃっとベッドが揺れるのと同時に、先っぽが私の奥に突き刺さったみたいな衝撃が体を揺さぶった


「きゃぁぁっ!! あっ、あっ、だめっ、やだ、まってまってっ! 恵くん、ほんとに、少しで、いいからっ…ああっ!?」


彼を押しのけようと体を動かす


足をばたつかせ、閉じようとして

腕を暴れさせ、押しのけようとして

身を捩って、逃げようとしても


私はただの女の子でしかなかった


男の子に組み敷かれてどうにかなるわけもなく、ただその おちんちんに犯される


「ごめん、ごめんなさい、恵くん、恵くんってば…」


せめてなにか言って欲しい


ちょっと乱暴でも、いつもの恵くんだって分かれば、もっと頑張れるのに


乱暴な衝撃が割れ目の奥から全身に広がり、痛みとも快感ともつかない刺激に頭を揺さぶられる


好きな人とえっちして、この間はあんなに幸せだったのに

その幸せが、おちんちんの一突き毎に崩れていくのが怖い

彼の好きにして欲しい、思うままに求められたい

ちょっとした勇気と、冒険心にも似た興味


何も知らなかった、全然子供だった


彼をそうさせていたのは自分で、こんなになるまで我慢させてしまったのも自分だけど


「だけどぉぉっ…やだぁっ、こんなのぉ。けぇ…くん、ごめん、ごめんなさいぃぃ…」


まるでモノのような扱い、ただしくレイプされているような衝撃に溢れる涙が止まらない


ぐちゅぐちゅと、いつも以上に割れ目からは粘ついた音が響き渡り

後悔と恐怖に濡れた私の声が薄暗い部屋を満たしていく


やがて、抵抗を諦めた私の体から力が抜けると

ただひたすらに おちんちんに犯されてしまう


私の腕を抑えていた彼の手が外れ

やっと終わったのかと、少し軽くなった心はすぐにもベッドに組み伏せられる

空いた彼の両手は私の腰を捕まえ直し、引きこまれるように おちんちんを押し込まれた


「ああっ!?」


びくっと大きく跳ねる私の体と同時に悲鳴が上がり

少しでも彼の体を引き離そうと必死に伸ばした両手は、せいぜいが彼の腰を、背中を、肩を、撫でるだけで精一杯


その間にも彼の腰の動きは激しくなり


どくんっ…


一際強く、割れ目の中でおちんちんが固さを増す

同時に、締め付けられるようなもどかしさが下腹部全体に広がって


それは、射精の予感だった

そして、絶頂の準備でもあった


どんなに嫌がっても、何度も彼に抱かれた私の体はすっかりとそれを覚えてしまっていた

ちょうど彼のコーヒーの味を私の舌が覚えてしまったみたいに

私の体もまた、その精液の味を覚えていた


だって、それが気持ちいい、気持ちよくて幸せだった

優しかった彼が、少しだけ乱暴に、自分勝手に私を求めてくる数少ない瞬間

心も体も満たされて、いっぱいの幸せを感じる瞬間


忘れるわけがない、忘れられるわけがない


ずんずんと、おちんちんの先っぽがお腹の奥を突き上げてくる


痛いのも苦しいのも鈍くなり、快感に押しつぶされそうになりながら私は鳴き声を上げる


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…


うわ言のように繰り返し、どうしようもならなくなった体は、反射的に彼の体にしがみつく

いつもそうしているように縋るように甘えて、いつも以上に乱暴に犯される


「ぐっ…」


苦しそうな彼の声が間近で聞こえる


「だ、だして…良いから、全部出したら…ゆるして、ね? 恵くんっ、私全部…あっあっっ!!」


彼の体がその体重ごと、おちんちんを私の中に押し込んでくる

ぐっと、乱暴に突き入れられてベッドに押さえつけられると同時に

おちんちんの先っぽが、私の大事な所におしあげると同時に、熱いものがお腹の奥に広がっていった


どくん、どくん、どくん…


波打つおちんちんと一緒になって、私は鳴き声を上げ続ける


どくん、どくん、どくん…


お腹に広がる精液の熱さ、二度、三度と、射精と同時におちんちんに突き上げられる


どくん、どくん、どくん…


体に力が入らない、絶頂の快感と、射精の衝撃に、頭が白黒とちらついて

身も心も彼に犯された私は、ベッドの上でだらりと身を投げだした


どくん、どくん…


どくん、どくん…


「あぁぁ…あぁぁ…んぅ、あっ…」


糸をひくような甘い声が私の喉を鳴らしている

やがて、射精の熱が引き、おちんちんが引き抜かれると、私の割れ目からは膣に収まりきらなかった精液が溢れ出す


でも…


これで終わり…


恵くんも許して…


だけど…



ずるっ…


不意に、私の体が引きずられる

反射的に伸びた手がシーツに爪を立てるけど、それもそのまま私のお尻は再び彼に抱え込まれていた


「な、なんで…恵くんだって、一杯出したのに…私頑張ったよねぇ…なんで、許してくれないの…」


仰向けだった私の体はひっくり返され

四つん這いにもなれず、お尻だけを彼に向けるようなみっともない格好にさせられてしまった


「お仕置き」

「へ? そんなの…だって、もうっ」

「まだ許すなんて言ってないよ」

「それは、意地悪だよ…」


久しぶりに聞こえた彼の声、けれどそれはとっても意地悪く


息苦しさから逃げようとして、なんとか肘を付いて体を持ち上げる

引きづられる体を止めようと、捕まえたシーツごと彼の下まで抱き寄せられて


「あ、あぁ…やだぁ、恵くん、せめて少し…」


視界の端に、割れ目から溢れた精液がべちゃりとベッドの上にこぼれ落ちる

絶頂に達したばかりの体。お腹はまだ じんじんと疼いていて

彼の手が触れてる部分でさえもどかしさを感じてしまう


どうしようもないほど、私の女の子の体は未だ快感の中に浸っていて


「あぁぁぁぁっ!?」


悲鳴? 鳴き声? 嬌声?


訳が分からない


あっさりと開いた割れ目は、簡単におちんちんを飲み込んで

その刺激にあっさりと、私の体はベッドの上に崩れ落ちた


頭がちかちかする


恵くん、おちんちん、気持ちいい、幸せ


ぐるぐると、同じような言葉が頭の中を回り始め

泣きながら、だらしなく開いた口からは涎がつぅっと溢れていく


「これが欲しかったんだろ? 乱暴にされてさ? 僕のものだって信じたかったんだ」

「それは、そうだけど…だったら、なんで…もう、じゅうぶん…あっ」

「うん。だから、瑞穂がこれ以上馬鹿な心配しないようにしないと」

「わかった、わかったから、私もう、恵くんの事疑ったりなんて」

「それでもダメ。コレはお仕置きだから」

「そんなの、無理だよぉ…私イッたばっかりなんだよ?…今だって、またぁ…やっ」

「大丈夫だよ。あんなに乱暴にされて感じちゃうくらいなんだし」

「だって、それは、恵くんのっ、ああっ!? 待って、動いちゃ…ダメッ、ダメッ…やだやだやだやだっ…あっ」


なにか糸が切れるみたいだった


ふわっと体が軽くなった瞬間、頭の中が快感で押しつぶされる

気持ちいい、幸せ、それが怖いくらいに体中を埋め尽くし、全身を震わせながらベッドに体が沈んでいく


「休んでないでさ?」


倒れ込んだ私に寄り添うように、意地悪な声が耳元で囁かれる


そうして、彼の指先が私の体を這い回り、そんな刺激からも快感を受け取って


ぴんっと、乳首を弾かれるのと同時に私はまた意識を飛ばしていた


「あっ、やっ、いまっ…なんで、おっぱいが…」


彼の手の中でおっぱいが形を変えられていく

初めて触れられた日、優しく確かめるような感触そこにはなく

ただ、乱暴に揉みしだくように、彼の欲望のまま、指先が胸の膨らみに沈んでいった


おかしい、ぜったい変…


こんなにされて痛いはずなのに


なんでもっとって、体が気持ちよくって、勝手に喜んでしまっている


割れ目なんてとっくに、今やおっぱいだって、彼のことを受け入れて、彼のものになっちゃって

また…乳首を摘まれる。先端から快感が吹き出すような刺激に、訳もなく声が上がる

それが恥ずかしくって、両手で顔を隠し、口を抑えると彼の手に、あっさりと引き剥がされてしまう


「やだぁ…はずかしいの…わかるでしょう?」


そんな懇願が聞き届けられるわけもなく


ただの片手一つで両手を抑えられると、またおっぱいへの愛撫が始まり

それと同時に、割れ目に入っていた おちんちんが再び大きく動き出す


「んんぅぅぅぅぅぅっ!?」


体がのけぞるほどの快感


逃げ出したいのに、力の抜けた体はベッドの上で悶えるしか出来なかった

下から突き上げるような快感と一緒に、吹き出すような快感が潰された乳首から再び湧き上がってくる


いやだ、だめ、こわれちゃう、もう…


「ゆるしてよぉぉ…、けいくん…わたし…」


涙が溢れる


どうしようもない快感が全身を埋め尽くす


ただ女の子ってだけで、こんなに感じちゃうなんて、理不尽だ、絶対おかしいのに


彼のおちんちんに犯されている、彼の手でおっぱいが犯されている


どれだけ泣いて謝っても、それだけの事実が私を興奮させていた



彼が体を起こすと、私はそのままベッドの上に押さえつけられる


うつ伏せにベッド押し込まれ、息を吸う度に彼の匂いと甘ったるい自分の匂いに頭がクラクラした


ぎぃぎぃと揺れるベッドの音


波に飲まれるように頼りない自分の体が揺れている


じっとりと、お腹の奥が熱くなる


溢れた愛液がベッドに広がり、股間周りが濡れていくのが自分でも分かる


絶頂の予感、増していく快感


押し潰される自分のおっぱいと、シーツに擦り付けられた乳首から再び快感がせり上がってくる


ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ…


おちんちんの動きが激しさを増し、また…お腹の奥でどくんっと大きく震えだす


あぁぁ…また…


どうしようもなく胸が高鳴った

体を震わせ、固さをました乳首がシーツに擦れると、びくっと体が反り上がる


ダメだ、寝てられない


乳首が気持ちよすぎて、それだけもう何回かイッてしまいそう


「だめだよ?」

「へ?」


その途端、私の体は上から抑えられ、逃した筈の乳首はシーツに擦り付けられる


「な、だって、けいくん…これ、辛いんだよ? 乳首擦れ…イッちゃそうで…ねぇ?」


どれだけ懇願しても何も聞いてもらえず


おちんちんに突かれると同時に快感で体が震え、その震えは乳首とシーツを擦り上げて更に快楽を弾けさせた


絶頂…


何回目だろう?


頭が白くなって、体がふわって軽くなった途端に、何処かへ落ちていくような錯覚


「うぁ…わっ…はぁはぁ、やっ、んぅんんぅっ…!?」


ベッドの上でもがく私に容赦なく おちんちんが押し込まれる

その度に絶頂に押し上げられて、逃しようのない快感に全身を苛まれる


もうダメ…何も考えられない


気持ちいい、幸せ、おちんちん、精液、恵くん…


「あ、けーくん、けぇくん…け…くん…」


うわ言のように彼の名前を呼び続け、どうしようもない快楽を前にシーツをぎゅっと握りしめる


「瑞穂?」

「ぁ、はい…」


名前を呼ばれただけで体が震える

それだけで、全てを支配されたような気分だった


「ごめんなさいは?」

「ごめんなさい、ごめんなさい…ごめん、ごめん…」

「うん、僕もごめん。これで最後だから…」

「やだぁ、最後なんて言わないで、ずっと、ずっとえっちしてて…」

「うん、分かってる。でも今日はおしまい、最後に一緒に気持ちよくなろう?」

「うんっ、うんっ。わたし、イくよ、一緒に、上手にイくから」

「うん、ちゃんとみてるから、僕に見せて、瑞穂の行く所」

「うんっ、みてて、私のイく…ところ…」


もうぐちゃぐちゃだった


ただ次の絶頂を夢見て、うわ言繰り返しているみたい

彼の言うことが全て正しくて、言うとおりにしてれば気持ちよくなれる

最初からそうだった、私は彼に求められたくて、もう自分なんかどうでも良くて


ただ、ただ、気持ちがいい…



どくんっ…


割れ目の奥をおちんちんの先っぽが突き上げる

今までで一番深い所、私の子宮の入り口と、おちんちんの先っぽが重なっているのが ぼんやりと伝わってくる


どくんっ…


吐き出された精液が直接子宮へと上り詰め

広がるその熱さに私は声を上げて泣いていた


どくんっ…


反射的に体が反り返る

それさえも彼に押さえつけられて、私の自由なんてなにもない


どくんっ…


「ほらイッて? もっと、もっと、もっと…」

促されるままに彼のおちんちんを感じて、その快楽に私は何度も絶頂の高みから落とされる


どくんっ…


体が焼けるように熱い

おっぱいが、お腹が、下腹部が、太ももが、つま先までも、シーツに擦れるだけで気持ちがいい


どくんっ…


反り返る体を押さえつけられ、逃げ場のなくなった快感は乳首から弾け飛ぶ

絶頂の快感。乳首からの刺激だけでまた、快感の度合いを増して

私は声にならない声をあげて泣き叫んでいた


どくんっ…


お腹が熱い、子宮に精液が広がってるみたい

射精の度、突き上げられる度、私の膣は彼のおちんちんにしがみつき、その精液を吸い上げていく


どくんっ…


「好きだよ、瑞穂…」

「私も…恵くん…大好き…」


どくんっ…


どくんっ…


どくんっ…





瞼が落ちていく


おぼろげな意識の中、私はもう…彼には逆らえないのだと…心の何処かで感じてしまっていた







悔しくないと言えば嘘だろう


学校が終わると、そそくさと教室を後にする姉の後ろ姿

妙に浮足立ったその足取りは、男の子の影を予感させるには十分で


「子犬か…」


悔し紛れにふてくされながら、ついと私は呟いていた



ある日姉が告白をされたという


悪いことにそいつは姉と私とを間違えていて

その後の姉の落ち込みようと言ったらなかった


いや、以前から落ち込んでいるのには気づいていたが

その1件以来、その事が引き金になったみたいに、私でさえ姉に避けられ始めていた


お姉ちゃんが居なくなる…?


漠然と、そんな不安を抱え始めては見たものの

どうしたら良いかだなんて、どうにか出来るかなんて


それがある日を境に、また姉の調子が戻ってきたのだ

私の杞憂、時間が解決する程度の悩みだったのか、その時は安堵に胸を撫で下ろし

今になって気づいた男の影は、私の心に魔を刺していた



原因はきっと私なんだろう


双子の妹が先に我儘を覚えてしまったばっかりに

ある日両親が言いました「流石お姉ちゃんだね」と

純粋に、姉が私に向けたくれた優しさを褒めた言葉だったとしても

いつしかそれが当たり前になり、知らずそれを求められ

双子の姉は先に我慢を覚えてしまっていた


そこに甘えたことは何度もあるし、知らず知らずに甘えて頼って

気づけばお姉ちゃんは、私と間違えられたまま、私以上に私らしく振る舞っていて


「ごめん。私、瑞希じゃなくて瑞穂だよ、妹なら…」


いつぶりだろう


教室で姉が間違いを正したのは、そして私に笑顔を向けてくれたのは


「あーあ、つまんなーい」


今までお姉ちゃんに迷惑を掛けた分、私がお姉ちゃんを笑顔にして上げたかったのに

けれど、積み上がった問題の重さに私が尻込みをしている内に、姉は勝手に立ち直っていて

私の独り言を聞きつけた友人が「どうしたの?」と首を傾げてくる


「別に、部活もないからかーえろって話し」


サボりじゃない、ただテスト前の休みってだけで

あろうがなかろうが、そもそもそんな熱心な方でもない私は、有志の自主練なんてなんのその


鞄を肩に下げ直すと、姉に遅れて教室を出ていくのだった





どうしてこうなったんだろう?


姉の部屋、姉のベッドの上で押し倒されてる私

ぎぃっと、ベッドが沈むこむと男の子が私に覆いかぶさってくる


顔は知ってるが名前は知らない、クラスに居た気がするがそれだけの相手

それが姉の彼氏で、二人が部屋でイチャついているのを見咎めた私は少し意地悪をしたくなっていた


気の弱い姉を言い含めるのは簡単だった


カシャリと、わざとらしくスマホの音を鳴らし

綺麗に取れた画像を見せつければすぐに大人しくなる


嗜虐心とでも言うのかな


消沈した姉の横顔は、もっとと虐めたくなるもので

「お父さん? お母さん? 友達に…」

そんなつもりもなかったけれど、そんな言葉を前に姉の瞳に涙が浮かび上がってくる


「そんで、あんたはどうするの?」


そそり立った おちんちん

射精を前にして先端から先走りの液を垂れ流し、いかにも苦しそうに震えている

「ごめん…」と曖昧に謝られてところで、ただの意地悪に許すも許さないもなくって


「やっぱり…どうせ女の子だったら誰でもいいんだ?」


勢いか、やけっぱち

姉を取られた逆恨みでも良い、今目の前でこいつが私を押し倒せば

二人の関係に確実にヒビが入り、落ち込んだ姉を慰める権利が私のもとに転がってくる


そんな打算が、夢みたいな現実が形になるなんて事はなく


キスをされていた


ただ重ねるだけの優しい口づけを繰り返しながら、ゆっくりと彼の唇は私の体へと降りていく

首筋をなぞるように、鎖骨の窪みに吸い付かれ

膨らんだ胸元にたどり着くと、薄い谷間に熱い吐息が吹き抜けていった


「ちょっ…まっ…んんっ」


思わず変な声が出てしまう


どうせと思っていた


男の子なんて、まして射精前の男の子なんてもっとって

がっつかれて、適当に乱暴にされて、ちょっと転んだもんだと腹をくくっていたのに

その覚悟が仇になっていた。もう少し早く押し返す気でいたんなら


ゆっくりと、優しい愛撫を拒めない。固くなった体が次第に解れていき

想像していたはずの痛みや苦しさがひっくり返ると、指先や唇の心地よさを簡単に受け入れていってしまう


なんで? どうして?


私がして欲しいとこ、触って欲しいとこ、全部が筒抜けみたいにして


頭を撫でられる、頬を撫でられる

それからおでこに口づけをされて、もう一度唇が重なった


「あ…」


思わず漏れた自分の声が、まるで名残惜しそうで

離れていく彼の唇を目が追いかけてしまう


彼の指先が、私の体に掛かっていく


制服の上から、女の子の丸みを確かめながらゆっくりと上から下に

そして下から上に、太ももに指が添えられると、その内側をなめるように上がってくる


「んんっ…」


ぞくっと、背筋から這い上がったのは紛れもない性感だった

同時に上がりそうになる嬌声を飲み込もうと、私の体に力が入ってしまう


ゆっくり…ゆっくり…


太ももの内側を撫でられる


ゆっくり…ゆっくり…


ぞくぞくとした性感が全身へと広がっていく


ゆっくり…ゆっくり…


僅かばかりの抵抗が解れていき、薄く開いた私の唇からは熱い吐息が漏れ始めていた


その動きは酷くもどかしい


太ももの内側を撫でるばっかりで、一向にショーツに触れる気配さえない

近付いてやっと届くかという間際で遠のいて、これならすぐにでも触れられたほうが幾らか諦めもついたのに

快感に慣らされた分だけ、確かにあった嫌悪感が解けていく


お姉ちゃんを取っちゃった男の子


言いがかりみたいな敵愾心は容易く崩れ去った代わりに

私の女の子の部分が、徐々に、徐々に、熱を上げ始める


うそ…やだ…なんでこんなに…


そこから先は認めたくなくって

否定するように目を閉じると、優しい手のひらが私の頭に重なった


撫でられる、撫でられながらキスをされる


髪を梳かれ頬に触れられ、少し強引に顎を支えられると

薄く開いていた唇から舌が入ってくる


「んっ!? んんぅぅぅ…」


声も出ない、そもそも塞がれている

彼の舌で口内を優しく犯されながら、太ももから伝わる性感が体を熱くする


息苦しさからか、心地よさからか

次第に頭がぼぅっとしてくると、抵抗しようという気さえも溶け出していった


じっとりと、下腹部がもどかしさを誤魔化して、気まぐれに太ももを擦れあわせる

這い上がってくる性感を逃がすように、体を揺らし背中をベッドに擦り付ける


体が快感に浸っていく


キスを重ねられ、舌で口内を犯されながら

彼の指先がショーツを擦り上げると、初めて私の割れ目に触れていた


全身から力が抜けていく


下腹部から、割れ目から、広がる快感にまるで抗えない

彼の唇が離れていくと、私の口から形にならない声が上がる


一つ、二つ…制服のボタンが外されていく

開けた胸元。申し訳程度に私の おっぱいを隠すブラジャーがあっさりと捲られると

柔らかな膨らみと一緒に、固くなり始めた乳首が顔を覗かせる


期待が興奮へと変わっていく


彼の唇から目が話せない


ゆっくりと近付いてくる。降りかかる吐息に私の乳首は確かに固さを増して


「あっ…やっ…んんっ」


びくっと体が跳ねた


声が上がり、慌てて飲み込んで抑えられない快感に身を揺らす

体の熱が上がっていくのと同時に、聞こえていた衣擦れの音が水気を纏ったものに変わっていくと

自分の割れ目から、愛液が溢れ出してくるのを自覚させられ、さらに性感が増していった


舌先が乳首に絡みつく、濡れた割れ目を撫で上げられる

唇に挟まれた乳首が舌先で虐められながら、その動きに合わせるように指先で割れ目をくすぐられた


気持ちがいい


おっぱいが、割れ目が…


性感帯に触れられてその気持ちよさを教え込まされていくみたい

これ以上はダメなのに、そう思うだけで体から力が抜けていく


イきたい、絶頂したいって、頭の片隅浮かび上がってくる


それを振り払おうと、無駄に体をよじっては見るものの

彼の愛撫から逃れられる訳もなく、じわじわと強くなる絶頂の予感

それはまるで膨らんだ風船を見せつけられるみたいだった


「瑞穂…」


その時、不意に呼ばれたのは姉の名前だった

同時に カシャリとこれみよがしに聞こえた音に私が視線を向けると

スマホを抱えた姉の姿が、私を捉えていた


「あ、あぁぁ…」

「ご、ごめんね…瑞希…でも、これで…」


恥ずかしい、羞恥心はもちろんあるけど

むしろ、こんな所を、こんな姿を撮られた事が単純に怖い


そうして姉を脅したのに、今度は自分が脅される

そんな考えは簡単に私の心を竦ませていった


「お相子…かな?」



悪戯に彼が微笑むと、姉を抱き寄せていた

一度だけ気遣うように姉の視線が私に向いたけど


「瑞穂」


彼がその名前を呼んだ途端

姉は自分から足を開いて、そそり立っていた おちんちんの上に腰をおろしていった



部屋の中に響く姉の声

それがまるで自分の声のようにも聞こえていた


姉妹で、双子で、それは当然に同じような容姿で

彼に犯されている姉の姿は、まるで鏡を前にし自分の姿みたいに見えてくる


私もあんな顔をして、あんな声でよがって、あんなに気持ちよさそうで

犯される姉の姿を前に、一度は萎んでいた心が再び膨らんでくる


それは言いがかりみたいな敵愾心でも、子供じみたヤキモチでもなく


単純な快感


絶頂のその直前、とめられた愛撫の感触を体が思い出し、必死に取り戻そうと疼き始める


「あ、恵くんっ、だめ…妹が、瑞希が…みて…あああっ…なんで、こんな…気持ちいい…」


気持ちよさそうに…


自分から腰を振って、男の子の名前を呼びながら

私に見られているのを見せつけるようなその動き


嫌だとダメだと叫びながら、まるでおちんちんを離そうとはせず

おちんちんに貫かれるその細い体は、その度に絶頂に達したみたいに震え上がる


ぐちゅぐちゅと、聞こえる水音と姉の嬌声


だらしなく開いた口元、呆けた瞳のその奥に、見つけた私の姿は姉と全く同じもので


ただの違いは一人きり


だらしなく口元開き、呆けた瞳に涙が浮かんでくる

抱き合う相手の代わりに、手近な布団を抱え込み

私は姉の情事を間近で見せつけられながら、勝手に自分を慰めるしかなかった


「おちんちんっ、奥に…大事なとこ引っ掻いて、それ、それそれっ、気持ちいいの…恵くん」


まるで私に聞かせるような姉の声

それを聞く度に私の快感も増していき、割れ目になぞる指の動きが激しくなっていく


もっと…もっとっと快感を求め


ショーツをずらすと、愛液でぐちゃぐちゃになった割れ目の中に指を這わせていく

そこに おちんちんの影を想像しながら、よがる姉の声を頼りに

自分の割れ目の中を、めちゃくちゃにかき回していった


姉が彼の頭を抱え込む、彼が姉のおっぱいを舐め上げる

おっぱいを虐められながら、割れ目を突き上げられて、姉の体が気持ちよさそうに弾んでいた


「それ…それ…私も…」


堪らない、耐えられない、見たくないのに目が離せない

痛いくらいに勃起した乳首を、抱き込んだ布団に申し訳程度に擦り付ける

ふっと香る、姉の匂いに頭をいっぱいにしながらも愛撫の手が止まらない


「瑞穂? イッちゃうの? 妹さん見てるよ?」

「いいっ! もうっ…むりだもんっ、わたしえっちでいいから、イカせて恵くんの、いっしょに…ね?」


水音が激しさを増すと同時に、姉の嬌声も大きくなっていく


「あ、やだぁ…やぁだぁ…わたし、まだイケないのに…どうして、お姉ちゃんだけ…ずるいよぉ…」


そこには既に私の影は映ってなくて、私は一人ぼっちのまま自分の体を慰めていて


「あっ、あっあっ、いっ…あぁぁぁぁっ!?」


姉の絶頂の声に私の体が震えていた

幸せそうに声を漏らし、彼に体を預けて体を震わせている姉の背中


なのに私は一人で、誰にも愛されないまま、絶頂にもイケず

もどかしいままの性感が、一人ごまかそうと必死で指を動かして


そんな自分の姿があんまりにも惨めで、悲しくって、涙が溢れてくる


「あぁ、なんでぇ…イキたいのに、私だって…なんで、お姉ちゃんと…あぁぁ」


姉の布団に体を擦り付けて、その匂いで胸をいっぱいにする

どうにもならない性感を、必死に布団に押し付けても次第に疲れがたまるばっかりで

だんだんと溜まっていた快感すら遠のいていった




「うん。ごめんね…それじゃあ、続き、しようか」

「へ?」


気づけば、私の体が抱えられていた

足を広げて彼の腰の上に子供みたいに乗せられている


ただ、子供の頃と違っていたのは


広げられた足の上に、そそり返ったおちんちんが充てがわれていることと

ひくひくと、愛液が溢れる私の割れ目にその先端がゆっくりと入っていくこと


「んっ、あっ…まって、私…あ」


一瞬だった


大した抵抗もなく、私の割れ目は彼の おちんちんを飲み込んでいて

先端が一番奥を突き上げた途端に、今まで溜まっていた性感が一気に爆発して


声にならない声、悲鳴にも似た絶頂


びくっと大きく体が震えて、割れ目が、膣が喜んだように 入ってきたおちんちんに抱きついていた


あまりの快感に白く染まる私の頭

それと同時に、心の何処かで何かが崩れると、溢れた愛液と嬌声に紛れて流れていく


もっと、もっとと…


求めていた絶頂を堪能して

声を上げて、体を震わせて、快感を全身で抱きしめる


「はぁ…あ…はぁはぁ…や、うそ…こんな…」


姉の見ている前で、おちんちんを入れられただけで絶頂しちゃった

やがて、絶頂の余韻が途切れ始めると、思い返すほどに自分の最低な姿が浮かび上がってくる


「ほら、まだだよ? ちゃんと最後までするから」

「え、うそ…まって、いまイッたばっか…ああっ!?」


ぐっと、おちんちんが押し込まれる

私の体が腰から持ち上げられて、おちんちんが抜けると同時にすとんと落ちる


まるで遊ばれているよう


高い高いでもされているみたいに


上げては落とされて、突かれては引き抜かれる


けれど、与えられる快感は絶頂の直後も手伝って、私の心を絡みとるには十分に過ぎた

初めてなんて忘れるほどの気持ちよさ。ううん、初めただから余計快感に逆らえない


おちんちんが気持ちいい、気持ちよくって幸せで


いつしか私は、たどたどしくも、自分から体の動きを合わせ始めていた


「いいの? お姉さんみてるけど?」

「よく…ないっ!? よくないけどぉ…だめぇ、これ…とまんなっ」


どうしようもない快楽の刺激を前に

せめて顔を隠して頭を振って、子供みたいに駄々をこねて


そんな私を抱きしめて、頭を撫でて、キスをして

子供をあやすように、おちんちんで何度も割れ目の中を揺さぶられ


「あぁ…やだぁ…きもちいぃぃ…むりだよぉ…これぇ」


彼の手が私の体を這い回る


彼の手の中にすっぽり収まったおっぱいが、良いように形を変えられていく

固くなった乳首を捏ねられて、摘まれて


同時に…


下腹部に伸びた指が、私のおへそに入ってきて

ぐりぐりと、乱暴にかき回したかと思うと


かりっ…


爪の先が、乳首に、おへそに引っかかると私の体が大きく跳ねた

肩を震わせ、背筋を反らし、その刺激から逃げているようで

腰を、胸を差し出すようなその態勢


かりっ…


爪で引っかかれる度に強くなる快感に、すぐにも絶頂の予感が近付いてくる

「やめっ、だめ…それ、むりっすぐにイッちゃ…」


かりっ…


嫌がる私に構いもせず、本当に嫌がってるのか自分でもわからないまま

被虐的な快感が、私の心に爪を立てると、理性の皮を剥がしていった


「あ…瑞希も、そんな顔するんだ…」

「だめ、お姉ちゃんっ、みないで、みちゃ…やだぁ…」


けれど刺激は止まらない


おへそを、乳首を虐められながら、おちんちんで割れ目の奥を犯されて

お姉ちゃんが見ている前で、私の快感はどんどんと絶頂へと高まっていく


「そろそろ中にだすけど?」

「へ? うそ…だめ、だめでしょっ、そんな私達べつに、そういうんじゃ…」

「それじゃあ、ここでやめようか? 僕はキミのお姉ちゃんと続きをするけど」


一瞬、快感の中に寂しさが混ざり込む

二人の情事を前に、また放って置かれるのかと思うと…それはあんまりにも自分が惨めに思えて


「でも、でも、なかは、なかはダメだけど…ちゃんと最後までしてよ…私をこんなにしたのはキミでしょ…」

「そうだね、そうだけど」

「ああ、やだやだ…ぬかないでぇ…」


けれど同時に、さっきぽのギリギリまで引き抜かれた おちんちんが勢いを増して割れ目の奥を突き上げる

寂しさと、それを埋め尽くすほどの快感に支配された私は、堪らず声を上げてしまう


イッてるのか、まだなのか


そもそも、最初から、おちんちんを入れられたあの瞬間から

絶頂から戻ってないような気さえする


だって、こんなにも気持ちがいい


お姉ちゃんに見られながら、男の子に乱暴に犯されて


けど、それがとっても気持ちがいい


ほんとは少し、お姉ちゃんたちを困らせたいだけだったのに


「そうだよね、瑞希。おちんちん気持ちいいよね。だからほら…ちゃんと中に出してもらおう」

「そんなの…むりだよぉ。私だって、はじめてなんだよ…それに…ん、あっ…!?」


私の泣き言を舐め取るように重なったのは姉の唇で

その手がそっと、私の体を撫で始めると、指先がちょうど子宮の真上を刺激しだす


「ここが精液でいっぱいになるとね、熱くって、けどとっても気持ちよくって幸せで」

「だめ…だめぇ…だって、子供できちゃっ…私達まだ…」

「恵くん、お願い…この子、ちょっと我儘なだけだから…」

「あ、おねえちゃんっだめっ!?」


おちんちんが私の中で暴れだす


腰を抑えられ、乱暴に突き上げられながら

それでもお腹の奥を溶かすような快感が止まらない


奥からは乱暴に、上からはお姉ちゃんの指に優しく舐られ続けている内に

また頭の何処かで、絶頂の予感が大きく膨らんできていた


「ほら、気持ちいい、気持ちいい、気持ちよくって幸せだよね」

「やめ、やめて…お姉ちゃん…」


あやすような姉の言葉が頭の中に染み込んでくると

彼の上で、彼のおちんちんで、同じように果てていた姉の姿が今の自分と重なってくる


「中にいっぱい、温かくて、幸せで、いろんな事が忘れられるんだよ」

「だから、だめって、お姉ちゃん…中はやだぁ…」


指先が肌の上を、子宮の上で遊ぶように円を描く

自然と意識が向いてしまうその先に、熱い おちんちんが入り口の方を掠めはじめていた


「届いちゃってるね? 分かるよね? 先っぽで瑞希の入り口がこじ開けられそうになってるの」

「わかんないっ、わかんないよぉ、そんなのっ!?」


ぐっと体が吸い込まれる

さらに固さを増した おちんちんが私の中で大きく跳ねると同時に、先端は、確かに私の入り口をこじ開けていて


「中出し…されちゃお?」


その言葉は私の心を震わせていた


「ほら、瑞希の中でおちんちん固くなって、大きくなって」


必死に腰を逃がそうと体を動かすけど、それは単に彼の上で自分から腰を振ってるだけに違いがなくって


「ほら、奥にあたってる、今からここが精液でいっぱいになるんだよ」


びくっと体が跳ねた


精液…その言葉に怖いもの見たさのような好奇心が重なって、ずるずると引きずり込まれていく


「ほら、瑞希。素直になって、イク時はちゃんと言ってね。そうしたら一杯中だししてもらえるから」

「いか…な、いかないもん…だから、中は…駄目って」

「ダメだよ。瑞希はイッちゃうの。ほら、私のイッた顔思い出して、瑞希もあんな顔で絶頂するんだから」


どくっと、心臓が大きく跳ねる


快感で背中が勝手に震え上がると、割れ目から流れる愛液が量を増していく

おちんちんで絶頂する姉の姿。お姉ちゃんの言う通り、誘われるままにそんな姿を想像してしまい

自分もすぐに、ああなるんだって、諦めみたいな感情に支配されていく


「あっ、あっ、ぬいって…中はやだから…ねぇ、ねぇ…あ、あっ、だめってもうっ…いっちゃっ」

「聞こえないよ? ちゃんと言わないと分からないよ?」

「抜いってってばぁぁ!? 私っ、も、もぅ…イッちゃうからぁぁっ!!」


その瞬間頭の中で何かが弾けていた

膨らんだ風船が割れるみたいに呆気なく、そして一気に広がった快感が全身に襲いかかる


「あっ、あぁぁぁぁっぁ、やっ、いって、私、んんぅぁやぁぁぁぁっ!?」


びくん、びくんと、何度も体を震わせながら

襲いかかる絶頂の刺激を前に心をつなぎとめるのに必死だった


「あっ…」


でも、それはすぐに、無駄な努力だったことに気付かされる


おちんちんの先端が私の奥を突き上げて、


どくんっ…


大きく跳ねると同時に、私のお腹が白く、熱く染まっていく


「あ、あぁぁぁ、なんで、なんでぇぇ、いくって、ちゃんと言ったのに、ダメって、中はぁぁぁぁ…」


ぐるぐると頭が回る、ぐらぐらと心が崩れていく


初めての絶頂、初めての精液


嫌だったはずなのに、それが気持ちよくって幸せで

お腹の中を染め上げる生白い温かさに、息が詰まるような幸せに包まれる


「な、あぁ、あ、あ…ゃ、ぁ…っ」


注がれるまま、注がれたまま


抵抗も出来ず、ううん最後は自分から受け入れるように体を落として


そのまま…


絶頂の快感に包まれたまま


中に出された幸せに満たされたまま


お姉ちゃんにより掛かると、そのまま意識を失ってしまった





きーんこーん、かーんこーん…


放課後の鐘の音


一足先に教室を出ていく彼と

その後姿がみえなくなるまで、ちらちらと目で追いかけていた姉が慌てて教室を飛び出していく


「はぁ…私も帰ろ…」


テストも終わり、特有の開放感に教室が包まれる中

始まるはずだった部活も、特に理由もなく私はサボる事にした


適当な言い訳を友人に伝えて、私は教室を後にする

下駄箱についた先には二人の姿は既になく

今や通学路で仲良く歩いているのかと思うと少しだけ胸が苦しかった


こっそりとスマホの画面を覗き見る


そこには二人の姿と、そこに交じる自分の姿


それで良いのか、そんなんでいいのか


常識とか倫理とか貞操観念とか


まぁ、それで私が救われるわけでもないし



「瑞希」

「へ?」


一人、つまらなく校門まで歩いていくと

ふと、姉に呼び止められる


「なん…で? おねえちゃん? あいつと一緒に帰ったんじゃ…?」


その疑問に姉が軽く首を振ると


「今日もね…恵くんのところ…行くから、その」

「ああ、遅くなる言い訳? 良いよ、別にお母さん達には適当に言っとくから」

「そうじゃなくて、瑞希も…その」

「…いやいや。そりゃ嫉妬ぐらいするけどさ…」

「我慢するのは辛いよ…私、詳しんだそういうの」


そういって、からかうように笑う姉の姿が眩しかった

それは、差し込む夕日のせいか、それとも一段飛ばして先に大人になってしまったせいなのか


少なくとも、アイツのおかげなんてのは思いたくもなく


「はぁ…。後で泣いても知らないから」

「大丈夫だよ。恵くん、私の事好きだもん」

「なにそれ…私よりちょっと早かっただけじゃん」

「ふふっ。妬かない妬かない」

「うっさい。ほら、さっさと追いつかないと、アイツ帰っちゃう」

「あ、もう…。まってよ瑞希」



ー おしまい ー




後書き

最後までご覧頂きありがとうございました

正直やりたかったのは前半だけで
後半はせっかく作ったおもちゃだし、もう少し遊んでみようっていう…まあ、オマケね
正直、持って行き方が雑だなっては自分でも思う、ごめんなさい
とはいえ、エロい事はエロかったし、まあまあ楽しめたので良しとしましょう

さて、今日はここまで
いっぱい楽しめたかしら? 少しでも気が晴れたのなら何よりね

それじゃあ、また、次の夜にでも…


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